ドライヤーの寿命は何年?|3〜4年の目安と使用時間130〜140時間の数え方、寿命のサイン、コードの事故を防ぐ使い方

ドライヤーの寿命は3〜4年が目安とされています。この年数は、中のモーターが使える時間を、1日に使う時間で割って出したものです。
この記事では、その数え方を確かめたうえで、自分の使い方なら何年になるかの出し方、寿命が近いサインを見ます。製品評価技術基盤機構(NITE)の事故の資料から分かるコードの扱い方、長く使うための手入れ、古いドライヤーの出し方と家計簿での書き方もまとめます。
ドライヤーをいつ買ったか覚えていません。最近、使っているときに焦げたようなにおいがする気がして、まだ使ってよいのか分かりません。
ドライヤーの寿命は3〜4年が目安
内閣府の消費動向調査の買い替えの表(2026年3月・11品目)には、ドライヤーは入っていません。平均の寿命は、3〜4年が目安とされます。
この3〜4年は、ドライヤーのモーターが使える時間を130〜140時間とし、1日1回5〜7分使うとして割った年数と説明されています。使う時間が長い家では、もっと早く寿命が来ることになります。
寿命を決めるのはモーター
ドライヤーの部品の中で最も消耗しやすいのは、ファンを回すモーターだとされています。モーターが壊れると風が出なくなるので、ほかの部品が無事でも使えなくなります。
そのため、モーターの寿命がドライヤーの寿命ともいわれます。温風を出すヒーターや、温度を見張る安全装置、電源コードの傷みも、使えなくなる原因に挙げられています。
モーターの種類や機能でも変わる
近年は、ブラシの無いモーター(ブラシレスDCモーター)を使ったドライヤーが増えていると説明されています。ブラシがすり減らないので、従来のモーターより長く使えるとされています。
一方、マイナスイオンなどの髪の手入れの機能が付いたドライヤーの寿命は1〜4年ともされます。使うほど、その機能のはたらきが弱くなる点も挙げられています。
1日に使う時間で、年数を出す
3〜4年は、あくまで1日5〜7分を前提にした年数です。自分の家の使い方に当てはめるには、130〜140時間を、1日に使う時間で割ります。

図は、130〜140時間の短いほうの130時間(7,800分)を、1日に使う時間で割った例です。1日6分なら約3.6年、1日10分なら約2.1年になります(使う時間は例)。
髪が長くて乾かすのに時間がかかる人や、家族で1台を使い回す家では、1日の合計の時間が長くなります。2人で合わせて1日16分使うと、約1.3年です。
家族で使うなら、合計の時間で見る
家族で使い回していると、3〜4年より短くなる場合があると説明されています。1人ずつの時間ではなく、そのドライヤーを1日に使う時間の合計で割ります。
計算で出る年数は、掃除の回数や使い方でも前後します。年数が来たら壊れるという意味ではなく、買い替えを考え始める目安として使います。
寿命が近いサイン
次のような変化があるときは、寿命が近いサインとして挙げられています。においや熱さがあるときは、すぐに使うのをやめます。
- 焦げたにおいがする:モーターが焦げている、中にたまったほこりや髪の毛が燃えていることが考えられる
- 温風がぬるい・出ない:温風にしても温かくならない、冷風に切り替わらない。ヒーターの傷みが考えられる
- いつもと違う音がする:カラカラ、キーキーといった音。カラカラという音は、ファンが折れていることもある
- 本体やコードが熱い:吹出口ではなく、本体や電源コードが手で触れないほど熱い。安全装置の不具合やコードの断線が考えられる
- 電源が入りにくい・切れる:スイッチを入れても動かない、入ったり切れたりする
焦げたにおいと、コードの熱さはすぐ止める
焦げたにおいがするときは、そのまま使うと発火するおそれがあるとされています。電源を切り、電源プラグをコンセントから抜きます。
コードが熱いときは、中で断線しているおそれがあります。NITE は、コードが手で持てないほど熱くなっている場合は使うのをやめるよう呼びかけています。
故障と決める前に、ほこりを取る
吸込口や吹出口にほこりがたまって空気の通り道がふさがると、中の温度が上がり、保護装置が働いて温風が出なくなることがあります。この場合は、掃除をすると直ることがあります。
マイナスイオンの機能が付いたドライヤーでは、電極の汚れで音がすることもあるとされています。掃除をしても直らないときは、使うのをやめて修理や買い替えを考えます。
NITE の資料で見る、ドライヤーの事故
NITE の資料(2018年3月)では、2012年度から2016年度の5年間に通知されたヘアドライヤーの事故は75件でした。このうち軽傷の事故が30件(40%)あり、人がけがをする事故につながりやすいとされています。
誤った使い方が疑われる事故41件のうち、35件(85%)は電源コードの断線による発火の事故でした。ドライヤーは本体を左右に動かして使うので、使うときにコードに負担がかかると説明されています。
コードを本体に巻き付けない
資料の事故の例には、コードを本体に巻き付けて収納していたため、本体とコードの付け根が曲がって半ば断線し、発火してやけどを負ったものがあります。NITE は、コードを次のように扱うよう勧めています。
- 使わないときは、コードを丸く円を描くように、ゆるく束ねる
- プラグを抜くときは、コードを引っ張らず、プラグを持って抜く
- 電源の入り切りが安定しないものは使わない
- 使わないときは、コンセントからプラグを抜く
ほこりの事故もあります。中にたまったほこりが熱くなったヒーターに触れて火がつき、吹出口から飛び出した例が挙げられています。
長く使うための使い方と手入れ
ドライヤーを長く使うために、次の使い方と手入れが挙げられています。コードの扱いは、事故を防ぐことにもつながります。
- 吸込口と吹出口を掃除する:月に1回を目安に、ほこりや髪の毛を取る。歯ブラシや綿棒、掃除機を使い、電源プラグは抜いておく
- 最後に冷風にしてから切る:冷風を約30秒出してから電源を切ると、熱を持ったモーターの負担を減らせる
- コードを本体に巻き付けない:専用のホルダーやフックを使い、コードの付け根を曲げない
- 湿気の少ない所に置く:湿気の多い所はモーターが傷みやすい。洗面所に置くなら、浴室の扉を閉めて換気する
- 髪を吹出口や吸込口に近づけすぎない:吸込口に近づけると、髪が中に吸い込まれることがある
手入れの手順は、ドライヤーの機種ごとに決まっています。外してよい部品や使ってよい道具は、取扱説明書の手入れの欄で確かめます。
修理か買い替えか
モーターの不具合を自分で直すのは難しく、けがややけどのおそれがあるとして、自分で修理しないよう勧められています。保証の期間の中なら、メーカーや販売店に修理を頼みます。
部品の保有期間は、規約の表に入っていない
全国家庭電気製品公正取引協議会の規約の別表3は、修理用の部品を持っておく年数を品目ごとに決めています。ただ、ヘアードライヤーは表の品目に入っていません。
そのため、ドライヤーの部品を何年持つかは、メーカーが決めています。大手メーカーの中には、製造打ち切り後5年としているところもあるとされ、年数がたったドライヤーは修理できないことがあります。
保証が切れているときは、修理の見積もりと新しいドライヤーの値段を並べて決めます。買い替えるときは、モーターの種類も寿命を見るところとして挙げられています。
何年使ったかは、本体の表示で確かめる
同じ規約の別表4では、ヘアードライヤーは製造の時期を表示する品目に入っています。買った年が分からないときは、本体やコードの付け根のラベルを見ると、作られた年の手がかりになります。
古いドライヤーの出し方
ドライヤーは、家電リサイクル法の4品目には入っていません。小型家電リサイクル法の政令では、ヘアドライヤーは回収の対象の品目に挙がっています。
出し方は市区町村で違い、不燃ごみや小型家電の回収などのどれになるかは、住んでいる市区町村の案内で確かめます。4品目とそのほかの家電の出し方の違いは、家電リサイクル料金はいくら?にあります。
家計簿での書き方
総務省の家計調査の分け方では、ドライヤーは「その他の消費支出」の諸雑費の中の「理美容用電気器具」に入ります。ヘアアイロンや電気シェーバー、電動歯ブラシと同じ項目で、家電の多くが入る「家具・家事用品」とは分かれています。
家計簿で家電をまとめて1つの費目にしている場合も、ドライヤーを美容の費目に入れている場合もあります。どちらにするかを決めておき、行のメモに買った日と型番、保証の期限を書いておくと、何年使ったかを後から探せます。
ドライヤーには、本体の値段のほかに、使うたびに電気代がかかります。電気代の出し方は、ドライヤーの電気代は1回いくら?にあります。
よくある質問
Qドライヤーの寿命は何年ですか
3〜4年が目安とされています。モーターが使える時間130〜140時間を、1日1回5〜7分使うとして割った年数で、使う時間が長い家ではもっと短くなります。
Q自分の使い方だと、何年もちますか
130〜140時間を、1日に使う時間の合計で割ると目安が出ます。たとえば130時間を1日10分で割ると、約2.1年です(使う時間は例)。
Q焦げたにおいがしますが、使ってもよいですか
焦げたにおいは、モーターの焦げや、中のほこり・髪の毛が燃えていることが考えられ、発火のおそれがあるとされています。使うのをやめ、電源プラグを抜きます。
Qコードを本体に巻き付けてしまってもよいですか
NITE の資料では、コードを本体に巻き付けて収納したことで断線し、発火した事故の例が挙げられています。使わないときは、コードを丸く円を描くようにゆるく束ねます。
Qドライヤーは修理できますか
保証の期間の中なら、メーカーや販売店に修理を頼めます。ドライヤーは規約の部品の保有期間の表に入っていないので、部品が残っているかはメーカーの窓口に型番を伝えて確かめます。
まとめ
- ドライヤーの寿命の目安3〜4年は、モーターが使える時間130〜140時間を、1日1回5〜7分で割った年数
- 1日に使う時間の合計で割ると、自分の家の目安が出る(130時間を1日10分なら約2.1年・例)
- 焦げたにおい、温風の不調、いつもと違う音、本体やコードの熱さ、電源の不調は寿命が近いサインで、においと熱さはすぐ止める
- NITE の資料では、ヘアドライヤーの事故75件のうち、誤った使い方が疑われる41件中35件がコードの断線による発火
- コードを本体に巻き付けず、吸込口と吹出口を掃除し、最後に冷風にしてから切る
- ドライヤーは規約の部品の保有期間の表に入っておらず、部品の年数はメーカーで確かめる
この記事で参照した公的情報
- 春から新生活!!~電子レンジ、ヘアドライヤー、洗濯機、身近な家電の使い方に注意~(平成30年3月23日・平成24年度から平成28年度の5年間に通知された製品事故のうちヘアドライヤー75件・軽傷事故30件(40%)・誤使用が疑われる事故41件中35件(85%)が電源コードの断線による発火事故・ヘアドライヤーの気を付けるポイント)
- 窓口
- 独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)
- 確認日
- 確認先
- https://www.nite.go.jp/data/000089750.pdf
- 家庭電気製品製造業における表示に関する公正競争規約 別表3「補修用性能部品表示対象品目と保有期間」(ヘアードライヤーは表の品目に入っていない。ヘアーカーラー5年・アイロン5年など)
- 窓口
- 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
- 確認日
- 確認先
- https://www.eftc.or.jp/code/notation/notation_table3.html
- 家庭電気製品製造業における表示に関する公正競争規約 別表4「製造時期表示対象品目」(ヘアードライヤーを含む)
- 窓口
- 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
- 確認日
- 確認先
- https://www.eftc.or.jp/code/notation/notation_table4.html
- 使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律施行令 第1条第21号(ヘアドライヤー、電気かみそりその他の理容用電気機械器具。版は2013年4月1日施行の1つだけ)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(政令)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/425CO0000000045
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年)(その他の消費支出・諸雑費・理美容用品の900 理美容用電気器具=ヘアドライヤー、ヘアアイロン、ホットカーラー、電気シェーバー、電気美顔器、電動歯ブラシ)
