マットレスの寿命は何年?|素材ごとの年数の目安、買い替えのサイン、1年あたりの費用と処分代、家計簿での書き方

支出の見直し ・ ・ 最終更新

マットレスの寿命に、決まった年数はありません。5〜10年がひとつの目安とされ、素材ごとに見ると3年から12年までの幅があります。

この記事では、素材ごとの年数の目安と、年数に関係なく買い替えを考えるサインを先に見ます。そのうえで、長持ちさせる手入れ、本体の値段を使う年数で割った1年あたりの費用、古いマットレスの処分代、家計簿での書き方を順にまとめます。

今のマットレスを何年使っているか思い出せません。買い替えたほうがよいのか、まだ使えるのかの見分け方が分かりません。

マットレスの寿命は5〜10年が目安

寿命の目安の年数は、5〜10年、7〜10年、8〜10年と少しずつ違います。寝具の会社の広報の話として、ウレタンは7〜8年、コイルは約10年ともされます。

一方で、睡眠の専門家の考えとして、布団やマットレスは5年を目安に買い替えるという見方もあります。年数の目安に幅があるのは、中に使う素材によって、体を支える力の落ち方が違うためと説明されています。

素材ごとの年数の目安

素材ごとの年数の目安は、同じ素材でも示される年数が少しずつ違います。図は、それらを合わせて素材ごとの幅にしたものです。

マットレスの素材ごとの寿命の目安の図。目安の年数を合わせた幅で、ボンネルコイルは5〜8年、ポケットコイルは8〜12年、高反発ウレタンは5〜10年、低反発ウレタンは3〜6年、ラテックスは6〜10年、ファイバーは3〜8年

幅の上の端が長いのはポケットコイルで、年数が短い側にあるのは低反発ウレタンです。自分のマットレスの素材は、側面や裏に品質表示のラベルがあれば、そこで確かめられます。

素材ごとに、傷み方が違う

コイルのマットレスは、ばねがつながったボンネルコイルより、1つずつ袋に入ったポケットコイルのほうが長く持つとされています。ばねが傷む前に、上にのせた詰め物が先にへたって寝心地が落ちることもあります。

ウレタンは、反発の強い高反発のほうが、低反発より長く持つとされています。同じ高反発でも素材の密度で差があり、密度の低い製品は3年程度でへたることもあるとされます。

ラテックスは天然のゴムが元の素材で、長く持つ一方、紫外線に弱いとされています。ファイバーは熱に弱く、湯たんぽなどを当てた所だけがへたったように感じることがあると説明されています。

保証の年数は、寿命の年数とは別

マットレスには、へたりを対象に10〜12年の長い保証を付けた製品もあります。長く使うつもりなら、買うときに保証の有無と年数を確かめる方法が紹介されています。

ただ、15年や20年の保証があっても、それは特定の部品を対象にしたもので、寝心地を約束するものではないとされます。保証が切れていなくても、寝心地が落ちていれば買い替えを考える場面です。

買い替えのサイン

年数は目安で、買い替えるかどうかはマットレスの状態で決めます。次のような様子があれば、寿命が近づいているサインとされています。

  • 中央がへこんで戻らない:腰やお尻の当たる所が、頭や足の側より沈んだままになっている
  • 起きたときに体が痛い:首や肩、腰、背中が痛くて目が覚める。マットレスが体を支えきれていないことがあるとされる
  • きしむ音がする:寝返りのたびに、コイルの入ったマットレスから音がする
  • カビやにおいがある:裏にカビが生えている。中まで入り込んだカビは取りきれないとされる
  • 破れや凸凹がある:側生地が破れる、中のばねが体に当たる、ラテックスが崩れてくる
  • 目安の年数を過ぎている:見た目が変わらなくても、ウレタンは中の気泡がつぶれていることがある

ほかに、体重が大きく変わったとき、2人で同じベッドに寝るようになったとき、体の具合が変わったときも、合うマットレスが変わることがあるとされています。旅先など別のベッドのほうがよく眠れるときも、見直しのきっかけに挙げられています。

コイルのマットレスは中が空洞でホコリがたまりやすく、ハウスダストが気になる人は長く使うときに注意が要るとされます。アレルギーの症状が急に増えた、夜中に暑くて目が覚めるようになったといった変化も、買い替えを考えるきっかけになるとされます。

音がするときは、ベッドの側も見る

きしむ音は、マットレスではなく、ベッドのフレームや金具から出ていることもあります。マットレスを床に下ろして音がするかを確かめ、ベッドの側の音なら、マットレスごと替える前に原因を分けて考えます。

ばねが突き出るほど傷んでいるときは、けがのおそれもあるとされています。そこまで来ていれば、年数にかかわらず早めの買い替えを考えます。

長持ちさせる手入れ

マットレスは毎晩の汗で湿気を含み、湿気は傷みを早めるとされています。手入れで勧められているのは、湿気を抜くことと、同じ所にばかり重さをかけないことです。

  • 上下や裏表を入れ替える:頭と足の側を入れ替え、両面使えるものは裏返す。3か月に1回を勧めるメーカーの例と、半年ごとの例がある
  • 立てかけて湿気を抜く:起きたら壁に立てかけて裏を乾かす、窓を開けて風を通す
  • 除湿シートを敷く:マットレスとベッドの間に敷く。シートだけなら干すのも軽い
  • ベッドパッドを重ねる:汗をパッドに吸わせ、パッドのほうを干す
  • シーツをかけて洗う:ボックスシーツをかけ、1〜2週間に1回を目安に洗う

ウレタンやラテックスは日光で傷みやすいので、干すなら陰干しにするとされています。マットレスの上で跳ねると、コイルやウレタンに重さがかかってへたりが早まるとされます。

手入れで延ばせる年数には限りがある

上下を入れ替えると寿命が少し延びても、10年使うのは難しいとする専門家の話もあります。手入れは目安の年数の中で寝心地を保つためのもので、目安を大きく超えて使えるとは限りません。

買い替えにかかる費用

買い替えにかかるお金は、新しいマットレスの本体と、古いマットレスの処分代に分かれます。本体の値段は、素材と大きさ、つくりで大きく変わります。

本体の値段は、素材とつくりで開く

製品の値段は、1万円台のものから10万円を超えるものまであります。素材ごとの値段の比べでは、ボンネルコイルが低〜中、ポケットコイルとウレタンが中〜高、ラテックスとファイバーが高とされています。

値段の高い製品ほど密度の高い素材を使い、長く持つ傾向があるとされます。高反発ウレタンの例では、安いものは3年程度で傷むおそれがあり、品質の高いものは8年近く使えることもあります。

反対に、高い寝具を買うより、手頃な値段で気持ちよく寝られるものを選び、目安の年数で替えていくという睡眠の専門家の考えもあります。どちらを選ぶかは、次の1年あたりの費用で比べられます。

家計調査で見るベッドの値段

総務省の家計調査では、マットレスだけの平均の値段は示されていません。2025年の二人以上の世帯で、ベッドを買った世帯が払った1台あたりの平均価格は52,321円でした。

この額はベッドの項目の値段で、マットレスを含むかどうかは分けて示されていません。買い替えの予算は、ベッドごと替えるのかマットレスだけを替えるのかを先に決めてから見積もります。

1年あたりにならすと、いくらか

マットレスは毎年買うものではないので、本体の値段を使う年数で割ると、1年あたりの費用の見当がつきます。図は、本体の値段と使う年数を置いて割った例です。

マットレスの本体の値段を使う年数で割った例の図。3万円のマットレスを8年使うと1年3,750円・1か月約313円、8万円のマットレスを10年使うと1年8,000円・1か月約667円。金額は例

3万円を8年で割ると1年3,750円、1か月約313円です。8万円を10年で割ると1年8,000円、1か月約667円になります(金額と年数は例)。

安いマットレスを短い年数で替える場合と、高いマットレスを長く使う場合で、1年あたりの額がどう変わるかを比べられます。買うときに使う年数を置いておくと、次の買い替えまでに取り分ける額も決まります。

古いマットレスと枠を手放すときは、粗大ごみで2点分の手数料がかかることがあります。ばね入りマットレスの扱いと処分の額は、ベッドの処分費用にあります。

古いマットレスの処分代

古いマットレスの出し方には、市区町村の粗大ごみ、買い替えた店の引き取り、不用品の回収業者の3つがあります。費用の目安は、粗大ごみが1,000〜2,000円、店の引き取りが約3,000円から、回収業者が5,000〜10,000円です。

粗大ごみの料金は市区町村が条例で決め、全国で同じ額はありません。ばねの入ったマットレスは粗大ごみで受け付けない市区町村もあるとされるので、出す前に住んでいる市区町村の案内で確かめます。

品目ごとの料金の例や、市区町村の許可の無い回収業者の注意は、粗大ごみの料金はいくら?にまとめています。店の引き取りは新しいマットレスを買うときの申し込みが前提で、条件は店ごとに違うとされています。

買い替えるときの選び方

マットレスの大きさは、寝返りのしやすさで選びます。1人で寝るなら、幅は肩幅に50センチ、長さは身長に25センチを足した大きさがひとつの目安です。

2人で寝るときは、ダブルの幅140センチを2人で分けると1人70センチになるので、シングルを2台並べる選び方もあります。2台にすると、2人の体格や好みに合わせて別のマットレスを選べます。

店で試してから決める

素材の名前や硬さの数字だけでは寝心地は分からないので、店で横になってみてから選ぶ方法が勧められています。時間があれば、日を変えてもう一度試す方法も紹介されています。

買う前には、保証の年数と対象、古いマットレスの引き取りの有無と料金も確かめます。本体の値段に引き取り代を足した額が、その買い替えにかかる額です。

家計簿での書き方

総務省の家計調査の分け方では、マットレスは「他の寝具類」に入り、枕やタオルケット、ベッドカバーと同じ項目です。ベッドは「ベッド」という別の項目で、どちらも家具・家事用品の寝具類にあります。

2025年の二人以上の世帯の1年の支出は、寝具類が9,982円で、そのうち他の寝具類は4,840円、ベッドは1,623円でした。買わなかった世帯も含めて割った平均なので、買い替えた年の額とは比べられません。布団の打ち直しの料金は布団の打ち直しの料金にあります。

処分代は、本体と別の行にする

粗大ごみの処理券や回収の料金は、家計調査の分け方では寝具ではなく、家事サービスの中の「廃棄物処理手数料・リサイクル料金」に入ります。本体と処分代を別の行にしておくと、次に買い替えるときに処分代も見込めます。

カードの分割払いで買ったときは、払い終わるまで毎月の明細に同じ額が出ます。買った月にいくらの品を何回払いで買ったかを書いておくと、払い終わる月が分かります。

買った日と額を残しておく

マットレスの寿命を見るには、何年使ったかが分かることが先です。家計簿の行に「マットレス」と品名と大きさを書いておくと、何年前にいくらで買ったかを後から探せます。

保証書の年数も一緒に書いておくと、へたりが出たときに保証の期間の中かを確かめられます。毎年は出ない出費を明細から拾っておく方法は、特別費は思い出さずに明細から拾うにまとめています。

よくある質問

Qマットレスの寿命は何年ですか

決まった年数はなく、5〜10年がひとつの目安とされます。素材ごとには、ポケットコイルが8〜12年、低反発ウレタンが3〜6年など、3年から12年までの幅があります。

Q10年以上使っても大丈夫ですか

年数より状態で決めます。中央のへこみが戻らない、起きたときに体が痛い、きしむ音やカビがあるなら、年数にかかわらず買い替えを考える場面です。

Q寿命を延ばす方法はありますか

上下や裏表を入れ替える、立てかけて湿気を抜く、ベッドパッドとシーツを使うといった手入れが勧められています。ウレタンやラテックスは陰干しにするとされています。

Q買い替えの費用はいくら見込めばよいですか

本体の値段は、素材とつくりで大きく変わります。古いマットレスの処分代は、粗大ごみなら市区町村の料金、店の引き取りや回収業者ならその料金が加わります。

Q家計簿ではマットレスを何の費目にしますか

家計調査では、マットレスは家具・家事用品の寝具類の「他の寝具類」に入ります。粗大ごみの処分代は寝具とは別の「廃棄物処理手数料・リサイクル料金」に入るので、別の行にします。

まとめ

  • マットレスの寿命に決まった年数はなく、5〜10年がひとつの目安とされる
  • 素材ごとには3年から12年までの幅があり、ポケットコイルが長く、低反発ウレタンが短い側にある
  • 中央のへこみ、起きたときの痛み、きしむ音、カビ、破れは、年数にかかわらず買い替えのサイン
  • 上下や裏表の入れ替え、湿気を抜く、パッドとシーツを使う手入れで、目安の年数の中で寝心地を保つ
  • 本体の値段を使う年数で割ると、1年あたりの費用が分かり、次の買い替えまでの取り分けの額も決まる
  • 家計簿では、本体は寝具、処分代は別の行にし、買った日と額、保証の年数を残しておく

この記事で参照した公的情報

  1. 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(4.3 寝具類=就寝に必要な用具。500 ベッド=シングル・ダブルベッド・二段ベッド/509 他の寝具類=○マットレス・枕・タオルケット・ベッドカバー・ベビーベッドなど)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/kou2025/zuhyou/kouh2025.xlsx
  2. 家計調査 家計収支編 2025年 第4-1表(品目分類・1世帯当たり年間の支出金額、購入数量及び平均価格・二人以上の世帯・全国)(寝具類9,982円・ベッド1,623円(平均価格52,320.66円)・他の寝具類4,840円)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409546

この記事を書いているのは

Mirai Kanaiは、家計を見えるようにすることを目的とした個人向けの家計簿サービスです。運営するMove for People株式会社は、家計が見えていないことが、使える制度を逃したり、対処が遅れたりする原因になっていると考えています。

App Store からダウンロードGoogle Play で手に入れよう

Mirai Kanaiを見てみる

この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。特定の金融商品の推奨や、個別の投資判断に関する助言を行うものではありません。公的制度の要件・金額は変更される場合があり、自治体によって異なります。実際のご利用にあたっては、必ず公式の窓口でご確認ください。