喪服はレンタルと購入どっちが安い?|1回の費用と、何回着るなら買うほうが得かの早見、急ぎのときの借り方

喪服は、着る場が数年に1回ならレンタル、これから何度も着るなら購入のほうが安くなります。レンタルは1回5,000円前後からで、2026年10月14日に見た1つの礼服レンタル店の料金の案内では、男性の上下とネクタイの3点セットが4,800円(3泊4日・往復送料無料)でした。
購入は、男性の喪服なら手ごろなもので1万円前後、紳士服の店で上下2万〜5万円ほどです。小物までそろえたフルセットで買うと、5万〜10万円かかるとされます。買った喪服は、着るたびのクリーニング代と、次に着るまでの保管の手間もかかります。
分かれ目は、これから何回着るかです。明日の通夜や葬儀に間に合わせたいときは、宅配で借りる店のその日の締め切り(店により14時や16時)までに頼めば、翌日に届く形が取られています(届く日は住む地域で違います)。
喪服を借りるのと買うのと、どちらが安く済むのかが分かりません。この先何回着るかも見当がつかず、決められずにいます。
借りると買う、1回の費用の目安
借りる:1回5,000円前後から
喪服のレンタルは、上下で1回5,000円前後が目安とされます。1つの礼服レンタル店の料金の案内では、男性の上下とネクタイの3点セットが4,800円で、シャツや靴、ベルトなどの小物までそろった6点セットが6,300円でした。
同じ店では、借りる期間は3泊4日で、往復の送料はかからず(北海道・沖縄・離島など一部の地域を除く)、返すときのクリーニングも要りません。期間を延ばすと1日1,000円、汚れや破れの修繕費の請求を免除する保障は1点500円が足されます。
東京23区では、1つの会社が、注文した日のうちに届ける男性用の喪服のレンタルを始めると2026年2月に発表し、6泊7日で6,600円としています。借りる額は、店と期間、小物を付けるかで変わります。
買う:1万円前後から数万円
喪服を買う額は、売り場で幅があります。男性の喪服は、紳士服の店で上下2万〜5万円ほど、通販で1万円前後の家で洗える喪服のセットもあります。小物まで一式で買うと5万〜10万円かかるとされ、女性はバッグなどの小物も多くそろえます。
ファストファッションの店の黒いジャケットとパンツで上下1万〜1万7,000円ほどにまとめる方法もあります。ただし、喪服とは黒の深さが違い、喪服そのものではない点には気をつけます。
買った喪服は、着たあとにクリーニングに出すと、1回2,000円前後がかかることがあります。次に着るまで、湿気や虫に気を付けて保管します。
中古の喪服をフリマアプリで探す方法もあります。ただし、届くまでに日がかかるので、急ぐときには向きません。
何回着るなら、買うほうが安いか
借りるか買うかは、買う喪服の額を、1回借りる額と比べて決めます。買った喪服を着たあとにクリーニングに出すなら、その分を借りる額から引いて考えます。
- 割る式:買う喪服の額 ÷(1回借りる額 − 1回のクリーニング代)
- 答えの見方:出た回数より多く着るなら、買うほうが安い
下の表は、1回借りる額を6,000円(料金と保障を足した例)、買った喪服のクリーニング代を1回1,500円と置いて、何回目から買うほうが安くなるかを示した例です。
| 買う喪服の額(例) | 買うほうが安くなる回数 |
|---|---|
| 1万5,000円 | 4回目から |
| 3万円 | 7回目から |
| 5万円 | 12回目から |
| 8万円 | 18回目から |
家で洗える喪服でクリーニング代がかからないなら、買う額を1回借りる額で割った回数が分かれ目です。自分の場合は、借りたい店の料金表と、買いたい喪服の値札の額を式に入れて出します。

図は、表の3万円の行を、1回あたりの内訳で並べた例です。6回着るまでは借りるほうが安く、7回目で買った喪服の合計(4万500円)が借りた合計(4万2,000円)を下回ります。
借りるか買うかを、状況で決める
回数のほかに、体型の変わりやすさや置き場所、喪主や遺族になる見込みでも向く方が変わります。下の表は、状況ごとに、向いている方と理由を並べたものです。
| 状況 | 向いている方 | 理由 |
|---|---|---|
| 着る場が数年に1回 | 借りる | 回数が少なく安い |
| 体型が変わりやすい | 借りる | 毎回合う寸法を選べる |
| 置き場所が少ない | 借りる | 保管と手入れが要らない |
| 年に1回以上着る | 買う | 回数が多く安い |
| 喪主や遺族になる見込み | 買う | 通夜から法事まで続く |
借りるほうが向いているとき
借りれば、買う代金がかからず、着たあとのクリーニングや次に着るまでの保管も要りません。体型が変わっても、その時の寸法で選べます。妊娠中の人に向けた喪服を用意している店もあります。
遠くの葬儀に行くときは、喪服を現地に届けてもらい、終わったらそのまま返送すれば、大きな荷物を持たずに済みます。一方で、回数が増えるとそのたびに料金がかかり、借りる手続きもその都度要ります。
買うほうが向いているとき
喪主や遺族の立場になると、通夜・葬儀に続いて法事にも喪服を着ることがあります。この場合は、借りるより買うほうが利点があるとされます。40代以上になると、喪服を着る機会が増えるともいわれます。
買っておけば、知らせが届いたときに借りる手配をせずに済みます。年に1回は着る場がある人や、次の葬儀までに体型が変わる見込みがない人は、買う側に向いているとされます。
明日・今日の通夜や葬儀に間に合わせるには
宅配で借りるなら、その日の締め切りまでに頼む
宅配で借りる店では、決まった時刻までに頼めばその日のうちに送り、翌日に届く形が取られています。締め切りは、1つの店の案内では平日14時、ほかの店では16時までの例もあり、店で違います。
住む地域によっては、翌日に届かないことがあります。頼む前に、届く日と時間帯を店の案内で確かめます。東京23区のように、その日のうちに届けるサービスがある地域もあります。
締め切りに間に合わないとき
宅配の締め切りを過ぎたときは、店に出向いて借りるか、その日に買う方法があります。貸衣裳店なら、その場で試着して寸法を選べて、着たまま会場へ向かうこともできます。ただし、料金は宅配の店より高くなるとされます。
葬儀社でも喪服を借りられることがありますが、提携する貸衣裳店との手数料がかかる分、宅配の店より割高になるとされます。それでも、葬儀の準備で忙しい喪主や親族には、打ち合わせの場で頼める便利さがあります。
通夜は、喪服でなくふだんのスーツで参列してもよいとされます。翌日の葬儀・告別式に借りた喪服が届けば、通夜はスーツで出て、葬儀は喪服で出る方法もあります。
借りる前に確かめること
宅配で借りると、試着ができません。届いてから寸法が合わないと困るので、頼む前に次のことを確かめておきます。
- 寸法:家にあるスーツを測り、店の寸法表(肩幅・袖丈・ウエスト・股下など)と比べる
- 借りる期間と延長:何泊何日か、延ばすと1日いくらか
- 送料:往復とも無料か、いくら以上で無料か
- 小物が含まれるか:ネクタイ・数珠・袱紗・靴・バッグを足すといくらか
- 汚れや破れの保障:入るといくらか、入らないと修繕費を請求されるか
- キャンセル料:送ったあとに取り消すといくらか
1つの礼服レンタル店の案内では、送る前の取り消しは費用がかからず、送ったあとで受け取る日の前なら送料2,000円、受け取る日からは料金の全額でした。取り消すときは、店に必ず連絡します。
同じ店では、返すときは届いた袋に戻してチェックリストで中身を確かめ、着払いの伝票で送ります。汚したり破いたりしたときは、保障に入っていなければ修繕費を請求されることがあるので、返す前に店に伝えておきます。
買う前に確かめること
喪服を買うなら、長く着られるものを選ぶと、1回あたりの額が下がります。選ぶときは、次の点を見ます。
- 季節:喪服は通年で着られるものがほとんどとされ、女性は通年のアンサンブルが1着あれば足りる
- 寸法の調整:ウエストのアジャスターがあると、多少の体型の変化に合わせられる
- 手入れ:家で洗えるものなら、クリーニング代がかからない
- 慶弔の両用:結婚式にも着られる礼服を選ぶ方法もある
買い替えるのは、寸法が合わなくなったときや、若いころの形が年齢に合わなくなったときです。初めて買う時期は20代前半が多いとされ、社会人になったころや大学の間に用意するものと考えられています。不幸の知らせは急に届くので、今は要らなくても早めに用意しておくとあわてずに済みます。
家計簿での付け方
総務省の家計調査の分け方では、喪服を借りた代金は「被服賃借料」に入ります。例として挙がっているのは貸衣装代です。買った喪服は、男性の礼服が「男性用スーツ」、女性のワンピースやツーピースは「女性用スーツ・ワンピース」です。
買った喪服のクリーニング代は「洗濯代」に入ります。家計簿でも、借りた代金と買った代金、クリーニング代を別の行にしておくと、1回の参列でいくらかかったかを後からたどれます。
借りた回数と額を書いておくと、次に買うか借りるかを決めるとき、上の式に自分の数字を入れられます。香典は、喪服とは別の交際費の行に書きます。包む額の目安と、喪服や数珠、交通費との分け方は香典の相場はいくら?にまとめています。
よくある質問
Q学生や社会人になったばかりでも、喪服は要りますか
学生は、冠婚葬祭の場に学生服で出られるとされます。社会人になったばかりで喪服を着る機会が少ないうちは、黒のスーツで代わりにしてもよく、すぐに要るときは借りる方法もあります。
まとめ
- 喪服は、着る場が数年に1回なら借りる、何度も着るなら買うほうが安い
- レンタルは1回5,000円前後から。1つの店の案内では男性の3点セット4,800円(3泊4日・往復送料無料)
- 購入は1万円前後から数万円。着るたびのクリーニング代と保管の手間もかかる
- 買う額 ÷(1回借りる額 − クリーニング代)で、何回目から買うほうが安いかが出る
- 急ぐときは、宅配の店のその日の締め切りまでに頼む。間に合わなければ店で借りるか買う
- 家計簿では、借りた代金は被服賃借料、買った喪服は男性用スーツか女性用スーツ・ワンピースに入る
この記事で参照した公的情報
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(560 男性用スーツ=礼服(モーニングなど)・570 女性用スーツ・ワンピース=ワンピース・ツーピース・691 洗濯代=「被服及び履物」に分類されるものの洗濯代・694 被服賃借料=「被服及び履物」に分類されるものの賃借料・貸衣装代)
