木の伐採の費用はいくら?|高さ別の1本の額、伐根・処分費、自分の木の総額の出し方、補助、越えた枝の民法

木の伐採の費用は、木の高さで1本ごとの額が決まります。伐採の事業者を紹介している会社が示す目安(2026年5月時点)では、高さ3m未満の木で1本3,000円〜9,000円、3〜5mで8,000円〜2万円、5m以上で1万5,000円〜3万円です。
この額は木を切り倒す作業の分です。切り株を根から掘り出す伐根や、切った幹と枝の処分費は、別にかかることがあります。同じ会社の目安では、3〜5mの木を伐採から伐根・処分まで頼んだ総額は1万9,000円〜17万円です。
木を残して伸びた枝を切りそろえるだけなら、伐採ではなく剪定になります。剪定の日当と1本ごとの単価は、庭木の剪定の費用で確かめられます。
庭の木が大きくなりすぎて、切り倒すといくらかかるのか分かりません。根や切った木の片付けにいくら足されるのかも、見当がつきません。
伐採の費用は、木の高さで1本ごとに決まる
伐採の料金は、木の高さと、それに合わせて要る人数・道具・時間で決まります。木が高いほど、幹が太いほど、本数が多いほど、作業の手間が増えて額が上がります。
高さ別の1本の伐採の額
1本あたりの伐採の額を、出どころごとに分けて並べます。左の列は伐採の事業者を紹介している会社の目安(2026年5月時点)、右の列は住まいの設備の工事を扱う会社の目安です。
| 木の高さ | 紹介の会社 | 工事の会社 |
|---|---|---|
| 3m未満 | 3,000〜9,000円 | 3,000〜5,000円 |
| 3〜5m | 8,000〜2万円 | 8,000〜1万円 |
| 5m以上 | 1.5万〜3万円 | 2万円前後 |
どちらも仕事を受ける側が示す額で、国や市区町村が調べた額ではありません。高さ7m以上の木や、スギやケヤキのように20m以上に育つ大きな木は、現地を見てからの見積もりになります。
高さの見当は、家と比べてつける
木の高さ3mは2階建ての家の1階の屋根あたり、5mは2階の窓あたりが目安です。見積もりを頼むときにも高さを伝えるので、家と並べて見当をつけておきます。
同じ高さでも額が上がる場合
次のような木は、同じ高さでも作業の手間が増え、目安より高くなることがあります。
- 幹が太い木:切るのにも運ぶのにも手間がかかり、割り増しになることがある
- 枝が横に広がった木:切る枝が増え、処分する量も増える
- 作業の場所が悪い木:傾いた土地、足場の悪い所、隣の家が近い所、重機が入れない所
- 吊るし切りが要る木:狭い場所や倒す向きを決めたいときに、木をロープで吊りながら上から切る
吊るし切りや高い所の作業では、高所作業車やクレーンを使うことがあります。重機の使用料は、1日3万円〜6万円が目安とされています。
伐採のほかにかかる費用
伐根:切り株を根から掘り出す
木を切り倒しても、切り株と根は地面に残ります。根まで掘り出す作業を伐根(抜根)といい、伐採とは別の額がかかります。
住まいの設備の工事を扱う会社の目安では、幹の直径が15cm未満の細い木で3,000円前後、直径30〜50cmの太い幹で7,000円〜2万円です。重機を使うかや、出る根の量でも変わります。
切り株を残すと、つまずいてけがをしたり、シロアリや蜂のすみかになったり、新しい芽が伸びてきたりすることがあります。コンクリートや家の基礎の近くの根は掘り出しにくく、追加の費用がかかることがあります。
一方で、切り株を腰掛けや庭の景色の一部として残す方法もあります。根を残すか掘り出すかで額が変わるので、見積もりを頼むときにどちらにするかを伝えます。
切った幹・枝・根の処分費
切った幹や枝、掘り出した根を業者に持ち帰ってもらうと、処分費がかかります。住まいの設備の工事を扱う会社の目安では、処分を頼んだときの費用は1万円ほどで、木の量や大きさで変わります。
処分費を伐採の料金に含めている業者と、別の料金にしている業者があります。伐採の額だけを並べると安く見えた業者が、処分費を足すと高くなることもあるので、見積書で処分費の欄を確かめます。
出張費・駐車場代・整地
業者によっては、出張費や見積もりの費用、近くに作業の車を停める場所がないときの駐車場代が別にかかります。根を掘り出した穴を埋めて地面をならす整地を、別の料金にしている業者もあります。
総額の目安
伐採から伐根・処分までまとめた総額は、紹介の会社の目安では、3〜5mの木で1万9,000円〜17万円です。伐根をせず、伐採と処分だけなら6,000円〜11万円としています。
工事の会社の目安では、伐根と処分を含めた総額は2万〜4万円ほどです。2つの目安は出どころが違い、前提にする木の大きさや作業の範囲もそろっていないので、自分の木の額は本数と高さから出して見積もりと比べます。
自分の木の伐採の総額を出す
見積もりを頼む前に、自分の木でいくらになりそうかの見当をつけておくと、見積もりの額を判断しやすくなります。紙でも表計算でも、次の手順で出せます。
ステップ1切る木を、高さと幹の太さで書き出す10分
切る木を1本ずつ、高さ(3m未満・3〜5m・5m以上)と幹の太さで書き出します。根まで掘り出す木と、切り株を残す木も分けておきます。
ステップ2高さ別の額を当て、伐根と処分を足す10分
本数に高さ別の額を当てて足し、根まで掘り出す木の伐根の額と、処分費を加えます。重機が要りそうな木や、隣の家に近い木は、別に見積もりになるものとして印を付けておきます。
ステップ3出張費を足して、見積もりと並べる5分
出張費や駐車場代を足すと、1回の伐採の総額の見込みが出ます。見積もりが届いたら、伐採・伐根・処分・出張費の欄ごとに見込みと並べ、差の大きい欄を業者に聞きます。

図は、高さ4mの木1本と2.5mの木2本を切り、4mの木だけ根まで掘り出す場合の例です。額は置いた前提で、この例の総額は4万6,000円になります。
伐採か、剪定を続けるかを比べる
木を残して剪定を続けると、剪定の代金が毎年かかります。伐採は1回の出費で、そのあとはその木の剪定の代金がかからなくなります。
伐採の総額を毎年の剪定の代金で割ると、何年分の剪定にあたるかが分かります。例の4万6,000円は、この3本の剪定に毎年1万5,000円かかるなら約3年分です。日陰や目隠しの役目は額では比べられないので、残したい木かどうかもあわせて決めます。
自分で切れる木と、切った木の出し方
自分で切るのは、高さ3m・幹の直径20cmまで
自分で伐採すれば業者に払う額はかからず、かかるのは道具の代金と、切った木をごみに出す費用です。自分で切れる木の目安は、高さ3m未満で、幹の直径が20cm以下です。
そのうえで、足元が平らで、倒れる範囲に家や車、電線、隣の家がないことが条件です。チェーンソーは、慣れていないと刃が跳ね返って大けがにつながるおそれがあるので、使い慣れていなければ使わないようにします。
枝が電線にかかっている木は、感電の危険があるので自分で切りません。木には近づかず、電力会社に知らせて、どうすればよいかを聞きます。
切った幹と枝は、市区町村の決まりで出す
自分で切った幹や枝は、市区町村の決まりに従えば、ごみとして出せることがあります。出せる長さや太さ、束ね方、料金は、市区町村ごとに違います。
君津市の案内では、長さ60cm程度に切った幹や枝を、外周1m以内でしばって粗大ごみとして出せます。料金は君津市の処理券で1点(2束・50kg以内)860円で、収集日から平日で数えて2日前までの申し込みが要ります。
同じ案内では、長さ60cm程度に切った木を清掃工場へ自分で運ぶこともでき、10kgごとに170円(一度に50kg以下なら80円)です。仕事として頼まれた草刈りなどで出たものは清掃工場に運べないとしているので、業者に頼むときは処分まで頼めるかを確かめます。
頼む先と、補助の有無
業者に頼むときは、範囲を決めて見積もりを比べる
伐採は、造園業者や伐採を専門にする業者に頼めます。業者によって額が違うので、2〜3社から見積もりを取り、総額と内訳を比べます。
見積もりの前に、どの木を切るか、根まで掘るか、処分まで頼むかを決めておくと、当日に作業が足されて額が上がるのを防げます。「伐採作業一式」のように内訳の無い見積もりは、何が入っているかを聞きます。
伐採の最中に、木や枝が倒れて家や車、隣の家を傷つけることがあります。業者が損害の賠償の保険に入っているかも、見積もりのときに確かめておきます。
作業の日は、枝葉が隣の敷地に落ちたり、チェーンソーの音が出たり、道を通りにくくしたりすることがあります。前もって近所に知らせておくと、もめごとを減らせます。業者が知らせてくれる場合もあるので、頼むときに聞きます。
シルバー人材センターは、伐採を受けるかがセンターで違う
地域のシルバー人材センターに伐採を頼める場合もありますが、高い所の作業など危ない仕事は受けないことがあります。背の低い木を根元から切る作業を、1時間1,200円〜1,800円ほどで受けるセンターもあるとされます。
千葉市の案内(2026年7月更新)では、千葉市のシルバー人材センターは高さ3.5mまでの植木の剪定を受けていて、木の伐採や根の掘り出しはしていません。受ける作業と料金は、住んでいる市区町村のセンターで確かめます。
自宅の庭の木は、市の補助の対象から外れていることがある
危険な木の伐採を補助する市町村はありますが、森林の木を対象にして、宅地や農地の木を外している制度があります。裾野市の案内では、対象は市内の森林にある木で、宅地や農地に生えている木は対象外です。
同じ案内では、胸の高さの幹の直径20cm以上・高さ5m以上で、倒れると住宅に被害を与えるおそれのある木が対象です。伐採・撤去・処分の経費の2分の1(上限50万円)を補助し、伐採の前に市に相談するよう求めています。
倉敷市の危険木の補助も、町内会などが行う森林の危険木の伐採が対象で、住宅地の上にある木は対象になりません。補助のしくみは市区町村ごとに違うので、伐採を頼む前に、住んでいる市区町村の林業やみどりの担当に聞きます。
伐採に向く時期と、急いだほうがよい木
伐採は、空気が乾いて木の水分が減る寒い時期が向くとされます。木が軽くなって、切るのも運ぶのも扱いやすくなるためです。花の咲く木は、花の前に切ると、蜂などの害を防ぐことにもつながります。
一方で、次のような木は、時期を待たずに早めに業者に相談します。
- 病気や虫の害がひどい木
- 枯れや腐りで、倒れるおそれのある木
- 枝や根が、隣の敷地や道路にはみ出している木
- 枝が電線に届きそうな木、触れている木
隣の家に枝が越えているとき
隣の土地の木の枝が境界線を越えてきたら、越えられた側の土地の持ち主は、まず木の持ち主に枝を切ってもらうよう求められます。民法 第233条の決まりで、枝は以前は木の持ち主に切らせることだけでしたが、2023年4月1日に施行された改正で、次のときは自分で切り取れるようになりました。
- 切るよう求めても、木の持ち主が相当の期間内に切らないとき
- 木の持ち主が分からない、または持ち主の居場所が分からないとき
- 急迫の事情があるとき
隣の木を何人かで共有しているときは、共有している人のそれぞれが、越えた枝を切り取れます。越えてきた根は、越えられた土地の持ち主が切り取れます。この条で切り取れるのは境界線を越えた枝と根で、隣の木そのものを切り倒せるとは定めていません。
自分の家の木の枝が隣に越えているときは、隣の人から切るよう求められることがあり、相当の期間内に切らなければ、隣の人が切り取れます。伐採するか剪定で済ませるかを、時期も含めて隣の人と話しておきます。
家計簿では、伐採の代金を住まいの手入れの行に書く
総務省の家計調査の分類では、植木や庭の維持・管理のサービスは「植木・庭手入れ代」に入り、例として庭木のせん定代や植木屋への支払いが挙がっています。伐採を頼んだ代金も、家計簿では同じ住まいの手入れの行に書くと、剪定の代金と並べて見られます。
伐採は毎年の出費ではないので、毎月の予算とは分けて、特別な出費として書きます。実家や空き家の木の代金をきょうだいで分けるときは、誰がいくら払ったかを1行ずつ残しておきます。毎月ではない出費の取り分け方は、特別費の拾い出し方で確かめられます。
見積書で、伐採・伐根・処分・出張費が別の欄に分かれているか確かめてください。木ごとの高さと本数、根まで掘るかどうかが書かれているかも見てください。
迷いやすい場面
見積もりの額が、業者ごとに大きく違う
処分費・伐根・出張費が入っているか、重機を使う前提かをそろえてから比べます。同じ木で額が大きく違うときは、倒して切るのか、吊るし切りにするのかなど、切り方を聞くと違いの元が分かります。
根まで掘るか、切り株を残すかで迷う
切り株を残しても、すぐに困るとは限りません。ただ、つまずく、シロアリや蜂のすみかになる、芽が出るといったことがあるので、通り道や家の近くの木は、根まで掘るかを業者と相談します。
森や山にある木を切りたい
森林の木は、市町村や都道府県に、森林の持ち主向けの補助がある場合があります。宅地の木とは扱いが違うので、住んでいる市町村の林業の担当に、対象になるかを聞きます。
よくある質問
Q木1本の伐採はいくらですか
伐採の事業者を紹介している会社が示す目安(2026年5月時点)では、高さ3m未満で3,000円〜9,000円、3〜5mで8,000円〜2万円、5m以上で1万5,000円〜3万円です。伐根と処分は別にかかることがあります。
Q切り株を根から掘り出すといくらですか
住まいの設備の工事を扱う会社の目安では、幹の直径15cm未満で3,000円前後、直径30〜50cmで7,000円〜2万円です。重機を使うかや根の量で変わります。
Q切った木は、自分でごみに出せますか
市区町村の決まりの長さと太さに切れば、出せることがあります。君津市の案内では、長さ60cm程度に切って外周1m以内でしばり、1点860円の粗大ごみとして出せます。
Q庭の木の伐採に、補助金はありますか
危険な木の伐採の補助はありますが、裾野市や倉敷市のように、森林の木を対象にして宅地や住宅地の木を外している制度があります。住んでいる市区町村の担当に、対象になるかを聞きます。
Q隣の木の枝が庭に越えてきたら、切ってもよいですか
民法 第233条では、最初に木の持ち主へ切るよう求めるのが決まりです。求めても相当の期間内に切らないとき、持ち主やその居場所が分からないとき、急迫の事情があるときは、越えた枝を自分で切り取れます。越えてきた根は切り取れます。
Q自分で伐採できるのは、どのくらいの木ですか
高さ3m未満で、幹の直径が20cm以下の木が目安です。倒れる範囲に家や車、電線がある木や、足元が傾いている木は、業者に頼みます。
まとめ
- 伐採の費用は木の高さで1本ごとに決まり、紹介の会社の目安では3m未満で3,000円〜9,000円、5m以上で1万5,000円〜3万円
- 伐根・処分・重機・出張費は別にかかることがあり、見積書の欄ごとに確かめる
- 自分の木の総額は、本数と高さ別の額に伐根と処分費を足して見当をつける
- 自分で切るのは高さ3m・幹の直径20cmまでで、電線にかかる木は電力会社に連絡する
- 危険な木の補助は、森林の木だけが対象で宅地の木を外している市がある
- 越えてきた枝は、持ち主に求めても切らないときなどに自分で切り取れる(民法 第233条)
切る木を高さごとに数えて額を当て、伐根と処分費を足せば、見積もりの前に総額の見当がつきます。見積書を欄ごとに見比べると、業者によって額が違う理由もつかめます。
この記事で参照した公的情報
- 民法 第233条(竹木の枝の切除及び根の切取り)=第1項 土地の所有者は、隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の所有者に、その枝を切除させることができる/第2項 竹木が数人の共有に属するときは、各共有者は、その枝を切り取ることができる/第3項 竹木の所有者に枝を切除するよう催告したにもかかわらず相当の期間内に切除しないとき・竹木の所有者を知ることができず又はその所在を知ることができないとき・急迫の事情があるときは、土地の所有者は、その枝を切り取ることができる/第4項 隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、その根を切り取ることができる(民法等の一部を改正する法律(令和3年法律第24号)で改正・2023年4月1日施行。改正前は枝を切除させることと根を切り取ることだけを定めていた。e-Gov の版一覧で、2029年6月23日施行の未施行の版まで条文が変わらないことを確かめた)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089
- 危険木の伐採等にかかる費用を補助します(裾野市の案内=市内の森林内(宅地や農地等に生えている木は対象外)・胸高直径20cm以上かつ樹高5m以上・樹高と同等の距離の範囲内の住宅等に被害を与えるおそれ・伐採、撤去及び処分に要する経費の2分の1(上限50万円)・伐採前に必ず農林政策課へ相談)
- 倉敷市危険木伐採等森林整備補助金のお知らせ(町内会等が実施する危険木の伐採・撤去・処分・対象は市内の森林・農地又は住宅地若しくはこれに準ずる土地の上にある危険木は対象にならない・補助対象経費の4分の3以内で1団体当たり上限50万円)
- 木、竹、草の出し方(君津市の案内=粗大ごみ:長さ60cm程度に切った幹や枝を外周1m以内でしばり粗大ごみ処理券を貼付・860円/点(1点は2束50kg以内)・収集日から平日で数えて2日前までに申込み/せん定木等として清掃工場に自己搬入:長さ60cm程度・170円/10kg(一度に50kg以下なら80円/10kg)/可燃ごみ:長さ30cm程度で市指定ごみ袋/業として個人から草刈り等の依頼や事業所などの草刈りで発生したものは清掃工場に搬入できない)
- シルバー人材センターへのご入会とご利用(千葉市の案内・2026年7月27日更新=植木剪定は植木全般の剪定・刈込で高さ3.5mの植木まで・樹木の伐採や根の掘り出しは行っていない・1人9,000円(4時間)〜)
- 窓口
- 千葉市 保健福祉局高齢障害部高齢福祉課
- 確認日
- 確認先
- https://www.city.chiba.jp/hokenfukushi/koreishogai/korei/sileverjinnzai.html
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(植木・庭手入れ代=植木や庭の維持、管理に必要なサービスに関するもの・庭木のせん定代・植木屋支払・庭職人支払)
