車のコーティングの料金はいくら?|種類と車の大きさごとの目安、何年もつか、ディーラー・専門店・自分で塗る差と1年あたりの額

車のコーティングの料金は、種類と車の大きさで大きく変わります。普通車なら、ポリマーで2万〜4万円、ガラスコーティングで8万〜18万円、セラミックで18万〜25万円が目安です。
高い種類ほど長くもつ目安で、ポリマーは3か月、ガラスコーティングは3〜5年です。ガラスコーティングを2〜3年とする目安もあります。料金を持つ年数と乗る年数で割った1年あたりの額で比べると、自分に合う種類が見えてきます。
新車の見積もりにすでにコーティングが入っている人は、見積書の額を下の表と比べてから決められます。自分で塗る場合は、市販のコーティング剤で数千円から数万円です。
販売店でコーティングを勧められたとき、その額が妥当なのか分からず迷います。何年もつのか、専門店に頼むのとどれだけ違うのかも知りたいです。
種類ごとの料金と持ち
コーティングは、塗装の上に樹脂やガラスの成分の膜を作って、ツヤを出し、汚れや細かい傷、紫外線から塗装を守るものです。膜の材料で種類が分かれ、料金と持ちが大きく違います。
ここで並べる料金と持ちは、コーティングの施工を扱う会社や、施工店を紹介している会社が示す目安です。店によって額が違うので、見積もりと比べる物差しにします。普通車の目安は次のとおりです。
| 種類 | 普通車の料金 | 持ち |
|---|---|---|
| ポリマー | 2万〜4万円 | 3か月 |
| フッ素 | 2.5万〜5万円 | 3〜6か月 |
| ガラス系 | 6万〜8万円 | 半年〜1年 |
| ガラス | 8万〜18万円 | 3〜5年 |
| セラミック | 18万〜25万円 | 5〜7年 |
ガラス系は、ガラスの成分に有機物を混ぜたもので、ガラスコーティングより安い代わりに持ちが短くなります。セラミックは、ガラスコーティングよりさらに耐久性を高めた高い種類です。
何年もつかは、目安に幅がある
持ちの目安は、示す会社によって違います。ガラスコーティングは、3〜5年とする目安と、2〜3年とする目安があります。セラミックも、5〜7年や5〜10年とする目安と、3〜5年とする目安があります。
持ちは、置き場所と手入れでも変わります。屋根の無い所に置く車は、紫外線と雨で膜が早く傷むとされます。見積もりのときに、店がその種類を何年もつとしているか、保証の年数とあわせて聞いておくと比べやすくなります。
ワックスとの違い
ワックスは、油の成分を塗装の上に乗せてツヤを出すもので、費用は約2,000〜3,000円です。持ちの目安は数週間〜1か月で、傷や汚れを防ぎにくいとされます。
コーティングは膜を塗装に定着させるので、ワックスより長くもちます。コーティングの上にワックスを重ねると、ワックスの油が古くなって汚れになることがあるので、重ねないほうがよいとされます。
車の大きさで変わる額
同じ種類でも、車が大きいほど塗る面が広くなり、料金が上がります。料金表は、SS・S・M・Lのような大きさの区分で示されることがあります。ポリマーとガラスの目安は次のとおりです。
| 車の大きさ | ポリマー | ガラス |
|---|---|---|
| 軽・小型 | 1万〜3万円 | 7万〜15万円 |
| 普通車 | 2万〜4万円 | 8万〜18万円 |
| SUV・ミニバン | 3万〜5万円 | 10万〜20万円 |
セラミックは、軽自動車と小型車で15万〜20万円、普通車で18万〜25万円、SUVとミニバンで20万〜30万円が目安です。屋根の上の棚や大きな部品など、形が複雑な車は、追加の料金がかかることがあります。
新車と年数のたった車で変わる額
新車は塗装がきれいなので、塗る前の下ごしらえ(下地処理)が少なく済みます。年数のたった車は、水あかや細かい傷を磨いて落とす作業が増え、その分の額が足されます。足される額の目安は次のとおりです。
| 車の状態 | 下地処理 | 足される額 |
|---|---|---|
| 新車 | 油分と鉄粉の除去 | なし |
| 1〜3年 | 軽い研磨・水あか | 1万〜3万円 |
| 5年以上 | 本格的な研磨 | 3万〜5万円 |
新車は、納車から1か月以内を目安にした区分です。年数がたっていても、こまめに洗っていて塗装がきれいな車は、下地処理が少なく済むことがあります。
頼む先で変わる額
コーティングは、ガソリンスタンド、カー用品店、ディーラー、コーティングの専門店で頼めます。頼む先ごとの目安は、次のとおりです。
| 頼む先 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| ガソリンスタンド | 2万〜8万円 | 給油のついで |
| カー用品店 | 3万〜7万円 | 費用と品質の間 |
| ディーラー | 6万〜15万円 | 納車と一緒に |
| 専門店 | 10万〜15万円 | 時間をかける |
額に差が出るのは、扱う種類が違うためです。ガソリンスタンドやカー用品店は、ポリマーやガラス系を中心に扱います。専門店は、ガラスコーティングやセラミックを中心に扱い、下地処理に時間をかけます。
ディーラーは、店の整備工場で施工する場合と、外の業者に頼む場合があります。外に頼むと高くなりやすいとされます。新車の見積もりにコーティングが入っているときは、同じ種類で専門店の見積もりも取ると、差が分かります。
自分で塗る場合
市販のコーティング剤を使えば、費用は数千円から数万円です。店に払う工賃がかからない代わりに、仕上がりと持ちは店の施工より劣り、ムラが出やすいとされます。
洗って塗るだけでもできますが、鉄粉の除去などの下ごしらえを省くと、品質と持ちが下がります。どこまで自分でするか、どこから店に頼むかを先に決めておきます。
1年あたりの額で比べる
料金の高い種類ほど長くもつので、1回の額だけでは比べられません。料金を、持つ年数と乗る年数の短いほうで割ると、1年あたりの額になります。
- 持つ年数のほうが短い:料金を持つ年数で割る
- 乗る年数のほうが短い:料金を乗る年数で割る(手放したあとの分は使わない)
- 持ちが1年以内のものを毎年かけ直す:1年にかける回数の料金を足す

図は、ガラスコーティングを12万円、持ちを4年と置いた例です。金額は例です。同じ12万円でも、3年で手放すと1年あたり1万円高くなります。乗る年数が短いときは、安い種類のほうが合うことがあります。乗る年数ごとに向くとされる種類は、次のとおりです。
| 乗る予定 | 向くとされる種類 |
|---|---|
| 3年以内 | ポリマー |
| 数年で売る中古車 | ポリマー・ガラス系 |
| 5年以上 | ガラス |
短い期間だけ守りたいときや、屋根のある所に置いてこまめに洗えるときは、ポリマーで足りるとされます。長く乗る新車は、最初の額が高くても、ガラスコーティングのほうが長い目で見て費用を抑えられるとされます。
コーティングで何が変わるか
コーティングをすると、ツヤが保たれ、汚れが落ちやすくなって洗車が楽になります。飛び石や砂による細かい傷、雨のシミ、紫外線による色あせを防ぐ効果もあるとされます。
一方で、払った額ほどの差を感じにくい場合もあります。洗車の回数が少ないと、膜の上に汚れが残って効果が出にくいとされます。屋根の無い所に置く車は、雨の跡が白いシミになって、ツヤがある分かえって目立つことがあります。
きれいな状態を保てれば、売るときの見た目にもつながるとされます。ただし、売る値段は年式や走った距離、車全体の状態で変わるので、コーティング代の分だけ高く売れるとは限りません。
ボディ以外の部分の料金
ボディのほかに、窓やライト、シートだけを頼むこともできます。部分ごとの目安は次のとおりです。
- フロントガラス:専門店のガラスコーティングで1万〜3万円。市販の剤ならフッ素系で2,000円程度、シリコン系で1,000円程度
- ヘッドライト:簡単な掃除なら数千円、コーティングまで頼むと8,000〜15,000円
- 革のシート:席の数と形で変わり、3万〜10万円
フロントガラスのフッ素系は数か月から1年程度、シリコン系は1か月程度で効果がなくなるとされます。ヘッドライトのコーティングは3年程度で、かけ直しが要るとされます。
見積もりで確かめること
コーティングの料金には、基本として、洗車、下地処理、剤を塗る作業、技術料が入ります。店によっては、施工後の点検や保証も入っています。
- 下地処理が入っているか:安い店では、磨く作業が別の料金になっていることがある
- 剤の種類:ポリマー・ガラス系・ガラスのどれか。名前だけでは分からないときは聞く
- 保証とアフターの中身:はがれやムラが出たときに、かけ直してもらえるか
- 追加の料金がかかる条件:車の大きさ・状態・形で上がるか
見積もりは、同じ種類・同じ車の大きさの条件で2〜3か所から取ると、額と中身を比べられます。店によっては、新車向けのコースや、インターネットからの予約の割引、時期を決めたキャンペーンがあります。
施工のあとの洗車と手入れ
ガラスコーティングは、施工後に膜が固まるまで1〜2週間かかるとされます。その間は洗車を控え、店の案内に従います。固まったあとは、2週間から1か月に1回のペースで洗うのが目安とされます。
洗うときは手洗いが向いていて、ブラシで洗う洗車機は膜を傷めることがあります。洗車機を使うなら、ブラシを使わない型を選びます。手洗いや洗車機の料金は、洗車の料金の記事にまとめています。
真夏の日なたで洗うと、水がすぐに乾いて白いシミの原因になります。井戸水もミネラルが多く、水あかが付きやすいとされます。
家計簿のどこに書くか
コーティング代は、ガソリンや洗車代と同じ「車」の項目に書くと、車にかかる額が1か所で見えます。数年もつコーティングは、1年あたりの額を出しておくと、毎年の車の費用と並べられます。
国の家計調査では、洗車代とワックスかけ代は「他の自動車等関連サービス」に入ります。ほかの項目に入らない車のサービスもここに入り、市販のワックスや洗車用具は「自動車等関連用品」に入ります。
新車を買うときに車の代金と一緒に払うなら、車の購入の額にまとめると、何にいくら払ったかが後で分かります。買うときの諸費用の見方は車を買うときの諸費用の記事、1か月の車の費用の出し方は車の維持費の記事にあります。
仕上がりや契約で困ったとき
仕上がりにムラやはがれがあるときは、まず施工した店に、見積書や保証書を持って相談します。保証の中身に入っていれば、かけ直してもらえることがあります。
販売店の対応や契約の中身に納得がいかないときの問い合わせ先として、国土交通省は、自動車公正取引協議会の消費者相談室、自動車メーカーのお客様相談窓口、国民生活センター、各都道府県の消費生活センターを挙げています。契約書と見積書をそろえてから相談します。
近くの消費生活センターが分からないときは、消費者庁の消費者ホットライン「188」に電話すると、身近な相談窓口を案内してもらえます。相談は無料で、通話料はかかります。
よくある質問
Q軽自動車のコーティングはいくらですか
軽自動車と小型車の目安は、ポリマーで1万〜3万円、ガラスコーティングで7万〜15万円、セラミックで15万〜20万円です。年数のたった車は、下地処理の分が足されます。
Qガラスコーティングは何年もちますか
3〜5年とする目安と、2〜3年とする目安があります。屋根の無い所に置く車や、洗車の少ない車は短くなるとされます。店がその剤を何年もつとしているかと、保証の年数を見積もりで確かめます。
Qディーラーと専門店では、どちらが安いですか
目安では、ディーラーは6万〜15万円、専門店は10万〜15万円です。扱う種類が違うので、額だけでは比べられません。同じ種類と車の大きさで、両方の見積もりを取って比べます。
Qコーティングした車は洗車機に入れてもよいですか
ブラシで洗う洗車機は、膜を傷めることがあるとされます。手洗いか、ブラシを使わない洗車機を選びます。ガラスコーティングは、施工後1〜2週間は膜が固まるまで洗車を控えます。
Qおすすめの店や商品はどこですか
特定の店や会社、商品の名前は挙げていません。近くの店で、同じ種類と車の大きさの条件で見積もりを取り、下地処理と保証の中身をそろえて比べます。
まとめ
- 普通車の料金の目安は、ポリマー2万〜4万円、ガラスコーティング8万〜18万円、セラミック18万〜25万円
- 車が大きいほど高く、年数のたった車は下地処理の分が足される
- ガラスコーティングの持ちは、3〜5年とする目安と2〜3年とする目安がある
- 頼む先で扱う種類が違うので、同じ種類と車の大きさで見積もりを比べる
- 料金を、持つ年数と乗る年数の短いほうで割って、1年あたりの額で比べる
種類と車の大きさで額の見当がつき、持つ年数と乗る年数で割れば1年あたりの額が出ます。見積もりの中身をそろえて比べれば、払う額に納得して決められます。
この記事で参照した公的情報
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年)(754 他の自動車等関連サービス=753、755、756、75B、75Xの項目に分類されない自動車等関連サービス・○洗車代 ワックスかけ代/752 自動車等関連用品=○毛ばたき 洗車用具 ワックス クリーナー)
- 自動車のリコール・不具合情報 よくあるお問い合わせ「自動車に不具合が生じた場合はどこに連絡をしたらよいのですか」(販売店の対応、契約に関するもの=(一社)自動車公正取引協議会「消費者相談室」・自動車メーカーのお客様相談窓口・国民生活センター・各都道府県消費生活センター)
- 窓口
- 国土交通省 物流・自動車局 審査・リコール課
- 確認日
- 確認先
- https://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/faq_sub/answer012.html
- 消費者ホットライン(188・身近な消費生活センターや消費生活相談窓口を案内)
