位牌の費用の相場は?|本位牌は1万〜5万円が目安。白木位牌との違い、文字入れの代金と届くまでの日数、四十九日までの段取り、家計簿での書き方

本位牌の費用は、本体が1万〜5万円ほどが一般的です。お墓と終活の情報を出している会社の目安では、文字入れが別料金なら1人分で機械彫り2,000〜5,000円・手彫り1万〜2万円ほどが加わり、本体と合わせて2万〜5万円ほどに収まることが多いとされます。
葬儀で使う白木位牌は仮の位牌で、葬儀の費用の中に入っていることが多いものです。四十九日の法要で本位牌に替えるときの開眼供養のお布施は、位牌の代金とは別にお寺に渡します。
浄土真宗では位牌を使わず、過去帳や法名軸に法名を記すのが本来の形です。作るかどうかは、菩提寺に相談して決めます。
四十九日までに本位牌を用意したいのですが、どのくらいの値段の位牌を選べばよいのか分かりません。文字入れの代金や、法要に間に合うかも心配です。
白木位牌は仮の位牌で、四十九日までに本位牌に替える
白木位牌は、塗りをしていない白木の板に、戒名や亡くなった日などを書いた仮の位牌です。葬儀で使い、四十九日まで遺骨と一緒に飾ります。
多くの場合は葬儀社かお寺が用意し、単体では数千円程度とされます。葬儀の見積もりに白木位牌が入っているかは、見積書の明細で確かめられます。
本位牌は、四十九日の忌明けから仏壇にまつる正式な位牌で、遺族が用意します。四十九日の法要で開眼供養をして、白木位牌から本位牌に替える形が一般的です。
本位牌の本体は、種類と大きさで値段が変わる
本位牌の本体は、1万〜5万円ほどが一般的とされています。種類は、漆を塗った塗り位牌、黒檀や紫檀などの木を使った唐木位牌、今の部屋に合わせたモダン位牌、先祖の位牌をまとめる回出位牌(繰り出し位牌)に分かれます。
葬儀について案内している会社の2024年の目安では、種類ごとの本体の額は次のとおりです。何で値段が上がるかも並べました。
| 種類 | 本体の目安 | 高くなるもの |
|---|---|---|
| 塗り位牌 | 1万〜3万円 | 本漆・金箔 |
| 唐木位牌 | 2万〜5万円 | 台座の彫刻 |
| モダン位牌 | 3万円前後 | 素材・装飾 |
| 回出位牌 | 3万円程度 | 塗り・唐木の作り |
同じ塗り位牌でも、合成漆で仕上げたものは1万円前後、本漆で仕上げたものは3万〜10万円ほどと、漆の種類で差が出ます。唐木位牌は、細かい彫刻のあるものだと30万円近くになることもあるとされています。
葬儀社が示す目安では上の端がもっと広く、塗り位牌1万〜10万円、唐木位牌2万〜10万円、モダン位牌3万〜10万円、回出位牌3万〜15万円です。どちらも、手間のかかる作りほど高くなるという点は同じです。
宗派で選ばれやすい種類がある
曹洞宗や臨済宗などの禅宗では唐木位牌が、そのほかの宗派では塗り位牌が選ばれる傾向があるとされます。宗派で種類が決まっていることは少ないので、迷うときは菩提寺に相談します。
大きさは、仏壇と先祖の位牌に合わせる
位牌の高さは寸という単位で数え、1寸がおよそ3cmにあたります。3.5〜4.5寸が主流とされ、仏壇の2段目に収まり、本尊の高さを超えないものを選びます。
先祖の位牌があるときは、それと同じか少し小さめにすることが多いです。同じ種類なら大きいほど値段が上がり、3.5寸と5寸では数千円〜1万円程度の差が出るとされます。
位牌を売っている会社が示す目安では、塗り位牌と唐木位牌は0.5寸大きくなるごとに、数百円〜3,000円ほど上がります。売る側の数字なので、目安の1つにとどめます。
文字入れの代金は、入れ方と人数で変わる
位牌には、戒名・俗名・亡くなった年月日・行年などの文字を入れます。文字入れの代金は本体に込みの店も別料金の店もあり、機械彫りなら無料の店もあるとされます。
お墓と終活の情報を出している会社が示す額では、入れ方ごとの1人分の目安は次のとおりです。仕上がりの違いも並べました。
| 入れ方 | 1人分の目安 | 仕上がり |
|---|---|---|
| 機械彫り | 2,000〜5,000円 | 均一にそろう |
| 手彫り | 1万〜2万円 | 職人が彫る |
| 書き文字 | 3,000〜8,000円 | 筆で書く |
入れ方を分けずに1人分で数千円〜1万円程度とする葬儀社の目安や、手彫りを1人分3,000円〜1万円ほどとする葬儀社の目安もあり、手彫りの額は頼む先で大きく違います。彫った文字は薄れにくく、書き文字は長い年月で薄れることがあるとされます。
夫婦2人の名前を1つの位牌に入れる夫婦位牌は、文字入れが2人分になります。金箔を足す、決まった文字のほかに字を入れるといったときも、別の代金がかかります。
入れる文字は、白木位牌から写す
本位牌に入れる文字は、白木位牌に書かれた戒名・没年月日・行年などをもとにします。裏にも書かれていないかを見て、写真に撮っておくと写し間違いを防げます。
「霊位」「新帰元」などの文字は、本位牌では省くことがあります。宗派の梵字を入れるかも含めて、注文の前にお寺に確かめます。
戒名を付けていないときは、生前の名前(俗名)で位牌を作れます。戒名料の目安は戒名料の相場にまとめています。
届くまでの日数と、四十九日までの段取り
本位牌は、注文してから届くまでに1〜2週間ほどかかります。職人が手で装飾を施すものは1か月以上かかることもあり、数日で仕上げる急ぎの注文は別料金になる場合が多いとされます。
四十九日の法要の2週間ほど前には注文しておくのが目安です。位牌を売っている会社が示す目安では、届くまでは仏具店で1〜3週間、葬儀社で2〜4週間ほどです。売る側の目安なので、注文のときに届く日を店に確かめます。
時期ごとにすることと、かかるお金を並べると次のとおりです。お布施の目安は、下の総額の節に書いています。
| 時期 | すること | かかるお金 |
|---|---|---|
| 葬儀 | 白木位牌を飾る | 葬儀の費用に入ることが多い |
| 葬儀のあと | 宗派・文字・寸法を確かめる | なし |
| 法要の2週間前まで | 本位牌を注文する | 本体と文字入れ |
| 四十九日 | 開眼供養で替える | お布施 |
| そのあと | 白木位牌のお焚き上げ | お寺に確かめる |
四十九日に間に合わないとき
四十九日までに本位牌が届かないときは、白木位牌のまま法要を行い、納骨や百箇日など次の法要に合わせて本位牌を用意する形があります。開眼供養をいつするかは、家族とお寺に相談して決めます。
総額は、位牌の分とお寺に渡す分を分けて足す
本位牌の総額は、位牌の店に払う分と、お寺に渡す分に分けると出しやすくなります。位牌の分は本体・文字入れ・送料で、お寺に渡す分は開眼供養のお布施です。
- 本体:種類と大きさで決まる(上の表)
- 文字入れ:本体に込みか別料金かを確かめる。夫婦位牌は2人分
- 送料・急ぎの代金:通信販売や急ぎの注文でかかることがある
- 開眼供養のお布施:1万〜5万円が目安。お寺との付き合いや地域で変わる
開眼供養は、四十九日の法要と同時に行うことが一般的です。法要のお布施との分け方や、お車代・御膳料は法事のお布施の相場で確かめられます。

図は、唐木位牌の4寸を選び、機械彫りの文字入れを別に頼んだときの例です。金額は例で、店や種類、お寺によって変わります。
値札は税込で示す決まり、お布施に消費税はかからない
店頭の値札やチラシ、広告で消費者にあらかじめ示す値段は、消費税を含めた総額で示すことが法律で決められています。口頭で伝える価格はこの決まりの対象ではないので、店で聞いた額は税込かを確かめます。
お寺に渡す開眼供養のお布施は、国税庁の質疑応答事例で、消費税の課税の対象にならないとされています。位牌の代金には消費税がかかるので、家計簿には税込の額で書きます。
どこで頼むかで、値段の見え方と確かめることが変わる
本位牌は、仏具店・葬儀社・通信販売のほか、菩提寺を通して頼めることもあります。どこで頼んでも、本体だけでなく文字入れと送料を足した総額で比べます。
- 仏具店:実物を見て選べ、宗派の相談もできる。本体と文字入れの代金が別のことが多い
- 葬儀社:葬儀や法要の手配とまとめて頼める。提携先の位牌を勧められることがあるので、ほかの店の値段とも比べる
- 通信販売:家で選べ、文字入れ込みの値段を示す店もある。実物は写真でしか見られず、文字の間違いに気づきにくい
値段が極端に安い位牌は、曲がりや塗りのむらがある場合もあるとされます。安いものが全部悪いわけではないので、写真や実物で仕上がりを確かめてから選びます。
通信販売は、返品できる条件を先に確かめる
通信販売で買った品は、届いた日から数えて8日以内なら、送料を自分で払って返品できるのが法律の決まりです。ただし、店が広告に返品の特約を表示しているときは、その特約によります。
位牌は文字を入れてから仕上げるので、作業が始まると直しや返品が難しいとされます。注文の前に返品の条件を読み、確認の画面で戒名や日付の字を1字ずつ見ます。
届いた位牌の字が違う、店と話がまとまらないといったときは、消費者ホットライン188で近くの消費生活センターを案内してもらえます。注文の画面や届いた品の写真を残しておくと、相談のときに説明しやすくなります。
浄土真宗では、位牌を使わないのが本来の形
浄土真宗では、亡くなった人はすぐに極楽浄土に行くと考えるため、位牌を使わないのが本来の形です。代わりに、過去帳や法名軸に法名や亡くなった日を記して、仏壇にまつります。
手を合わせる対象として、位牌を作ることに柔軟なお寺もあるとされます。作るかどうかは、菩提寺と家族で相談して決めます。
先祖の位牌が増えたとき・作り直すとき
先祖の位牌が増えて仏壇に並ばないときは、回出位牌(繰り出し位牌)に札板を入れてまとめる方法があります。札板は8〜10枚程度入り、先頭の板を「〇〇家先祖代々之霊位」にします。
追加の札板は、1枚あたり3,000〜5,000円程度とされます。位牌を売っている会社が示す目安では、札板に追加で文字を入れる代金は1人あたり3,000〜1万円です。
古くなった位牌を作り直すときは、古い位牌の閉眼供養と新しい位牌の開眼供養をして、古い位牌はお焚き上げにします。仏壇ごと手放すときの費用は仏壇の処分費用にあります。
位牌をお寺に預けて供養を任せる形もあり、その費用は永代供養の費用で確かめられます。預ける前に、家族や親族と話しておきます。
位牌の代金と相続税
国税庁は、仏壇や仏具など日常礼拝をしている物には、相続税がかからないとしています。骨とう的な価値があるなど投資の対象となる物や、商品として持っている物にはかかります。
相続税の計算で遺産から差し引ける葬式費用(国税庁 No.4129)には、通夜や火葬の費用、お寺への読経料などのお礼が挙がっています。含まれないものには、初七日など法事のための費用や墓石・墓地の買入れの費用が挙がっています。
位牌の代金は、どちらの一覧にも名が挙がっていません。相続税の申告で扱いに迷うときは、税務署に確かめます。
家計簿での書き方
総務省の家計調査の分け方では、位はいは、神仏具や数珠と同じ「祭具・墓石」に入ります。「葬儀関係費」の例には法事の費用が挙がっているので、四十九日の法要で渡したお布施はこちらに書けます。

図は、上の総額の例を家計簿に書いた例です。家計簿では「冠婚葬祭」などの項目に1つにまとめても、位牌とお布施を分けてもかまいません。
位牌の代金とお布施を別の行にしておくと、一周忌や仏壇を買うときに、何にいくらかかったかをたどれます。毎年ではない大きな支払いを前もって拾う方法は、特別費は1年分の明細から拾うで書いています。
迷いやすい場面
夫婦位牌にするか迷う
夫婦位牌は、1つの位牌に2人の名前を入れる形です。1人の位牌より数千円〜1万円ほど高くなるとされ、2人分の文字が入るよう、札が4寸以上の幅の広いものが勧められています。
仏壇の中の場所を節約できる一方で、位牌そのものは1人の位牌より大きくなります。仏壇の2段目の内寸に収まるかを、先に測っておきます。
葬儀社に勧められた位牌が高く感じる
勧められた位牌は、ほかの店の値段と比べてから決めることもできます。文字入れと送料を足した額と、四十九日までに届く日の2つをそろえて見ます。
額を抑えたいときは、シンプルな形、小さめの寸法、機械彫りの文字入れを選ぶと下がります。仏壇の大きさに合う範囲で、寸法を1段小さくできないかも見ます。
仏壇もまだ無い
仏壇がまだ無い家は、位牌と仏壇の大きさを合わせて選びます。仏壇と位牌を別の店で買うときは、仏壇の2段目の内寸と本尊の高さを測ってから、位牌の寸法を決めます。
よくある質問
Q位牌の費用の相場はいくらですか
本位牌の本体は1万〜5万円ほどが一般的とされています。文字入れが別料金なら1人分で機械彫り2,000〜5,000円・手彫り1万〜2万円ほどが加わり、開眼供養のお布施は別にお寺に渡します。
Q白木位牌の代金は別に払いますか
白木位牌は、葬儀の費用の中に入っていることが多いものです。単体では数千円程度とされるので、葬儀の見積書の明細で入っているかを確かめます。
Q本位牌は注文してから何日で届きますか
1〜2週間ほどが目安で、職人が手で装飾を施すものは1か月以上かかることもあります。四十九日の法要の2週間ほど前には注文し、届く日を店に確かめます。
Q文字入れの代金は本体の値段に含まれますか
店によって違い、本体に込みの店も別料金の店もあります。本体の値段だけでなく、文字入れと送料まで足した額をそろえて比べます。
Q浄土真宗でも位牌は要りますか
浄土真宗では、位牌を使わず、過去帳や法名軸に法名を記すのが本来の形です。位牌を作るかは、菩提寺に相談して決めます。
まとめ
- 白木位牌は葬儀で使う仮の位牌で、四十九日の法要で本位牌に替える
- 本位牌の本体は1万〜5万円ほどが一般的で、漆の種類・彫刻・大きさで上がる
- 文字入れが別料金なら1人分で機械彫り2,000〜5,000円・手彫り1万〜2万円ほど。入れ方と人数で変わる
- 届くまで1〜2週間ほど。四十九日の2週間ほど前には注文する
- 総額は、位牌の分(本体・文字入れ・送料)とお寺に渡すお布施に分けて足す
- 値札は税込で示す決まり。通信販売は返品の特約を先に読む
- 家計簿では、位牌は「祭具・墓石」、法事のお布施は「葬儀関係費」に入る
この記事で参照した公的情報
- No.6902 「総額表示」の義務付け(事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合に、消費税額を含めた価格を表示することを義務付ける・店頭表示、チラシ広告、新聞・テレビの広告など媒体を問わない・口頭で伝えるような価格は対象とならない・令和8年4月1日現在法令等)
- 質疑応答事例(消費税)お布施、戒名料、玉串料等(葬儀、法要等に伴う収入は宗教活動に伴う実質的な喜捨金と認識されているので課税の対象とはならない・令和7年8月1日現在の法令・通達等)
- 特定商取引法ガイド 通信販売(商品の引渡しを受けた日から数えて8日以内であれば契約申込みの撤回や解除ができ、消費者の送料負担で返品ができる・事業者が広告であらかじめ特約を表示していた場合は特約による・返品に関する事項は広告の表示を省略できない)
- 窓口
- 消費者庁
- 確認日
- 確認先
- https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/mailorder/
- 特定商取引に関する法律 第15条の3(通信販売における契約の解除等=商品の引渡しを受けた日から起算して8日を経過するまでの間は申込みの撤回又は売買契約の解除を行うことができる・特約を広告に表示していた場合を除く・2026年8月12日施行の版と2027年7月22日施行の未施行の版で同じ)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/351AC0000000057
- 消費者ホットライン(188にかけると、地方公共団体が設置している身近な消費生活センターや消費生活相談窓口を案内する)
- タックスアンサー No.4108 相続税がかからない財産(墓地や墓石、仏壇、仏具、神を祭る道具など日常礼拝をしている物・骨とう的価値があるなど投資の対象となるものや商品として所有しているものは相続税がかかる/令和8年4月1日現在法令等)
- タックスアンサー No.4129 相続財産から控除できる葬式費用(葬式に当たりお寺などに対して読経料などのお礼をした費用は含まれる/初七日など法事のためにかかった費用は含まれない/令和8年4月1日現在法令等)
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(祭具・墓石=神棚・神仏具・経机・ちょうちん・数珠・位はい/諸雑費の葬儀関係費=葬儀費用・法事費用)
