結婚祝いの相場はいくら?|友人へは式に出ないとき1万円程度。品物で贈る額・渡す時期・渡し方と家計簿での書き方

結婚祝いの額には、法律や公的な決まりはありません。目安は、結婚式に出るかどうかで分かれます。式に出る友人へはご祝儀がお祝いになり、式に出ないときや、相手が式を挙げないときは、1万円程度が目安とされています。
この記事では、ご祝儀とは別に品物を贈るときの額、何人かでまとめて贈るときの1人分、渡す時期と渡し方、避ける品をまとめます。お返し(内祝い)の目安、贈与税の扱い、家計簿での書き方も書きます。
友人から結婚の報告を受けましたが、式には呼ばれていません。いくらのお祝いを、いつ、どうやって渡せばよいのか分かりません。
結婚祝いの相場は、式に出るかどうかで変わる
結婚祝いは、ご祝儀と品物(プレゼント)に分けて考えられています。式や披露宴に出るときはご祝儀が結婚祝いにあたり、出ないときは、現金か品物でお祝いを贈ります。

図は、贈り物の案内や家計の読み物に書かれた友人への目安をまとめたものです。案内によって幅が違うので、場面ごとに分けて見ていきます。
式に出るときは、ご祝儀がお祝いになる
式や披露宴に出るときは、受付で渡すご祝儀が結婚祝いにあたります。ご祝儀の一部が結婚祝いにあたるとされていて、別に品物を用意しなくてもかまいません。
ご祝儀の額は、全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の第6回婚礼に関するアンケート調査で確かめられます。令和5年10月から令和6年3月に、加盟する互助会の式場の披露宴に出た人などに聞いた調査で(有効回答3,137件)、友人へのご祝儀の最多回答額は3万円、平均は30,960円でした。
職場の人や親族へのご祝儀、夫婦や子ども連れで出るときの額、袋と新札の決まりごとはご祝儀の相場はいくら?にあります。この記事では、ご祝儀のほかに贈るお祝いと、式に出ないときのお祝いを中心に書きます。
式に出ない・招待されていない・式を挙げないときは1万円程度
式に招待されていないとき、招待されたが出られないとき、相手が披露宴をしないときの結婚祝いは、1万円程度が目安とされています。ご祝儀は披露宴の料理や飲み物にもあてられるので、出ない人は同じ額を包まなくてよい、という考え方です。
ご祝儀の3分の1ほどを目安にする考え方もあり、友人への3万円から見ても1万円程度になります。現金で贈っても、同じくらいの額の品物にしてもかまわないとされています。
親しい友人へは、1万〜2万円程度の品物を目安にする案内もあります。式を挙げない相手や式に呼ばれていない相手へは、もう少し高い品でもよいとする案内もありますが、高すぎる品は、相手がお返しを用意するときの負担になります。
ご祝儀とは別に品物も贈るとき
式に出てご祝儀を渡したうえで、仲のよい友人に品物も贈る人もいます。このときの品物は、5,000円〜1万円程度とする案内と、1,000円〜5,000円程度とする案内があります。ご祝儀を受け取る相手に、気をつかわせない額にする考え方です。
ご祝儀と品物を合わせた額を、ご祝儀の相場の3万円にそろえて予算を組む考え方も紹介されています。合わせた額を先に決めておくと、自分の家計に無理のない範囲で、両方を用意できます。
職場の人・兄弟姉妹への額
職場の人や家族への額も、式に出るかどうかで分かれます。案内に書かれた目安は、次のとおりです。
- 上司・先輩・同僚:式に出るならご祝儀に3,000〜5,000円程度の品物を足す。出ないなら1万円程度の品物
- 上司と友人:式に出ないときは、どちらも1万円程度とする案内がある
- 兄弟姉妹・親族:式に出るならご祝儀に1万〜3万円程度の品物を足す。出ないなら3万〜5万円程度の品物
前にお祝いをもらった相手へ
自分の結婚のときにお祝いをもらった相手へは、もらった額と同じくらいを贈る形が案内されています。額が分からないときは、1万〜3万円が目安とされています。
自分は式に招いてお祝いをもらい、相手が式を挙げない場合は、披露宴の料理の分がないので、もらった額より1万円程度低くてもよいとする案内もあります。受け取ったお祝いの額を家計簿に残しておくと、あとで確かめられます。
何人かでまとめて贈るとき
友人どうしや職場の人で、お金を出し合って1つの品物を贈る方法もあります。割り勘にするのは失礼ではないとされていて、1人では選べない価格の家電や家具も候補にできます。贈る品が、ほかの人と重なるのを防げる点も挙げられています。
1人あたりの額は、1,000〜5,000円程度とする案内と、1,000〜2,000円程度とする案内があります。品物の総額は、式に出る場合で5,000円程度、出ない場合で1万〜3万円が目安とされています。
品物の価格を人数で割ると、1人分が1人で贈るときの目安を超えることがあります。先に1人分の上限を決めてから品を選ぶと、出し合う人の間で負担がそろいます。相手から高い品を頼まれたときも、職場や同級生などの連名にして贈る方法が紹介されています。
渡す時期
渡す時期は、式があるか、式に招かれているかで変わります。案内に書かれた時期は、次のとおりです。
- 式に招かれて出る:式の1〜2か月前から1週間前まで。1か月前から1週間前、1週間前までとする案内もある
- 式に招かれたが出ない:式の前に贈るとする案内と、式のあと1か月以内とする案内がある
- 式に招かれていない:式のあと1か月以内。式の前に贈ると、招いていないことに相手が気をつかうことがある
- 式を挙げない:結婚したと知らされた日から数えて、1か月以内を目安に贈る
式の1週間前を過ぎると、相手は式の準備で忙しくなるので、渡すのは避けるとされています。式の当日に品物を手渡しすることも避けます。1週間前までに間に合わないときは、新婚旅行や引っ越しが落ち着いた時期に贈る形が紹介されています。
品物を配送するときは、新婚旅行の日程を先に聞いておきます。旅行の間に届くと受け取れず、食べ物などは傷んでしまうことがあるためです。
昔は、結納から式までの大安か先勝の午前中に、相手の家へ持っていくのがならわしとされていました。今は結納をしない人もいて、必ず守るものではないとされています。
渡し方
会えるときは、式の前や、結婚の報告を受けたあとに会う日に、直接渡します。会えないときは、品物は店から配送し、現金は郵便で送ります。
品物には、結婚祝いののしをかける
品物で贈るときは、のし紙をかけます。店やインターネットで注文するときは、結婚祝いののしをかけられるかを確かめます。結婚祝いに合うのしは、次のとおりです。
- 水引:ほどけない「結び切り」か「あわじ結び」。色は金銀か紅白で、本数は10本か7本
- 表書き:「寿」「御祝」「御結婚御祝」
- 蝶結びは使わない:何度も結び直せる形なので、結婚祝いにはふさわしくないとされる
お祝いのカードを添える
品物には、お祝いの言葉を書いたカードを添えます。書くときに気をつける点として、次のものが挙げられています。
- 句読点:縁起がよくないと受け取る人がいるので、できるだけ使わない
- 忌み言葉と重ね言葉:「切れる」「消える」などと、「ますます」「たびたび」などは避ける
- ペンの色:薄い色は弔事を思わせるので、黒など濃い色で書く
現金を郵便で送るときは、現金書留にする
式に出ない相手へ現金を送るときは、郵便なら現金書留にします。郵便法は、現金を郵便物として出すときは、書留にしなければならないと決めています(第17条)。
日本郵便の案内では、現金書留の専用の封筒はのし袋も入る大きさで、窓口で21円で売られています。のし袋に現金を入れてから、この封筒に入れて窓口から出します。
現金書留の料金は、郵便の基本料金に480円が加わった額で、このときの賠償の上限(損害要償額)は1万円です。1万円を超えて申し出るときは5,000円ごとに11円が加わり、現金書留の損害要償額の上限は50万円です。申し出られるのは、中に入れた現金の額までです。
品物を選ぶときに避けるもの
結婚祝いの品物には、避けたほうがよいとされるものがあります。案内で挙げられているのは、次のものです。
- 刃物(包丁・はさみ):縁が「切れる」ことを思わせる。相手から頼まれたときは別
- ハンカチ:別れを表す「手切れ」を思わせるとされる
- 日本茶:弔事で使われることがある
- 高価すぎる品(ブランド品など):相手のお返しの負担が大きくなる
- 香りの強い品(アロマオイルなど):好みが大きく分かれる
- 聞かずに選ぶ大きな品(調理家電など):置き場所や好みがあるので、先に欲しいものを聞いておく
食器は「割れる」、食べ物は「消える」として、以前は結婚祝いに避けられていました。今はもらってうれしい品として選ばれていますが、しきたりを大事にする相手には避けたほうが無難とされています。
お返し(内祝い)の目安
結婚祝いを受け取った側は、お返しを用意します。お返しの額は、もらった額の2分の1から3分の1程度とされています。友人や同僚なら2分の1、上司など目上の人なら3分の1、と分ける考え方です。
式に出ない人からのお祝いは、披露宴の料理や引出物で返せないので、1人ずつお返しを用意することになります。贈る側から見ると、高い品を贈るほど、相手のお返しも高くなります。
結婚祝いに贈与税はかかるか
国税庁は、個人から受ける祝物のための金品で「社会通念上相当と認められるもの」には、贈与税がかからないとしています(タックスアンサー No.4405)。結婚祝いのお金や品物を受け取った側は、この項目にあたるかどうかで見ることになります。
No.4405 には、結婚祝いという言葉も、どこまでが相当かの金額の線も示されていません。額の大きいお祝いを受け取って扱いに迷うときは、国税庁の税の相談窓口や税務署に確かめます。
家計簿での書き方
総務省の家計調査は、家族の外の人に贈るお金やものを「交際費」にまとめています。結婚祝いは、現金で贈るか品物で贈るかで、交際費の中の置き場所が分かれます。
- 現金で贈った:交際費の「贈与金」。例として、せん別・香典・見舞金・謝礼金・祝儀が挙がっている
- 品物を買って贈った:用途分類では、家族の外の人に贈るために買った品物を、食料や家具・家事用品などの種類ごとに交際費の中に分ける
- 現金書留の料金:郵便料として、交通・通信に入る
家計調査の品目分類では、使う目的にかかわらず品物の種類で分けます。家計簿では、贈るために買った品は交際費にまとめると、1年の付き合いの額が見やすくなります。

図は、結婚祝いを2件贈った月の例です。金額と人数は例で、実際には品物の代金と、出し合った人数で書きます。
立て替えた品物は、自分の分だけを交際費にする
何人かで1つの品物を贈るときは、誰か1人が代金をまとめて払うことがあります。図の例では、24,000円の品物を自分のカードで払い、ほかの2人から8,000円ずつ受け取りました。
払った24,000円をそのまま交際費に書くと、受け取った16,000円の分だけ、付き合いの額が大きく見えます。交際費には自分の分の8,000円を書き、立て替えた分は、受け取るまでの貸しとして別に控えておきます。
現金のお祝いと、送るための料金を分ける
現金書留で送ったときは、のし袋に入れた額を交際費に、書留の料金を通信の行に書きます。お祝いの額と送るための料金を分けておくと、1年に贈ったお祝いの合計が、付き合いの分だけになります。
交際費に何を入れるかの線と、お祝いや香典を「慶弔費」として別の項目に分ける決め方は、家計簿の交際費はどこまで入れる?にまとめています。慶弔費に分けるときも、立て替えた分と書留の料金は、お祝いとは別の行に書きます。
結婚の報告を受けたら、渡す月に見込んでおく
結婚の報告や招待状を受け取ったら、渡す月と額の見込みを、その月の予定に書いておきます。式に出るならご祝儀と衣装や交通の費用、出ないなら品物か現金の額を書きます。
同じ年に何人もの結婚が重なると、その年の交際費は大きくなります。1年の合計を先に出しておくと、どの月にいくら要るかが分かります。
迷いやすい場面
式に招かれたが、出られなくなった
式に招かれたら、出るか出ないかにかかわらず結婚祝いを贈るのが礼儀だとする案内があります。やむを得ず欠席するときは、ご祝儀の代わりに現金で贈ってもかまわないとされています。
額は、式に出ないときの1万円程度が目安です。出席の返事をしたあとで欠席したときの額や、欠席を伝える時期による違いは、ご祝儀の相場はいくら?の欠席の節にまとめています。
身内だけの式で、招かれていない
身内だけで式を挙げる相手には、式のあとに贈ります。式の前に贈ると、招いていないことに相手が気をつかうことがあるためで、式のあと1か月以内が目安とされています。
額は、式に出ないときと同じ1万円程度です。親しい友人なら、1万〜2万円程度の品物を目安にする案内もあります。
職場で、何人かで集めて贈ることになった
職場で集めるときは、1人あたりの額を先に決めて伝えます。案内では、1人1,000〜2,000円や、1,000〜5,000円程度が目安として挙げられています。
集めたお金で品物を買う人は、代金と集めた額の差を控えておきます。自分の家計簿には、自分が出した1人分だけを交際費に書きます。
よくある質問
Q式に出ない友人への結婚祝いは、いくらですか
1万円程度が目安とされています。ご祝儀には披露宴の料理などの分が入っているので、出ない人はその分を包まなくてよいという考え方です。親しい友人へは、1万〜2万円程度の品物とする案内もあります。
Q式に出てご祝儀を渡すときも、別にプレゼントは要りますか
ご祝儀が結婚祝いにあたるので、別に用意しなくてもかまいません。仲のよい友人に品物も贈るときは、1,000円〜1万円程度の、相手に気をつかわせない額が案内されています。
Q結婚祝いは、いつ渡せばよいですか
式に招かれていれば、式の1〜2か月前から1週間前までが目安です。式を挙げない相手へは、結婚の報告を受けてから1か月以内とされています。式に招かれていないときは、式のあとに贈ります。
Q結婚祝いの現金を郵便で送ってもよいですか
郵便で現金を送るときは、郵便法で書留にすることが決まっています。現金書留の封筒はのし袋も入る大きさで、料金は基本料金に480円が加わります。
Q何人かで割り勘にして贈るのは失礼ですか
失礼ではないとされています。1人あたり1,000〜5,000円程度とする案内があり、1人では選べない品も選べます。
Q結婚祝いのお返しは、いくらですか
もらった額の2分の1から3分の1程度とされています。友人や同僚へは2分の1、目上の人へは3分の1を目安にする考え方があります。
まとめ
- 結婚祝いの額に公的な決まりはなく、目安は式に出るかどうかで分かれる
- 式に出るときはご祝儀がお祝いになる。友人へのご祝儀は、全互協の令和5年度の調査で最多回答額3万円
- 式に出ない・招待されていない・式を挙げない相手へは1万円程度。親しい友人へは1万〜2万円程度の品とする案内もある
- ご祝儀とは別に品物を贈るなら1,000円〜1万円程度。何人かで贈るなら1人1,000〜5,000円程度
- 渡す時期は、式に出るなら1週間前まで、招かれていないなら式のあと、式を挙げないなら報告から1か月以内
- 現金を郵便で送るときは現金書留。品物には結び切りかあわじ結びののしをかける
- 家計簿では交際費に書き、立て替えた分と書留の料金は分ける
この記事で参照した公的情報
- 第6回婚礼に関するアンケート調査報告書 集計結果(令和5年度実施。新郎新婦との関係別の祝儀の最多回答額と平均額=友人は最多回答額30,000円・平均30,960円)
- 窓口
- 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(業界団体の調査)
- 確認日
- 確認先
- https://www.zengokyo.or.jp/other-activity/report/wedding-gifts/result/
- 第6回婚礼に関するアンケート調査報告書 調査概要(調査対象=全互協に加盟する冠婚葬祭互助会が直営する施設で行われた披露宴の出席者・インターネットアンケートモニター(ここ1年の間に結婚式に参加したことがある人)/調査期間 令和5年10月1日〜令和6年3月31日/回答数3,178件(有効回答数3,137件))
- 窓口
- 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(業界団体の調査)
- 確認日
- 確認先
- https://www.zengokyo.or.jp/other-activity/report/wedding-gifts/
- 郵便法 第17条(現金又は郵便約款の定める貴重品を郵便物として差し出すときは、書留の郵便物としなければならない)。2026-12-18施行の未施行の版でも第17条の文は変わらない(2026-10-12 に e-Gov の版一覧で確認)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000165
- 書留(現金書留=現金を送付する場合専用の一般書留・専用封筒はのし袋も入る大きさ・料金は基本料金に480円を加算(損害要償額1万円まで)・さらに5,000円ごとに11円(上限50万円)・現金封筒は売価21円)
- タックスアンサー No.4405 贈与税がかからない場合(個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物または見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの/令和8年4月1日現在法令等)
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(交際費=贈答用金品及び接待用支出並びに職場、地域などにおける諸会費及び負担費。用途分類では世帯外の人のために使う贈答用と接待用に購入したものを「交際費」の食料・家具・家事用品・被服及び履物・教養娯楽・他の物品サービスに分類し、品目分類では使う目的にかかわらず同じ項目に分類する/贈与金=一般社会の慣行による自発的現金支出・例示にせん別・香典・見舞金・謝礼金・祝儀/郵便料=交通・通信)
