靴の修理の料金相場|かかと・ソール交換・革靴とスニーカーの目安、頼む先ごとの違い、修理か買い替えかと家計簿での書き方

靴の修理の料金は、直す場所と靴の種類で変わります。店の料金表などの目安では、かかとのゴム交換が婦人靴で1,000〜2,500円、紳士靴で1,500〜3,000円、靴底を全部替えるオールソールが8,000〜15,000円です。
国の小売物価統計調査では、東京都区部のパンプスのかかとのゴムの交換は、2026年9月で1足1,680円でした。スニーカーは、ある専門店の料金表(2024年4月改定)の例で、かかとの補修が4,400〜5,500円、オールソールが14,300円からです。
底を接着剤で貼り付けた作りの靴は、靴底を全部は替えられないことがあります。直せないときや、修理代が靴の値段に近いときは、買い替えと並べて決めます。
靴のかかとや底のすり減りが気になります。修理に出すといくらかかるのか、買い替えたほうがよいのかが分かりません。
靴の修理の料金は、直す場所で変わる
同じ店でも、かかとだけか靴底の全体か、紳士靴か婦人靴かで料金が分かれます。かかとや底に使う素材で、額を分けている料金表もあります。
修理の内容ごとの目安
傷んだ場所ごとに、修理の料金の目安を並べました。店の料金表などから取った目安で、店と素材で上下します。
| 傷んだ場所 | 修理 | 目安 |
|---|---|---|
| かかと(紳士靴) | ゴムの交換 | 1,500〜3,000円 |
| かかと(婦人靴) | ゴムの交換 | 1,000〜2,500円 |
| つま先側の底 | ハーフソール | 2,000〜4,000円 |
| 靴底の全体 | オールソール | 8,000〜15,000円 |
| 色あせ・傷 | 色の補修 | 3,000〜8,000円 |
| ファスナー | 交換 | 2,000〜5,000円 |
| 内側の破れ | 内張りの補修 | 3,000〜8,000円 |
| 汚れ・におい | 丸洗い | 1,500〜4,000円 |
ハーフソールは、靴底の前半分にゴムや革を貼る修理です。滑り止めやすり減りを防ぐために、新しい靴に貼る使い方もあります。
駅や商業施設の中の修理店の料金をもとにした別の目安では、紳士靴のかかとのゴム交換が両足で3,000〜4,000円前後です。オールソールは、ゴムの底で9,000〜16,000円前後、革の底で12,000〜18,000円前後とされています。
同じ目安では、中敷きの交換が2,000〜3,000円ほど、縫い目のほつれの補修が1か所1,500〜2,000円ほどです。中敷きは汗や擦れで傷み、履き心地にも響きます。
国の統計で見るかかとの修理代
総務省の小売物価統計調査は、靴の修理代を「履物修理代」として調べています。調べる修理は、パンプスのかかと(3.5×3.5cm以内)のゴムの部分(リフト)を、合成ゴムで替えるもので、1足の料金です。
東京都区部の履物修理代は、2026年9月で1,680円でした。紳士靴のかかとや靴底の交換は、この調査の銘柄にはないので、店の料金表の目安で見ます。
紳士靴と婦人靴、両足か片足か
婦人靴の細いヒールの先のゴムの交換は、紳士靴のかかとより低い額が示されています。紳士靴は、ゴムより革のかかとのほうが高くなります。
料金表の額は、両足の分とする店があります。ファスナーの交換などは、片足か両足かで額が変わります。税込みか税抜きかも料金表ごとに違うので、比べるときはそろえて見ます。
頼む先ごとの料金と日数
同じ修理でも、駅や商業施設の中の修理のチェーン店、職人が営む修理の専門店、靴を作ったメーカーのどこに頼むかで、料金と日数が変わります。かかとなどの部分の修理と、オールソールの目安は次のとおりです。
| 頼む先 | かかとなど | オールソール |
|---|---|---|
| チェーン店 | 2,000〜4,500円 | 10,000〜18,000円 |
| 修理の専門店 | 3,000〜5,000円 | 12,000〜22,000円 |
| メーカー | 4,000〜7,000円 | 16,000〜26,000円 |

- 修理のチェーン店:かかとの簡単な補修は、その場で15〜30分ほどで仕上げる店があります。オールソールは工場に送る形があり、2〜3週間ほど預かりになるとされます
- 修理の専門店:職人が靴の状態や歩き方を見て、底の素材などを相談して選べます。オールソールは3〜4週間が目安です
- メーカーの修理窓口:作ったときと同じ部品で直します。受け付けるのは自社の靴だけで、オールソールは1〜2か月かかることがあります
- 百貨店の修理カウンター:ブランドの靴にも応じる窓口で、料金はやや高めとされています
- 宅配の修理:靴を送って直してもらう形です。送料がかかることがあり、戻るまで7〜21日ほどが目安です
スニーカーの修理の料金
スニーカーも、底のはがれやかかとのすり減り、履き口の破れを直せます。スニーカーの修理の専門店1つの料金表(税込み・2024年4月改定)を例に挙げます。額は基本的に両足の分で、ほかの店の額とは違います。
| 修理 | 料金の例 |
|---|---|
| はがれた底の接着 | 4,950〜8,250円 |
| すり減ったかかと | 4,400〜5,500円 |
| 履き口の破れ | 9,900〜15,400円 |
| リソール | 11,000円〜 |
| オールソール | 14,300円〜 |
| 丸洗い | 3,300〜7,700円 |
日数の目安は、かかとの補修が1週間から、底の接着と履き口の補修が3週間からと示されています。額は傷んだ範囲と使う材料で変わり、写真を送って先に見積もりを取る形の店があります。
リソールは元の底を残して減った面を替える修理で、オールソールは元の底を外して新しい底に付け替える修理です。古くなって底がぼろぼろになる加水分解は、オールソールで直す修理の対象です。
革靴の底を替えられるかは、作り方で決まる
革靴のオールソールができるかは、靴の作り方(製法)で決まります。甲の革と底を縫い付けるグッドイヤー・ウェルト製法の靴は、底を3〜5回ほど替えられるとされます。
底を接着剤で貼り付けるセメント製法の靴は、底をはがすと革が破れるので、オールソールができないことがあります。1万円以下のものなど、手ごろな値段のビジネスシューズに多い作りとされています。
セメント製法の靴でも、かかとの部分の修理はできる場合があります。靴の周りの出っ張り(コバ)に縫い糸が見えるかが見分ける手がかりで、分からないときは店で全体の交換ができるかを聞きます。
料金が上がるとき
次のような場合は、目安より料金が上がります。
- すり減りが進んでいる:かかとのゴムが削れきって中の部分まで傷むと、修理が難しくなり、2,000〜5,000円かかる場合がある
- 高級ブランドの靴・特殊な作りの靴:目安の幅より高くなる
- 底やかかとの素材を指定する:名の知れた底の材料や、革の底・革のかかとを選ぶと、ゴムより高い
- 形を変える修理:底の種類を替えるなど、デザインを変える修理
すり減りすぎる前に出す
かかとのゴムが薄くなった、歩くと滑りやすいと感じたころに出すと、修理代が低く済み、靴の本体も傷みにくくなります。新品から3〜6か月ごとに減り具合を見る目安が示されています。
靴底は、中の詰め物や芯が見えてきたとき、押してへこむほど薄くなったときが、替える合図とされます。穴が開いて地面が見える前に出すと、本体を傷めずに済みます。
修理にかかる日数
かかとのゴム交換やハーフソールは、当日か翌日に仕上がる店があります。オールソールは、チェーン店で2〜3週間、専門店で3〜4週間、メーカーで1〜2か月ほどが目安です。色の補修は1〜2週間ほどかかります。
宅配の修理は、送ってから戻るまで7〜21日ほどかかります。冠婚葬祭などで履く日が決まっているときは、数日以上の余裕を持って出します。
修理か買い替えか
修理か買い替えかは、修理代と靴の値段を並べて決めます。修理代が靴の値段の30〜40%以下なら修理という目安と、同じような新品の値段の半分を超えるかで見る目安があります。
例えば2万4,000円の靴なら、30〜40%は7,200〜9,600円、半分は1万2,000円です。オールソールの見積もりをこの額と並べると、どちらを選ぶかの見当がつきます。
数千円で買った靴は、オールソールの料金が靴の値段を超えることがあります。足になじんだ靴を長く履きたいときは、かかとの交換やハーフソールで傷みを抑える方法もあります。
自分で直すとき
かかとの補修材や靴用の接着剤は、500〜2,000円ほどで売られています。底が少しはがれただけなら、靴用の接着剤でつけ直して済むことがあります。
ファスナーの交換、内張りの修理、オールソール、色の補修は、自分では難しい修理とされます。値段の高い靴は、店に頼むほうが失敗のおそれが小さくなります。
修理を頼む前に聞くこと
次の点を聞いておくと、店ごとの額を同じ条件で比べられます。見積もりを無料としている店があり、写真を送るだけで先に見積もりを出す店もあります。
- 両足か片足か:料金表の額が両足の分か、税込みか
- 素材:かかとや底に使う素材と、素材ごとの額
- その場か預かりか:預かりなら何日かかるか
- 全体を替えられるか:オールソールができる作りの靴か
- 宅配の条件:送料と、断ったときに靴を送り返す送料の扱い
家計簿での書き方
総務省の家計調査は、靴の修理代を「他の被服関連サービス」に分けています。この項目には、履物の修理代・加工代、靴磨き代のほか、服のお直し代や裾上げ代も入ります。
靴そのものは「履物類」で、靴の中敷きや靴ひもは「他の履物」です。靴ブラシは「他の家事雑貨」、靴墨は「他の家事用消耗品」に入ります。
家計調査の洗濯代は「被服及び履物」に分類されるものの洗濯代で、靴磨き代は修理代と同じ「他の被服関連サービス」です。靴の丸洗いは例に無いので、家計簿ではどちらかに決めて毎回同じ項目に置きます。服のクリーニング代はクリーニング代の相場で扱っています。

図は、革靴のかかととつま先側の底を一緒に直した月の例です。図の額は例なので、実際に書くときは手元の領収書の額を使います。
オールソールのようにまとまった額の修理は、毎月の支出と分けて特別な出費として控えておくと、次の修理の見当がつきます。数年ごとの支出の拾い方は特別費は明細から拾うに、項目の決め方は家計簿の項目の決め方にまとめています。ズボンの裾上げの料金はズボンの裾上げの料金にあります。
よくある質問
Q靴の修理の料金の相場はいくらですか
店の料金表などの目安では、かかとのゴム交換が婦人靴で1,000〜2,500円、紳士靴で1,500〜3,000円、ハーフソールが2,000〜4,000円、オールソールが8,000〜15,000円です。素材と頼む先で上下します。
Qかかとだけ直すといくらですか
小売物価統計調査では、パンプスのかかとのゴムの交換は、東京都区部の2026年9月で1足1,680円でした。紳士靴のかかとは、店の料金表などの目安で1,500〜3,000円です。
Qスニーカーも修理できますか
底のはがれ、かかとのすり減り、履き口の破れ、加水分解した底の交換を受け付ける専門店があります。1つの専門店の料金表の例(2024年4月改定)では、かかとの補修が4,400〜5,500円、オールソールが14,300円からです。
Q修理にはどのくらい日数がかかりますか
かかとのゴム交換やハーフソールは、当日か翌日に仕上がる店があります。オールソールは、チェーン店で2〜3週間、専門店で3〜4週間ほどが目安で、メーカーに出すと1〜2か月かかることがあります。
Q安い靴でも修理したほうがよいですか
修理代が靴の値段の30〜40%以下なら修理という目安があります。接着剤で底を貼った作りの靴はオールソールができないことがあるので、かかとの交換で済むかを店で聞きます。
まとめ
- 目安は、かかとのゴム交換が婦人靴1,000〜2,500円・紳士靴1,500〜3,000円、ハーフソール2,000〜4,000円、オールソール8,000〜15,000円
- 小売物価統計調査の東京都区部のかかとの修理代(パンプス・1足)は、2026年9月で1,680円
- 頼む先で料金と日数が変わる。オールソールはチェーン店で10,000〜18,000円、メーカーで16,000〜26,000円が目安
- スニーカーは1つの専門店の料金表の例(2024年4月改定)で、かかとの補修4,400〜5,500円、オールソール14,300円から
- 底を接着剤で貼った作りの靴は、オールソールができないことがある
- 修理代が靴の値段の30〜40%以下なら修理という目安があり、すり減りすぎる前に出すと修理代が低く済む
- 家計簿では、家計調査の分け方に合わせて「他の被服関連サービス(靴の修理代)」に置く
この記事で参照した公的情報
- 小売物価統計調査(動向編)第2表 主要品目の東京都区部小売価格【2025年9月~2026年9月】(銘柄符号5721 履物修理代(1足)2026年9月1,680円)
- 窓口
- 総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
- 確認日
- 確認先
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000040510347&fileKind=0
- 小売物価統計調査(動向編)調査品目及び基本銘柄(2026年9月調査)(5721 履物修理代=パンプスのかかと(3.5×3.5cm以内),リフト交換,〔リフト素材〕合成ゴム・1足)
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(692 他の被服関連サービス=仕立代・裾上げ代・和服・洋服の修理代・お直し代・履物の修理代・加工代・靴磨き代・ベルトの詰め代/691 洗濯代=「被服及び履物」に分類されるものの洗濯代/670〜680 履物類(680 他の履物=靴中敷・靴カバー・靴ひも)/529 他の家事雑貨=靴べら・靴ブラシ/539 他の家事用消耗品=靴ずみ)
