ズボンの裾上げの料金相場|シングル・ダブル・ジーンズの目安、買った店と持ち込みの違い、自分でやる方法と家計簿での書き方

支出の見直し ・

ズボンの裾上げの料金は、お直しの店に持ち込むと、ステッチ仕上げで1,000円〜1,870円超、ダブル仕上げで1,500円〜2,970円超が目安です。お直し専門店のチェーン3社の料金表をもとにした目安で、生地やデザインで上下します。

買った店でそのまま頼むと、衣料品の量販店の案内の例では無料〜780円です。ただし、買った店の裾上げは、その店の商品しか受け付けないことがあります。通販や古着のズボンは、他店の品を受け付ける紳士服店やお直し専門店に持ち込みます。

自分で直すなら、裾上げテープや糸の代金で済みます。ただ、左右の丈を同じにそろえ、縫い目を表に響かせずに留めるには慣れが要ります。スーツや値段の高いズボンは、店に頼むほうが仕上がりの心配が小さくなります。

スーツを買ったら丈が長く、裾上げに出したいと思っています。どこに頼むといくらかかるのか、自分でやれるのかが分かりません。

ズボンの裾上げの料金は、仕上げ方と頼む先で変わる

同じズボンでも、裾をどう仕上げるかで料金が分かれます。表に縫い目が出るステッチ仕上げは低めになりやすく、裾を外に折り返すダブル仕上げは、工程が増える分だけ高く決めている店が多く見られます。

仕上げごとの目安

お直し専門店のチェーン3社の料金表をもとにした目安を並べました。税込みの額で、生地やデザインで上下します。

直すもの 仕上げ 目安
パンツ ステッチ 1,000〜1,870円超
パンツ ダブル 1,500〜2,970円超
スカート 丈詰め 1,500〜4,300円超
ワンピース 丈詰め 2,500〜4,000円超

ズボンの裾上げを、お直しの店に持ち込んだときの目安の図。ステッチ仕上げが1,000円〜1,870円超、ダブル仕上げが1,500円〜2,970円超。買った店で頼むと、衣料品の量販店の例で無料〜780円。お直し専門店のチェーン3社の料金表をもとにした目安の幅

お直し専門店のチェーン1社の料金表(税込み・2026年10月)では、デニムのステッチ仕上げが1,320円から、スラックスのシングル仕上げが1,760円から、ダブル仕上げが2,420円からです。お直しの店が出している自社の料金で、店舗や品物の状態で変わるとしています。

同じ料金表では、女性用のパンツは裏地が無いもので1,760円から、裏地があるもので2,420円からです。裏地のあるズボンは、裏地の無いものより高い料金が示されています。

ステッチ・シングル・ダブルの違い

  • ステッチ仕上げ:三つに折った裾を、ミシンで表側から押さえて縫います。縫い目が表に出るので、ジーンズやチノパンなどのカジュアルなズボンで選ばれます。「たたき」「ジーンズ仕上げ」と呼ぶ店もあります
  • シングル仕上げ:折った裾を内側に入れ、縫い目が表に出ないように、まつり縫いで留めます。仕事用のスラックスやスーツのズボンで選ばれます
  • ダブル仕上げ:裾を表側に折り返して留めます。折り返しの重みで、ズボンの線がまっすぐ落ちます。冠婚葬祭のような改まった場では、ダブルではなくシングルで仕上げるのが基本とされます
  • チェーンステッチ:裏側の縫い目が鎖の形になる縫い方です。ジーンズの元の風合いに近づけたいときに選び、受ける店が限られることがあります

迷ったときは、いまの裾を店で見せて、同じ仕上げを頼むと見た目が変わりません。料金表の「裾上げ〇円から」が、どの仕上げの額なのかも確かめます。

どこで買ったズボンかで、頼む先と料金が変わる

裾上げの料金は、買った店で頼むか、ほかの店に持ち込むかで大きく違います。買った店の裾上げは安い一方で、その店の商品しか受け付けないことがあります。自分のズボンに近い行を見てください。

買った所 頼む先 目安
衣料品の量販店 買った店 無料〜780円
紳士服店 買った店 880〜1,100円の例
通販・古着など 専門店・紳士服店 1,000〜2,000円台
どこでも 自分で直す テープ・糸の代金

衣料品の量販店で買ったズボン

量販店の裾上げは、ズボンの値段と仕上げ方で料金が決まる店があります。ある衣料品の量販店の案内(2026年9月改定)では、税込み2,990円以上の対象の商品なら、ミシン縫いのシングル仕上げは無料です。

同じ案内では、2,990円未満の商品のミシン縫いは280円です。まつり縫いのシングル仕上げは280円か560円、まつり縫いのダブル仕上げは500円か780円で、どちらも商品の値段で分かれます。

判定するのは、裾上げするズボンそのものの値段です。ほかの服と一緒に買って会計の合計が線を超えても、ズボンが線の下なら有料になります。別の量販店の案内(2026年8月時点)では、店で頼む裾上げは300円です。

紳士服店で買ったスーツ・ズボン

紳士服店の裾上げは、店とズボンで料金が違います。ある紳士服店のオンラインの自社商品では、たたき仕上げが880円、シングルが990円、ダブルの糸止めが1,100円と案内されています。

他店で買ったズボンを受け付ける紳士服店もあります。ある紳士服店の価格の例は、他店で買ったパンツをシングルで直すと1,650円、ダブルにして糸で留めると1,980円です。すでに裾上げしてあるズボンは、元の縫い目をほどく料金330円が足される例があります。

他店の品は、会員登録が要る・店舗が限られる・地域で料金が違う、といった条件が付くことがあります。混む時期に、他社品の受け付けを休む店もあるので、持ち込む前に店に聞きます。

通販・古着・もらったズボン

通販や古着、家族からもらったズボンは、買った店の安い裾上げを使えないことがあります。他店の品を受け付けるお直し専門店や紳士服店を選び、1,000〜2,000円台を目安に、仕上げと日数を比べます。

お直し専門店は、どの店で買ったズボンでも相談しやすく、採寸や仕上げ方も相談できます。見積もりを無料とし、受付で仕上げ方と料金、仕上がり日を示す店があります。

近くに店が無いときは、ズボンを送って直してもらう宅配のお直しもあります。料金は街のお直しの店と同じくらいとされますが、送料が加わる場合があり、往復の配送の日数もかかります。

料金が上がるとき

次のような場合は、目安より料金が上がります。見積もりのときに、どれに当たるかを聞いておくと、受け取るときに額が変わる心配が減ります。

  • ダブル仕上げ:シングルより工程が増える。折り返しの幅を広くすると、追加の料金がかかる店がある
  • 裏地のあるズボン:裏地の無いものより高い料金を示す店がある
  • 厚いデニム:厚手の生地は、追加の料金がかかる場合がある
  • 元の裾を残す仕上げ:ジーンズの色落ち(アタリ)を残す仕上げは、通常の料金に500〜1,000円ほど足される目安がある。チェーンステッチも、ステッチ仕上げより高くなる
  • すでに裾上げしてある:元の縫い目をほどく料金が足される例がある
  • 繊細な生地・凝ったデザイン:手縫いになると、料金が上がる

ウエストや裾幅も一緒に直すと、その分の料金が足されます。お直し専門店のチェーン1社の料金表(税込み)では、スラックスのウエスト詰めが3,630円から、裾幅を細くするのが3,960円からです。

体型が変わってウエストも合わないときは、裾上げと一緒に預けると、店に行くのが1回で済みます。ウエストを出せる幅は縫い代の残りで決まるので、店で見てもらいます。

裾上げにかかる日数

量販店で買ったときに頼む裾上げは、ミシン縫いが当日、まつり縫いが翌日以降という案内の例があります。混み具合や受付の時間で、当日の仕上げでも翌日以降になることがあります。

お直しの店に持ち込む裾上げは、即日〜3日程度が目安です。ある店の料金表では、通常の目安を中3日の営業日とし、当日の仕上げも受けると案内しています。宅配のお直しは、往復の配送の日数が加わります。

オンラインで裾上げを付けて注文すると、通常のお届けの日数に1〜9日足されるという量販店の案内があります。式典や出張など、はく日が決まっているときは、日にちに余裕をもって頼みます。

頼む前に決めること・聞くこと

裾上げは、生地を切ると元の長さには戻せません。長さは、ふだん合わせる靴とベルトを付けて、ふだんの腰の位置ではいた状態で決めます。

  • 靴を持っていく:靴の高さで似合う丈が変わる。スーツならビジネスシューズで合わせる
  • 裾が靴にかかる量:甲に触れないノークッション、軽く触れるハーフクッション、たるみが1つできるワンクッションの3つが目安
  • 股下を測っておく:丈がちょうどよい手持ちのズボンを平らに置き、股の縫い目が交わる所から裾まで、内側の縫い目に沿って測る。通販でズボンを選ぶときの目安にもなるが、股上の深さが違うズボンでは合わないことがある
  • 洗っていないデニム:洗うと縮むことがあるので、少し長めにするか、一度洗ってから持ち込む
  • 仕上げ方:いまの裾と同じにするか。表に縫い目を出してよいか
  • 料金と日数:税込みか、ほどく料金や追加の料金があるか、いつ受け取れるか
  • 返品できるか:裾上げしたズボンは、原則として交換や返品ができない店がある

裾上げは最後に頼みます。色やウエスト、太ももの太さに迷っているうちは、先にズボンそのものを決めてから裾を直すと、買い直しを防げます。

買う前に、裾上げ代を入れて比べる

ズボンを選ぶときは、本体の値段に裾上げ代を足した額で比べます。本体が安くても、持ち込みの裾上げ代を足すと、裾上げ込みのズボンより高くなることがあります。

例えば、本体4,290円で買った店の裾上げが無料のズボンは、合計4,290円です。本体3,290円のズボンを、持ち込みで1,540円の裾上げに出すと、合計4,830円です。額は例ですが、本体の差1,000円が、裾上げ代で逆になります。

遠くの安い店へ行くと、受け取りでもう一度行く交通費と時間もかかります。裾上げ代だけでなく、行き帰りを含めて比べると、近くの店のほうが安く済むことがあります。

自分で裾上げするとき

自分で直す方法は、裾上げテープ、手縫い、家庭のミシンの3つです。かかるのは材料の代金ですが、採寸や縫う手間がかかり、失敗するとやり直しに店の代金がかかります。

方法 かかるお金 向くズボン
裾上げテープ テープ代 仮の調整
手縫い 糸・針の代金 縫い目を見せない物
ミシン 糸の代金 カジュアルな物
店に頼む 1,000円〜 スーツ・高い物

裾上げテープは、アイロンで裾を貼る方法です。洗濯ではがれることがあり、あとで店に出すと、のりが残って仕上がりに響くことがあります。制服の仮の調整や、短い間だけはくズボンに向く方法です。

手縫いとミシンの手順

裾幅がまっすぐなズボンなら、手縫いでもミシンでも裾上げできます。裾が細くなる形や、広がる形のズボンは、手順が少し違ってきます。

  • 丈を決める:靴を履き、ベルトもしてズボンを試着し、仕上がりの丈の位置にまち針を打つ
  • 切る:仕上がりの位置から下に縫い代を3〜4cm取って線を引き、線に沿って切る
  • 三つ折りにする:縫い代の半分で内側に一度折り、仕上がりの線でもう一度折って、アイロンをかける
  • しつけ縫い:まち針で留めてから、しつけ縫いをする。ここでもう一度はいて、丈を確かめる
  • 縫う:手縫いなら、表の糸を1〜2本すくう流しまつり縫いで留める。ミシンなら、直線縫いで縫う

ミシンの直線縫いは表に縫い目が出るので、カジュアルなズボン向きです。生地が重なって厚い所は、ゆっくり縫います。家で洗える素材は、先に一度洗って縮ませておくと、裾上げのあとの縮みを防げます。

厚いデニムは、家庭用のミシンでは縫いにくい場合があります。短くする長さによっては裾の幅を合わせる作業(幅出し)が要り、しないとしわが寄ることがあります。迷う場合は、長めに残して店に相談します。

家計簿での書き方

総務省の家計調査は、裾上げ代を「他の被服関連サービス」に分けています。この項目には、仕立て代、和服や洋服の修理代やお直し代、靴の修理代、ベルトの詰め代も入ります。

ズボンそのものは、男性用なら「男性用ズボン」、女性用なら「女性用スラックス」です。裾上げテープやミシン糸は「他の生地・糸類」、ミシンは「他の家事用耐久財」に入ります。

家計調査(2025年)で、二人以上の世帯が他の被服関連サービスに使った額は、年間796円です。裾上げやお直しをしなかった世帯も含めた平均の額で、靴の修理代なども入っています。

裾上げを頼んだ月の家計簿の例の図。スラックスの裾上げ(ダブル)2,200円、ジーンズの裾上げ1,210円で、合計3,410円。費目は他の被服関連サービス(裾上げ代)。ズボンの代金は洋服の項目に分けて書く。金額は例

図は、スラックスとジーンズの裾上げを一緒に頼んだ月の例です。図の額は例なので、実際に書くときは手元のレシートの額を使います。

買った店で裾上げしてレシートに別の行がある場合は、ズボンの代金と裾上げ代を分けて書くと、服にかかったお金と直すお金を分けて見られます。項目の決め方は家計簿の項目の決め方に、靴の修理の料金は靴の修理の料金に、服のクリーニングはクリーニング代の相場にあります。

よくある質問

Qズボンの裾上げの料金の相場はいくらですか

お直し専門店のチェーン3社の料金表をもとにした目安では、ステッチ仕上げが1,000円〜1,870円超、ダブル仕上げが1,500円〜2,970円超です。買った店で頼むと、衣料品の量販店の例で無料〜780円です。

Q他の店で買ったズボンも裾上げしてもらえますか

買った店の裾上げは、その店の商品しか受け付けないことがあります。他店の品は、受け付けるお直し専門店や紳士服店に持ち込みます。ある紳士服店の価格の例では、他店で買ったパンツをシングルで直すと1,650円です。

Qシングルとダブルはどちらが高いですか

多くの店で、ダブルのほうが高くなります。お直し専門店のチェーン1社の料金表では、スラックスのシングル仕上げが1,760円から、ダブル仕上げが2,420円からです。冠婚葬祭のような改まった場には、シングルで仕上げるのが基本とされます。

Q裾上げは当日できますか

量販店で買ったときのミシン縫いは当日、まつり縫いは翌日以降という案内の例があります。お直しの店に持ち込む裾上げは、即日〜3日程度が目安です。混み具合で仕上がりが変わるため、受け取りたい日時を受付で聞きます。

Q自分で裾上げするといくらかかりますか

裾上げテープや糸・針の代金で済みます。ただ、生地を切ると元に戻せず、テープは洗濯ではがれることがあります。スーツや値段の高いズボンは、店に頼むほうが仕上がりの心配が小さくなります。

Q裾を長くすることはできますか

長くできるかは、裾の内側に残っている縫い代の量で決まります。すでに短く切ったズボンは、元の長さまで戻せないことがあるので、店で見てもらいます。

まとめ

  • 持ち込みの裾上げの目安は、ステッチ仕上げが1,000円〜1,870円超、ダブル仕上げが1,500円〜2,970円超(お直し専門店のチェーン3社の料金表をもとにした目安)
  • 買った店で頼むと、衣料品の量販店の例で無料〜780円。ただし、その店の商品しか受け付けないことがある
  • 通販や古着のズボンは、他店の品を受け付けるお直し専門店や紳士服店へ。1,000〜2,000円台を目安に比べる
  • ダブル・裏地あり・厚いデニム・元の裾を残す仕上げ・ほどく作業があると、料金が上がる
  • 自分でやるなら材料の代金で済むが、切ると戻せない。スーツや高いズボンは店に頼む
  • ズボンを買うときは、本体と裾上げ代を足した額で比べる
  • 家計簿では、家計調査の分け方に合わせて「他の被服関連サービス(裾上げ代)」に置く

この記事で参照した公的情報

  1. 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(692 他の被服関連サービス=仕立代・裾上げ代・和服・洋服の修理代 お直し代・履物の修理代・ベルトの詰め代/562 男性用ズボン=ジーンズ・チノパン/572 女性用スラックス=ジーンズ・ワイドパンツ/640 他の生地・糸類=縫い糸 ミシン糸・裾上げテープ/459 他の家事用耐久財=ミシン)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/kou2025/zuhyou/kouh2025.xlsx
  2. 家計調査 家計収支編 2025年 品目分類 第4-1表 1世帯当たり年間の支出金額(二人以上の世帯・全国・692 他の被服関連サービス 796円)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409546

この記事を書いているのは

Mirai Kanaiは、家計を見えるようにすることを目的とした個人向けの家計簿サービスです。運営するMove for People株式会社は、家計が見えていないことが、使える制度を逃したり、対処が遅れたりする原因になっていると考えています。

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この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。特定の金融商品の推奨や、個別の投資判断に関する助言を行うものではありません。公的制度の要件・金額は変更される場合があり、自治体によって異なります。実際のご利用にあたっては、必ず公式の窓口でご確認ください。