LED照明の電気代はいくら?|電球・シーリングライトの1時間と1か月の額、蛍光灯や白熱電球から替えて減る額

支出の見直し ・ ・ 最終更新

LED照明の電気代を決めるのは、照明の消費電力(W)・点けている時間・電気1kWhの値段の3つです。電球1個なら1か月で数十円の例もありますが、照明は部屋の数だけあり、点ける時間が毎日重なるので、家全体の額は大きくなります。

この記事では、家電の値段の表示に使われる目安の単価31円で、LED電球とLEDシーリングライトの1時間・1か月・1年の額を出します。蛍光灯や白熱電球からLEDに替えると1年でいくら減るか、本体の値段まで入れた比べ方、蛍光ランプの製造・輸出入の禁止、交換の前の確かめ方もまとめます。

家の照明をLEDに替えると電気代がどのくらい下がるのか、本体の値段の分を取り戻せるのかが分かりません。蛍光灯がなくなるという話も気になります。

LED照明の電気代を出す計算

照明の電気代は、1時間に使う電力量に単価を掛けて出します。照明の箱や本体に書かれた消費電力(W)を1,000で割るとkWに直り、それが1時間点けたときの電力量(kWh)になります。

  • 1時間の額:消費電力(W)÷1,000×1kWhの値段
  • 1か月の額:1時間の額×1日に点ける時間×日数
  • 1年の額:1時間の額×1年に点ける時間

1kWhの値段は、契約している電力会社とプランで違います。比べるときの共通の値として、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安の単価を決めていて、令和4年7月22日の改定から1kWhあたり31円(税込)です。この記事の計算もこの単価を使います。

電球とシーリングライトでは、消費電力の桁が違う

LED照明には、ソケットにねじ込んで使うLED電球と、天井に付けて部屋全体を照らすLEDシーリングライトがあります。電球は1個で数W、シーリングライトは部屋の広さに合わせた明るさになるので数十Wの製品があります。

同じLEDでも、電球かシーリングライトかで額が大きく変わります。自分の家で計算するときは、照明ごとに本体の表示を見て、消費電力を1つずつ書き出します。明るさを比べるときは消費電力ではなく、光の量を示す「lm(ルーメン)」の値を見ます。

1時間・1か月・1年の電気代の例

7WのLED電球と、40WのLEDシーリングライト、比べるために72Wの蛍光灯のシーリングライトを例に置き、1日6時間点ける前提で計算します(消費電力と時間は例)。

  • LED電球(7W):1時間約0.22円・30日約39円・1年約475円
  • LEDシーリングライト(40W):1時間約1.24円・30日約223円・1年約2,716円
  • 蛍光灯のシーリングライト(72W):1時間約2.23円・30日約402円・1年約4,888円

照明の電気代を、目安の単価31円・1日6時間点ける前提で計算した例の図。LED電球(7W)は30日約39円・1年約475円、LEDシーリングライト(40W)は30日約223円・1年約2,716円、蛍光灯のシーリングライト(72W)は30日約402円・1年約4,888円。消費電力と時間は例

図の例では、同じ1日6時間でも、40WのLEDシーリングライトと72Wの蛍光灯のシーリングライトでは、1年で約2,172円の差になります。40Wは72Wの約56%なので、電気代も同じ割合に下がります。

LED電球1個の額は小さくても、家の中の照明を数えると額は変わります。たとえば7WのLED電球が5個とLEDシーリングライトが2台ある家で、全部を1日6時間点けると、30日で約642円です(数字は例)。

つけっぱなしにすると、いくらか

40WのLEDシーリングライトを24時間点けたままにすると、1日約29.8円、30日で約893円です(目安の単価31円・消費電力は例)。1日6時間の30日の額の4倍になります。

誰もいない部屋や、昼間の明るい部屋で点いたままの時間は、そのまま電気代になります。消し忘れが続く場所は、あとの節の人感センサーの使い方で減らせます。

蛍光灯や白熱電球からLEDに替えると、いくら減るか

資源エネルギー庁の省エネの案内は、照明を替えたときの1年の節約額を、年間2,000時間点ける前提で示しています。どれも31円/kWhで換算した額です。

  • 54Wの白熱電球を7.5WのLED電球に替える:1年約2,883円の節約
  • 12Wの電球形蛍光ランプを7.5WのLED電球に替える:1年約279円の節約
  • 68Wの蛍光灯器具を34WのLED照明器具に替える:1年約2,108円の節約

資源エネルギー庁の試算による、照明をLEDに替えたときの1年の節約額の図。年間2,000時間点ける前提で、54Wの白熱電球から7.5WのLED電球に替えると約2,883円、12Wの電球形蛍光ランプから7.5WのLED電球は約279円、68Wの蛍光灯器具から34WのLED照明器具は約2,108円(31円/kWhで換算)

白熱電球からの交換は、消費電力の差が大きいので節約の額も大きくなります。電球形蛍光ランプはもともと消費電力が小さいので、LEDに替えても1個あたりの差は小さめです。今の照明が何かで、替えたときの効き方が変わります。

自分の照明で、減る額を出す

替える前と後の消費電力の差(W)に、1年に点ける時間と単価を掛けると、自分の家の節約額が出ます。たとえば、60Wの白熱電球を8WのLED電球に替え、1日4時間点けるなら、52W×1,460時間で約75.9kWh、31円を掛けて1年約2,354円です(数字は例)。

1年に点ける時間は、1日の時間に365を掛けて出します。資源エネルギー庁の前提の年間2,000時間は、1日に直すと約5.5時間です。

本体の値段と寿命を入れて比べる

LED電球は、白熱電球より本体の値段が高い製品があります。替えるかどうかを本体の値段まで入れて考えるときは、値段の差を、1時間あたりの電気代の差で割ると、何時間点ければ差を取り戻せるかが分かります。

たとえば、54Wの白熱電球と7.5WのLED電球の差は46.5Wで、1時間あたり約1.44円です。本体の値段の差が1,000円なら、約694時間で電気代の差が追いつきます。1日6時間点ける場所なら約116日です(値段と時間は例)。

寿命が長いと、買い替えの回数が減る

寿命の目安は、白熱電球が約1,000時間、LEDが約4万時間とされ、蛍光灯は約6,000〜1万2,000時間とも、約1万3,000時間ともされます。製品ごとに違うので、箱の表示で確かめます。寿命が長いと、買い替える回数と手間も減ります。

LEDシーリングライトは、蛍光灯のシーリングライトと違って、ランプだけを交換できないものがあります。その場合は寿命が来たら本体ごと替えるので、本体の値段は使う年数で割って考えます。

電気代のほかの違い

LEDは、光のもとが出す熱が蛍光灯より少なく、光に含まれる紫外線も少ないとされます。紫外線に寄ってくる虫が集まりにくいことや、物の色あせを抑えることが、違いとして挙げられています。

LEDは光が一方向に強く出る性質があり、同じ「60形相当」でも、照らす向きによっては暗く感じることがあります。部屋全体を照らしたい場所では、光の広がる角度(配光角)が広い製品を選びます。調光や、光の色を変える調色ができる製品もあります。

蛍光灯は、製造と輸出入が段階的に止まる

水銀を使う製品を減らす国際的な取り決めの「水銀に関する水俣条約」で、一般照明用の蛍光ランプが製造・輸出入の廃止の対象に加わりました。これを受けて日本でも、水銀による環境の汚染の防止に関する法律施行令が2024年12月に改正されています。

環境省の案内では、蛍光ランプの種類ごとに、製造と輸出入が禁止になる時期が次のように分かれています。

  • 電球形蛍光ランプ:2026年1月1日から禁止(30Wを超えるものは2027年1月1日から)
  • コンパクト形蛍光ランプ:2027年1月1日から禁止
  • 直管形・環形蛍光ランプ:2028年1月1日から禁止(ハロりん酸塩を主成分とする蛍光体を用いたものは2027年1月1日から)

蛍光ランプを使うこと、売ること、買うことは禁止されていません。今使っている蛍光灯をすぐに外す必要はありません。ただ、禁止の時期を過ぎた種類は、国内で新しく作ることも、輸入することもできなくなります。

蛍光灯の見分け方と、捨て方

環境省は、蛍光灯の品番は「F」か「EF」で始まるものが多いとしています。分からないときは、販売店かメーカーに問い合わせます。替え時が近い蛍光灯は、管だけを替えるか、LEDの器具に替えるかを、残りの年数と電気代の差で考えられます。

家庭で使い終わった蛍光ランプは、住んでいる市区町村のルールに従って分けて出します。出す日と出し方は市区町村ごとに決まっているので、市区町村の案内で確かめます。

LEDに替える前に確かめること

LED電球は、今の器具にそのまま付けられるものと、付けられないものがあります。買う前に、次の点を器具と電球の表示で確かめます。

  • 口金の大きさ:電球を差し込む金具の大きさ(E26・E17など)が今の電球と同じか
  • 密閉型の器具:浴室や玄関の、カバーで覆う器具なら「密閉型器具対応」の電球か
  • 調光器:明るさを変えるつまみのある器具なら「調光器対応」の電球か
  • 明るさ:今の電球の「◯形相当」の表示と、lm(ルーメン)の値

天井の照明をLEDシーリングライトに替えるときは、天井の取り付け口(配線器具)が工事なしで付けられる形かを確かめます。形が合わないときや、直管形の蛍光灯の器具で安定器を外して配線を変えるときは、工事が要ることがあります。迷ったら電器店などに相談します。

天井に照明を差し込む口が無い所に付けるときは、資格の要る工事になります。器具ごとの工事の額は、照明の取り付け費用にあります。

LED照明の電気代を抑える使い方

資源エネルギー庁は、照明の点灯時間を短くしたときの節約の額も示しています。点ける時間を1日1時間短くすると、7.5WのLED電球1灯で1年約85円、34WのLED照明器具1灯で1年約385円です(31円/kWhで換算)。

寝る前は明るさを下げる

調光機能のある照明は、明るさを下げると消費電力も下がります。資源エネルギー庁の試算では、34WのLED照明器具1灯を、1日1時間、明るさ50%に下げて点けると、1年約192円の節約です。寝る前の寝室など、明るさが要らない時間に使えます。

人感センサーで、消し忘れを減らす

人感センサー付きの照明は、玄関や廊下で人がいるときだけ点き、いなくなると消えます。資源エネルギー庁は、点灯時間を無駄なく制御でき、快適さを保ちながら消費電力を抑えられるとしています。

使わない部屋の照明を消せば、消している時間の分だけ電気代が減ります。LEDは点けたり消したりを繰り返しても寿命に響きにくいとされるので、こまめに消しても困りにくい照明です。

照明を掃除する

資源エネルギー庁によると、照明は汚れで1年間に5〜15%明るさが下がります。暗く感じて明るさを上げると電力も増えるので、カバーや電球のほこりを定期的に拭きます。明るさを上げる前に、まず汚れを見ます。

自分の家の単価で、計算し直す

31円は、家電の電気代を比べるために決めた共通の値です。自分の家の額に近づけるなら、電気の明細から1kWhの値段を出して、31円の代わりに使います。

ステップ1照明ごとの消費電力を書き出す5分

部屋ごとに、電球の箱や器具のラベルを見て、消費電力(W)と1日に点ける時間を書き出します。シーリングライトは本体のラベルか取扱説明書に載っています。

ステップ2明細から1kWhの値段を出す3分

検針票やウェブの明細にある1か月の請求額を、使用量(kWh)で割ります。出た値には基本料金や再エネ賦課金の分も入っていて、家で実際に払っている1kWhの値段に近くなります。明細の見方は、電気代の平均はいくら?にあります。

ステップ3照明の分を足し上げる3分

照明ごとに、消費電力÷1,000×1日の時間×30日を出して足し、ステップ2の値段を掛けます。たとえば明細の値段が36円の家で、40WのLEDシーリングライトを1日6時間点けるなら、7.2kWhで約259円です(数字は例)。

家計簿では、照明の電気代だけを分けて書く必要はありません。LEDに替えた月の前後で電気代の明細を並べると、使った量(kWh)の変わり方で効き目を確かめられます。季節で使う量が変わるので、去年の同じ月とも比べます。

よくある質問

QLED電球の電気代は1時間いくらですか

消費電力を1,000で割り、単価を掛けます。目安の単価31円なら、7WのLED電球で1時間約0.22円、40WのLEDシーリングライトで約1.24円です(消費電力は例)。

Q蛍光灯からLEDに替えると、電気代はどのくらい下がりますか

資源エネルギー庁の試算では、68Wの蛍光灯器具を34WのLED照明器具に替えると、年間2,000時間点ける前提で1年約2,108円の節約です。12Wの電球形蛍光ランプを7.5WのLED電球に替える場合は約279円です。

QLEDはこまめに消すより、つけっぱなしのほうが得ですか

点けている時間の分だけ電気代がかかるので、使わない部屋は消すほうが電気代は下がります。LEDは点けたり消したりを繰り返しても寿命に響きにくいとされています。

Q蛍光灯はもう使えなくなるのですか

製造と輸出入が種類ごとに禁止になりますが、使うこと、売ること、買うことは禁止されていません。直管形と環形は2028年1月1日から製造・輸出入が禁止になり、それより前に禁止になる種類もあります。

QLED電球を買えば、どの照明器具にも付けられますか

付けられないことがあります。口金の大きさ、密閉型の器具か、調光器があるかを確かめて、それに対応した電球を選びます。直管形の蛍光灯の器具は、工事が要ることがあります。

まとめ

  • LED照明の電気代は、消費電力(W)÷1,000×点ける時間×単価で出せる。目安の単価は1kWhあたり31円
  • 例では、7WのLED電球は1日6時間の30日で約39円、40WのLEDシーリングライトは約223円、72Wの蛍光灯のシーリングライトは約402円
  • 資源エネルギー庁の試算では、白熱電球からLED電球で1年約2,883円、蛍光灯器具からLED照明器具で約2,108円の節約(年間2,000時間)
  • 本体の値段の差は、1時間あたりの電気代の差で割ると、何時間で取り戻せるかが分かる
  • 一般照明用の蛍光ランプは、種類ごとに2026年1月から製造・輸出入が禁止になっている。使うこと・売ること・買うことは禁止されていない
  • 替える前に、口金・密閉型の器具・調光器・天井の取り付け口を確かめる

この記事で参照した公的情報

  1. よくある質問 Q7 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか(現在の目安単価は令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込))
    窓口
    公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
    確認日
    確認先
    https://www.eftc.or.jp/qa/
  2. 無理のない省エネ節約 照明(電球形LEDランプへの交換:54Wの白熱電球から7.5Wで年間93.00kWh・約2,883円/12Wの蛍光ランプから7.5Wで9.00kWh・約279円、68Wの蛍光灯器具から34WのLED照明器具で68.00kWh・約2,108円(年間2,000時間)/点灯時間を1日1時間短縮 7.5Wで約85円・34Wで約385円/就寝前に1日1時間50%に調光 約192円/照明は汚れで1年間に5〜15%明るさが下がる。2026-09-27 の写し=web.archive.org で確認。直接は403)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネポータルサイト)
    確認日
    確認先
    https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/lighting/index.html
  3. 無理のない省エネ節約 省エネ効果の算出根拠(電気の金額換算係数31円/kWh=令和4年7月 全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネポータルサイト)
    確認日
    確認先
    https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/index.html
  4. 一般照明用の蛍光ランプの規制について(電球形 2026年1月1日より禁止・30Wを超えるものは2027年1月1日より/コンパクト形 2027年1月1日より/直管形・環形 2028年1月1日より・ハロりん酸塩の蛍光体を用いたものは2027年1月1日より。使用・販売・購入は禁止されない)
    窓口
    環境省
    確認日
    確認先
    https://www.env.go.jp/chemi/tmms/lamp.html
  5. 水銀による環境の汚染の防止に関する法律施行令 第1条(特定水銀使用製品。令和6年政令第402号による改正で、2026年1月1日・2027年1月1日・2028年1月1日施行の版ごとに一般照明用の蛍光ランプが加わる。2028年1月1日施行の版まで e-Gov で確認)
    窓口
    e-Gov 法令検索(デジタル庁)・環境省
    確認日
    確認先
    https://laws.e-gov.go.jp/law/427CO0000000378

この記事を書いているのは

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この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。特定の金融商品の推奨や、個別の投資判断に関する助言を行うものではありません。公的制度の要件・金額は変更される場合があり、自治体によって異なります。実際のご利用にあたっては、必ず公式の窓口でご確認ください。