お彼岸のお供えの相場はいくら?|品物も現金も3,000〜5,000円が目安。初彼岸の額、お寺へのお布施、掛け紙と表書き、送るとき、2027年の日程、家計簿での書き方

お彼岸のお供えの額には、法律や公的な決まりはありません。お彼岸の作法を説明する案内では、品物のお供えは3,000〜5,000円が目安とされ、品物の代わりに現金を包むときも、同じ3,000〜5,000円ほどとされています。
この記事では、親戚の家を訪ねるときのお供えの額と、亡くなって初めてのお彼岸(初彼岸)の額、お寺へのお布施をまとめます。選ばれる品、掛け紙と表書き、送るときの時期、2027年のお彼岸の日程、家計簿での書き方も書きます。
お彼岸に夫の実家へお参りに行くとき、手ぶらでよいのか分かりません。お供えを持って行くなら、品物と現金のどちらにして、いくらくらいにすればよいのかも迷います。
お彼岸は、春分の日と秋分の日をはさむ7日間
お彼岸は、春分の日と秋分の日をそれぞれ真ん中の日(中日)とし、前後3日を合わせた7日間です。年に2回あり、最初の日を「彼岸入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼びます。
この期間に、仏壇やお墓を掃除し、お供えをして先祖をしのびます。お寺では「彼岸会(ひがんえ)」という法要が開かれ、親戚の家を訪ねて仏壇に手を合わせる地域もあると紹介されています。
2027年のお彼岸の日程
春分の日と秋分の日は、法律では月日を決めていません。国民の祝日に関する法律は「春分日」「秋分日」とだけ定めていて、国立天文台が前の年の2月に出す暦要項で日が発表されます。2027年の日程は、次のとおりです。
- 春のお彼岸:3月18日(木)が彼岸入り、3月21日(日)の春分の日が中日、3月24日(水)が彼岸明け。3月22日(月)は振替の休日
- 秋のお彼岸:9月20日(月)が彼岸入り、9月23日(木)の秋分の日が中日、9月26日(日)が彼岸明け
2026年の秋分の日は9月23日でした。春分の日と秋分の日は年によって1日ずれることがあるので、前の年の日程をそのまま使わず、その年の暦要項で確かめます。
お供えの目安は、品物も現金も3,000〜5,000円
お彼岸のお供えは、品物でも現金でもかまわないとされています。忙しくて品物を用意できないときや、地域の習わしが分からないときは、現金を包む形も紹介されています。

図は、お彼岸の作法を説明する案内に示された目安の幅です。地域や家の習わしで変わります。
- 品物のお供え:3,000〜5,000円
- 現金で包むとき:3,000〜5,000円ほど。親戚の家を訪ねるときは5,000円ほど、多くて1万円を包むとする案内もある
- 初彼岸のとき:5,000円〜1万円ほど
品物と現金の両方を用意する家もあります。高い額を包むと、受け取る側の負担になることがあるとされているので、迷うときは目安の幅の中で選び、先に家族や親戚に習わしを聞いておきます。
毎年のお彼岸は、香典を持たなくてもよいとする案内もある
毎年のお彼岸は、一周忌などの法事と違い、特定の故人ではなく先祖すべてを供養する機会です。そのため、香典は必ず持って行かなければならないものではないとする案内があります。
その場合でも、手ぶらではなく、菓子などのお供えを持って行く形が紹介されています。どちらにするかは地域で違うので、同じ家を訪ねる親戚にそろえておきます。
初彼岸は、少し多めに包む
亡くなってから初めて迎えるお彼岸を「初彼岸」と呼びます。故人を特に供養する機会として香典を持って行く形が紹介され、額は5,000円〜1万円ほどと示されています。
初彼岸に法要を開き、僧侶に読経を頼むなら、施主はお供えとは別にお布施も用意します。額は下の節の目安と、お寺との付き合い方で決めます。
お寺へのお布施は、お供えとは別のお金
お布施は、お寺で読経をしてもらったお礼に渡すお金で、親戚の家に持って行くお供えとは別のものです。お寺の彼岸会に参加するときや、僧侶に自宅や墓前で読経をしてもらうときに包みます。
お布施の目安は、案内によって幅があります。合同の彼岸会では2,000〜3,000円、多くて5,000円以内とする案内と、5,000円〜1万円とする案内があります。自分の家だけの法要では1万〜3万円とする案内、お彼岸のお布施を3,000円〜2万円とする案内もあります。
全日本仏教会の「仏教に関する実態把握調査(2020年度 臨時調査)報告書」では、例年お彼岸に読経を頼む人が払ったお布施の平均は、菩提寺がある人で15,944円、無い人で16,766円と紹介されています。お寺との付き合い方で変わるので、家族に先に聞いておきます。
お布施の包み方
お布施は白い無地の封筒に入れ、表に「御布施」か「お布施」と書きます。封筒はお盆にのせるか、袱紗に包んで渡すと丁寧とされています。
僧侶に来てもらうときのお車代は、お布施とは別の封筒に入れて「御車代」と書きます。法事ごとのお布施の目安は法事のお布施の相場はいくら?にまとめています。
選ばれる品と、お墓に供えるとき
仏教では、香(線香)・花・灯明(ろうそく)・浄水・飲食(おんじき)の5つ(五供)が供え物の基本とされています。決まった品は無く、地域の習わしや訪ねる家の人数と好みに合わせて選びます。
- ぼたもち・おはぎ:どちらももち米とあんの菓子で、春は牡丹にちなんで「ぼたもち」、秋は萩にちなんで「おはぎ」と呼ぶとされる
- 菓子:饅頭・羊羹・おかき・ゼリーなど、常温で日持ちするもの
- 果物:りんごやメロンなど、常温で長持ちするもの。故人が好きだった果物もよい
- 花:菊や季節の花。トゲや毒のある花、すぐしおれる花は避ける
- 線香・ろうそく:仏壇に供える品として
果物などの数は、偶数を避けて奇数でそろえるとよいとする説もあります。親戚の家に持って行くなら、分けやすい個包装の菓子にしておくと、集まった人で分けて持ち帰れます。
お墓に供えた食べ物は、持ち帰る
お墓にも、仏壇と同じように線香や花、食べ物を供えます。供えた食べ物は、カラスや猫に荒らされたり、缶などが墓石にさびを付けたりすることがあるので、お参りが終わったら持ち帰ります。
お寺によっては、生花や菓子を供えないなどの決まりがあります。初めてのお墓に行くときは、寺や霊園の決まりを先に確かめます。
掛け紙と表書き
お彼岸は弔事なので、品物には右上の「のし」が印刷されていない掛け紙を使います。水引は白黒か銀色が使われ、関西では黄色と白の水引も使われるとされていて、地域の決まりを確かめます。
- 品物の表書き:「御供」。「御仏前」とする案内もある
- 現金の表書き:「御仏前」
- 名前:水引の下に、贈る人の名前をフルネームで書く。連名なら目上の人を右にする
現金を包むときは、お札を中袋に入れ、外の袋の裏は上の折り返しが下の折り返しに重なるように包みます。持ち運ぶときは袱紗に包み、渡すときに袱紗から出します。
新札を使うかどうか
弔事では新札を避けるのがマナーとする案内がある一方、葬儀で言われる薄墨や新札を避けるマナーは、法事やお彼岸では行わないとする案内もあります。迷うときは、折り目の少ないきれいなお札を用意しておけば、どちらの考えにも合います。
香典袋の選び方と、中袋への額の書き方は香典の相場はいくら?にもまとめています。表書きは、お彼岸では上のとおり「御仏前」とします。
訪ねられないときは、お供えを送る
お墓参りや訪問ができないときに、お供えの品を送るのはマナー違反ではないとされています。相手がお墓参りや仏壇の掃除をする時期に合わせ、彼岸入りから中日までに届くように手配する形が紹介されています。
送る品は、かさばるものや日持ちしないものを避けます。現金を郵便で送るときは、現金書留にします。現金を郵便物として出すときは書留にしなければならないことが、郵便法で決まっています(第17条)。
行けなかったときは、家で仏壇に手を合わせたり、時期をずらしてお墓を訪ねたりする形も紹介されています。できる範囲で供養すればよいとされています。
お彼岸に祝い事や引っ越しをしてもよいか
お彼岸に結婚式や引っ越しをしてよいかについて、仏教でお彼岸に禁じられていることは特に無いとされています。お彼岸は喪中とは違うので、祝い事を控える決まりもありません。
ただし、年配の親族の中には気にする人もいるとされています。親族が集まる日に重なる予定は、家族の考えを聞いてから決めます。
家計簿での書き方
お彼岸のお金は、春と秋の年2回、決まった時期に出ていきます。ほかの家に持って行くお供えと、自分の家の仏壇やお墓のための品、お寺へのお布施を分けておくと、1回のお彼岸でいくらかかったかが分かります。

図は、春のお彼岸に夫の実家を訪ね、初彼岸の御仏前とお供えの菓子を持って行った月の例です。金額は例で、実際には包んだ額と買った品の代金を書きます。
国の家計調査では、どこに入るか
総務省の家計調査は、ほかの世帯に贈るために買った品を「交際費」に入れています。お供えの菓子や果物を買った代金は、自分の家で食べる食費とは別の、交際費の側のお金です。
現金で包む御仏前は、交際費の中の「贈与金」にあたります。家計調査は贈与金を「一般社会の慣行による自発的現金支出」とし、例に香典や謝礼金を挙げています。
自分の家の仏壇の花は「切り花」、線香やろうそくは「祭具・墓石」です。お寺へのお布施は、例示にお彼岸の名前は無く、法事として頼むなら「葬儀関係費」、寺への寄付なら「信仰・祭祀費」が近い項目です。
春と秋の分を、前もって取り分ける
お彼岸は日が前もって分かるので、春は3月、秋は9月の予算に、お供えとお布施の分を入れておけます。初彼岸の年は額が増えるので、その年だけ多めに見込みます。
春と秋の額を同じ印を付けて書いておくと、翌年も同じくらいの額で用意できます。交際費に入れるものの線は家計簿の交際費はどこまで入れる?にまとめています。
迷いやすい場面
夫婦それぞれの実家にお参りする
夫婦それぞれの実家にお参りするなら、どちらにも同じくらいの額のお供えを用意しておくと、片方だけ多くならずに済みます。額の目安は品物も現金も3,000〜5,000円で、初彼岸の家だけ多めにします。
家計簿には、どちらの家に持って行ったかをメモに書いておきます。翌年に同じ家へ持って行くときの目安になります。
新盆や法事と、お供えの額を比べたい
お盆や法事のお供えは、お彼岸とは目安が違います。新盆のお供えは新盆のお供えの相場はいくら?、四十九日や一周忌などの法事のお供えは法事のお供えの相場はいくら?にまとめています。
お彼岸は法事より目安の額が低く示されています。初彼岸と法事が近い時期に重なるときは、どちらの額で包むかを家族と相談して決めます。
よくある質問
Qお彼岸のお供えは、いくらくらいの品を選べばよいですか
お彼岸の作法を説明する案内では、3,000〜5,000円が目安とされています。現金で包むときも3,000〜5,000円ほどで、初彼岸は5,000円〜1万円ほどと示されています。
Q品物と現金のどちらにすればよいですか
どちらでもかまわないとされ、両方を用意する家もあります。地域や家の習わしで違うので、同じ家を訪ねる親戚に聞いてそろえておきます。
Q掛け紙の表書きは、何と書けばよいですか
品物は「御供」、現金は「御仏前」と書き、水引の下に自分の名前をフルネームで書きます。掛け紙は、のしの無い弔事用のものを使います。
Qお供えを送るときは、いつ届けばよいですか
相手がお墓参りや仏壇の掃除をする時期に合わせ、彼岸入りから中日までに届くようにする形が紹介されています。現金を送るときは現金書留にします。
Q2027年のお彼岸はいつですか
春は3月18日(木)から3月24日(水)で、中日は3月21日(日)の春分の日です。秋は9月20日(月)から9月26日(日)で、中日は9月23日(木)の秋分の日です。
まとめ
- お彼岸のお供えの額に法律や公的な決まりは無い。お彼岸の作法を説明する案内では、品物は3,000〜5,000円、現金で包むときも3,000〜5,000円ほどが目安
- 初彼岸は5,000円〜1万円ほどと示されている。毎年のお彼岸は、香典を必ず持たなくてもよいとする案内もある
- お寺へのお布施はお供えとは別のお金で、合同の彼岸会と自分の家だけの法要で目安が違う
- 掛け紙はのしの無い弔事用で、表書きは品物なら「御供」、現金なら「御仏前」
- 送るときは彼岸入りから中日までに届くようにし、現金は現金書留で送る(郵便法 第17条)
- 2027年のお彼岸は、春が3月18日〜24日、秋が9月20日〜26日(国立天文台の暦要項)
- 家計簿では、ほかの家へのお供えと御仏前を交際費に書き、自分の家の仏壇の分とお布施は別の行にする
この記事で参照した公的情報
- 令和9年(2027)暦要項 国民の祝日(春分の日 3月21日・秋分の日 9月23日・3月22日は休日になる/令和8年2月2日 国立天文台発表)
- 窓口
- 国立天文台 暦計算室
- 確認日
- 確認先
- https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2027/rekiyou271.html
- 令和8年(2026)暦要項 国民の祝日(春分の日 3月20日・秋分の日 9月23日・9月22日は休日になる/令和7年2月3日 国立天文台発表)
- 窓口
- 国立天文台 暦計算室
- 確認日
- 確認先
- https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2026/rekiyou261.html
- 国民の祝日に関する法律 第2条(春分の日=春分日・自然をたたえ、生物をいつくしむ/秋分の日=秋分日・祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。今の版は2020-01-01施行で、未施行の版は無い=2026-10-12 に e-Gov の版一覧で確認)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC1000000178
- 郵便法 第17条(現金を郵便物として差し出すときは、書留の郵便物としなければならない)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000165
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(交際費=世帯外の人のために使う贈答用に購入したものは交際費の各項目に分類/贈与金=一般社会の慣行による自発的現金支出・例示に香典・謝礼金/切り花/祭具・墓石=神仏具・数珠・位はい・線香・ろうそく/信仰・祭祀費=寺の維持費・寺・神社への寄付及び信仰に関するもの・例示に寺の墓掃除代/葬儀関係費=葬儀費用・法事費用)
