冷凍庫の電気代は1か月いくら?|容量ごとの平均と、直冷式・ファン式の違い、2台目を足すときの比べ方

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冷凍庫は一日中動かしておく家電なので、電気代は1時間ごとではなく、1年に使う電力量で考えます。本体のラベルやカタログに載っている年間消費電力量に、1kWhあたりの単価を掛ければ、1年と1か月の額が出ます。

この記事では、冷蔵庫とは別に置く冷凍庫について、資源エネルギー庁の省エネ性能カタログ2025年版の平均を使い、容量の区分ごとの額を計算します。冷却の方式による違いと、2台目を足すか冷蔵庫を買い替えるかを比べる方法も載せます。

冷凍食品や作り置きが冷蔵庫に入りきらず、冷凍庫を1台足そうか迷っています。毎月の電気代がどれくらい増えるのかがわかりません。

冷凍庫の電気代は、年間消費電力量×単価で出す

冷凍庫の電気代は、本体の年間消費電力量(kWh/年)に1kWhあたりの単価を掛けて1年分を出し、12で割って1か月分にします。年間消費電力量は、本体のラベル、取扱説明書の仕様の欄、メーカーの製品の頁に載っています。

  • 1年の電気代:年間消費電力量(kWh)×単価(円/kWh)
  • 1か月の電気代:1年分を12か月で割る

単価は家ごとの契約で違います。この記事の計算では、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた目安単価の1kWhあたり31円(税込・令和4年7月22日改定)を使います。

年間消費電力量は、決まった条件で測った値なので、置き場所の温度や扉を開ける回数で実際の量は動きます。冷蔵庫とあわせた考え方は冷蔵庫の電気代は1か月いくら?でも説明しています。

容量の区分ごとの電気代(カタログの平均で計算)

省エネ性能カタログ2025年版の電気冷凍庫の一覧では、定格内容積の区分ごとに、登録された製品の年間消費電力量の平均が示されています。この平均に目安の単価31円を掛けると、次のとおりです。

  • 100L以下(平均177kWh):1年5,487円、1か月約457円
  • 101〜150L(平均306kWh):1年9,486円、1か月約791円
  • 151〜200L(平均294kWh):1年9,114円、1か月約760円
  • 201〜250L(平均330kWh):1年10,230円、1か月約853円
  • 251〜300L(平均353kWh):1年10,943円、1か月約912円
  • 301L以上(平均464kWh):1年14,384円、1か月約1,199円

冷凍庫の電気代を、省エネ性能カタログ2025年版の区分ごとの平均と目安の単価31円で計算した例の図。100L以下は平均177kWhで1年5,487円・1か月約457円、101〜150Lは306kWhで1年9,486円、151〜200Lは294kWhで1年9,114円、201〜250Lは330kWhで1年10,230円、251〜300Lは353kWhで1年10,943円、301L以上は464kWhで1年14,384円

カタログの「年間の目安電気料金」の欄は、1kWhあたり約27円で計算されています。100L以下の平均の欄は4,782円で、31円で計算したこの記事の5,487円より低く出ています。

容量が大きいほど、高いとは限らない

上の平均では、101〜150Lの区分(306kWh)が、151〜200Lの区分(294kWh)より大きくなっています。同じ区分の中でも、省エネの性能や冷やし方の違いで、年間消費電力量には幅があります。

同じ容量の製品でも、消費電力量が大きく違う場合があるので、カタログや省エネラベルの表示を確かめます。候補を比べるときは、容量の数字と並べて年間消費電力量を書き出します。

直冷式とファン式(間冷式)で、電気代が違う

冷凍庫の冷やし方には、直冷式とファン式(間冷式)の2つがあります。カタログの一覧にも、製品ごとに冷却方式の欄があります。

  • 直冷式:庫内にある冷却器で直接冷やす。霜がつくので、ときどき霜取りが要る
  • ファン式(間冷式):庫外の冷却器で作った冷気を、ファンで庫内に送る。霜取りの手間がかからない一方、直冷式より消費電力量が大きくなる

同じくらいの容量の直冷式とファン式を比べると、ファン式の年間消費電力量が大きくなる例もあります。電気代を優先するか、霜取りの手間を減らすかで選ぶ方式が変わります。

扉の開き方と、中の仕切り

扉の開き方には、前開きと上開きがあります。前開きは中が見やすく出し入れしやすい一方、上開きは冷気が逃げにくいと説明されています。どちらにするかは、置ける場所と、何をどれだけ入れるかで決めます。

上開きは、下の段の食品が見えにくく取り出しにくい点に注意が要ります。仕切りや引き出しが多すぎると冷える効率が落ち、電気代が高くなる傾向があるとされます。

省エネ基準達成率と星の数を見る

カタログや店頭の省エネラベルには、省エネ基準達成率(%)と、星の数で示す多段階評価が載っています。達成率が100%以上なら国の省エネ基準を達成した製品で、達成率が高いほど省エネの性能が高いと説明されています。

同じ区分の候補で迷ったときは、達成率と年間消費電力量の両方を並べます。年間消費電力量の差に31円を掛けると、1年の電気代の差がわかります。

2台目を足すか、冷蔵庫を買い替えるか

冷凍室が足りないときは、冷凍庫を1台足す方法と、冷凍室の大きい冷蔵庫に買い替える方法があります。資源エネルギー庁は、冷蔵庫の消費電力量はとくに冷凍室の大きさに影響されると説明しているので、どちらも冷凍の容量と年間消費電力量を並べて比べます。

たとえば年間360kWhの冷蔵庫に、100L以下の冷凍庫(カタログの平均177kWh)を足すと、合計537kWhで1年16,647円です。冷凍室の大きい年間330kWhの冷蔵庫1台に替えると1年10,230円で、差は6,417円です(冷蔵庫の年間消費電力量は例)。

2台目の冷凍庫を足す場合と、冷蔵庫を買い替える場合の電気代を比べた例の図。年間360kWhの冷蔵庫に100L以下の冷凍庫(平均177kWh)を足すと合計537kWhで1年16,647円、冷凍室の大きい年間330kWhの冷蔵庫1台なら1年10,230円で、差は6,417円。冷蔵庫の年間消費電力量は例

ただし、冷凍室の大きい冷蔵庫には本体の値段が高い製品もあり、入る冷凍の量も足す冷凍庫と同じとは限りません。今の冷蔵庫がまだ新しければ、冷凍庫を足すか、入れる量を減らす方法もあります。

今の冷蔵庫が古い場合は、資源エネルギー庁が示す10年前との差(451〜500Lの例で約15〜24%の省エネ)も比べる材料になります。値段の差を取り戻す年数の出し方は、冷蔵庫の電気代は1か月いくら?で見られます。

冷凍庫と冷蔵庫は、家電リサイクル法で料金を払って引き渡す品目です。古いものを捨てるときの料金は家電リサイクル料金はいくら?にまとめています。

冷凍庫の電気代を抑える使い方

冷凍庫は電源を切って使うことができないので、庫内の温度が上がる場面を減らすことが、電気代を抑える近道です。紹介される工夫は、次のようなものです。

  • すき間なく詰める:凍った食品どうしが冷やし合うので、冷蔵室とは逆に、詰めて入れたほうが冷えを保ちやすい
  • 扉を開ける回数と時間を減らす:中を整理して、取り出すものがすぐ見つかるようにしておく
  • 温かいものは冷ましてから入れる:カレーやシチュー、ゆでた野菜などを温かいまま入れると庫内の温度が上がり、ほかの食品が溶けることもある
  • 放熱のすき間を空けて置く:本体の寸法だけでなく、扉の開け閉めと放熱に要る場所も含めて置き場所を決める

壁から何cm空けるか、上に物を置いてよいかは製品で違います。取扱説明書の設置の頁で確かめてから置きます。

冷凍庫の温度は、-15℃以下を保つ

厚生労働省は、家庭での食中毒予防のポイントとして、冷凍庫は-15℃以下に保つよう示しています。温度の設定を変えられる製品で設定を弱めるときも、この線を保てるかを確かめます。

持ち運びできる小型の冷凍庫は、1時間あたりで出す

車やキャンプで使う持ち運びできる冷凍庫は、年間消費電力量ではなく消費電力(W)で示されていることがあります。この場合は、W÷1,000に使った時間と単価を掛けて出します。

たとえば消費電力40Wの製品なら、1時間で0.04kWhなので、目安の単価31円で約1.24円です(消費電力は例)。急速に冷やすモードと節電のモードで消費電力が違う製品もあるので、使うモードの値を選びます。

明細の単価で、冷凍庫の1年の額を出し直す

31円で出した額は、製品どうしを比べるための値です。家計に足す額を知りたいときは、電気の明細から出した単価に置き換えます。どの手順も、紙と電卓でできます。

ステップ1ラベルで年間消費電力量を探す3分

冷凍庫の側面や扉の内側に貼られたラベルで「年間消費電力量 ○○kWh/年」を見つけます。これから買う製品なら、カタログか製品の頁の仕様の欄で同じ値を探します。

ステップ2請求額を使った量で割る3分

電気の検針票か電力会社の会員ページで、1か月の請求額と、その月に使ったkWhを見ます。請求額をkWhで割った額が、その月の家の単価です。月によって動くので、2か月か3か月分を出して並べておきます。

ステップ3掛け算して、1年分を書き留める2分

ステップ1の値にステップ2の単価を掛けます。明細の単価が35円の家で、年間180kWhの冷凍庫なら1年6,300円・1か月525円です(単価と年間消費電力量は例)。

冷凍庫を足すと、家計簿の電気代の行が少し増えます。足した月に1か月分の見込みをメモしておくと、翌月から電気代が増えたときに、冷凍庫の分かどうかを見分けやすくなります。

よくある質問

Q冷凍庫の電気代は1か月いくらですか

省エネ性能カタログ2025年版の平均に目安の単価31円を掛けると、100L以下で1か月約457円、101〜150Lで約791円です。手元の冷凍庫の値は、側面のラベルか仕様の欄に載っています。

Q冷凍庫を1台足すと、電気代は1年でいくら増えますか

足す冷凍庫の年間消費電力量に単価を掛けた額が増えます。100L以下の平均177kWhなら、目安の単価31円で1年5,487円です。

Q直冷式とファン式では、どちらが電気代が安いですか

ファン式(間冷式)は、ファンで冷気を送る分、直冷式より消費電力量が大きいと説明されています。直冷式は霜取りの手間がかかるので、両方を比べて選びます。

Q冷凍庫は中身を詰めたほうがいいですか

冷凍庫は、凍った食品どうしが冷やし合うので、すき間なく詰めたほうが冷えを保ちやすいとされています。冷蔵室は逆に、すき間を空けて冷気が回るように入れます。

Q2台目の冷凍庫と、冷凍室の大きい冷蔵庫では、どちらが電気代が安いですか

今の冷蔵庫と足す冷凍庫の年間消費電力量の合計と、買い替える冷蔵庫の年間消費電力量を比べます。本体の値段と入る冷凍の量も合わせて決めます。

まとめ

  • 冷凍庫の1年の電気代=ラベルのkWh×単価。12で割れば1か月
  • 比べるときの単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円(令和4年7月22日に改定)
  • カタログ2025年版の平均で、100L以下は1年5,487円・1か月約457円
  • 101〜150Lの平均(306kWh)は151〜200L(294kWh)より大きい。容量だけで決めない
  • ファン式(間冷式)は直冷式より消費電力量が大きく、直冷式は霜取りが要る
  • 冷凍庫はすき間なく詰め、温かいものは冷ましてから入れる。-15℃以下は保つ
  • 家計簿に書く額は、電気の明細で出した単価に置き換えて計算する

冷凍庫の1か月の額は、ラベルのkWhと明細の単価から出せます。2台目を足すときも、冷蔵庫との合計で比べられます。

この記事で参照した公的情報

  1. よくある質問 Q7 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか(電力取引報の全小売電気事業者の販売電力量・販売額の集計値などに基づき算出・現在の目安単価は令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込))
    窓口
    公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
    確認日
    確認先
    https://www.eftc.or.jp/qa/
  2. 省エネ性能カタログ 2025年版 電気冷凍庫 省エネ性能一覧(定格内容積の区分ごとの年間消費電力量の平均値:100L以下177kWh・101〜150L 306kWh・151〜200L 294kWh・201〜250L 330kWh・251〜300L 353kWh・301L以上464kWh・冷却方式(直冷式・間冷式)と省エネ基準達成率の欄)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネ型製品情報サイト)
    確認日
    確認先
    https://seihinjyoho.go.jp/frontguide/pdf/catalog/2025/catalog2025.pdf
  3. 無理のない省エネ節約 キッチン(冷蔵庫の省エネ行動・温かいものは冷ましてから保存)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネポータルサイト)
    確認日
    確認先
    https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/kitchen/index.html
  4. 機器の買換で省エネ節約(冷蔵庫の選び方:消費電力量はとくに冷凍室の大きさに影響される)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネポータルサイト)
    確認日
    確認先
    https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/choice/
  5. 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント(冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に維持)
    窓口
    厚生労働省
    確認日
    確認先
    https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/point0709.pdf

この記事を書いているのは

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