ヘアアイロンの電気代は1回いくら?|消費電力(ワット数)35〜60W別の1か月・1年の額と、つけっぱなしにした額・ドライヤーとの差

支出の見直し ・ ・ 最終更新

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ヘアアイロンの電気代は、消費電力50Wの製品を15分使う例で1回約0.39円、毎日使って1か月約11.6円、1年約141円です(目安の単価31円・消費電力と時間は例)。消費電力(ワット数)は35Wから60Wが平均的な範囲とされ、毎日15分なら1か月約8〜14円です。

額は、本体の消費電力・電源を入れていた時間・電気1kWhの値段で決まります。髪を挟んでいる時間だけでなく、温まるのを待つ時間や、使い終えて電源を切るまでの時間も、電気を使っている時間に入ります。

ワット数ごとの電気代の早見

自分のヘアアイロンの消費電力が分かれば、下の表で1回と1か月の額の見当がつきます。毎日1回、電源を入れてから切るまで15分使うとして、目安の単価31円で出した額です(時間は例)。

消費電力 1回(15分) 30日
35W 約0.27円 約8.1円
50W 約0.39円 約11.6円
60W 約0.47円 約14.0円

30分使う日は、表の額の2倍です。表に無いワット数は、50Wの行を基に、消費電力の比で掛け直せば出せます(100Wなら50Wの2倍)。

ヘアアイロンの電気代を出す式

電気代は、使った電力量(kWh)に1kWhの値段を掛けて出します。ヘアアイロンの消費電力はW(ワット)で書かれているので、1,000で割ってkWに直し、電源を入れていた分を60で割って時間に直してから掛けます。

  • 1回の額:消費電力(W)÷1,000×(電源を入れていた分÷60)×1kWhの単価
  • ひと月の額:1回の額に、その月に使った日数を掛ける
  • 1年の額:毎日使うなら、1回の額に365を掛ける

電気の値段は家ごとの契約で違うため、ここでは家電の表示に使われる目安の単価で計算します。全国家庭電気製品公正取引協議会が決めている値で、1kWhあたり31円(税込)です。

協議会の案内では、令和4年7月22日に改めたのがいまの31円です。電力・ガス取引監視等委員会が公表する電力取引報にある、小売電気事業者全体の販売電力量と販売額の集計などを基に算出しています。

温まるのを待つ時間も入れる

ヘアアイロンは、電源を入れてからプレートやパイプが温まるまで、髪に当てずに待つ時間があります。消費者庁は、使う前に加熱する時間がいることと、使った後に熱くなくなるまで時間がかかることを挙げて、その間の置き場所に注意するよう呼びかけています。

電気代の計算では、髪に当てている時間ではなく、電源を入れてから切るまでの時間を使います。待つ時間が2分、髪に当てる時間が13分なら、15分として計算します。

ヘアアイロンの消費電力(ワット数)を確かめる

ヘアアイロンには、プレートで髪を挟んで伸ばすストレート、パイプに巻き付けるカール、両方に使える2WAY、ブラシの形のものがあります。国民生活センターの案内では、最高温度を200℃から230℃に設定できる商品もあります。

消費電力は、メーカーや種類で違います。35Wから60Wが平均的な範囲とされますが、それより大きい値を表示する製品もあります。自分の製品の値は、本体の表示や取扱説明書の仕様の欄で確かめます。衣類のアイロンの額は、アイロンの電気代で出しています。

1分あたりにすると

目安の単価31円で計算すると、消費電力50Wのヘアアイロンは1分約0.026円、1時間で1.55円です。表示の消費電力を、電源を入れているあいだずっと使うとみた計算です。

同じ時間なら、消費電力の数字に比例して額が変わります。60Wなら1時間1.86円、35Wなら1時間約1.09円になります(消費電力は例)。

1回・1か月・1年の電気代の例

消費電力と使う時間を例として置き、目安の単価31円で計算しました。どちらも毎日1回使う場合の額です。

  • 50Wで15分(温まるのを待つ時間を含む):1回約0.39円、30日で約11.6円、1年で約141円
  • 60Wで30分(巻き髪をつくるなど長めに使う):1回0.93円、30日で27.9円、1年で約339円

ヘアアイロンの電気代を、目安の単価31円で計算した例の図。50Wで15分なら1回約0.39円・30日で約11.6円・1年で約141円。60Wで30分なら1回0.93円・30日で27.9円・1年で約339円。消費電力と時間は例

図の2つの例は、消費電力が1.2倍、時間が2倍なので、額は2.4倍になります。毎日使っても、1か月の額は数十円の範囲に収まる例です。

2025年の家計調査では、電気代の総世帯の平均は1か月10,962円でした。50Wで15分の例の約11.6円は、その約0.1%にあたります。

家族で使うと

ヘアアイロンを使う人が家に2人いて、どちらも50Wで15分ずつ毎日使うと、30日で約23円、1年で約283円です(消費電力と時間は例)。人数と時間を掛けた分だけ額が増えます。

ドライヤーと比べると、額はどのくらい違うか

ドライヤーは温風でヒーターを使うので、消費電力がヘアアイロンよりずっと大きい家電です。温風1,200Wのドライヤーは、50Wのヘアアイロンの24倍の電力を使います。

ドライヤーを温風1,200Wで6分使うと、1回3.72円です。50Wのヘアアイロンを15分使う約0.39円と比べると、使う時間は半分以下でも、額は約9.6倍になります(消費電力と時間は例)。

ヘアアイロンとドライヤーの1回の電気代を、目安の単価31円で比べた例の図。ヘアアイロン50Wで15分は約0.39円、ドライヤーの温風1,200Wで6分は3.72円、ヘアアイロン50Wを8時間つけっぱなしにすると12.4円。消費電力と時間は例

図のとおり、毎日の髪の手入れでは、乾かす時間のほうが電気代を大きく動かします。ドライヤーの額と、温風を当てる時間を短くする方法は、ドライヤーの電気代で計算しています。

つけっぱなしで出かけたときの額

50Wのヘアアイロンを8時間つけっぱなしにすると、0.4kWhで12.4円です(消費電力と時間は例)。表示の消費電力でずっと使うとみた額で、電気代だけを見れば、毎日15分使う1か月分とほぼ同じです。

ただ、つけっぱなしで心配なのは、電気代より火の元です。周りの物を焦がして火事になるおそれもあるとされます。次の節で、消し忘れとやけどを防ぐ方法を見ます。

消し忘れとやけどを防ぐ置き場所

国民生活センターは2024年8月7日、ヘアアイロンによる子どものやけどに注意を呼びかけました。医療機関ネットワークには、2019年度以降の5年間あまりに43件の事故の情報が寄せられ、その多くは、保護者が使ったヘアアイロンに子どもが触れた事例でした。

同じ発表のテストでは、プレートやパイプは電源を入れて約4秒から64秒で71℃に達しました。電源を切った後、加熱面が71℃まで下がるのに平均で10分以上かかり、最も長いもので17分51秒でした。

使う前と使った後に気を付けること

消費者庁と国民生活センターの案内から、置き場所と後片付けで気を付ける点をまとめると、次のとおりです。

  • 温めているときと冷ましているときは、子どもの手が届かない所に置く:テーブルの上でも、コードを引っ張って落とす事故が起きています。
  • 子どものそばで使わない:使い終えても、プレートの周りの本体まで熱くなっていることがあります。
  • 使った後は電源プラグを抜く:消費者庁は、使用後は必ずコンセントからプラグを抜くよう呼びかけています。
  • 冷めるまで置き場所に気を付ける:床や洗面台に置いたままにせず、電源を切った後も子どもの手が届かない所に置きます。

電源を入れてから一定の時間がたつと自動で切れる機能や、使った後にプレートが出ないようにするロックの付いた商品もあると、国民生活センターは紹介しています。買い替えるときは、こうした機能も仕様の欄で確かめられます。

電源を入れている時間を短くする使い方

ヘアアイロンの電気代を下げるには、電源を入れている時間を短くします。1回の額は小さいので、節約の額より、時間と手間を減らすつもりで取り入れられる方法です。

  • 髪を乾かしてから当てる:髪がぬれていると、水分を飛ばすのに電力を使うことがあり、当てる時間も延びます。
  • 毛束を少しずつ取る:一度に挟む量が多いと熱が伝わりにくく、同じ所に何度も当てることになります。
  • 使い終えたらすぐ電源を切る:コンセントから抜く習慣は、待機の電力と消し忘れの両方を防ぎます。

15分を10分にすると

50Wで15分の例を10分にすると、1回約0.26円、1年で約94円です。1年で約47円の差なので、電気代の節約としては小さな額です(消費電力と時間は例)。

髪に当てる温度を上げすぎず、少ない回数で整えるのもよいとされます。短い時間で整えられれば、電源を入れている時間も短くなります。

自分の家の単価で出し直す

実際に払っている単価は、その月の請求額を、使った電力量(kWh)で割ると出せます。基本料金なども割り込んだ額なので、目安の31円とは違う値になることがあります。

2025年の家計調査の二人以上の世帯では、電気代の年額158,622円を買った電気の量で割ると、1kWhあたり32.65円が平均でした。これで計算し直すと、50Wで15分の例は1回約0.41円、30日で約12.2円です。

1kWhの額は、燃料費調整額や国の値引きで月ごとに動きます。明細の見方と、自分の家の電気代を平均と比べる方法は、電気代の平均はいくら?にまとめています。

よくある質問

Qヘアアイロンの電気代は1回いくらですか

目安の単価31円で計算すると、50Wで15分使う例で約0.39円です。消費電力と電源を入れている時間で変わるので、自分の製品の消費電力で計算し直します。

Qヘアアイロンを毎日使うと、1か月いくらですか

50Wで15分の例なら、30日で約11.6円です。60Wで30分使う例でも27.9円で、どちらも1か月の電気代全体の中では小さな額です(目安の単価31円・消費電力と時間は例)。

Qつけっぱなしで出かけてしまったら、電気代はいくらですか

50Wのヘアアイロンを8時間つけっぱなしにした例では、12.4円です。額は小さくても、周りの物を焦がすおそれがあり、子どもがやけどをする事故も起きています。帰ったら電源を切ってプラグを抜き、冷めるまで置き場所に気を付けます。

Qヘアアイロンとドライヤーでは、どちらの電気代が高いですか

ドライヤーの温風のほうが消費電力がずっと大きいので、ふだんの使い方ではドライヤーの額が大きくなります。温風1,200Wで6分は3.72円で、50Wのヘアアイロンを15分使う約0.39円の約9.6倍です(例)。

Q使わないときもコンセントに挿したままだと、電気代はかかりますか

使わないときはプラグを抜いておくと、待機の電力がかからないとされます。消費者庁も、子どものやけどを防ぐために、使用後は必ずコンセントからプラグを抜くよう呼びかけています。

この記事で参照した公的情報

  1. よくある質問 Q7 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか(電力取引報の全小売電気事業者の販売電力量・販売額の集計値などに基づき算出・現在の目安単価は令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込))
    窓口
    公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
    確認日
    確認先
    https://www.eftc.or.jp/qa/
  2. ヘアアイロンによる子どものやけどに注意!(2024年8月7日公表・医療機関ネットワークに2019年度以降の5年間あまりで43件・加熱面は約4秒~64秒で71℃に達し、電源を切った後に71℃以下になるまで平均10分36秒・最長17分51秒)
    窓口
    独立行政法人 国民生活センター
    確認日
    確認先
    https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20240807_1.html
  3. 子ども安全メール Vol.500 ヘアアイロンによる子どものやけどに注意!(加熱時・冷却時は子どもの手が届かないところに置く・使用後は必ずコンセントから電源プラグを抜く)
    窓口
    消費者庁
    確認日
    確認先
    https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20200423/
  4. 家計調査 家計収支編 2025年 総世帯 詳細結果表 第4表(用途分類・電気代1か月10,962円)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409805
  5. 家計調査 家計収支編 2025年 二人以上の世帯 第4-1表(品目分類・電気代の平均価格1kWhあたり32.65円)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409546

この記事を書いているのは

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