就活の費用の平均はいくら?|2026年卒は80,186円(民間の調査)と、項目別・地域別の額、見込み額の出し方

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就職活動にかかる費用の平均は、調べた年と通っている大学の地域で大きく変わります。説明会や面接がオンラインで受けられるようになってから、交通費と宿泊費の額が動いたためです。

この記事では、就職活動の費用を毎年聞いている民間の調査の原文から、最新の平均と項目別・地域別の額を並べます。自分の就活の費用を見込む式と、抑える工夫、家計簿での書き方もまとめます。

就活でいくらかかるのかが分からず、アルバイトをいつまでにどれだけ入れておけばよいのか迷います。地方に住んでいると、平均より多くかかるのかも気になります。

就活の費用の平均は80,186円(2026年卒)

株式会社キャリタスの「キャリタス就活 学生モニター2026」は、2026年3月に卒業する学年の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生を含む)1,040人に、2025年10月にインターネットで聞いた調査です。2012年卒からの各年の額も、同じ報告書に載っています。

この調査では、就職活動でかかった費用を6つの項目ごとに聞き、それぞれの平均額を足し上げています。2026年卒の合計は80,186円で、前の年の76,888円より3,298円増えました。

6つの項目の内訳

項目ごとの平均額は、次のとおりでした。いちばん高いのはリクルートスーツ代で、交通費が続きます。

  • リクルートスーツ代(シャツ・靴なども含む):28,098円
  • 交通費:25,754円
  • 備品代(かばん・パソコン・手帳など):7,701円
  • 有料講座受講費(就職塾など):7,574円
  • 宿泊費:6,395円
  • その他諸経費(新聞・書籍・通信費など):4,664円

スーツ代と交通費の2つで53,852円になり、合計の3分の2を占めます。手持ちのスーツを使う人や、遠くへ出かけない人は、この2つが小さくなります。

キャリタス「キャリタス就活 学生モニター2026」の就職活動の費用の図。2026年卒の項目別の平均は、リクルートスーツ代28,098円、交通費25,754円、備品代7,701円、有料講座受講費7,574円、宿泊費6,395円、その他諸経費4,664円で、合計80,186円。大学の地域別の合計は、東北141,797円、九州・沖縄123,768円、北海道118,731円、中国・四国95,947円、中部86,337円、関西80,664円、関東62,363円

交通費は2年続けて減っている

交通費の平均は、2024年卒が27,500円、2025年卒が26,763円、2026年卒が25,754円でした。調査の報告では、最終面接を除けばオンライン中心の活動であることと、企業から交通費の補助を受ける例があることを、理由に挙げています。

一方で、リクルートスーツ代は2025年卒の25,598円から2026年卒の28,098円へ増えました。交通費が減っても、スーツや備品の額で合計が動きます。

コロナ禍の前は13万〜16万円台だった

同じ調査の合計額は、2012年卒から2020年卒までは13万円台から16万円台でした。2020年卒の136,867円から、2021年卒は97,535円、2022年卒は61,212円へ下がっています。

2022年卒を底に、2023年卒は70,007円、2024年卒は84,241円、2025年卒は76,888円と動きました。調査の報告では、近年は8万円前後が続いているとまとめています。

古い年の調査の額は、移動が中心だったころの数字です。いまの就活の見込みを立てるときは、新しい年の額と、自分が遠くへ出かける回数をそろえて見ます。

大学の地域で、合計は2倍あまり違う

この調査では、通っている大学の地域ごとの額も出しています。2026年卒の合計は、東北が141,797円でいちばん高く、関東が62,363円でいちばん低い額でした。

  • 東北:141,797円
  • 九州・沖縄:123,768円
  • 北海道:118,731円
  • 中国・四国:95,947円
  • 中部:86,337円
  • 関西:80,664円
  • 関東:62,363円

東北と北海道は、交通費だけで東北が56,937円、北海道が57,646円でした。関東の交通費は16,250円で、3倍あまりの差があります。

宿泊費も、九州・沖縄が20,481円、東北が19,714円に対し、関東は1,909円でした。選考を受ける会社が遠いほど、交通費と宿泊費が合計を押し上げます。

地元を離れて受けるときの見方

地域の額は、その地域の大学に通う学生の平均です。地元の会社を受けるか、ほかの地域の会社まで出かけるかで、同じ地域の中でも額は変わります。

自分の額を見込むときは、地域の平均をそのまま使わず、出かける先と回数から出すと、自分の就活に近い額になります。出し方は、下の「自分の就活の費用を見込む式」にまとめました。

費用を誰が出しているか

同じ調査で、就活の費用をアルバイトなどで「全額自分で工面した」学生は45.1%でした。「親に出してもらった」は48.9%で、自分で工面した学生の割合を上回っています。

親の負担額の平均は55,821円で、合計の額が増えたことに合わせて、前の年よりやや増えました。家族に頼るか、自分で用意するかを、就活の前に話しておくと、準備する額が決めやすくなります。

項目ごとに、何にお金がかかるか

調査の6つの項目のほかにも、就活では細かな出費が重なります。項目ごとに、どんな物にお金がかかるかを並べます。

スーツ・靴・かばん

リクルートスーツ代の平均28,098円には、シャツや靴も含まれます。冬はコート、夏は上着を脱いでも過ごせる服など、季節で足す物が出てきます。

調査の学生の声には、夏のインターンシップにスーツとは別の服を用意したという声や、入学式のスーツを使ったという声がありました。スーツは清潔にしておくため、クリーニング代もかかります。

入社の前には、仕事で着るスーツやシャツを買い足すこともあります。その額の例は、新社会人の準備の費用はいくら?にあります。

交通費と宿泊費

近くの会社に通うときは、電車やバスの運賃が積み重なります。遠くの会社を受けるときは、新幹線・飛行機・高速バスの往復と、前の日に着くための宿泊費がかかります。

宿泊費は、ビジネスホテルで1泊6,000円から15,000円、カプセルホテルなどで3,000円から5,000円の幅が目安として挙げられています。日や場所で値段が変わるので、予約の前に確かめます。

備品・証明写真・書籍

備品代には、かばん・パソコン・手帳などが入ります。オンラインの面接のために、カメラやマイク、照明を買い足す人もいます。

証明写真は、写真スタジオで撮るとヘアメイク付きで5,000円から15,000円、街のスピード写真機なら800円から1,200円の幅です。適性検査の対策の本や業界研究の本も、何冊か買うと額がふくらみます。

食事・カフェ・通信

外での説明会や面接が続く日は、昼食や、空いた時間に入るカフェの代金がかかります。調査では「その他諸経費」に新聞・書籍・通信費が入り、2026年卒の平均は4,664円でした。

就活の日の昼食の額は、ふだんのランチ代と同じ物差しで見られます。会社員のランチ代の平均は、ランチ代の平均の記事にまとめています。

自分の就活の費用を見込む式

平均の額は、遠くへ出かける回数がそろっていない人どうしの平均です。自分の額は、次の式で見込めます。紙でも表計算でも、項目ごとに額と回数を入れるだけです。

  • 就活の費用の見込み=準備の費用(スーツ・靴・かばん・写真)+遠征1回の額×遠征の回数+近くの交通費と細かな出費

遠征1回の額は、往復の交通費と宿泊費、その日の食事などを足した額です。遠くへ出かけない人は、遠征の回数を0にして計算します。

遠征が3回ある場合の例

準備の費用を30,000円、遠征1回を往復の交通費10,000円・宿泊8,000円・食事など2,000円の20,000円とします。遠征が3回なら60,000円で、近くの交通費と細かな出費を10,000円とすると、合計100,000円です(数字は例)。

遠征が無く、近くの会社だけを受ける場合は、30,000円と10,000円で40,000円です(数字は例)。同じ準備でも、遠征の回数で見込みの額は2倍以上変わります。

就活の費用の見込みを、準備の費用+遠征1回の額×回数+近くの交通費と細かな出費で出した例の図。準備30,000円、遠征1回20,000円(往復の交通費10,000円・宿泊8,000円・食事など2,000円)を3回で60,000円、近くの交通費と細かな出費10,000円で、合計100,000円。遠征が無ければ40,000円。金額は例

図は計算の例です。遠征の回数は、受けたい会社の数と、説明会や面接のうち会場へ行く回数から見込みます。

月にいくら取り分けるか

見込みの額が出たら、就活が始まるまでの月数で割ると、1か月に取り分ける額が出ます。100,000円を8か月で用意するなら、1か月12,500円です(数字は例)。

アルバイト代が入ったら、その額を先に別の口座や封筒へ移しておくと、ほかの出費に回らずに済みます。足りない月が出たら、遠征の回数や準備の物を見直して、見込みの額を出し直します。

費用を抑える工夫

就活の費用を抑えるには、合計の大きな部分を占める交通費・宿泊費とスーツ代を見直すのが近道です。工夫を項目ごとに並べます。

  • オンラインを使う:オンラインの説明会や面接なら、交通費と宿泊費がかからない
  • 遠征をまとめる:同じ週や同じ日に、近くの会社の予定を寄せる
  • 移動を選ぶ:夜行バスや高速バスは、新幹線や飛行機より安い便がある。早めの予約で安くなる便もある
  • 学割を使う:JRの学生割引は、片道101km以上の区間の運賃が2割引になる(特急料金は対象外)。大学で学割証を出してもらう
  • 泊まる所を選ぶ:カプセルホテルや就活生向けのシェアハウス、知り合いの家を頼る
  • スーツは手持ちやレンタル・中古も考える:入学式のスーツが着られるなら、それを使う
  • 飲み物と昼食を持っていく:水筒やおにぎりを持てば、外で買う回数が減る
  • 証明写真を使い分ける:写真のデータを買っておくと、何枚も焼き増しせずに済む

節約のために面接の前の日に夜行バスで移動すると、体調に響くことがあります。費用と、当日の体調の両方を見て、移動の手段を選びます。

企業の交通費の支給と、大学の支援

会社によっては、選考に来た学生に交通費を出すことがあります。支給の有無と条件は、採用の頁や面接の案内に書かれていることがあるので、遠征の前に確かめます。

交通費の支給を受けるときは、領収書を求められることがあります。新幹線や飛行機、宿泊の領収書は、支給を受けるまで捨てずに取っておきます。

通っている大学にも、就職の相談を受ける窓口(キャリアセンターなど、名前は大学で違います)があります。大学によっては、交通費や宿泊費の補助、スーツの貸し出しなどの支援を設けている所もあるので、自分の大学の案内で確かめます。

費用が足りないとき

費用が足りなくなりそうなときは、まず家族に、いくら・何のために要るかを話します。単発や短期のアルバイトで、就活の予定に合わせて働く方法もあります。

足りない額が大きいときは、大学の学生課に相談できます。大学の支援や奨学金の窓口がどこかも、そこで確かめられます。返す必要のあるお金を借りる前に、遠征の回数や準備の物を減らせないかも見直します。

家計簿での書き方

就活の費用は、ふだんの生活費と混ぜずに、「就活」の行を作って書きます。行の中を、調査の6つの項目(スーツ代・交通費・宿泊費・備品代・講座・その他)に分けておくと、調査の平均と並べて見られます。

企業から交通費の支給を受けたときは、払った交通費と、受け取った支給を分けて書きます。差し引いた額だけを書くと、遠征1回にいくらかかったかが分からなくなります。

家族に出してもらった分も書いておく

家族に出してもらったスーツ代や交通費も、額と項目を書いておきます。自分が払った分と分けておくと、就活全体でいくらかかったかと、自分が出した額の両方が分かります。

大学生の家計簿の項目の決め方は、大学生の家計簿の記事にまとめています。仕送りやアルバイト代の中から就活の費用を出すときの、収入の書き方もそちらにあります。

よくある質問

Q就活の費用は、いくら用意しておけばよいですか

決まった額はありません。キャリタス就活の調査(2026年卒)の平均は80,186円でしたが、地域で62,363円から141,797円まで違います。準備の費用と、遠征1回の額×回数から、自分の額を見込みます。

Q就活の費用は、いつから準備すればよいですか

就活が始まる前の、アルバイトに時間を使える時期から少しずつ取り分けておくと、まとめて用意せずに済みます。見込みの額を月数で割ると、1か月に取り分ける額が出ます。100,000円を8か月なら12,500円です(数字は例)。

Q地方の大学だと、どれくらい多くかかりますか

キャリタス就活の調査(2026年卒)では、東北が141,797円、関東が62,363円で、2倍あまりの差でした。東北と北海道は、交通費だけで5万円を超えています。地元の会社を受けるか、遠くへ出かけるかで変わります。

Q親に就活の費用を出してもらう人は、どれくらいいますか

同じ調査で「親に出してもらった」学生は48.9%、「全額自分で工面した」学生は45.1%でした。親の負担額の平均は55,821円です。

Qオンラインの面接が中心なら、費用はかかりませんか

交通費と宿泊費は小さくなりますが、スーツや写真、パソコンやカメラなどの備品の費用はかかります。調査の2026年卒の平均でも、リクルートスーツ代28,098円と備品代7,701円が出ています。

まとめ

  • キャリタス就活の調査では、2026年卒の就活の費用の平均は80,186円(前の年は76,888円)
  • 項目別では、リクルートスーツ代28,098円と交通費25,754円で合計の3分の2を占める
  • 大学の地域で、東北141,797円から関東62,363円まで2倍あまりの差がある
  • 費用を「親に出してもらった」学生は48.9%で、親の負担額の平均は55,821円
  • 自分の費用は「準備の費用+遠征1回の額×回数+近くの交通費と細かな出費」で見込める
  • 家計簿には「就活」の行を作り、項目と、企業の交通費の支給・家族が出した分を分けて書く

遠征の回数と1回の額が分かれば、平均と比べなくても、自分の就活にいくら要るかが見えます。項目に分けて書いておけば、どこを抑えるとよいかも分かります。

この記事で参照した公的情報

  1. 10月1日時点の就職活動調査 キャリタス就活 学生モニター2026 調査結果(2025年10月発行)(2025年10月2〜9日・インターネット調査・2026年3月卒業予定の大学4年生〈理系は大学院修士課程2年生を含む〉1,040人:就職活動の費用の項目別の平均と合計80,186円・大学の地域別の額・2012年卒からの推移・費用を自分で工面した割合と親の負担額)
    窓口
    株式会社キャリタス(キャリタスリサーチ・民間の調査)
    確認日
    確認先
    https://www.career-tasu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2025/10/202510_gakuseichosa2026_kakuho.pdf

この記事を書いているのは

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