トースターの電気代は1回いくら?|オーブントースター・ポップアップ・オーブンレンジの1回と1か月の額、4枚焼きとの比べ方

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トースターの電気代は、本体の消費電力・焼いている時間・1kWhあたりの電気の値段の3つで決まります。同じ食パンでも、どの種類のトースターで何分焼くかで、1回の額が変わります。

この記事では、家電のカタログに使われる目安の単価31円で、オーブントースター、ポップアップ型、オーブンレンジのトースト機能の額を計算します。家族の分をまとめて焼く場合や、発火を防ぐ点、明細の単価で出し直す手順もまとめます。

毎朝トースターでパンを焼いています。1回の電気代は小さそうでも、ひと月でいくらになるのか分からず、オーブンレンジで焼くほうが安いのかも迷います。

トースターの電気代を出す式

トースターは、スイッチを入れてからタイマーが切れるまでの間、ヒーターに電気を流してパンを焼きます。使った電力量は、消費電力のW の数を1,000で割ってkW にし、焼いた時間(時間の単位)を掛けたkWh です。

  • 1回の電力量(kWh):W÷1,000×焼いた時間
  • 1回の電気代:その電力量に、1kWhあたりの値段を掛けた額

焼く時間を分で数えたときは、60で割って時間の単位に直します。3分なら0.05時間、4分なら約0.067時間です。消費電力は、本体の裏や側面の表示か、取扱説明書の仕様の欄に書かれています。

式に入れる1kWhの値段

1kWhあたりの値段は、どの電力会社のどの料金プランかで、家ごとに変わります。家電のカタログや店頭の電気代の表示には、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価、1kWhあたり31円(税込)が使われています。

協議会のQ&Aでは、今の目安単価は令和4年7月22日に改定された値です。経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会が公表する電力取引報の、小売電気事業者全体の販売電力量と販売額などをもとに出されています。

1時間あたりにすると

消費電力が1,400Wのトースターなら、1時間で1.4kWh、目安の単価31円で43.4円です。1分あたりでは約0.72円になります(消費電力は例)。

トースターは1回に使う時間が短いので、1時間の額は大きく見えても、1回の額は数円で収まります。額を左右するのは、消費電力と、毎日何分使うかの掛け算です。

種類ごとに、食パンを焼く1回の額

トースターには、庫内にパンや食材を並べて焼くオーブントースターと、パンを縦に差し込み焼けると飛び出すポップアップ型があります。電子レンジにオーブンやグリルの機能を足したオーブンレンジにも、トースト機能が付いた製品があります。

3つの種類で、食パン2枚を焼く1回の額を、目安の単価31円で計算します。消費電力と焼く時間は例として置きました。

  • オーブントースター(1,200W)で4分:0.08kWhで2.48円
  • ポップアップ型(900W)で2分30秒:0.0375kWhで約1.16円
  • オーブンレンジのトースト機能(1,300W)で7分:約0.15kWhで約4.7円

トースターの種類ごとに、食パン2枚を焼く電気代を、目安の単価31円で計算した例の図。1回あたりは、オーブントースター1,200Wで4分が2.48円、ポップアップ型900Wで2分30秒が約1.16円、オーブンレンジのトースト機能1,300Wで7分が約4.7円。毎朝1回・30日では、それぞれ74.4円、約35円、約141円。消費電力と時間は例

3つのうち、1回の額がいちばん小さいのは、消費電力が小さく焼く時間も短いポップアップ型の例です。オーブンレンジは庫内が温まるまでに時間がかかるとされ、同じ2枚でも焼く時間が延びる分、額が大きくなります。

オーブントースター

オーブントースターは、庫内の上下にあるヒーターで食材を焼きます。食パンのほか、グラタンや焼き魚、もちなどにも使えるので、パンを焼く以外の使い道があります。

消費電力は製品ごとに違い、1,000Wや1,200Wの製品などがあります。式で出す額は、表示の消費電力のまま焼き続けたとして出した目安です。

ポップアップ型

ポップアップ型は、パンを焼くことに機能を絞ったトースターです。パンを縦に差し込み、焼き上がるとパンが上に飛び出します。

消費電力はオーブントースターより小さい製品があり、トーストを焼くだけならこの種類の額が小さく出やすくなります。一方で、パン以外の料理には向かず、差し込める大きさのパンに限られます。

オーブンレンジのトースト機能

オーブンレンジでパンを焼く場合は、トースターより焼く時間が長くかかり、5〜10分ほどかかるとする説明があります。片面ずつ焼く製品では、裏返して焼く分の時間も加わります。

オーブンレンジの温めや予熱の額は、電子レンジの電気代にまとめています。トーストを毎日焼く家では、焼く時間の差がそのまま1か月の額の差になります。

毎朝焼くと、1か月・1年でいくらか

1回の額に、1日に焼く回数と日数を掛けると、1か月や1年の額になります。上の3つの例で、毎朝1回・30日焼いた場合を計算します。

  • オーブントースター(1,200W・4分):2.4kWhで74.4円
  • ポップアップ型(900W・2分30秒):1.125kWhで約35円
  • オーブンレンジ(1,300W・7分):4.55kWhで約141円

オーブントースターの例を1年(365日)続けると、29.2kWhで約905円です。同じ1年でも、ポップアップ型の例とオーブンレンジの例では、焼く時間と消費電力の差の分だけ額が開きます。

2025年の家計調査では、総世帯の電気代の平均は1か月10,962円でした。オーブントースターの例の74.4円は、その約0.7%にあたります。電気の明細には器具ごとの額が出ないので、式で一度出しておくと、ほかの家電と比べられます。

料理に使うと、時間の分だけ増える

グラタンや焼き魚のように、パンより長く焼く料理では、時間に比例して額が増えます。1,200Wのオーブントースターで15分焼く例なら、0.3kWhで9.3円です(消費電力と時間は例)。

パンを焼くだけなら数円で済んでも、料理に毎日使う家では、その分を足して見ておきます。焼く料理が多い家は、1回の焼き時間を測っておくと、1か月の額を出しやすくなります。

家族の分は、まとめて焼くと額が下がることがある

4人家族で食パンを4枚焼くとき、2枚ずつ2回に分けると、トースターを2回分使います。1,200Wのオーブントースターで4分を2回なら、1日4.96円、30日で148.8円です。

4枚を一度に焼ける製品は、庫内が広い分だけ消費電力が大きいことがあります。1,400Wの製品で4枚を4分で焼ける例なら、1回約2.89円、30日で86.8円です(消費電力と時間は例)。

家族の4枚の食パンを焼く電気代を、目安の単価31円で比べた例の図。2枚焼きのオーブントースター1,200Wで4分を2回なら1日4.96円、30日で148.8円。4枚焼きの1,400Wで4分を1回なら1回約2.89円、30日で86.8円。消費電力と時間は例

この例では、1回にまとめるほうが30日で62円安くなります。消費電力が大きくても、使う回数が半分になれば、合計の額は小さくなることがあります。

ただし、1か月の差は数十円の大きさです。買い替えるかどうかは、電気代の差だけでなく、本体の値段や焼く手間、朝の時間も合わせて決めます。

使うときに確かめたい、アンペアの目安

トースターは短い時間に大きな電気を使う家電です。家のコンセントの電圧は100Vなので、1,200Wの製品なら、使っている間に12Aの電流が流れます。

同じ時間に消費電力1,300Wの電子レンジを使うと、合わせて25Aになります。契約のアンペアが小さい家では、ほかの家電と重なってブレーカーが落ちることがあるので、大きい家電を使う順番を決めます。1つのコンセントに何台もつなぐたこ足配線も避けます。

電気代を抑える使い方

トースターの電気代は、消費電力と焼く時間の掛け算です。抑えるには、焼く時間を短くするか、回数を減らすか、消費電力の小さい製品にするかのどれかです。

まとめて焼き、一緒に調理する

パンを2枚焼くなら、1枚ずつ2回に分けず一度に焼くと、トースターを使う時間が半分で済みます。家族の分を何回に分けて焼いているかを見直すと、上の4枚焼きの例のように回数の分だけ額が変わります。

パンの横に、トースター用のプレートや受け皿を置いて目玉焼きやベーコンを一緒に焼けば、こんろや別の器具を使う時間が減ります。受け皿を使うと、油がヒーターに落ちるのも防げます。

庫内の大きさが合った製品を選ぶ

庫内が広い製品ほど、温めるのに大きな電気を使うとされています。ふだん焼くのがパン1〜2枚なら、小さめの庫内の製品や、ポップアップ型で足りることがあります。

製品の年式よりも大きさの違いのほうが、消費電力に影響するという説明があります。買い替えるときは、候補の製品の仕様の欄で消費電力を並べ、ふだん焼く量に合うものを選びます。

オーブンレンジとの使い分け

トーストを毎日焼くなら、焼く時間が短いトースターのほうが、オーブンレンジのトースト機能より額が小さくなりやすくなります。上の例では、毎朝30日で約141円と74.4円の差でした。

一方で、トースターと電子レンジの両方を置く場所がない家では、オーブンレンジ1台で済ませる考え方もあります。電気代の差は月に数十円の大きさなので、置き場所や使う料理と合わせて決めます。

庫内からの発火を防ぐ

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、2021年5月に、電子レンジとオーブントースターの事故について注意を呼びかけています。2016年から2020年の5年間にNITEに通知があった製品事故の情報では、調理家電の事故が490件ありました。

NITEは、オーブントースターを使うときに気を付ける点として、次の3つを挙げています。

  • 庫内をこまめに掃除する:庫内や受け皿、くず受けトレイに食品のかすや油が残ったまま使うと、ヒーターの熱で発煙や発火のおそれがある。油を含む食品のあとは、冷めてから掃除する
  • 加熱し過ぎない:食品の様子を見ながら少しずつ加熱する。チーズやもちのように形が変わる食品は、ヒーターに触れることがある。生の魚や肉、揚げ物は網に直接のせず、受け皿を使う
  • 発火したときはドアを開けない:電源プラグを抜き、火が消えるまでドアを開けない。高温のドアのガラスに水をかけない

事故の例として、くず受けトレイにたまった食品のかすから出火し床を焼いた例や、ぎょうざを長く焼き過ぎて周りまで焼いた例が紹介されています。掃除は電気代とは別の話ですが、汚れを落としておくと、焦げや煙を防ぐことにもつながります。

自分の家の単価で、出し直す

31円は、家電どうしの電気代を比べるための値です。手元の明細から自分の家の1kWhの値段を出し、式の31円の所に入れると、自分の家の額に近づきます。

ステップ1明細から1kWhの値段を出す3分

電力会社の会員ページか検針票で、ひと月の請求額と使った電力量(kWh)を見ます。請求額を使った量で割れば、基本料金や再エネ賦課金も込みの、自分の家の1kWhあたりの値段が出ます。明細の見方は、電気代の平均はいくら?にまとめています。

ステップ2消費電力と焼く時間を確かめる2分

消費電力のW の数は、本体の裏の表示か取扱説明書の仕様の欄で確かめます。ふだんパンを焼くときに、タイマーを何分に合わせているかも見ておきます。

ステップ31日の回数と日数を掛ける2分

1回の電力量に、1日に焼く回数と日数を掛け、ステップ1の値段を掛けます。たとえば明細の単価が1kWhあたり34円の家で、1,200Wのオーブントースターを毎朝4分・30日使うと、2.4kWh×34円で81.6円です(単価と時間は例)。

家計簿で光熱費を見るときは、電気代の合計の中に、トースターのように毎日少しずつ使う家電の分も入っています。器具ごとの額を一度出しておくと、どこから見直せるかの見当がつきます。

よくある質問

Qトースターの電気代は1回いくらですか

種類と焼く時間で変わります。目安の単価31円で、1,200Wのオーブントースターで食パン2枚を4分焼くと2.48円、900Wのポップアップ型で2分30秒なら約1.16円です(消費電力と時間は例)。

Q毎朝使うと、1か月でいくらになりますか

1,200Wのオーブントースターで4分を毎朝1回・30日焼く例なら、2.4kWhで74.4円です。1年(365日)では約905円です(目安の単価31円)。

Qトースターとオーブンレンジは、どちらが安いですか

パンを焼くなら、焼く時間の短いトースターのほうが小さくなりやすくなります。1,300Wのオーブンレンジで7分焼く例は1回約4.7円で、1,200Wのオーブントースターで4分の2.48円より大きくなりました。

Q2枚焼きを2回使うのと、4枚焼きを1回使うのは、どちらが安いですか

使う回数が減る分、4枚焼きを1回のほうが小さくなることがあります。1,200Wで4分を2回なら1日4.96円、1,400Wで4分を1回なら約2.89円で、30日では62円の差でした(消費電力と時間は例)。

Qトースターと電子レンジを一緒に使うと、ブレーカーが落ちますか

契約のアンペアと、ほかに使っている家電によります。1,200Wのトースターは12A、1,300Wの電子レンジは13Aで、合わせて25Aになります。ほかの家電と重なって契約のアンペアを超えると、ブレーカーが落ちます。

まとめ

  • 1回の額は、kW に直した消費電力×焼いた時間×1kWhあたりの値段で出せる
  • カタログの電気代の表示に使う目安単価は31円(全国家庭電気製品公正取引協議会・令和4年7月22日改定)
  • 食パン2枚の例で、オーブントースター(1,200W・4分)は2.48円、ポップアップ型(900W・2分30秒)は約1.16円、オーブンレンジ(1,300W・7分)は約4.7円
  • オーブントースターの例を毎朝30日で74.4円、1年で約905円
  • 家族の分は、4枚焼きで1回にまとめると、2枚焼きを2回より小さくなることがある
  • 庫内とくず受けをこまめに掃除し、焼いている間は様子を見る(NITE)
  • 自分の家の額は、明細から出した1kWhあたりの値段を、31円の代わりに式へ入れて出す

消費電力と焼く時間、明細の単価が分かれば、トースターの1か月の電気代を出せます。種類ごとの額を並べて、家に合う焼き方を選べます。

この記事で参照した公的情報

  1. よくある質問 Q7 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか(電力取引報の全小売電気事業者の販売電力量・販売額の集計値などに基づき算出・現在の目安単価は令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込))
    窓口
    公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
    確認日
    確認先
    https://www.eftc.or.jp/qa/
  2. 家計調査 家計収支編 2025年(総世帯の電気代・1か月平均10,962円)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409805
  3. 調理家電は正しく使いましょう ~電子レンジ・オーブントースターの庫内の汚れは NO!!~(2021年5月27日・2016年から2020年の5年間に通知のあった製品事故情報で調理家電の事故490件・オーブントースターを使用する際に気を付けるポイント)
    窓口
    独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)
    確認日
    確認先
    https://www.nite.go.jp/data/000125350.pdf

この記事を書いているのは

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この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。特定の金融商品の推奨や、個別の投資判断に関する助言を行うものではありません。公的制度の要件・金額は変更される場合があり、自治体によって異なります。実際のご利用にあたっては、必ず公式の窓口でご確認ください。