テレビの寿命は何年?|買い替えた世帯の平均10.8年、液晶・有機ELの年数の目安と部品の保有期間、寿命のサインと買い替えの費用、家計簿での書き方

テレビを買い替えた世帯が、それまでのテレビを使っていた年数の平均は10.8年です。液晶か有機ELかといった画面の種類や見る時間で、実際に持つ年数は変わります。
この記事では、年数の数字が何を数えたものかを分けて見ます。そのうえで、寿命が近いサインと間違えやすい症状、修理か買い替えかの目安、買い替えにかかる費用、家計簿での書き方を順にまとめます。
画面が前より暗くなった気がします。寿命が近いのか、設定のせいなのか、どこで見分ければよいのかが分かりません。
テレビの寿命は何年か
買い替えた世帯の平均は10.8年
内閣府の消費動向調査では、2025年4月から2026年3月までにテレビを買い替えた二人以上の世帯の、買い替える前のテレビの平均使用年数は10.8年でした。単身世帯では10.5年です。
数字の元になっているのは、この1年に買い替えた世帯の答えだけです。同じテレビを今も使い続けている世帯の年数は入らないので、自分のテレビの年数と比べる目安として見ます。
2020年からの調査では9.7〜10.8年
同じ調査の二人以上の世帯の平均は、2020年3月の調査では9.7年、2023年と2024年の3月の調査では10.7年でした。年によって少しずつ変わるので、年数を見るときは、どの年の調査の数字かを確かめます。
2026年3月の調査から、品目の名前が「カラーテレビ」から「テレビ」に変わりました。調べる中身は変わっていないと、調査の注に書かれています。
買い替えの理由は、故障と上位品目への移行
買い替えた理由は「故障」が70.8%、「上位品目への移行」が17.1%、「住居の変更」が4.4%、「その他」が7.6%でした。エアコンや冷蔵庫と比べると、上位品目への移行の割合が高めです。
上位品目への移行は、より大きな画面や高い解像度のテレビへの買い替えを指すとされます。壊れていなくても、画面の大きさや画質を理由に替える世帯もあるということです。
画面の種類ごとの年数の目安
画面の種類ごとに、年数の目安があります。図は、その年数を並べたものです。

液晶テレビは、画面の裏から照らすバックライトが年数とともに暗くなります。有機ELテレビは画面そのものが光る作りで、パネルの世代によって持つ時間に差があるとされています。
パネルの時間より、中の部品が先に傷む
液晶のバックライトは約4万〜6万時間持つとされ、6万時間を1日8時間で割ると約20年になります。それでも実際の目安が8〜10年なのは、電源の基板などパネル以外の部品が先に傷むためと説明されています。
有機ELは、同じ映像を長く映し続けると跡が残る「焼き付き」が心配されてきました。今の製品には焼き付きを抑える機能が付いており、ふつうの使い方なら気にしすぎなくてよいとされます。
プラズマテレビは長く持つ作りでしたが、主なメーカーの生産は2013〜2014年に終わっています。今も使っている場合は作られてから10年以上たっており、修理用の部品の期間が終わっている見込みが高いとされています。
修理用の部品の期間と、表示の決まり
修理用の部品を持つ期間は、製造打切後8年以上
テレビの修理に使う部品をメーカーが持っておく年数は、全国家庭電気製品公正取引協議会の規約で決まっており、施行規則の別表3ではテレビの下限が8年です。規約が示す書き方の例も「製造打切後○年保有」なので、年数は購入日からではなく、機種の生産を止めた時点から数えます。
期間を過ぎると部品が手に入らず、壊れても修理できない場合があります。発売から少したって買った機種は、買ってからの年数より早く期間が終わることもあります。
液晶・有機ELには、設計上の標準使用期間の表示の義務が無い
長期使用製品安全表示制度で、製造年と設計上の標準使用期間を本体に書く決まりがあるのは、テレビではブラウン管のものだけです。液晶や有機ELのテレビは、この表示の決まりの対象に入っていません。
表示の決まりは、国の省令(電気用品の技術上の基準を定める省令 第20条)にあります。液晶や有機ELのテレビで年数を確かめるときは、カタログなどに書かれる修理用の部品の保有期間を見ます。
寿命が近いときのサイン
次のような様子が出てきたら、寿命が近いサインとされています。年数がたったテレビほど、修理してもほかの所が続けて傷むことがあります。
- 画面が暗い・色がおかしい:明るさを上げても暗いままなら、バックライトやパネルの傷みが考えられる
- 画面に線が入る・映像が乱れる:パネルや映像の基板の故障が疑われる
- 電源が入らない・入りにくい:電源の基板の傷みが考えられる
- 音が出ない・雑音が入る:スピーカーや基板の故障が考えられる
- 焦げくさい・煙が出る:電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いて使うのをやめる
画面に黒い縦線が入ったり、色合いが崩れたりしたら、寿命と考えてよいとされます。焦げたにおいや煙は出火につながるおそれがあるので、そのまま使わずにメーカーの窓口に相談します。
寿命と間違えやすい症状
テレビが映らない・暗いと感じても、テレビ本体の寿命ではないことがあります。次のような原因なら、設定や配線を直すだけで戻ることがあります。
- リモコンが効かない:電池が切れている、受信する部分が汚れている
- 一部のチャンネルだけ映らない:アンテナや電波の受信の不具合
- 決まった時間に電源が切れる:オフタイマーが入っている
- 急に画面が暗くなる:省エネモードや明るさのセンサーが働いている
天気や高い建物などの影響で映りが悪いこともあり、地域で起きている電波の障害は総合通信局に確かめる方法が紹介されています。屋外のアンテナにつないだ電波を強める機器が傷んで、映りが悪くなることもあるとされています。アンテナを付け直す工事の額はアンテナ工事の費用にあります。
まず試すこと
電源を切ってコンセントからプラグを抜き、1〜2分ほど待ってから差し直すと、一時的な不具合が直ることがあります。B-CASカードを抜いて端子を拭いてから差し直す、アンテナやHDMIのケーブルを差し直す方法も紹介されています。
修理か、買い替えか
修理代の目安
メーカーの修理料金の例では、液晶テレビの電源や基板の修理は26,000〜46,000円程度、32型以上のパネルの交換は52,000〜287,000円とされています。パネルを替えるほどの修理なら、新しいテレビの値段と比べる場面です。
メーカーの保証は買ってから1年が目安で、販売店の延長保証は3〜5年のものがあるとされています。保証の期間の中なら、修理代がかからないことがあるので、先に保証書を確かめます。入るかは家電の延長保証は必要?で決められます。
判断の目安
修理か買い替えかを分ける目安は、次のとおりです。年数だけでなく、壊れた場所と修理代の見積もりを合わせて見ます。
- 修理を考える:買って5年以内、修理代が買った値段の3分の1以下、保証が残っている、パネル以外の故障
- 買い替えを考える:買って7年以上、修理代が5万円を超えそう、パネルが傷んでいる、いくつもの所に不具合がある
部品の期間を踏まえて、買ってから8年以上たって壊れたときは、買い替えを勧める考え方もあります。どちらにするかは、見積もりの額と、新しいテレビにかかる額を並べて決めます。
買い替えにかかる費用
買い替えのお金は、新しいテレビの本体と、古いテレビのリサイクル料金、店が運ぶときの収集運搬料金に分かれます。テレビ台やアンテナの線を新しくするなら、その分も加わります。
家計調査で見るテレビの値段
総務省の家計調査では、2025年に二人以上の世帯がテレビを買ったときの1台あたりの平均価格は102,629円でした。画面の大きさや種類で値段は大きく変わるので、自分の候補の値段で見積もります。
古いテレビのリサイクル料金
テレビは家電リサイクル法の対象で、古いテレビは店などに引き渡し、求めに応じてリサイクル料金を払います。家電製品協会の料金一覧では、主要メーカーの液晶・有機ELテレビのリサイクル料金は、15V型以下が1,870円、16V型以上が2,970円です(税込)。
店に運んでもらうときは、これとは別に店ごとの収集運搬料金を払います。新しいテレビを買う店に引き取りを頼む方法のほか、まだ使えるテレビなら下取りやリサイクルショップに出す方法もあります。
料金の調べ方と、買った店が分からないときの出し方は、家電リサイクル料金はいくら?にまとめています。リサイクル料金はメーカーで額が違うので、古いテレビのメーカーを先に確かめます。
1年あたりにならすと
何年かに1度の買い物は、値段を使う年数で割っておくと、毎年の家計の中での重さが分かります。図は、家計調査の平均価格と、自分で置いた額で割り算をした例です。

平均価格の102,629円を10.8年で割ると、1年約9,503円、1か月約792円です(計算の例)。6万円のテレビを8年使うなら、1年7,500円、1か月625円になります(金額と年数は例)。
新しいテレビは、古いものより消費電力の少ない製品が出ているので、買い替えで電気代が下がることもあるとされています。今のテレビの1年の電気代の出し方は、テレビの電気代は1時間いくら?にまとめています。
長く使うための置き方と使い方
テレビが早く傷むのは、長い時間つけたままにすること、熱がこもること、ほこりがたまることが主な原因とされています。勧められているのは次のような使い方です。
- 見ないときは消す:つけっぱなしは、バックライトやパネルの傷みを早める
- 熱のこもる所に置かない:直射日光の当たる窓辺や、エアコンの風が直接当たる所を避ける
- ほこりを取る:背面や通気口のほこりを、乾いた柔らかい布などで取る
- 省エネモードを使う:バックライトの明るさを抑えると、電気代とあわせて傷みも抑えられる
- 雷のときはプラグを抜く:落雷の強い電気で基板が壊れることがある
雷の強い電気を防ぐ機能の付いた電源タップを使う方法も紹介されています。タップの値段は1,000〜3,000円程度とされます。
家計簿での書き方
総務省の家計調査の分け方では、テレビは教養娯楽の中の「教養娯楽用耐久財」の「テレビ」に入ります。修理代は「教養娯楽用耐久財修理代」、テレビ台は「他の教養娯楽用耐久財」で、それぞれ別の項目です。
古いテレビの家電リサイクル代は、家具・家事用品の中の「廃棄物処理手数料・リサイクル料金」に入ります。本体、テレビ台、リサイクル料金を別の行にしておくと、次に替えるときの見積もりに使えます。
2025年の二人以上の世帯のテレビの支出は、1年5,530円でした。この年にテレビを買っていない世帯も分母に入っているので、実際に買い替えた年の出費は、この額よりずっと大きくなります。
買った年月と画面の大きさを残しておく
家計簿の行に、買った年月と画面の大きさ、液晶か有機ELかを書いておくと、何年目のテレビかが後から分かります。リサイクル料金は15V型以下と16V型以上で分かれるので、画面の大きさも役に立ちます。
テレビのように何年かおきに来る出費を、1年分の予定に先に書き出しておく手順は、特別費は思い出さずに明細から拾うにあります。年払いの契約と同じ一覧に入れておくと、買い替えの年に慌てずに済みます。
よくある質問
Qテレビの寿命は何年ですか
二人以上の世帯が買い替える前に使っていたテレビの平均は10.8年で、2026年3月の消費動向調査の数字です。画面の種類ごとには、液晶が約8〜10年、有機ELが約4〜10年が目安とされます。
Qテレビは20年使えますか
液晶のバックライトの6万時間を1日8時間で割ると約20年になりますが、電源の基板などが先に傷むとされています。修理用の部品の期間も製造打切後8年が下限なので、長く使うほど壊れたときに直せないことがあります。
Q有機ELテレビは液晶より早く壊れますか
有機ELの年数の目安は約4〜10年と、液晶の約8〜10年より幅が広く示されています。パネルの世代で持つ時間が違い、今の製品は焼き付きを抑える機能が付いているとされています。
Q壊れたら、修理と買い替えのどちらにしますか
買ってからの年数、壊れた場所、修理代の見積もりを並べて決めます。買って7年以上、修理代が5万円を超えそう、パネルの傷みといった場合は、買い替えを考える目安とされます。
Q古いテレビを捨てるにはいくらかかりますか
主要メーカーの液晶・有機ELテレビのリサイクル料金は、15V型以下が1,870円、16V型以上が2,970円です(税込)。ほかに、店が決める収集運搬料金がかかります。
まとめ
- テレビを買い替えた世帯が使っていた年数の平均は10.8年(二人以上の世帯)、単身世帯は10.5年
- 画面の種類ごとの目安は、液晶が約8〜10年、有機ELが約4〜10年で、パネルより中の部品が先に傷むとされる
- 修理用の部品の期間は製造打切後8年以上で、液晶・有機ELには設計上の標準使用期間の表示の決まりが無い
- 画面の暗さや線、電源や音の不調はサインだが、設定や配線、電波が原因のこともある
- 修理か買い替えかは、年数・壊れた場所・修理代を並べて決め、リサイクル料金と収集運搬料金も見込む
- 家計簿では本体、テレビ台、リサイクル料金を別の行にし、買った年月と画面の大きさを残す
この記事で参照した公的情報
- 消費動向調査 令和8年(2026年)3月実施調査結果 第5表 主要耐久消費財の買替え状況(二人以上の世帯・令和7年4月から令和8年3月の間に買い替えた世帯・テレビの平均使用年数10.8年・買替え理由 故障70.8%・上位品目への移行17.1%・住居の変更4.4%・その他7.6%・令和8年3月調査から「カラーテレビ」を「テレビ」に名称変更)と時系列表6表(2020年3月9.7年・2024年3月10.7年・2025年3月10.5年)
- 窓口
- 内閣府 経済社会総合研究所
- 確認日
- 確認先
- https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun202603.pdf
- 消費動向調査 令和8年3月調査 単身世帯 第4表 主要耐久消費財の買替え状況(令和7年4月〜令和8年3月・単身世帯全体のテレビの平均使用年数10.5年)
- 窓口
- 内閣府 経済社会総合研究所(政府統計の総合窓口 e-Stat)
- 確認日
- 確認先
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000040443719&fileKind=1
- 家庭電気製品製造業における表示に関する公正競争規約施行規則 別表3 補修用性能部品表示対象品目と保有期間(カラーテレビ8年・保有年数は同表の年数を下回ることはできない・表示例は「製造打切後○年保有」)
- 窓口
- 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
- 確認日
- 確認先
- https://www.eftc.or.jp/code/notation/notation_table3.html
- 電気用品の技術上の基準を定める省令 第20条(長期使用製品安全表示制度による表示・テレビジョン受信機はブラウン管のものに限る。未施行の版は無い)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/425M60000400034
- 再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)主要メーカー一覧(税込・液晶・有機EL・プラズマ式テレビ(小)1,870円・(大)2,970円)
- 窓口
- 一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター
- 確認日
- 確認先
- https://www.rkc.aeha.or.jp/recycle_price_compact.html
- 家計調査 家計収支編 2025年 第4-1表(品目分類・二人以上の世帯・全国)テレビ 年間の支出金額5,530円・購入数量0.054台・平均価格102,628.97円
- 窓口
- 総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
- 確認日
- 確認先
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409546
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(801 テレビ=液晶テレビ・有機ELテレビ・4K、8Kテレビ・部品は809・812 教養娯楽用耐久財修理代・テレビ台は809 他の教養娯楽用耐久財・541 廃棄物処理手数料・リサイクル料金に家電リサイクル代)
