屋根塗装の費用はいくら?|30坪で40万〜80万円ほどの目安と、足場込みの見積事例・屋根の様子ごとの工事・外壁と一緒にするとき

支出の見直し ・ ・ 最終更新

屋根塗装の費用は、30坪の家で40万〜80万円ほどが目安とされます。屋根の塗装の見積もりの仲介やリフォームの情報を扱う会社が示す目安で、屋根の広さと屋根材、塗料、足場の組み方で上下します。

公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)の見積事例では、屋根101.0㎡の化粧スレート屋根の塗り替えが、足場と諸経費を含めて総計94万2,592円〜128万2,197円でした。このうち足場と養生が37万7,496円〜49万2,966円です。

外壁も近いうちに塗り替えるなら、一緒に頼むと足場を組むのは1回で済みます。割れや反りが広がった屋根は塗装ではなく重ね葺きや葺き替えになり、粘土の瓦は塗装が要りません。賃貸の家なら、大家か管理会社に知らせます。

屋根の塗装の見積もりをもらっても、足場や下地調整の額が妥当なのかが分かりません。塗装で済むのか、葺き替えまで要るのかも迷います。

30坪の家なら、40万〜80万円ほどが目安とされる

延床30坪の家の屋根塗装は、40万〜80万円ほどが目安とされます。屋根の塗装の見積もりの仲介やリフォームの情報を扱う会社が示す目安で、国の統計ではありません。1つの正しい相場とは見ず、見積もりを比べる手がかりにします。

屋根の面積は、延床の坪数では決まらない

見積書の屋根の工事は、坪ではなく屋根の面積(㎡)で書かれます。屋根の面積は、建物を上から見た広さと屋根の傾き(勾配)で変わり、延床の坪数だけでは決まりません。

住まいるダイヤルの見積事例のモデル住宅は、延床面積107.86㎡(約33坪)、建築面積61.90㎡で、屋根の面積は101.0㎡(2階85.0㎡・1階16.0㎡)です。見積書を受け取ったら、屋根の㎡数が図面や実測に合っているかを見ます。

見積事例では、足場込みで約94万〜128万円

住まいるダイヤルの見積事例(戸建)は、一般財団法人 経済調査会の「積算資料ポケット版リフォーム編2026」から引いた事例です。材料費や工事費の地域差を考えて、金額に幅を持たせてあります。

住まいるダイヤルの見積事例(屋根101.0㎡の化粧スレート屋根の塗り替え)の内訳の図。足場と養生37万7,496円〜49万2,966円、洗浄と下地調整とさび止め13万4,413円〜18万8,702円、屋根の塗装(3回塗り)24万4,297円〜34万5,420円、縁切り2万9,287円〜4万1,410円、諸経費(合計の20%)15万7,099円〜21万3,700円で、総計94万2,592円〜128万2,197円の例

図は、化粧スレート屋根をシリコン系のスレート専用塗料で3回塗る事例の内訳です。諸経費の前の合計は78万5,493円〜106万8,498円で、その20%を諸経費にしています。

足場と養生が、合計の5割近く

足場は1架㎡あたり868円〜1,134円、メッシュシートの養生は419円〜547円で、どちらも293.4架㎡です。屋根の面積101.0㎡に対して、足場は約2.9倍の数量になっています。

足場と養生の小計は37万7,496円〜49万2,966円で、諸経費の前の合計の46〜48%にあたります。住まいるダイヤルは、外部足場の計上の仕方は工事の内容や敷地の状況で違うとしています。

洗浄と下地の調整、さび止め

塗る前の工程として、屋根を水で洗う高圧洗浄、古い塗膜の傷んだ所を落とす下地調整(どちらも101.0㎡)、棟などの板金部の下地調整とさび止め(30.0㎡)が入っています。4つを合わせると13万4,413円〜18万8,702円です。

塗装は3回塗りで、縁切りも入る

屋根を塗る工事は、シリコン系のスレート専用塗料を3回塗って、1㎡あたり2,419円〜3,420円、101.0㎡で24万4,297円〜34万5,420円です。塗装の額は、諸経費の前の合計の3割ほどです。

化粧スレート屋根では、重なり目に雨水の逃げ道をつくる「縁切り」も入り、タスペーサーという部材で1㎡あたり290円〜410円です。住まいるダイヤルは、縁切りを怠ると重なりに入った雨水が出ていかず、雨漏りの原因になると注記しています。

諸経費と、事例に入っていないもの

この事例では、工事費の合計の20%を諸経費とし、15万7,099円〜21万3,700円です。経費率の置き方は施工会社によって違うとされています。

下地の補修工事と大型の設備の運搬搬入費は、家の傷み具合や敷地で大きく変わるため、事例の額に入っていません。住まいるダイヤルは、解体して初めて分かる場合の扱いを契約で決めておくことが大事だとしています。

坪数の目安と見積事例は、前提がそろっていない

見積事例の総計は、30坪で40万〜80万円という目安より高く出ています。事例は屋根を101.0㎡、足場を293.4架㎡とし、古い塗膜の除去を101.0㎡分、諸経費を合計の20%として積み上げた額です。

自分の見積書が目安より高いか安いかは、総額ではなく、屋根の㎡数・足場の架㎡・塗る回数・下地調整・諸経費の率をそろえて比べると分かります。同じ項目どうしで単価を並べれば、どこで差が出ているかが見えます。

屋根の様子で、塗装か、重ね葺き・葺き替えかが分かれる

屋根の工事には、塗り替え(塗装)、今の屋根の上に新しい屋根材をかぶせる重ね葺き(カバー工法)、屋根材と下地を新しくする葺き替えがあります。住まいるダイヤルの同じモデル住宅(屋根101.0㎡)の見積事例の総計を、屋根の様子ごとに並べると次のとおりです。

屋根の様子 工事 事例の総計
色あせ・白い粉 塗装 94万〜128万円
熱も抑えたい 遮熱塗装 102万〜139万円
割れ・反りが広い 重ね葺き 269万〜363万円
下地まで傷む 葺き替え 284万〜382万円
粘土の瓦 塗装は不要 点検だけ

表の額は、どれも足場と諸経費を含んだ総計を万円の単位に丸めたものです。重ね葺きと葺き替えの事例は運搬搬入費が別で、葺き替えは処分費も別、野地板(下地の板)が傷んでいれば補強の費用も加わります。

重ね葺きは古い屋根材を撤去せずに重ねる工事で、屋根が二重になって重くなるため、住まいるダイヤルは耐震性の確認が要るとしています。雨漏りしている屋根の修理の費用は雨漏り修理の費用にあります。

塗装で済むか、葺き替えまで要るかの見分け方

塗装が合うのは、屋根の下地がそれほど傷んでおらず、表面の色あせや白い粉(チョーキング)、コケ、塗膜のはがれが出ている段階です。金属の屋根のさびは、放っておくと広がって穴があくことがあるので、早めに塗り直します。

広い範囲の割れや欠け、反り、歩くとふかふかする柔らかさ、雨漏りがあるときは、塗装ではなく重ね葺きや葺き替えを考えます。屋根材の傷みが大きくても下地が傷んでいなければ重ね葺き、下地まで傷んでいれば葺き替えが候補です。

屋根に上って確かめるのは危ないので、地上や2階の窓から見える範囲で様子を見て、判断は見積もりの現地調査で聞きます。見積書には、どの症状を見てその工事を選んだのかを書いてもらうと、別の会社と比べやすくなります。

葺き替えと言われたときは、屋根材と広さで額が大きく変わります。屋根材ごとの目安と見積書の内訳は、屋根の葺き替えの費用にあります。

屋根材ごとの塗り替えの目安

屋根材ごとの塗り替えの目安は、次のとおりです。

  • 化粧スレート:10年目ほどで塗装、20年目ほどで全面の補修か葺き替え
  • セメント瓦:10年目ほどで塗装、20年目ほどで全面の補修か葺き替え
  • ガルバリウム鋼板などの金属:10年目ほどで塗装、20年目ほどで全面の補修か葺き替え
  • トタン:10年前後で塗り直し、築20年を超えたら葺き替えを考える
  • 粘土の瓦(日本瓦):塗り替えは要らず、点検を続ける

年数は大まかな目安で、日当たりや雨、雪の量など住む地域の気候で傷み方が変わります。前の塗装から10年ほどたったら、点検と見積もりを考える目安になります。

塗料で、1㎡あたりの単価と持つ年数が変わる

屋根の塗料は、もとになる樹脂の違いで名前が分かれます。屋根の塗装の見積もりの仲介をする会社が示す、種類ごとの1㎡あたりの単価の目安は、次のとおりです。

塗料 1㎡あたり
ウレタン 1,700〜2,500円
シリコン 2,300〜3,500円
フッ素 3,500〜5,000円
無機 4,500〜6,000円

持つ年数は、ウレタン系で8〜10年、シリコン系で8〜15年、フッ素系で15〜20年ほどが目安とされます。こちらは、リフォームの見積もりの比較を扱う会社が示す目安です。

住まいるダイヤルの見積事例の単価は、シリコン系のスレート専用塗料で1㎡あたり2,419円〜3,420円、フッ素系の遮熱塗料で3,062円〜4,330円で、どちらも3回塗りの額です。見積書の単価も、何回塗った額かを確かめて比べます。

長持ちする塗料ほど1回の工事は高くつきますが、次に塗るまでの間が延びます。ただ、屋根材そのものの寿命より長く持つ塗料を選んでも、先に屋根材を替える時期が来ることがあります。

フッ素系の遮熱塗料の事例は、総計で約8万〜11万円高い

住まいるダイヤルには、同じ屋根をフッ素系の遮熱塗料で3回塗る事例もあり、総計は102万595円〜139万2,489円です。シリコン系の事例との差は、7万8,003円〜11万292円でした。

遮熱塗料は、日差しの熱を反射して屋根の温度が上がるのを抑える塗料です。杉並区は、屋根や外壁に太陽の熱を反射する塗料を塗ると屋内の気温上昇が緩やかになり、暑い時期のエアコンの使用量が抑えられるとしています。

遮熱塗装に助成を出す区もある

杉並区の案内(令和8年度)では、区民が区内の既存の住宅を、近赤外線領域の日射反射率が50%以上の塗料で塗ると、助成対象経費の20%、屋根と外壁を合わせて15万円まで助成されます。足場と養生、高圧洗浄、材料費、塗装の工事費が対象の経費です。

重ね葺きなど今の屋根に金属の部材をかぶせる工事は対象外で、工事と支払いが終わってから申請します。令和8年度は令和9年1月31日までに終えた工事が対象で、受付は2月26日まで、予算に達すると締め切られます。

ほかの市区町村では、助成が無いことも、対象や額が違うこともあります。自分の市区町村の制度は、一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会の「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」で都道府県と市区町村を選んで探せます。要件は契約の前に見ておきます。

外壁も塗るなら、足場は1回で済む

屋根の塗装にも外壁の塗装にも、足場と養生が要ります。住まいるダイヤルの見積事例では、屋根の事例で37万7,496円〜49万2,966円、外壁の事例で32万5,130円〜42万4,582円で、別々の時期に頼むとそのたびにかかります。

外壁と屋根を一緒に塗るときは、外壁塗装の費用に20万〜40万円ほど上乗せした額で、30坪で80万〜140万円ほどが目安とされます。これは出張サービスの予約を仲介する会社が示す目安です。

屋根だけの塗装の工期は7〜14日ほどが目安とされ、外壁と一緒に頼むと日数が延びることがあります。一度に払う額も大きくなります。

屋根だけ先に塗る見積もりと、外壁と合わせて足場を1回にした見積もりの両方を取ると比べられます。外壁塗装の内訳は外壁塗装の費用にあります。

同じ広さでも費用が上がるところ

同じ屋根の面積でも、次のようなときは費用が上がります。

  • 屋根の形が複雑:面の多い屋根は、本を伏せたような切妻屋根より手間と部材が増える
  • 勾配が急:作業がしにくく、屋根の上にも作業用の足場が要ることがある
  • 足場が組みにくい:敷地が狭い、車が入れない路地で、足場を運ぶ手間がかかる
  • 棟板金の傷み:釘の打ち直しや、板金の交換が加わる
  • 下地や屋根材の傷み:割れの補修や、塗装では済まない部分の工事が加わる

リフォームの情報を扱う会社が示す目安では、棟板金の交換は全体で10万〜30万円ほどです。雨どいの修理や雪止めの取り付けも、塗装とは別にかかる費用で、雨どいの修理の費用は雨どいの修理費用にあります。

見積書で確かめるところ

住まいるダイヤルの「リフォーム見積書セルフチェックのポイント」に沿って、屋根の塗装の見積書で見るところを挙げると、次のとおりです。

  • 屋根の面積:図面か実測から出した㎡数か。洗浄も塗装も縁切りも、根拠なく同じ数量になっていないか
  • 足場の数量:架㎡の数量と単価が書かれているか
  • 塗料と塗る回数:塗料の名前と、下塗りを含めて何回塗るか
  • 下地の調整:古い塗膜の除去、板金部のさび止め、化粧スレートの縁切りが入っているか
  • 「一式」の項目:数量と単価を出してもらう
  • 入っていない費用:下地の補修、処分費、工事中に傷みが見つかったときの扱い

住まいるダイヤルは、相見積もりは2〜3社がよいとし、工事の場所と項目をそろえた比較表を作ると、総額では高く見えた会社が実は安かったと分かることもあるとしています。比べるときは、屋根の㎡数と塗る回数をそろえてから単価を並べます。

契約前の見積書は、無料で見てもらえる

住まいるダイヤルの「リフォーム見積チェックサービス」では、契約前の見積書を送ると、相談員が電話で内容を見てくれます。相談の日時は、登録した時点から数えて最短で14日後以降の中から選びます。

電話相談は03-3556-5147で、土日・祝休日と年末年始を除く10時から17時までです。見積書の項目の名前や材料の名前が分からないときも、この電話で聞けます。

屋根の点検を持ちかける訪問には、その場で契約しない

国民生活センターによると、屋根工事の点検商法の相談は2022年度に2,885件で、2018年度の約3倍に増えました。契約した人の8割超が60歳以上です。

「近所で工事をしている」と言って訪ね、「瓦がずれている」と点検を持ちかけて、不安をあおって工事を契約させる手口です。ドローンで撮ったという写真を見せられて契約した相談もあります。

国民生活センターは、突然来た業者に安易に点検させないこと、屋根工事はすぐに契約しないこと、保険金を使えるという話に気をつけることを呼びかけています。少しでもおかしいと感じたときの相談先は、消費者ホットライン188と住まいるダイヤルです。

訪問販売の契約は、8日以内ならクーリング・オフができる

家に来た業者と結んだ訪問販売の契約は、特定商取引法のクーリング・オフで取りやめられます。期間は法律で決められた書面を受け取った日から8日以内で、通知は書面のほか電子メールなどでも出せ、違約金を払う必要はなく、頭金なども戻ります。

工事がもう始まって屋根が変わっていても、費用を負わずに元どおりにしてもらえます。ただし、工事を頼むために自分から家に来てもらった場合は、この決まりが当てはまりません。

火災保険で直せるのは、台風や雪などで壊れた分

日本損害保険協会の注意喚起では、自然災害による住宅の損害は、多くの場合、加入しているすまいの保険で補償されるとされています。ただし、自然の消耗や劣化、さびによる損害は、保険金が支払われません。

年数がたって色あせた屋根を塗り替える費用は、この劣化の側に入ります。台風で棟板金が飛んだなど、自然災害で壊れた所があれば、保険会社か代理店に契約の中身を確かめます。

保険法では、保険金の請求ができる時から3年たつと、請求する権利は時効で消えます。「保険を使えば自己負担なく直せる」と工事を勧める業者と契約する前に、保険会社か代理店に相談します。

家計簿では、次の塗り替えまでの年数で割って取り分ける

屋根の塗装は、10年ほどの間をあけて出る大きな支払いです。払う年に家計が崩れないよう、次の工事までの年数で割って毎月取り分けます。手順は、紙のノートでも表計算のソフトでも同じです。

ステップ1前の塗装の年と、次の見込み額を書く10分

家を建てたときや前に塗ったときの契約書と領収書から、工事の年と額と塗料を書き出します。次の見込み額は、見積書があればその額、無ければこの記事の見積事例や坪数の目安を手がかりに置きます。

ステップ2残りの年数で割る5分

前に塗った塗料の年数の目安と屋根の様子から次に塗る年を置き、今からの残りの年数で見込み額を割ります。外壁と一緒に塗るつもりなら、外壁の分も足した額で割ります。

ステップ312で割って、毎月の額にする5分

ステップ2の額を12で割ると、毎月取り分ける額になります。ふだん使う口座と分けておくと、工事の年まで手を付けずに済みます。

屋根塗装の費用を毎月の取り分けにした例の図。次の工事の見込み額90万円を、残り6年で割ると1年あたり15万円。12で割ると毎月1万2,500円を取り分ける例

図は計算の例です。見込み額90万円は例の数字なので、自分の見積書の額に置き換えてください。

払った月は「住まいの修繕」などの項目に書き、取り分けてきたお金から出したことが分かるようにします。年に数回の支払いを12で割る考え方は、特別費の取り分けの手順と同じです。

迷いやすい場面

外壁はまだきれいだが、屋根だけ色あせている

屋根は日差しや雨を直接受けるので、外壁より先に傷むことがあります。屋根だけを塗る見積もりと、外壁と合わせて足場を1回にした見積もりを取り、外壁を次に塗る時期までの年数と合わせて決めます。

「塗装では直らない、葺き替えが要る」と言われた

割れや反り、下地の傷みがどこにどれだけあるかを、写真と数量で示してもらいます。重ね葺きと葺き替えの見積もりも並べてもらい、別の会社にも見てもらうと判断の材料が増えます。

見積事例の総計は、塗装が約94万〜128万円、葺き替えが約284万〜382万円です。その場で決めず、住まいるダイヤルの見積チェックも使えます。

遮熱塗料にするか迷う

見積事例では、シリコン系から遮熱のフッ素系に替えると、総計で約8万〜11万円上がりました。フッ素は耐用年数の目安も長いので、これから何年住むかと、住む市区町村の助成があるかで決めます。

よくある質問

Q屋根塗装の費用は、30坪の家でいくらですか

40万〜80万円ほどが目安とされます。屋根の塗装の見積もりの仲介やリフォームの情報を扱う会社が示す目安で、屋根の広さや塗料で上下します。

住まいるダイヤルの見積事例(屋根101.0㎡)では、足場と諸経費を含めて総計約94万〜128万円でした。下地の補修工事は、この額に入っていません。

Q足場代は、どのくらいかかりますか

見積事例では、足場とシート養生で37万7,496円〜49万2,966円でした。諸経費の前の合計の5割近くを占めるので、架㎡の数量と単価を見積書で確かめます。

Q屋根の塗り替えは、何年ごとにすればいいですか

前の塗装から10年ほどが目安とされ、塗料の種類で持つ年数が違います。色あせや白い粉、さび、塗膜のはがれが出ていれば、10年より前でも見積もりを考えます。

Q瓦の屋根も塗装が要りますか

粘土を焼いた瓦(日本瓦)は、塗り替えが要りません。セメント瓦は表面を塗装で守っているので、ほかの屋根材と同じように塗り替えます。

Q外壁と一緒に塗ると、いくら安くなりますか

足場を組むのが1回で済む分が浮きます。見積事例の足場と養生は、屋根で約38万〜49万円、外壁で約33万〜42万円で、別々に頼むとそれぞれにかかります。

Q訪ねてきた業者に、屋根が傷んでいると言われました

その場で点検させたり契約したりせず、ほかの会社の見積もりも取ります。訪問販売で契約してしまったときは、書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフで取りやめられます。判断に迷うときは、消費者ホットライン188に電話します。

Q火災保険で、屋根の塗装はできますか

年数がたって劣化した屋根の塗り替えは、保険金の支払いの対象になりません。台風やひょう、雪などの自然災害で壊れた分は、契約によって補償されることがあります。

Q自分で屋根を塗れますか

高い所の作業で落ちる危険があり、大量の塗料も要るので、自分で塗るのには向きません。仕事として行う事業者には、高さ2メートル以上で落ちる危険がある所では足場などで作業床を設けることが、労働安全衛生規則で決められています。

まとめ

  • 屋根塗装の費用は、30坪の家で40万〜80万円ほどが目安とされ、額には幅がある
  • 住まいるダイヤルの見積事例(屋根101.0㎡)では、足場と諸経費を含めて総計約94万〜128万円
  • 足場と養生は、この事例で諸経費の前の合計の5割近くを占める
  • 屋根の面積は延床の坪数では決まらないので、見積書の㎡数で比べる
  • 割れや反り、下地の傷みがあれば重ね葺きか葺き替えで、事例の総計は重ね葺きが約269万〜363万円、葺き替えが約284万〜382万円。粘土の瓦は塗装が要らない
  • フッ素系の遮熱塗料の事例はシリコン系より約8万〜11万円高く、遮熱塗装に助成を出す区もある
  • 外壁も近いうちに塗るなら、一緒に頼むと足場は1回で済む
  • 家に来た業者との契約は、書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフで取りやめられる
  • 火災保険が使えるのは台風や雪などで壊れた所で、年数による色あせの塗り替えには使えない
  • 次の塗装の見込み額を、残りの年数と12で割って、毎月の取り分けにする

見積書を足場・下地調整・塗装・縁切り・諸経費に分けて読むと、会社ごとの差がどこにあるかが分かります。次に塗る年までの毎月の取り分けを決めておくと、払う年にあわてずに済みます。

この記事で参照した公的情報

  1. 見積事例(戸建)「化粧スレート屋根を塗り替える」(屋根面積101.0㎡(2階85.0㎡・1階16.0㎡)・外部足場293.4架㎡ 868〜1,134円・シート養生293.4架㎡ 419〜547円・仮設工事小計377,496〜492,966円・高圧洗浄101.0㎡ 207〜279円・板金部の下地調整30.0㎡ 170〜240円・さび止め30.0㎡ 948〜1,340円・既存塗膜の除去101.0㎡ 792〜1,120円・シリコン系スレート専用塗料3回塗101.0㎡ 2,419〜3,420円・縁切り(タスペーサー)290〜410円・屋根工事小計407,997〜575,532円・合計785,493〜1,068,498円・諸経費157,099〜213,700円・総計942,592〜1,282,197円/縁切りを怠ると雨漏りの原因/下地補修工事・大型設備の運搬搬入費は含まない)
    窓口
    公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
    確認日
    確認先
    https://www.chord.or.jp/reform/house08_03.html
  2. 見積事例(戸建)「化粧スレート屋根を遮熱塗料で塗り替える」(フッ素系3回塗101.0㎡ 3,062〜4,330円・屋根工事小計473,000〜667,442円・合計850,496〜1,160,408円・諸経費170,099〜232,082円・総計1,020,595〜1,392,489円)
    窓口
    公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
    確認日
    確認先
    https://www.chord.or.jp/reform/house08_04.html
  3. 見積事例(戸建)「屋根をカバー工法で葺き替える」(化粧スレート屋根を金属屋根に・屋根勾配4.5寸・総計2,692,933〜3,628,915円・運搬搬入費は別途・屋根が二重になり重量が増すので耐震性の確認が必要)
    窓口
    公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
    確認日
    確認先
    https://www.chord.or.jp/reform/house08_01.html
  4. 見積事例(戸建)「屋根を金属屋根に葺き替える」(総計2,835,463〜3,822,185円・処分費と運搬搬入費は別途・野地板に傷みがある場合は補強が別途必要)
    窓口
    公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
    確認日
    確認先
    https://www.chord.or.jp/reform/house08_02.html
  5. 見積事例(戸建)・モデル住宅の概要(延床面積107.86㎡・建築面積61.90㎡/「積算資料ポケット版リフォーム編2026」より引用・地域差を考えて幅を持たせて表示・諸経費は20%)
    窓口
    公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
    確認日
    確認先
    https://www.chord.or.jp/reform/house.html
  6. 見積事例(戸建)「外壁を塗り替える(可とう形改修塗材・ローラー仕上げ)」(外部足場とシート養生252.7架㎡・仮設工事小計325,130〜424,582円)
    窓口
    公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
    確認日
    確認先
    https://www.chord.or.jp/reform/house09_02.html
  7. リフォーム見積書セルフチェックのポイント(ポイント1=相見積りは2〜3社・比較表/ポイント3=数量は図面や実測に基づくか・「一式」は数量と単価を示してもらう・すべて同じ数字の見積書に注意)
    窓口
    公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
    確認日
    確認先
    https://www.chord.or.jp/reform/basic_knowledge/index.html
  8. リフォームの見積書に関する相談(リフォーム見積チェックサービス(無料)・契約前の見積書・電話で回答・予約は登録から最短14日後以降・電話相談 03-3556-5147 10時〜17時(土日・祝休日・年末年始を除く))
    窓口
    公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
    確認日
    確認先
    https://www.chord.or.jp/reform/index.html
  9. 屋根工事の点検商法のトラブルが増えています(2023年10月11日公表・2022年度の相談件数2,885件で過去5年で最も多く2018年度(923件)の約3倍・契約当事者の8割超が60歳以上・ドローンで撮影したという写真の事例・突然訪問した業者に安易に点検させない・すぐに契約しない・保険金を利用できるというトークに注意・消費者ホットライン188)
    窓口
    独立行政法人 国民生活センター
    確認日
    確認先
    https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20231011_1.html
  10. 特定商取引法ガイド「訪問販売」(クーリング・オフ=損害賠償や違約金を支払う必要はない・頭金等は返してもらえる・工作物の現状が変更されている場合は無償で元に戻してもらえる)
    窓口
    消費者庁
    確認日
    確認先
    https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/doortodoorsales/
  11. 特定商取引に関する法律 第9条(書面を受領した日から起算して8日)・第26条第6項第1号(その住居で契約の締結を請求した者に対して行う訪問販売は第4条から第10条までを適用しない)(2027年7月22日施行の未施行の版も同じ)
    窓口
    e-Gov 法令検索(デジタル庁)
    確認日
    確認先
    https://laws.e-gov.go.jp/law/351AC0000000057
  12. 住宅の修理などに関するトラブルにご注意(自然災害による住宅の損害は多くの場合すまいの保険で補償されるが、自然の消耗もしくは劣化または性質によるさびなどによって生じた損害は支払いの対象とならない)
    窓口
    一般社団法人 日本損害保険協会
    確認日
    確認先
    https://www.sonpo.or.jp/news/caution/syuri.html
  13. 保険法 第95条第1項(保険給付を請求する権利は、行使することができる時から3年間行使しないときは、時効によって消滅する)
    窓口
    e-Gov 法令検索(デジタル庁)
    確認日
    確認先
    https://laws.e-gov.go.jp/law/420AC0000000056
  14. 労働安全衛生規則 第518条(事業者は、高さが2メートル以上の箇所で作業を行う場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない)
    窓口
    e-Gov 法令検索(デジタル庁)
    確認日
    確認先
    https://laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000032
  15. 【エコ住宅促進助成】高日射反射率塗装(令和8年度・日射反射率測定値が近赤外線領域において50%以上の塗料・既存住宅・助成対象経費の20%・屋根と外壁合わせて限度額150,000円・対象経費は材料費・塗装工事費・高圧洗浄費・足場設置費と養生費・カバー工法や重ね葺きは対象外)
    窓口
    杉並区 環境部環境課温暖化対策係
    確認日
    確認先
    https://www.city.suginami.tokyo.jp/s103/24175.html
  16. 【エコ住宅促進助成】手続き案内(令和8年度・申請受付は令和8年4月10日から令和9年2月26日まで・工事と支払いが完了した後に申請・予算枠に達した時点で受付終了)
    窓口
    杉並区 環境部環境課温暖化対策係
    確認日
    確認先
    https://www.city.suginami.tokyo.jp/s103/819.html
  17. 地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト
    窓口
    一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会
    確認日
    確認先
    https://www.j-reform.com/reform-support/
  18. 屋根塗装の費用相場(30坪の住宅で40万〜80万円程度・塗料の樹脂別の1㎡あたりの価格=ウレタン1,700〜2,500円・シリコン2,300〜3,500円・フッ素3,500〜5,000円・無機4,500〜6,000円・屋根は住宅の中でも劣化が早い・前の塗装から10年が目安・敷地が狭いと足場の手間が増える・切妻より複雑な屋根は高くなる・棟板金の釘打ち/2024年12月17日更新)
    窓口
    ミツモア(民間の見積もり仲介サイト)
    確認日
    確認先
    https://meetsmore.com/services/roof-painting/media/110945
  19. トタン屋根塗装の費用相場(屋根塗装の持ちは10年前後・葺き替えをすべき屋根の状態・さびを放置すると穴があく・雨どいと雪止めは別にかかる・トタン屋根の耐用年数は20年/2024年6月28日更新)
    窓口
    ミツモア(民間の見積もり仲介サイト)
    確認日
    確認先
    https://meetsmore.com/services/roof-painting/media/71890
  20. 屋根塗装・屋根リフォームの基礎知識(塗り替え・重ねぶき・ふき替えの3種類・屋根材ごとのリフォームのタイミング・塗り替えを行う屋根材はセメント瓦・スレート系・金属系のみで日本瓦は塗り替えの必要はない・重ねぶきは下地がそれほど傷んでいないが屋根材の傷みが激しい場合に有効で廃材も出ない・塗料の耐用年数=ウレタン系8〜10年・シリコン系8〜15年・フッ素系15〜20年・DIY向きとは言えない)
    窓口
    価格.com(民間の比較サイト)
    確認日
    確認先
    https://kakaku.com/reform/0108/
  21. 屋根リフォームの費用相場(屋根塗装は30坪で40万〜80万円・工期7〜14日・棟板金の交換は全体で10万〜30万円程度・勾配が急だと屋根足場が要る・下地の劣化で追加費用・経年劣化は火災保険の対象外)
    窓口
    CREX GROUP(民間のリフォームの情報サイト)
    確認日
    確認先
    https://crexgroup.com/ja/reform/?p=1742
  22. 外壁塗装と屋根塗装は同時に行うべき?(外壁塗装の費用に20万〜40万円程度上乗せ・30坪で80万〜140万円程度・一時的な支払いが高額・工事日数が長くなる・屋根塗装の寿命は10年程度で外壁は10〜20年/2024年1月22日更新)
    窓口
    くらしのマーケットマガジン(民間の出張サービスの予約サイト)
    確認日
    確認先
    https://curama.jp/magazine/2711/

この記事を書いているのは

Mirai Kanaiは、家計を見えるようにすることを目的とした個人向けの家計簿サービスです。運営するMove for People株式会社は、家計が見えていないことが、使える制度を逃したり、対処が遅れたりする原因になっていると考えています。

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