エアコンの寿命は何年?|買い替えた世帯の平均13.4年、設計上の標準使用期間と部品の保有期間の違い、故障のサイン、買い替えの費用と家計簿での書き方

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エアコンの寿命を表す数字は、何を数えたかで意味が違います。買い替えた世帯が使っていた年数の平均は13.4年で、本体に表示される「設計上の標準使用期間」や、修理用の部品を持つ期間とは別のものです。

この記事では、まず数字ごとの意味を分けて見ます。そのうえで、寿命が近いサイン、修理か買い替えかの目安、買い替えにかかる費用と1年あたりの額、家計簿での書き方を順にまとめます。

リビングのエアコンを何年使っているか、はっきり覚えていません。まだ使えるのか、壊れる前に替えたほうがよいのかの見分け方が分かりません。

エアコンの寿命は何年か

買い替えた世帯の平均は13.4年

内閣府の消費動向調査では、2025年4月から2026年3月までにエアコンを買い替えた二人以上の世帯が、それまで使っていた年数の平均は13.4年でした。調べた11の品目の中で、いちばん長い年数です。

単身世帯の平均は13.3年でした。この平均は買い替えた世帯だけを分母にした数字で、買い替えずに使い続けている世帯の年数は入っていません。

平均の年数は、調査の年で少しずつ違う

同じ調査の二人以上の世帯の平均は、2020年3月の調査では13.7年、2025年3月の調査では14.2年でした。このように、平均の年数は調査の年で少しずつ変わります。

2020年から2026年までの3月の調査では、13.2年から14.2年の間で動いています。今の数字を知りたいときは、いちばん新しい3月の調査を見ます。

買い替えた理由は「故障」が66.6%

同じ調査で買い替えた理由を見ると、「故障」が66.6%、「上位品目への移行」が7.8%、「住居の変更」が4.0%、「その他」が21.6%でした。故障をきっかけに替えた世帯が、全体の3分の2ほどです。

設計上の標準使用期間と、部品の保有期間

設計上の標準使用期間は、安全に使える目安

エアコンは長期使用製品安全表示制度の対象で、2009年4月1日以降に製造・輸入された製品の本体には、製造年と設計上の標準使用期間が書かれています。その年数を超えて使うと、経年劣化による発火やけがなどの事故に至るおそれがある旨も、あわせて表示されます。

この表示の中身は、国の省令(電気用品の技術上の基準を定める省令 第20条)で決まっています。年数そのものはメーカーが決め、約10年としているメーカーが多いと説明されています。

この期間は、故障せずに動く年数や、無料で直してもらえる保証の期間とは違います。過ぎたら使えなくなるわけではありませんが、点検や買い替えを考え始める目安になります。

修理用の部品を持つ期間は、製造打切後9年以上

メーカーが修理用の部品を持っておく期間は、全国家庭電気製品公正取引協議会の規約(施行規則の別表3)で、エアコンは9年を下回れないと決まっています。同じ表の表示の例は「製造打切後○年保有」で、買った日ではなく、その機種の製造が終わった時からの年数です。

規約の年数は下限で、製造打切後10年としているメーカーもあると説明されています。型落ちで買った機種は製造が先に終わっているので、買ってからの年数より早く部品の期間が終わることがあります。

エアコンの寿命にかかわる年数の図。消費動向調査の平均使用年数は二人以上の世帯13.4年・単身世帯13.3年、設計上の標準使用期間はメーカーが決めて本体に表示、修理用の部品を持つ期間は規約で製造打切後9年以上

図のとおり、平均使用年数は実際に替えた世帯の年数で、設計上の標準使用期間と部品の保有期間は、メーカー側の決まりの年数です。部品の期間が過ぎると、壊れたときに部品が無く、修理ができない場合があります。

寿命が近いときのサイン

使っている年数にかかわらず、次のような様子は寿命が近いサインとされています。どれかに当てはまれば、使い方を見直すか、点検を頼むかを考える場面です。

  • 冷えない・暖まらない:冷媒のガスが漏れている、コンプレッサーが傷んでいることがある
  • いつもと違う音がする:室外機のファンやコンプレッサーから音が出る
  • 焦げたにおいやカビのにおいがする:部品の傷みや、中にたまったほこりとカビが考えられる
  • 水が漏れる:結露の水を外に出すドレンホースの詰まりが考えられる
  • 電源が入らない・途中で止まる:基板やセンサーなどの不具合が考えられる
  • ブレーカーが落ちる:配線の傷みや漏電のおそれがある

ブレーカーが落ちるときは、安全のために使うのをやめて点検を頼むよう勧められています。焦げたにおいがするときも、そのまま使うと症状が悪くなることがあるので、早めに点検を頼みます。

寿命と間違えやすい症状

リモコンを押しても動かないときは、リモコンの電池切れのことがあります。風の出方にムラがあるときはフィルターの汚れや詰まり、室外機のまわりが濡れているときは結露の水滴が考えられます。

まず電池を替える、フィルターを掃除して詰まりを取るといったことを試します。電源が入らないときは、取扱説明書にある応急運転やリセットを試す方法も紹介されています。

修理か、買い替えか

修理代の目安

壊れる原因には、電気の回路の傷み、冷媒や配管の不具合などがあり、1万〜2万円で直る場合もあります。基板を取り替える修理になると、5万円以上かかることもあるとされます。

コンプレッサーの故障は修理代が高くなりやすく、買い替えも考える場面とされています。メーカーの保証は、買ってから1年程度とされます。症状ごとの修理代と、保証で無料になる場合は、エアコンの修理費用はいくら?で確かめられます。

10年前後が、考え始める目安

使い始めて10年前後が、買い替えを考える目安とされます。部品の保有期間が切れて修理できなくなることや、直してもほかの所が続けて傷むことがあるためです。

リビングなど、止まると暮らしに困る部屋のエアコンは、壊れる前に替える考え方も紹介されています。寝室や子ども部屋のように使う時間が短い部屋なら、もう少し長く持つともされます。

電気代の差も並べる

資源エネルギー庁の省エネの案内では、10年前のエアコンから今の省エネタイプに替えると、約13%の省エネになるとされています。修理代だけでなく、毎年の電気代の差も並べて決める方法があります。

畳数ごとの1年の電気代と、買い替えたときの差の出し方は、エアコンの電気代は1か月いくら?にまとめています。今の機種と候補の機種の期間消費電力量が分かれば、差の額を自分で出せます。

クリーニングで戻るか

においや効きの悪さは、中の汚れが原因のこともあります。長く使ったエアコンは、中を洗う料金と買い替えの費用を並べ、使った年数と状態を見て決める方法が紹介されています。

業者に中の洗浄を頼むときの料金と、自分で洗うときの発火の注意は、エアコンクリーニングの料金はいくら?にまとめています。洗浄の料金と、次の節の買い替えの費用を並べるときに使えます。

買い替えにかかる費用

買い替えのお金は、新しいエアコンの本体、取り付けの工事、古いエアコンのリサイクル料金と運ぶ料金に分かれます。見積もりを比べるときは、どこまでが値段に含まれているかを先に確かめます。工事費の目安はエアコンの取り付け工事費にあります。

本体の値段は、部屋の広さと機能で変わる

買い替えの費用の相場は、6〜8畳向けで約4万〜7万円、18〜23畳向けの広い部屋のタイプで約10万〜26万円とされます。同じ広さ向けでも、付いている機能によって値段が変わります。

総務省の家計調査では、2025年に二人以上の世帯がエアコンを買ったときの1台あたりの平均価格は142,982円でした。家計調査の分け方では、取り付けの代金はエアコンとは別の項目に入れることになっています。

古いエアコンのリサイクル料金

エアコンは家電リサイクル法で決まった4品目の1つなので、古いものを店に引き渡すときにリサイクル料金を払います。家電製品協会の料金一覧では、主要メーカーのエアコンのリサイクル料金は550円か990円です(税込)。

メーカーによって額は違い、指定法人が扱う製品は2,000円です。ほかに、引き取る店が決める収集運搬料金がかかります。料金の調べ方と出し方は、家電リサイクル料金はいくら?にまとめています。

1年あたりにならすと

エアコンは毎年買うものではないので、値段を使う年数で割ると、1年あたりの見当がつきます。図は、家計調査の平均価格と、自分で置いた額を割った例です。

エアコンの値段を使う年数で割った例の図。家計調査の平均価格142,982円を平均使用年数13.4年で割ると1年約10,670円・1か月約889円、本体と工事で12万円を10年使うと1年12,000円・1か月1,000円。計算の例

平均価格の142,982円を13.4年で割ると、1年約10,670円、1か月約889円です(計算の例)。本体と工事で12万円かかったエアコンを10年使うなら、1年12,000円、1か月1,000円になります(金額と年数は例)。

家に何台もあるときは、台ごとにこの額を出して足すと、次の買い替えまでに毎月取り分ける額が決まります。1台ずつ年数がずれていれば、替える順番も見えてきます。

買い替える時期

夏はエアコンの不具合が出やすく、工事や取り付けまで時間がかかることがあるとされています。暑い日に使えないと熱中症などのおそれもあるので、夏の前に点検し、替えるなら冬から春に準備する方法が勧められています。

値段の動きでは、8〜9月に下がりやすく、10〜11月は新しい型が出て前の型が安くなる時期とされます。7月と12月のボーナスの時期のセールも挙げられます。

長持ちさせる使い方

エアコンを長く使うには、運転の負担を減らすことと、中と外にほこりをためないことが勧められています。手入れの点は次のとおりです。

  • 無理な設定にしない:夏は26〜28℃、冬は20〜22℃を目安にし、使わないときは止める
  • 冷房や除湿のあとに送風運転をする:中を乾かして、カビを防ぐ
  • フィルターを掃除する:1か月に1回が目安とされる
  • 室外機のまわりに物を置かない:風の出入りをふさがない
  • 長く使わない時期はカバーをかける:使う前には必ず外す

中の洗浄は、1〜2年に1回を目安に業者に頼むと安心ともされます。頼むときの料金の幅と、業者を選ぶときに確かめることは、先に挙げたエアコンクリーニングの記事で確かめられます。

家計簿での書き方

総務省の家計調査の分け方では、エアコンは家具・家事用品の中の「冷暖房用器具」に入ります。取り付けの代金は住居の「他の工事費」、古いエアコンの家電リサイクル代は「廃棄物処理手数料・リサイクル料金」で、別の項目です。

修理代やエアコンクリーニング代は「家具・家事用品関連サービス」に入ります。本体と工事、処分代、修理代を別の行にしておくと、次に替えるときに何にいくらかかったかを見返せます。

2025年の二人以上の世帯のエアコンの支出は、1年15,611円でした。エアコンを買わなかった世帯の0円も含めた平均なので、買い替えた年の自分の額と並べる数字ではありません。

買った年と製造年を残しておく

使っている年数は、本体や室外機のラベルにある製造年でも確かめられます。家計簿の行に買った年月と型番、置いた部屋を書いておくと、どの部屋のエアコンが何年目かを後から探せます。

数年に1回の大きな出費を、あらかじめ1年分の予定に入れておく方法は、特別費は思い出さずに明細から拾うで紹介しています。エアコンの買い替えも、その中の1行として見込めます。

よくある質問

Qエアコンの寿命は何年ですか

買い替えた世帯が使っていた年数の平均は、二人以上の世帯で13.4年です(2026年3月の消費動向調査)。本体に表示される設計上の標準使用期間は、約10年としているメーカーが多いと説明されています。

Q15年以上使っても大丈夫ですか

動いていても、設計上の標準使用期間を過ぎると、経年劣化による事故のおそれがあると表示されています。部品の保有期間も過ぎて修理できないことがあるので、異音やにおいがあれば点検を頼みます。

Q修理と買い替えはどちらがよいですか

使った年数、修理代の見積もり、部品があるか、電気代の差を並べて決めます。使い始めて10年前後なら買い替えを考える目安とされ、部品の保有期間は製造打切後9年以上です。

Q買い替えにはいくらかかりますか

本体の値段に、取り付けの工事、古いエアコンのリサイクル料金(主要メーカーは550円か990円・税込)と収集運搬料金が加わります。2025年の家計調査のエアコンの平均価格は142,982円でした。

Q家計簿ではエアコンを何の費目にしますか

家計調査では家具・家事用品の「冷暖房用器具」に入ります。取り付けの代金は住居の「他の工事費」、リサイクル料金は「廃棄物処理手数料・リサイクル料金」なので、別の行にします。

まとめ

  • 買い替えた世帯が使っていた年数の平均は13.4年(二人以上の世帯)、単身世帯は13.3年
  • 設計上の標準使用期間は本体に表示される安全の目安で、修理用の部品の期間は製造打切後9年以上
  • 冷えない、異音、焦げたにおい、水漏れ、ブレーカーが落ちるは、寿命が近いサイン
  • 使い始めて10年前後が買い替えを考える目安で、修理代と電気代の差を並べて決める
  • 費用は本体・工事・リサイクル料金と運ぶ料金に分け、1年あたりにならすと取り分ける額が決まる
  • 家計簿では本体、工事、処分代、修理代を別の行にし、買った年月と型番を残す

この記事で参照した公的情報

  1. 消費動向調査 令和8年(2026年)3月実施調査結果 第5表 主要耐久消費財の買替え状況(二人以上の世帯・令和7年4月から令和8年3月の間に買い替えた世帯・ルームエアコンの平均使用年数13.4年・買替え理由 故障66.6%・上位品目への移行7.8%・住居の変更4.0%・その他21.6%)と時系列表6表(2020年3月13.7年・2025年3月14.2年)
    窓口
    内閣府 経済社会総合研究所
    確認日
    確認先
    https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun202603.pdf
  2. 消費動向調査 令和8年3月調査 単身世帯 第4表 主要耐久消費財の買替え状況(令和7年4月〜令和8年3月・単身世帯全体のルームエアコンの平均使用年数13.3年)
    窓口
    内閣府 経済社会総合研究所(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000040443719&fileKind=1
  3. 家庭電気製品製造業における表示に関する公正競争規約施行規則 別表3 補修用性能部品表示対象品目と保有期間(エアーコンディショナー9年・保有年数は同表の年数を下回ることはできない・表示例は「製造打切後○年保有」)
    窓口
    公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
    確認日
    確認先
    https://www.eftc.or.jp/code/notation/notation_table3.html
  4. 電気用品の技術上の基準を定める省令 第20条(長期使用製品安全表示制度による表示・電気冷房機に製造年、設計上の標準使用期間、超えて使用すると経年劣化による発火・けが等の事故に至るおそれがある旨を表示。未施行の版は無い)
    窓口
    e-Gov 法令検索(デジタル庁)
    確認日
    確認先
    https://laws.e-gov.go.jp/law/425M60000400034
  5. 再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)主要メーカー一覧(税込・エアコン550円か990円・指定法人2,000円)
    窓口
    一般財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター
    確認日
    確認先
    https://www.rkc.aeha.or.jp/recycle_price_compact.html
  6. 家計調査 家計収支編 2025年 第4-1表(品目分類・二人以上の世帯・全国)エアコン 年間の支出金額15,611円・購入数量0.109台・平均価格142,981.66円
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409546
  7. 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(470 エアコン=冷暖房用器具・取付代は427 他の工事費・処分代は541 廃棄物処理手数料・リサイクル料金・修理代は542 家具・家事用品関連サービス=エアコンクリーニング代を含む)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/kou2025/zuhyou/kouh2025.xlsx
  8. 扇風機及び換気扇の経年劣化等による火災事故の防止について(平成22年6月17日・長期使用製品安全表示制度=平成21年4月1日以降に製造・輸入された扇風機・換気扇・エアコン・洗濯機・ブラウン管テレビに、製造年、設計上の標準使用期間、超えて使うと事故に至るおそれがある旨を表示)
    窓口
    独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)
    確認日
    確認先
    https://www.nite.go.jp/data/000005095.pdf
  9. 機器の買換で省エネ節約(エアコンは10年前と比べると約13%の省エネ)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネポータルサイト)
    確認日
    確認先
    https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/choice/

この記事を書いているのは

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