コーヒーメーカーの電気代は1杯いくら?|650Wの例で出す、いれる分・保温の分・待機電力の額と、粉代を入れた1杯の費用

コーヒーメーカーの電気代は、水を温めてコーヒーをいれるとき、できたコーヒーを温かく保つとき、使っていないあいだの待機電力の3か所でかかります。いれる時間は短くても消費電力が大きく、保温は消費電力が小さくても長く続きます。
この記事では、目安の単価31円で、1回いれる額、保温を続けた額、待機電力の額を例で出します。保温を使わずに済ませる方法と、コーヒーの粉の代金を入れた1杯の費用、家計簿での分け方もまとめます。
朝にコーヒーメーカーでまとめていれて、保温したまま出かけることがあります。電気代がどのくらいかかっているのか分からず、飲むたびにいれたほうがよいのかも迷います。
コーヒーメーカーの電気代は、いれる・保温・待機の3つ
コーヒーメーカーの電気代は、使った電力量(kWh)に1kWhの値段を掛けて出します。電力量は、消費電力(W)を1,000で割ってkWにし、使った時間を掛けた値です。3つの場面ごとに分けて計算し、足し合わせます。
- いれる分:水を温めてコーヒーを落とすときの消費電力÷1,000×いれるのにかかった時間
- 保温の分:保温のヒーターの消費電力÷1,000×保温していた時間
- 待機の分:電源を切っているあいだの待機電力÷1,000×24時間×日数
1kWhの値段は契約している電力会社と料金プランで違います。ここでは、全国家庭電気製品公正取引協議会がカタログ用に定めた目安単価、1kWhあたり31円(税込)で計算します。協議会のQ&Aでは、令和4年7月22日の改定からこの額です。
消費電力と保温の有無は、本体の表示で確かめる
コーヒーメーカーの種類と保温装置の有無は、家庭用品品質表示法で表示することが決まっています。消費者庁の手引きでは、ドリップ式・エスプレッソ式・サイホン式・パーコレーター式の種類と、保温装置の有無、最大使用水量を表示します。
保温装置が「有」の製品は、できたコーヒーをポットの下のヒーターで温め続けます。消費電力は、本体の底や背面の表示か、取扱説明書の仕様の欄に載っています。1杯いれる時間も取扱説明書に書かれていることがあるので、あわせて見ておきます。
1回いれる額と、1か月・1年の額
消費電力650Wのコーヒーメーカーで、4杯分を8分でいれる例を置きます。650Wは0.65kW、8分は60分の8時間なので、電力量は約0.087kWhです。目安の単価31円を掛けると、1回約2.69円、1杯あたり約0.67円になります。
毎朝1回いれると、30日で80.6円、1年365日で約981円です。自分の製品のW数と、いれるのにかかる時間を入れ替えれば、同じ式で出し直せます(消費電力と時間は例)。

温める水の量と熱効率から出す方法
コーヒーメーカーの電気代を、水を90℃まで温めるのに要る熱から出し、ヒーターの熱効率を80%と置いて計算する方法もあります。消費電力に時間を掛ける式とは、出し方が違います。
500mLの水を15℃から90℃まで温める例では、要る熱は約157kJで、電力量にすると約0.044kWhです。熱効率80%で割ると約0.055kWh、31円で約1.69円になります。水の温度や量は例なので、この記事では消費電力×時間の額で話を進めます。
保温の電気代と、切り忘れたとき
保温のヒーターの消費電力を40Wとすると、1時間の電力量は0.04kWhで、目安の単価31円で1.24円です。毎日2時間保温すると、30日で74.4円、1年で約905円になります(消費電力と時間は例)。
朝にいれて保温を切り忘れ、10時間たって帰ってきた場合は、10時間分で12.4円です。毎日10時間続ければ、30日で372円になります。1回ごとの額は小さくても、保温は時間に比例して額が増えていきます。
いれる分と保温の分を合わせた1日の額
毎朝1回いれて2時間保温する1日は、いれる分約2.69円と保温の分2.48円で、約5.17円です。30日で155.0円、1年で約1,886円になり、1日の額のうち保温の分が48%を占めます(例)。
2025年の家計調査では、総世帯の電気代は1か月平均10,962円でした。30日で155.0円の例は、その約1.4%にあたります。器具ごとの額は明細に載らないので、場面ごとに分けて出しておくと、どこから見直すかを決めやすくなります。
長く保温すると、味にも影響する
保温を長く続けると、コーヒーが煮詰まって苦みが増し、風味が落ちるとされます。長い保温で本体の内部の温度が上がるともされるので、切り忘れたまま出かけないように、取扱説明書の使用上の注意を読んでおきます。
自動で保温を切る機能が付いた製品もあります。保温が切れるまでの時間は製品で違うので、取扱説明書で確かめておくと、切り忘れたときにかかる電気代の上限が分かります。
保温を使わずに済ませる方法
保温の電気代を抑える方法は、次のとおりです。どれも、保温のヒーターを動かす時間を短くする方法です。
- 飲む分だけいれる:飲みきれる量をいれれば、保温の時間がいらなくなります。
- 飲み終えたら電源を切る:保温が続いたまま置かないように、使い終えたら切ります。
- 魔法瓶のポットの製品を選ぶ:ステンレスの真空断熱のポットは、電気を使わずに温かさを保ちます。
飲む分ずつ分けていれると、いくら変わるか
650Wの例で、2杯分を5分でいれると1回約1.68円、朝と昼に2回で約3.36円です。4杯分を1回でいれて2時間保温した約5.17円と比べると、1日約1.81円少なくなります(消費電力と時間は例)。
魔法瓶のポットの製品なら、4杯分をまとめていれても保温のヒーターを使いません。毎日2時間保温した場合の1年約905円が、そのままかからなくなる計算です。いれる手間と電気代の差を並べて、自分の飲み方に合うほうを選べます。
待機電力も確かめる
電源を切っていても、ボタンが押されたことを受け付けるために、わずかな電気を使い続ける製品があります。取扱説明書に待機電力の値が書かれていれば電気を使う製品で、書かれていなければ電源を切ると電気代はかからないとされます。
待機電力が0.8Wの製品なら、1日0.0192kWhで約0.60円、1年で約7.0kWh、約217円です(待機電力は例)。使うのが朝だけなら、使わない時間にコンセントからプラグを外しておくと、この分はかかりません。家じゅうの待機電力の額は、待機電力の電気代で計算しています。
粉代を入れた1杯の費用
コーヒーメーカーでいれる1杯の費用は、電気代のほかに、コーヒーの粉や豆の代金と、ペーパーフィルターを使う製品ならその代金でできています。本体の代金を、使う年数で割って足す考え方もあります。
家計調査(2025年)では、二人以上の世帯がコーヒーに使った額は1年9,635円で、買った量は2,481gでした。平均価格は100gあたり388.36円です。家計調査のコーヒーは、豆や粉、インスタントコーヒーをまとめた品目で、缶やペットボトルのコーヒー飲料は入りません。
電気代は1杯の費用のうち、どれくらいか
この平均価格で、1杯に粉を10g使うと、粉代は約38.8円です(10gは例)。650Wの例の電気代は1杯約0.67円なので、合わせて約39.5円になり、電気代はそのうち約1.7%です。

1杯の費用を下げたいときは、電気代より粉の量と値段のほうが額に効きます。使う粉の量は、袋の表示や取扱説明書の目安の量で確かめて、自分の1杯で計算し直します。
店で買うコーヒーと比べるときも、粉・フィルター・電気代・本体の代金を足した1杯の額で並べます。家計調査(2025年)では、二人以上の世帯の喫茶代は1年11,823円でした。喫茶代は、酒を除く飲み物と、菓子や果物の外食をまとめた品目です。
家計簿ではどこに書くか
家計調査の分け方では、コーヒーの粉や豆は食料の中の飲料、コーヒーメーカーの本体は家具・家事用品の中の炊事用電気器具です。店で飲んだ分は、食料の中の外食の喫茶代に入ります。
電気代は光熱・水道の電気代にまとめて払うので、コーヒーメーカーの分だけを明細から取り出すことはできません。場面ごとに出した額をメモしておけば、粉代と並べて1杯の費用を見られます。外食や飲み物をどこまで食費に入れるかの決め方は、家計簿の食費のつけ方にまとめています。
自分の家の単価で出し直す
自分の家の1kWhの額は、検針票や明細の請求額を、同じ月の使用量(kWh)で割って出します。基本料金や賦課金まで含んだ割り算なので、カタログの31円と同じ額になるとは限りません。
全国の平均で試す方法もあります。家計調査(2025年)で二人以上の世帯が払った電気代の平均価格は1kWhあたり32.65円で、これを使うと、650Wで4杯分を8分でいれる例は1回約2.83円、40Wの保温は1時間約1.31円です。
湯を沸かす家電の額は、電気ケトルの電気代と電気ポットの電気代で出しています。家の電気代を平均と比べる方法は、電気代の平均はいくら?にまとめています。
コーヒーメーカーの電気代は、いれる分・保温の分・待機の分に分けると見えてきます。保温の時間を短くすると、1日の額のうち大きな部分を減らせます。
よくある質問
Qコーヒーメーカーの電気代は1杯いくらですか
目安の単価31円で計算すると、650Wで4杯分を8分でいれる例で、1回約2.69円、1杯約0.67円です。消費電力といれる時間で変わるので、自分の製品のW数で計算し直します(例)。
Q保温したままにすると、1時間いくらですか
保温のヒーターを40Wとすると、1時間1.24円です。10時間切り忘れると12.4円、毎日2時間保温すると1年約905円になります。消費電力は製品で違うので、取扱説明書で確かめます(例)。
Q毎日使うと1か月いくらですか
毎朝1回いれて2時間保温する例では、1日約5.17円、30日で155.0円です。保温を使わなければ、いれる分だけの30日80.6円になります(消費電力と時間は例)。
Qコンセントを差したままでも電気代はかかりますか
待機電力を使う製品では、電源を切っていてもかかります。0.8Wなら1年約217円です(例)。取扱説明書に待機電力の値が書かれているかで確かめられます。
Q1杯の費用で、電気代はどれくらいですか
家計調査(2025年)のコーヒーの平均価格100gあたり388.36円で、1杯10gの粉代は約38.8円です。電気代1杯約0.67円を足すと約39.5円で、電気代は約1.7%にあたります(粉の量と消費電力は例)。
まとめ
- 消費電力(W)を1,000で割り、使った時間と1kWhの単価を掛けると電気代になる
- 31円は、全国家庭電気製品公正取引協議会が決めた、カタログで電気代を示すときの単価
- 650Wで4杯分を8分でいれる例は、1回約2.69円、1杯約0.67円
- 40Wの保温は1時間1.24円で、毎日2時間なら1年約905円
- 待機電力を使う製品は、電源を切っていても電気代がかかる
- 1杯の費用は粉代が大きく、電気代では保温の時間を短くすると減らしやすい
コーヒーメーカーの消費電力と、いれる時間・保温の時間が分かれば、1か月の電気代を出せます。粉代と並べると、1杯にいくらかかっているかも見えてきます。
この記事で参照した公的情報
- よくある質問 Q7 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか(電力取引報の全小売電気事業者の販売電力量・販売額の集計値などに基づき算出・現在の目安単価は令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込))
- 窓口
- 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
- 確認日
- 確認先
- https://www.eftc.or.jp/qa/
- 家庭用品品質表示法 製品別品質表示の手引き 電気コーヒー沸器(定義=電気を熱源として、コーヒー液を抽出する器具・表示する事項=種類(ドリップ式・エスプレッソ式・サイホン式・パーコレーター式)、保温装置の有無、最大使用水量、使用上の注意、表示者名)
- 家計調査 家計収支編 2025年 二人以上の世帯 第4-1表(品目分類・コーヒー 年間の支出金額9,635円・購入数量2,481g・平均価格100gあたり388.36円・喫茶代 年間11,823円・電気代の平均価格1kWhあたり32.65円)
- 窓口
- 総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
- 確認日
- 確認先
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409546
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(令和7年(2025年)1月改定:コーヒー=粒・か粒・粉末・固体のもの(インスタントコーヒーを含む)・喫茶代=飲物(酒類を除く)・菓子・果物の外食・炊事用電気器具の例示にコーヒーメーカー)
- 家計調査 家計収支編 2025年 総世帯 詳細結果表 第4表(用途分類・電気代1か月10,962円)
- 窓口
- 総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
- 確認日
- 確認先
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409805
