6畳のフローリングの張り替え費用はいくら?|張り替えと重ね張りの目安、マンションの遮音の決まり、自分の部屋の総額の出し方

6畳のフローリングを、今の床をはがして新しく張る「張り替え」は9万〜18万円ほど、今の床の上に新しい床材を重ねる「重ね張り」は6万〜14万円ほどが相場とされます。見積もりの依頼を取り次ぐサービスが示す額で、無垢の床材や畳からの工事は、幅の上のほうか、それより高くなります。
住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)のマンションの見積事例では、洋室11.8㎡のカーペットを遮音等級LL-45相当のフローリングに替えて、総計16万3,297円〜20万23円です。はがしたカーペットの処分と、材料の運び入れの費用は別です。
借りている部屋の床は持ち主である大家のものなので、工事の前に大家か管理会社の了承を得ます。退去のときに床の傷をどこまで払うかは、賃貸の退去費用で扱っています。
6畳の部屋のフローリングが傷だらけで、歩くときしみます。張り替えるといくらかかるのか、重ね張りで済むのかも分からず迷います。
6畳のフローリングの張り替え費用の目安
6畳の部屋の床は約10㎡で、費用は工法と床材で変わります。次の表の「平均」は工事の依頼を仲介するサービスに寄せられた見積もりの平均、「目安」はリフォーム会社を紹介するサービスが示す幅で、どちらも材料と工事を合わせた額です。
| 頼み方(6畳) | 平均 | 目安 |
|---|---|---|
| 複合・張り替え | 約10.9万円 | 12万〜17万円 |
| 複合・重ね張り | 約6.8万円 | 10万〜14万円 |
| 無垢・張り替え | 約12.4万円 | 15万〜20万円 |
| 無垢・重ね張り | 約8.5万円 | 12万〜18万円 |
| 畳から複合 | − | 18万〜23万円 |
| カーペットから複合 | − | 11万〜16万円 |
| クッションフロアに | 約3.6万円 | 5万〜10万円 |
表の数字は、どちらも工事の仕事を受け渡す側のサービスが出しているもので、利用を勧める立場の額です。平均と目安で2万〜5万円ほどの開きがあり、頼む先と床の状態で額が動くので、見当を付ける材料にとどめて、この後の公的な見積事例と並べて見ます。
1㎡あたりの単価
業者の見積もりは、床の面積に1㎡あたりの単価を掛けて出すのが基本です。同じ仲介サービスの見積もりの平均では、1㎡あたりの単価は次のとおりです。
- 複合をはがして張る:10,897円
- 複合を重ねて張る:6,673円
- 無垢をはがして張る:12,375円
- 無垢を重ねて張る:8,391円
- クッションフロアをはがして張る:3,377円
表の「目安」と同じ紹介サービスは、マンションで遮音等級L-45に合う床材を使う前提で、合板の張り替えを1㎡あたり約1.4万〜1.8万円、6畳で約14万〜18万円としていて、表の複合の張り替え(12万〜17万円)より高めです。遮音の決まりは、この後の節で扱います。
張り替えと重ね張りの違い
張り替えは、古いフローリングをはがして処分し、必要なら下地を直してから新しい床材を張る工法です。はがす手間と処分の費用がかかるかわりに、床下の傷みを見て直せます。
重ね張り(上張り)は、今の床の上に新しい床材を張る工法で、はがす手間と処分の費用がかからず、工期も短く済みます。ただし床が6〜15mmほど高くなり、ドアの下を削る工事が要ったり、隣の部屋との間に段差ができたりします。
床が沈む、歩くときしむ、湿気で傷んでいるといった下地の不具合は、重ね張りでは直りません。どちらにするかは、次の「張り替えか重ね張りかを、床の状態で決める」の節で確かめます。
複合と無垢で、何が違うか
複合フローリングは、合板の上に薄い天然木や木目のシートを貼った床材です。反りや伸び縮みが少なく、遮音や床暖房に対応した品もそろい、無垢より安く張れます。
無垢フローリングは、天然の木を一枚板にした床材です。木の手ざわりと湿気を吸ったり吐いたりする性質があり、傷は表面を削って直せますが、材料が高く、湿気で反りやすいので施工の手間もかかります。
クッションフロアやフロアタイルにする
クッションフロアは、塩化ビニルのシート状の床材で、水に強く、材料も工事も安く済みます。厚さが1.8〜2.5mmほどと薄いので、今の床の上に重ねて張っても段差が目立ちにくいとされます。
フロアタイルは、同じ塩化ビニルを硬い板状にした床材で、木目や石目の見た目を出せます。6畳では、今の床の上に重ねて5万〜7万円、はがして張って6万〜10万円が目安とされます。
畳やカーペットからフローリングにする
畳からフローリングに替えるときは、畳を外したあとに、厚みの差を埋める下地を組んで高さを合わせます。その分の手間と畳の処分が加わり、フローリングどうしの張り替えより高くなります。
カーペットやクッションフロアからフローリングにする工事は、はがす手間が少ないので、畳からより低い額になるとされます。ただし床の高さが隣の部屋と合わないときは、下地の高さを整える工事が加わることがあります。
工事にかかる日数
6畳の部屋なら、重ね張りは1〜2日、張り替えは2〜4日が目安とされます。床下の下地を直す工事が加わるときや、家具の量が多いときは、さらに日数が延びることがあります。
公的な見積事例で、費用の中身を見る
住まいるダイヤルは、リフォームの見積事例を項目ごとの額で載せています。マンションの洋室11.8㎡で、カーペットをはがして遮音性のある複合フローリングを張る事例の内訳は、次の図のとおりです。

床の広さ11.8㎡は、6畳より一回り広い部屋にあたります。事例の床材は、床の衝撃音を減らす性能が△LL(Ⅰ)-4等級(LL-45相当)の防音フロアで、マンションの規約に合わせた品を想定しています。
いちばん大きいのは、床材の代金
内訳のうち、防音フローリングの材料の代金が合計の5割余りを占めます。床を張る職人の手間は2割5分前後で、カーペットと幅木をはがす手間は1割強です。
床材は1坪(3.3㎡)入りの箱で売られるので、11.8㎡の部屋でも4箱、13.2㎡分を買う計算です。総計を11.8㎡で割ると、1㎡あたり約1万3,800〜1万7,000円になります。
重ね張りの事例は、材料が6〜7割
同じく住まいるダイヤルの、マンションのリビングとダイニング25.8㎡に重ね張りする事例では、総計19万5,864〜23万5,057円です。厚さ1.5mmのリフォーム用の床材を、両面テープで今の床に張る工事です。
はがす行が無いので、合計のうち6割余り〜7割近くが床材の代金です。総計を面積で割ると1㎡あたり約7,600〜9,100円で、カーペットをはがして防音フローリングにする事例の半分余りです。
床の下から作り直すと、額が大きく変わる
戸建ての木造の食堂と居間25.0㎡で、複合フローリングを無垢のナラの床に替える事例は、総計90万5,887〜118万2,052円です。床の傾きや床鳴りがあるときの工事として、床を支える骨組み(床組)から作り直し、断熱材も入れています。
床組をはがす・新しく組む・下地の板を張る・断熱材を入れる、の4つの行で合計の約半分になります。張り替えの見積もりが表の目安より大きく上がるときは、床の下の工事が入っていないかを見ます。
見積事例に入っていない費用
3つの事例は、どれも下地の補修と、大きな物を運び入れる費用を入れていません。マンションの2つの事例は処分の費用も別で、重ね張りの事例は共用の廊下などの養生も、カーペットの事例は材料の運び入れも別です。
住まいるダイヤルは、床をはがして初めて分かる傷みにどう対応するかを、契約のときに決めておくよう注意しています。業者の見積もりでも、次の費用が基本の額の外になることがあります。
- 下地の補修:床をはがしたあとに傷みや腐れが見つかったとき
- 防音の処理・断熱材の追加:遮音の決まりや底冷えへの手当てが要るとき
- 巾木の交換:壁と床の境目の部材を新しくするとき
- 家具の移動:基本の額に入れる業者と別にする業者がある
- 廃材の処分:はがした床材の量で変わる
- 駐車場代:工事の車を止める場所が無いとき
張り替えか重ね張りかを、床の状態で決める
重ね張りが向くのは、床に大きな傷みが無く、表面の傷やへこみ、色あせが気になるときです。費用と工期を抑えられ、工事の音やほこりも少なく済みます。
張り替えが要るのは、歩くと床が沈む、ぎしぎし鳴る、下地が腐っている、カビや湿気がひどいといった症状があるときです。重ね張りで表面を新しくしても、下の傷みは残ります。
見分けが付かないときは、現地で床の状態を見てもらい、重ね張りができるかを先に聞きます。次の点も、どちらにするかに関わります。
- ドアと段差:重ね張りで床が上がると、ドアの下を削る工事や、隣の部屋との段差の手当てが要ることがある
- 床暖房:床暖房の上に張るなら、床暖房に対応した床材を選ぶ。重ね張りは熱が伝わりにくくなるとされる
- 次の張り替え:重ね張りした床を次にはがすときは、2枚分をはがす手間がかかる
- マンションの床の作り:コンクリートに直接張る床では、重ね張りが遮音を下げるおそれがあり向かないとされる
自分の部屋の総額を出す
総額は「床の面積に合う床材の代金+張る手間+はがす手間と処分(張り替えのとき)+養生+幅木+諸経費」で出します。部屋の縦と横を巻き尺で測って掛けると、床の面積が分かります。
床材は箱の単位で買う
フローリングの床材は、1坪(3.3㎡)入りの箱で取引されます。部屋の面積を3.3㎡で割り、切り上げた箱の数が、材料の代金の目安になります。
例として、縦2.6m・横3.7mの6畳の洋室なら、床は9.62㎡です。3.3㎡で割ると約2.9なので、床材は3箱(9.9㎡分)を買う計算になります(寸法は例)。
張り替えの総額の例
上の部屋を複合フローリングで張り替え、下地の補修は要らないと置きます。養生8,000円、今の床をはがす手間1㎡あたり1,900円で1万8,278円、処分8,000円です。
床材は1箱1万8,000円で3箱5万4,000円、張る手間は1㎡あたり2,800円で2万6,936円、幅木の交換はドアの幅を除いた部屋の周り11.8m×800円で9,440円とします。ここまでで12万4,654円です。
諸経費を10%と置くと1万2,465円で、総額は13万7,119円です。同じ部屋に重ね張りで、床材1箱1万5,000円・張る手間1㎡あたり2,000円・養生8,000円とすると、諸経費込みで7万9,464円になります(金額は例)。

住まいるダイヤルの防音フローリングの事例を1㎡あたりに直した額(約1万3,800〜1万7,000円)を9.62㎡に当てると、約13万3,000〜16万3,000円です。マンションで遮音の床材を使うなら、こちらの幅も並べて見ます。
マンションでは、管理規約の遮音の決まりを先に確かめる
マンションの床の工事は、部屋の中の工事でも、下の階に伝わる音に関わります。業者に見積もりを頼む前に、管理規約とリフォームの細則で、床の工事の決まりを確かめます。
標準管理規約では、床のフローリングは承認が要る工事の例
国土交通省のマンション標準管理規約(単棟型)は、各マンションが規約を作るときのひな形です。第17条は、共用部分やほかの住戸に影響を与えるおそれのある専有部分の工事を、前もって理事長に申請し、書面で承認を受けると定めています。
申請書には、設計図・仕様書・工程表を付け、理事会の決議で承認するかどうかが決まります。規約のコメントは、承認の要る工事の例に床のフローリングを挙げ、構造や仕様、材料で影響が違うので専門家の確認が要るとしています。
コメントの別添では、床材を張り替える工事は、新築時と同等以上の遮音性能かを確かめるとしています。新築時カーペット敷きの古いマンションで、遮音の問題が起こりうると管理組合が決めたときは、承認の条件に遮音等級を示すことも考えられる、としています。
規約で遮音等級を決めていることがある
遮音の決まりは「LL-45」「L-45」のような等級で書かれ、数字が小さいほど下の階に音が伝わりにくい床です。規約の等級に合わない床材は使えず、合わないまま張ると、やり直しを求められることがあります。
新築のときからカーペット敷きの住戸では、フローリングへの変更そのものを認めていない規約もあります。自分のマンションの規約が標準管理規約と同じとは限らないので、管理組合か管理会社に、使える等級と申請の手順を聞きます。
申請に要るものと、日程
業者には、規約の等級を伝えたうえで、合う床材の仕様書やカタログをもらい、申請書に付けます。申請の手続きを業者が代わりにすることもあるので、見積もりのときに聞いておきます。
承認までの日数は、理事会の開き方で変わります。工事の日は承認が出た後に決め、両隣と上下の住戸には、工事の期間と時間をあらかじめ知らせておきます。
見積もりで確かめること
住まいるダイヤルの「リフォーム見積書セルフチェックのポイント」は、見積書を複数の業者から取って比較表にすることと、数量・仕様・単価に記載漏れが無いかの確認を挙げています。床の張り替えの見積書では、次の行を見ます。
- 工法:張り替えか重ね張りか、どちらの見積もりか
- 面積と箱の数:自分で測った面積と合うか、床材を何箱買う計算か
- 床材の品番:複合か無垢か、遮音等級や床暖房への対応はどうか
- はがす手間と処分:張り替えなら、撤去と処分の行があるか
- 下地の補修:はがして傷みが見つかったときの作業と額をどう決めるか
- 幅木・ドアの下の加工:要るかどうか、別にいくらか
- 養生・家具の移動・駐車場:基本の額に入っているか
- 「一式」とだけの行:中身を分けて書いてもらう
- 工事の保証:きしみ・すき間・浮きが出たときの手直しの期間と範囲
同じ広さ、同じ工法、同じ床材の条件で頼まないと、見積書どうしは比べられません。「6畳の洋室を、複合フローリングで張り替え」のように、条件をそろえて頼みます。
契約の前に、見積書を見てもらえる
見積書の額は、契約すると合意したことになり、後から変えられません。意味の分からない行は、署名の前に業者に聞いて、答えを書面に残します。
住まいるダイヤルの「リフォーム見積チェックサービス」では、契約前の見積書を1通か2通送ると、建築士の相談員が中身を見て、電話で答えます。使うのにお金はかからず、すでに業者ともめているときは使えません。
業者との間で話がこじれているときや、見積書の読み方を電話で聞きたいときは、住まいるダイヤルの電話相談(03-3556-5147)につなぎます。平日の10時から17時まで受けていて、土日祝休日と年末年始はつながりません。
費用を抑えるには
総額で下げやすいのは、工法と床材です。床の下に傷みが無ければ重ね張りにし、床材は遮音などの決まりに合う範囲で、機能を絞った普及品の複合フローリングにすると額を抑えられます。
いくつかの部屋をまとめて張ると、養生や運び入れ、処分が1回で済み、部屋ごとに分けて頼むより安くなることがあります。壁紙も替えるなら同じ時期に頼む方法もあり、壁紙の額は6畳の壁紙の張り替え費用にあります。
業者によっては、工事を下請けに出していて、その分が額に上乗せされていることがあります。見積もりは2〜3社から取り、総額だけでなく、内訳の細かさと保証の中身も並べて比べます。
家具を自分で動かしておけば、移動の費用がかからないことがあります。基本の額に移動が入っているときは下がらないので、見積もりの段階で聞いておきます。
使える補助と保険
床の工事に使える介護保険・国の補助・市区町村の補助は、どれも決まった目的と条件の工事に限られます。どれも工事を始める前に済ませる手続きがあるので、契約の前に条件を確かめます。
介護保険の住宅改修は、滑りの防止などの床材の変更
要介護や要支援の認定を受けた人の住まいでは、滑りの防止や移動を楽にするための床材の変更が、介護保険の住宅改修の種類に入っています。厚生労働省の通知(老企第34号)は、居室の畳を板の床材やビニル系の床材に替える工事を例に挙げています。
床材を替えるための下地の補修や、根太の補強も、あわせて行う工事として含まれます。支給限度基準額は20万円で、工事の前に市区町村に申請します。手順は介護保険の住宅改修とはにまとめています。
国の補助は、居室の断熱の工事とあわせるとき
国土交通省のみらいエコ住宅2026事業のリフォームでは、補助の対象の工事に床の断熱改修やバリアフリー改修がありますが、フローリングを張り替えるだけの工事は挙がっていません。外に面した窓やドアがある居室1つで、決められた組み合わせの断熱の工事(要件化工事)を行うことが前提です。
対象の住宅は、平成28年12月31日以前に建てたものです。申請は事務局に登録した事業者が行い、交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日までで、予算がなくなると早く締め切られます。
市区町村の補助は、住む所の制度を探す
高齢の人のための住宅改修や省エネのリフォームに、市区町村が独自の補助を出していることがあります。自分の住む地域に制度があるかは、一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会の「地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト」で、都道府県・市区町村と工事の種類を選んで調べます。
水漏れや台風で傷んだときは、火災保険を見る
床が傷んだ原因が、台風での雨漏りや、配管が壊れての水漏れのような事故なら、火災保険の補償の対象になることがあります。古くなって傷んだ分は対象になりません。
対象になるかは、工事を契約する前に保険会社に連絡して聞きます。保険金を請求する手順は火災保険で請求できるものにまとめています。
賃貸の部屋のとき
賃貸の部屋のフローリングは大家の持ち物なので、借りている人が勝手に張り替えることはできません。張り替えたいときは先に大家か管理会社に相談し、許しが出たら、費用の分け方と退去のときの扱いを書面で決めておきます。
傷や汚れが気になるだけなら、敷くだけのクッションフロアやラグのように、はがせば元に戻る方法もあります。退去のときに床の傷の費用を誰が払うかは、賃貸の退去費用にあります。
自分で張るときの費用
フローリングを自分で張り替えると、床材と道具、処分の費用で2万〜10万円ほどかかるとされます。床材を数mmのすき間もなく並べる作業で、下地に傷みがあれば自分では直しにくく、業者に頼み直すと高くつきます。
自分でするなら、今の床の上にクッションフロアを敷く方法が取りかかりやすいとされます。材料と道具をそろえて、6畳で1万8,000〜3万円ほどが目安です。
畳からフローリングにする工事は、下地の高さを合わせる技術が要り、うまくいかないと床鳴りや傾きのもとになるとされます。この工事は業者に頼むほうを前提に、見積もりを取ります。
張り替えた月の家計簿の書き方
床の工事に払ったお金は、払った月の支出に入れ、「住まいの修繕」など住まいの手入れの項目を作って書き分けます。総務省の家計調査の分類では、床の張り替えやフローリングの工事の代金は「他の工事費」、自分で買う床材は「修繕材料」で、どちらも「設備修繕・維持」の中にあります。
介護保険の住宅改修で、いったん全額を払ってあとで保険の分が戻る償還払いを使ったときは、戻った月に同じ項目のマイナスとして書きます。立て替えた月と戻った月が分かれても、実際の負担が分かります。
張り替えは十数年に一度の出費なので、月々の支出とは分けて見ます。例えば13万7,119円の張り替えを15年先にもう一度と考えるなら、月に約762円ずつ取り分けておく計算になります(金額は例)。
よくある質問
Qフローリングは何年くらいで張り替えるものですか
張り替えの目安は、複合フローリングで10〜20年、無垢フローリングで15〜30年とされます。年数より、表面のはがれ、目立つ傷やへこみ、歩いたときの沈みやきしみが出てきたかで決めます。
Q傷んだ所だけを張り替えられますか
一部だけを張り替えることもできます。ただし、同じ床材がもう作られていなかったり、日焼けで残した床と色の差が出たりするので、部屋全体を張り替える額と比べて決めます。
Q住みながら張り替えられますか
1〜2部屋の張り替えなら、住みながらの工事ができるとされます。その部屋の家具を別の部屋に移す場所が要り、はがす工事では音とほこりが出るので、小さな子どもやペットのいる家は、工事中の過ごし方を決めておきます。
Q家具の移動は誰がしますか
工事の中で業者が家具を動かすこともありますが、基本の額に入るか、別にかかるかは業者で違います。ピアノのような重い物は専門の業者が要ることもあり、壊れやすい物や貴重品は前もって自分で動かしておきます。
まとめ
- 6畳のフローリングは、張り替えで9万〜18万円ほど、重ね張りで6万〜14万円ほどが相場とされる
- 無垢の床材、畳からの変更、マンションの遮音の床材は、これより高くなる
- 住まいるダイヤルの見積事例では、洋室11.8㎡のカーペットを防音フローリングにして総計16万3,297〜20万23円で、いちばん大きいのは床材の代金
- 床が沈む・きしむ・腐っているときは重ね張りでは直らず、張り替えになる
- 総額は、面積に合う床材の箱の数と、張る手間・はがす手間・処分・養生・幅木・諸経費を足して出す
- マンションは、管理規約で床の工事の申請と遮音等級を先に確かめる
- 介護保険の住宅改修は、滑りの防止などの床材の変更が対象で、工事の前に市区町村に申請する
- 借りている部屋の床は、工事の前に大家か管理会社の了承を得る
この記事で参照した公的情報
- 見積事例(マンション)「カーペットを防音フローリングにする」(洋室・床面積11.8㎡/カーペットを防音フローリングへ変更・LL-45の遮音等級基準を満たしたもの・幅木の交換も必要/養生費(室内簡易養生)7,344〜9,958円・既存カーペット撤去 単価1,086〜1,472円 12,809〜17,369円・既存幅木撤去 10.9m 2,420〜3,282円・複合フローリング 防音フロア(厚11.5×幅143×長900㎜ 直張り)材料費 単価6,564〜7,388円 77,451〜87,183円・複合フローリング張り 手間 単価2,714〜3,680円 32,023〜43,423円・ビニル幅木取付け 4,034〜5,470円・合計136,081〜166,686円・諸経費27,216〜33,337円・総計163,297〜200,023円/運搬搬入費、処分費別途・床材はケース(1坪=3.3㎡入り)で取引され11.8㎡に必要な数量は4ケース・防音フロアの床衝撃音低減性能は△LL(Ⅰ)-4等級(LL-45相当)・下地補修工事、大型設備の運搬搬入費等は含んでいない・工事費合計の20%を諸経費として計上・金額はあくまで参考、めやす・普及品程度を想定)
- 窓口
- 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
- 確認日
- 確認先
- https://www.chord.or.jp/reform/mansion01_06.html
- 見積事例(マンション)「既存床にフローリングを重ね張りする」(リビング、ダイニング・床面積25.8㎡/既存床材の上にリフォーム用の薄い床材(厚1.5㎜)を両面テープで直接張り付ける/養生費7,344〜9,958円・リフォーム用床材 材料費 単価4,282〜4,820円 110,471〜124,354円・リフォーム用床材張り 手間 単価1,760〜2,386円 45,405〜61,569円・合計163,220〜195,881円・諸経費32,644〜39,176円・総計195,864〜235,057円/マンション共用部の養生費や処分費等は別途・25.8㎡に必要な数量は8ケース)
- 窓口
- 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
- 確認日
- 確認先
- https://www.chord.or.jp/reform/mansion01_02.html
- 見積事例(戸建住宅)「複合フローリングを無垢のフローリングにする」(木造の食堂、居間・床面積25.0㎡/床の傾斜や床鳴りがある場合は根太、大引、束立てまで撤去し床下地から新規に施工/既存フローリング撤去43,174〜58,544円・床組撤去87,377〜118,483円・既存幅木撤去9,987〜13,542円・新規床組174,753〜236,965円・床下地張り46,669〜63,284円・床断熱工事62,089〜84,192円・無垢フローリング(ナラ)材料費231,464〜260,551円・無垢フローリング張り76,200〜115,500円・木製幅木取付け15,850〜24,024円・養生費7,344〜9,958円・合計754,906〜985,044円・諸経費150,981〜197,009円・総計905,887〜1,182,052円/4日程度(施工日数))
- 窓口
- 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
- 確認日
- 確認先
- https://www.chord.or.jp/reform/house01_05.html
- リフォームの見積書に関する相談(リフォーム見積チェックサービス(無料)=これから住宅のリフォーム工事の契約を予定している消費者の契約前の見積書等を確認・見積書の確認は1または2通・回答は電話のみで建築士の相談員が担当・施工業者等とトラブルが起きている場合は利用できず電話相談で相談/電話相談 03-3556-5147 10:00〜17:00(土、日、祝休日、年末年始を除く))
- 窓口
- 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
- 確認日
- 確認先
- https://www.chord.or.jp/reform/index.html
- リフォーム見積書セルフチェックのポイント(ポイント1=見積書は複数の事業者からとる・見積書の比較表をつくることが有効/ポイント3=工事箇所、数量、仕様や単価を確認・記載漏れ等がないか確認/ポイント6=追加工事が発生した場合について事前に打ち合わせ/ポイント7=見積書の金額は、契約後には変えられない・契約とは金額についても合意したと見なされる・契約時には曖昧な部分を残さない)
- 窓口
- 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)
- 確認日
- 確認先
- https://www.chord.or.jp/reform/basic_knowledge/index.html
- マンション標準管理規約(単棟型)及び同コメント(第17条=専有部分の修繕等で共用部分又は他の専有部分に影響を与えるおそれのあるものは、あらかじめ理事長に申請し書面による承認を受ける・設計図、仕様書及び工程表を添付した申請書・理事会の決議で承認又は不承認/コメント第17条関係②=承認を必要とするものの具体例に床のフローリング・⑤=特にフローリング工事の場合には、構造、工事の仕様、材料等により影響が異なるので、専門家への確認が必要/別添2=床・階下への騒音の防止・床材を張替える工事・新築時と同等以上の遮音性能を確認する・注2=新築時カーペット敷きの高経年マンションでは承認条件(遮音等級○L○○以上等)を示すことも考えられる)
- 介護保険の給付対象となる福祉用具及び住宅改修の取扱いについて(平成12年1月31日 老企第34号)(滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更=居室においては畳敷から板製床材、ビニル系床材等への変更が想定される/付帯して必要となる住宅改修=床材の変更のための下地の補修や根太の補強)
- 介護保険制度における住宅改修の概要(支給限度基準額は20万円・要支援、要介護区分にかかわらず定額)
- みらいエコ住宅2026事業 対象要件の詳細【リフォーム】(所有者等がみらいエコ住宅事業者と工事請負契約を結ぶ・平成28年12月31日以前に新築された住宅・外皮に面する開口部を有する1つの居室(トリガールーム)で要件化工事を行う・補助対象工事=開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、エコ住宅設備の設置、子育て対応改修、防災性向上改修、バリアフリー改修など・施主支給や材工分離による工事は対象外・工事着手は2025年11月28日〜遅くとも2026年12月31日・交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日まで(予算上限に達した場合は当該時点まで))
- 窓口
- 国土交通省(みらいエコ住宅2026事業 事務局)
- 確認日
- 確認先
- https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/reform/
- みらいエコ住宅2026事業 躯体の断熱改修【リフォーム】(外壁、屋根・天井又は床の部位ごとに、最低使用量以上の断熱材を使用する改修)
- 窓口
- 国土交通省(みらいエコ住宅2026事業 事務局)
- 確認日
- 確認先
- https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/reform/point2.html
- 地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト
- 窓口
- 一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会
- 確認日
- 確認先
- https://www.j-reform.com/reform-support/
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(設備修繕・維持/修繕材料=リノリウム・プラスタイルなどの床材/工事その他のサービス・他の工事費=床張替代、フローリング工事費)
