異動のお菓子の相場はいくら?|全員に配るなら1人100〜300円・総額3,000〜5,000円が目安。人数ごとの早見表、新しい部署の菓子折り、何個買うか、いらないときの伝え方、渡すタイミング

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異動のお菓子の相場は、部署の全員に配るなら1人100〜300円、全員分の総額で3,000〜5,000円ほどが目安です。新しい部署へ持っていく菓子折りは2,000〜3,000円、特にお世話になった人へ個別に渡すなら500〜1,000円が目安です。

額に法律や公的な決まりはなく、配らなくてもマナー違反にはなりません。配るなら、配る人数から総額と買う数を出し、職場の慣習と自分の予算に合わせて決めます。

異動のお菓子の相場は、渡し方で決まる

異動のお菓子の額は、離れる部署の全員に配るのか、お世話になった人に個別に渡すのか、新しい部署へ持っていくのかで分かれます。渡し方ごとの目安をまとめると、次の図のようになります。

異動や退職・転職で職場に渡すお菓子の額の目安の図。離れる部署へは、大勢に配るなら1人100〜300円、30〜50人以上なら1人100円前後、部署にまとめて1箱なら1,000〜2,000円前後、少人数の職場なら1人300〜500円、特にお世話になった人へ個別に渡すなら500〜1,000円。新しい部署へは、10〜20人の部署なら菓子折り2,000〜3,000円、50人以上や何部署か回るなら3,000〜5,000円

離れる部署への額は、退職のときに職場へ配るお菓子の目安と同じ幅です。どちらも、働いた職場の人へ感謝を伝えて配る場面です。新しい部署への額は、転職先へ初日に持っていく挨拶の菓子折りの目安です。

人数ごとの総額の早見表

配る人数が決まれば、1人あたりの目安から全員分の総額が出ます。少人数ほど1人あたりを高めに、大人数ほど低めにするのが目安の考え方です。

人数 1人あたり 総額の目安
5人 300〜500円 1,500〜2,500円
10人 300〜500円 3,000〜5,000円
20人 100〜300円 2,000〜6,000円
30人 100円前後 3,000円前後
50人 100円前後 5,000円前後

総額は、人数に1人あたりの目安を掛けた額で、予備の分は入れていません。人数が増えても総額がふくらみすぎないよう、1人あたりの額を下げて3,000〜5,000円ほどに収める形です。

離れる部署の全員に配るとき

部署の全員に配るときは、1人あたりの額を低めにして、数の入った個包装の品にします。目安は1人100〜300円で、30〜50人以上の大人数なら1人100円前後でも失礼にはなりません。

全員分を1つの詰め合わせにするなら、総額3,000〜5,000円ほどが目安です。部署にまとめて1箱を渡す形なら、1,000〜2,000円前後の個包装の箱でも足ります。

お世話になった人に個別に渡すとき

特にお世話になった上司や同僚へ、全員分とは別に渡すときは、500〜1,000円が目安です。個別の品は、高くても2,000円ほどまでに収めます。

数人から10人までの少人数の職場なら、1人300〜500円の品にする形もあります。特別な感謝を伝えたい相手に3,000円以上の品を選ぶこともできますが、高すぎると相手の負担になります。

新しい部署へ持っていくとき

新しい部署へ挨拶の菓子折りを持っていくなら、2,000〜3,000円が目安で、高くても5,000円以内に収めます。1人あたりの単価より、全体の額が相手の負担にならないかを見ます。

部署の人数で見ると、10人に満たない部署なら2,000円前後、10〜20人なら2,000〜3,000円、30人を超えるなら3,000〜4,000円ほどです。50人以上のフロアや、いくつかの部署を回るなら3,000〜5,000円まで上げます。

何個買えばよいか

買う前に、名簿で配る人数を数えます。休んでいる人やほかの係から来る人の分も考えて、人数より少し多く入った品にします。

離れる部署なら人数に2〜3個、新しい部署なら人数に5〜10個ほど足した数が目安です。新しい部署の人数が分からなければ、直属の上司や人事の担当者に前もって聞いておきます。

たとえば22人の部署なら、24個入りの箱を選ぶと2個余ります。1個110円なら2,640円で、1人あたりの目安の100〜300円に入ります(金額は例)。

異動のお菓子はいらない?配るかを決めるところ

異動のお菓子は、配らなくてもマナー違反にはなりません。買う手間や費用、在宅勤務で顔を合わせる機会が減ったこと、衛生面やアレルギーへの配慮から、いらないと考える人もいます。

配るかどうかは、次のところを見て決めます。

  • 職場の慣習:異動や退職のたびにお菓子を配るのが当たり前の職場では、用意しないとかえって気を遣わせることがある
  • 伝えたいお礼があるか:仕事を教わったり、一緒にやり遂げたりした人がいれば、言葉に添えて渡す機会になる
  • 新しい部署の雰囲気:初めて会う人と話すきっかけになる一方、贈り物を受け取らない決まりの会社もある
  • 自分の予算と時間:引き継ぎで忙しい時期に、無理のない額と配る時間が取れるか
  • 勤めた期間:まだ関係を築けていないうちに離れるなら、挨拶だけでもよい

誰に配るか

配る範囲に決まりはなく、会社の規模で考えます。40人ほどまでの小さな会社なら全員に配り、人数が多ければ所属の部署だけに絞ります。同じ仕事をしたチームや同期で区切る形もあります。

少人数の職場で、渡す人と渡さない人を分けると気まずくなりやすいので、全員に渡します。取引先に菓子折りを持っていくかは、自分で決めずに上司に相談します。

配らないときの伝え方

配らないと決めたときは、一人ひとりに直接お礼を言うか、部署へのメールで感謝を伝えます。一部の人にだけ配ると誤解を生むことがあるので、誰に配るかの線を先に決めておきます。

新しい部署で品を渡そうとして断られたときは、無理に渡さずに引き下がります。持ち帰った品は、家で食べるなどすれば足ります。

選び方

品を選ぶときに見るところは、次のとおりです。

  • 個包装か:1つずつ包まれていれば配りやすく、受け取った人が好きなときに食べたり持ち帰ったりできる
  • 常温で日持ちするか:冷蔵の要る品は職場の冷蔵庫を使わせることになる。賞味期限が1週間以内の品は避け、1週間以上ある品を選ぶ
  • 切り分けが要らないか:ホールケーキや大きなバームクーヘンなど、切って皿に分ける品は避ける
  • 手が汚れにくいか:粉や食べかすが散る品や、カップから出して食べる品は、仕事の合間には食べにくい
  • 好き嫌いが分かれにくい味か:年代の幅が広い職場では、定番の味や何種類か入った詰め合わせにする。甘い物と、せんべいなどの塩味の物を合わせる形もある
  • 音やにおい:大きな音が出る硬い菓子や、香りの強い菓子は、仕事中の席では食べにくい
  • 季節:夏は溶けやすいチョコレートの菓子を避け、焼き菓子にする
  • 市販の品か:手作りの菓子は原材料や保存の状態が伝わりにくいので避け、アレルギーの表示を確かめられる品にする
  • 前もって買うか:新しい部署へは、職場の近くの店で当日に買うより、前もって用意しておく

渡すタイミングと順番

離れる部署で渡すタイミング

異動の挨拶は、正式な辞令が出てからにします。内示の段階で周りに話すのは避け、挨拶の時期は上司に確かめておきます。

お菓子は、最終出勤日や送別会の日に、挨拶をしながら渡します。最終日の夕方なら、帰る人がいないよう定時の少し前に渡します。

引き継ぎで最終日が忙しいときは、前日や前の週に渡しておく形もあります。最終日の朝一や昼休みに渡す形もあり、出張や休みで不在の人がいないかを先に確かめて選びます。

新しい部署で渡すタイミング

新しい部署では、初日の朝礼や自己紹介のときに渡すと、名前を覚えてもらいやすくなります。朝礼の場で渡すときは、先に上司に時間をもらえるかを聞いておきます。

初日は仕事を覚えることに集中し、2〜3日目に職場の様子を見てから配る方法もあります。昼休みに渡す形もあり、渡す時と渡し方を上司に相談すれば迷わずに済みます。

誰から渡すか

1人ずつ手渡しするときは、役職の高い人から順に渡すのが基本です。渡すときは「今までお世話になりました」「これからよろしくお願いします」などと一言添えます。

新しい部署では、自分で席を回らず、まず直属の上司に「皆さんで召し上がってください」と渡し、配り方を任せる形もあります。買った店の袋に入れたままにせず、箱を取り出して手渡しします。

その日に会えない人の分

在宅勤務や休みでその日に会えない人には、休憩の場所や共有の棚に置き、名前と一言を書いたメモを添えます。食べ物を置いてよい場所かは、先に確かめておきます。在宅勤務が多い職場では、次に出社するまでの日数を考えて、日持ちの長い品を選びます。

のしは要るか

職場に配るお菓子には、のしは要りません。部署全体に置く形や、定年まで長く勤めた人の挨拶など、改まった場面ではのしを付けることもあります。

付けるなら紅白の蝶結びの水引にし、離れる部署へは表書きを「御礼」、新しい部署へは「御挨拶」とします。「御礼」は退職のときにも使う表書きなので、新しい部署への品には使いません。

国の統計で見る、一人暮らしの勤め人の交際費

総務省の家計調査では、品物を何のために買ったかで分ける用途分類があり、よその人への贈り物は「交際費」の側に置かれます。職場に配る異動のお菓子も、自分で食べるお菓子とは別に、交際費の中の「食料」に数えられます。

2025年の家計調査で、単身世帯のうち勤労者世帯の交際費は1か月15,248円でした。単身世帯のうち勤労者世帯の交際費の中の食料は4,684円で、職場への配り物のほか、手土産やお中元、お歳暮の食べ物も含みます。

どちらも、お菓子を配らなかった人も含めた1か月の平均です。単身世帯の勤労者世帯は、集計した世帯の数が226世帯と少ないので、目安として見ます。

家計調査の項目の分け方では、餞別として渡すお金は、品物とは別に交際費の中の「贈与金」に入ります。異動する人に職場で出し合う餞別の額は、餞別の相場はいくら?にまとめています。

家計簿での書き方

異動のお菓子は、家計簿の交際費に書きます。職場の人は家族の外の人なので、食費とは分けておくと、異動の月に交際費がいくら増えたかが見えます。

異動の月の家計簿の例の図。交際費は、離れる部署の22人へ24個入りの箱2,640円、お世話になった2人へ1人800円で1,600円、新しい部署の13人へ18個入りの菓子折り2,380円で、合計6,620円。金額は例

図は、離れる部署と新しい部署の両方に配り、お世話になった2人には別に渡した月の例です。額はどれも例です。実際の額は、配る人数と目安の幅を見て決めます。

会社が費用を出すとき

会社によっては、異動の挨拶のお菓子の費用を、部署や会社の経費で一部持つ形もあります。自分で払い、あとで会社から戻るなら、交際費ではなく立て替えとして書きます。

戻ってきたら立て替えの一覧から消し、戻らなかった分だけを交際費にします。立て替えの書き方は家計簿の立替金はどう書く?にまとめています。

送別会や歓迎会の会費と並べて見る

異動の月は、お菓子のほかに、送別会や歓迎会の会費が重なることがあります。会費を交際費と外食のどちらに書くかは、家計簿の線の決め方によります。

会費の目安と書き方は歓送迎会の会費の相場はいくら?にあります。交際費の線の決め方は家計簿の交際費はどこまで入れる?にまとめています。

よくある質問

Q異動のお菓子の相場はいくらですか

部署の全員など大勢に配るなら1人100〜300円、全員分の総額で3,000〜5,000円ほどが目安です。部署にまとめて1箱渡すなら1,000〜2,000円前後、新しい部署へ持っていく菓子折りは2,000〜3,000円です。

Q何個入りの品を買えばよいですか

名簿で配る人数を確かめ、人数より少し多く入った品にします。22人の部署なら、24個入りの箱にすると2個余ります(数は例)。

Q異動のお菓子は配らないといけませんか

配らなくてもマナー違反にはなりません。配らないときは、一人ひとりへの言葉や部署へのメールで感謝を伝えます。

Q新しい部署へは、いつ渡しますか

初日の朝礼や自己紹介のときに渡します。上司に先に時間をもらえるかを聞き、2〜3日目に職場の様子を見てから配る方法もあります。

Q異動のお菓子は、家計簿のどの項目に書きますか

交際費に書きます。家計調査も、職場の人など家族以外に配るために買ったお菓子を、ふだんの食費ではなく交際費の中の食料として数えています。

この記事で参照した公的情報

  1. 家計調査 家計収支編 2025年 単身世帯 第1表 1世帯当たり1か月間の収入と支出(用途分類・勤労者世帯の列=交際費15,248円・交際費の中の食料4,684円・集計世帯数226)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000040409815&fileKind=0
  2. 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(交際費=贈答用金品及び接待用支出並びに職場、地域などにおける諸会費及び負担費。用途分類では世帯外の人のために使う贈答用と接待用に購入したものを「交際費」に分類する・贈与金の例示にせん別)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/kou2025/zuhyou/kouh2025.xlsx

この記事を書いているのは

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