家事代行の料金相場はいくら?|1時間2,000〜4,500円前後の目安と、交通費・延長・キャンセル料、家政婦との違い、月の費用の出し方

家事代行の料金に、国が決めた額はありません。業者ごとの料金表で決まり、目安は1時間あたり2,000円から4,500円前後です。
実際に払う額は、1時間の料金だけでは決まりません。1回に頼む最低の時間、スタッフの交通費、延長や割増の料金が足されます。この記事では、料金の内訳と月の費用の出し方、家政婦との違い、家計簿での書き方を順に見ていきます。
家事代行を頼んでみたいのですが、1時間の料金のほかに何がかかるのかが分かりません。月に何回か頼むと、1か月でいくらになるのかも見当がつきません。
家事代行の料金は、1時間あたりの基本料金が土台
家事代行の料金は、1時間あたりの基本料金に、頼んだ時間を掛けて出す形が基本です。そこに交通費や延長の料金などが必要に応じて足されます。
基本料金の目安には、1時間2,500円〜4,500円や、2,000円〜4,000円といった幅があります。東京都世田谷区の業者の例では、1時間2,000円〜4,800円程度でした。
1回の額は、最低の時間で決まる
家事代行には、1回に頼める最低の時間が業者ごとに決まっています。最低の時間は1時間から3時間までの幅で、2時間や3時間を最低にしている料金表もあります。
最低の時間が2時間なら、1時間2,000円〜4,500円で、1回4,000円〜9,000円です。3時間なら6,000円〜13,500円になります(目安の幅に時間を掛けた例)。1時間の料金が安くても、最低の時間が長いと1回の額は大きくなります。
料金表に「税込」かどうかを見る
料金表の額が税込か税抜かは、業者によって表示が違うことがあります。比べるときは、税込の額にそろえてから並べます。
基本料金のほかにかかるもの
基本料金のほかに、次のような料金がかかることがあります。どれがかかるか、いくらかは業者によって違うので、目安として見てください。
- 交通費:スタッフ1人あたり700円〜1,000円ほど。実費ではなく、毎回決まった額のことがある
- 延長料金:10分ごとに500円、または30分ごとに1,500円〜2,300円ほど
- 鍵の預かり:留守の間に作業してもらうときの料金で、0円〜1,000円ほど
- スタッフの指名:500円前後
- 早朝・深夜の割増:基本料金の25%ほどの上乗せ

延長は、基本料金より割高になることがある
延長の料金を1時間に直すと、30分1,500円〜2,300円なら3,000円〜4,600円です。延長は、基本料金の1時間あたりより100円〜500円ほど高いとされます。
時間内に終わらない量を頼むと、延長で額が増えます。頼む家事を先に絞っておくと、時間内に収まりやすくなります。
交通費は、スタッフの人数分かかることがある
交通費は、来るスタッフごとにかかる料金表があります。2人で来てもらうプランでは、交通費も2人分になることがあります。
キャンセル料は、業者で大きく違う
キャンセル料は、かからない業者もあれば、申し出た時期で額が変わる業者もあります。例えば、次のような形があります。
- 前日の決まった時刻より後は、料金の100%
- 前日なら料金の50%、当日なら100%
- 2日前や1週間前より後は、料金の100%
予定が変わりやすい家は、申し込む前にキャンセルの決まりを読んでおきます。時刻の線は業者ごとに違うので、料金表と一緒に確かめます。
定期で頼むか、1回ずつ頼むか
家事代行には、決まった曜日に続けて頼む定期の利用と、必要なときに1回ずつ頼むスポットの利用があります。定期の利用のほうを、1回ずつより安い料金にしている業者もあります。
スポットの利用は、大掃除や引っ越しの前後など、1回だけ頼みたいときに使えます。定期の利用は、毎週や隔週の家事を続けて任せたいときの形です。
同じスタッフに来てもらえるとは限らない
家事代行は、業者に属するスタッフが訪問する形です。そのため、定期で頼んでも、毎回同じ人が来るとは限りません。
同じ人に来てもらいたい場合は、専任のスタッフを付けるプランや指名の仕組みがある業者を探します。指名には別の料金がかかることがあるので、月の費用に入れて考えます。
月の費用は「1回の額×回数」で出す
月の費用は、1回の額に月の回数を掛けて出します。紙でも表計算でも、料金表の額を書き写せば計算できます。
- 1回の額=1時間の料金×頼む時間+交通費(+延長・指名・割増)
- 月の費用=1回の額×月の回数
1時間3,000円で2時間、交通費800円の場合、1回は6,800円です。週1回で月4回なら27,200円、隔週で月2回なら13,600円になります(料金と回数は例)。

隔週の13,600円を1年続けると、163,200円です。月の額では小さく見えても、1年の額にすると家計の中での大きさが分かります。
早朝や深夜に頼むときの例
同じ1時間3,000円でも、早朝・深夜に25%の割増がかかると1時間3,750円です。2時間なら7,500円で、割増のない時間より1,500円高くなります(割増の率は目安、額は例)。
家政婦に頼むときの違い
家事代行と家政婦は、どちらも掃除や洗濯、料理などの家事を頼めます。大きく違うのは、誰と契約するかと、料金の決まり方です。
家事代行は、利用する家が業者と契約し、業者のスタッフが訪問します。家政婦は、紹介所などを通して見つけた家政婦と、利用する家が直接契約を結ぶ形です。
家政婦の料金は、時給や日給で決まる
家政婦の料金は、1日あたりの日給で決める形のほか、短い時間なら時給、泊まり込みなら住み込みの額で決まります。目安は次のとおりです。
- 時給:1時間2,500円〜3,000円ほど
- 日給:1日8時間で13,000円〜15,000円ほど
- 住み込み:1日20,000円〜35,000円ほど
これに交通費や、紹介所の手数料がかかることがあります。家政婦は家の希望に合わせて頼む中身を変えやすい一方、相手を探す手間がかかると説明されています。
家庭と直接契約する家政婦は、労働基準法の適用から外れる
厚生労働省は、家庭と直接労働契約を結び、その指示のもとで家事をする家事使用人について、労働契約法は適用されるが労働基準法は適用除外だと説明しています。労働基準法の第116条第2項に、家事使用人には適用しないと書かれています。
厚生労働省は2024年2月に「家事使用人の雇用ガイドライン」をまとめました。労働政策研究・研修機構の調査(2023年9月公表)で、仕事の中身や時間がはっきりしないことによる契約のトラブルなどが、一部にあると分かったためです。雇う家庭や紹介所にも参照を呼びかけています。
頼める範囲の違い
家事代行は、契約した家事を時間内にする形で、子どもの世話やペットの世話など家事以外は頼めないことがあります。家政婦は、話し合いで家事以外を頼める場合があると説明されています。
子どもを預けたいときは、ベビーシッターの利用になります。補助の出どころは、ベビーシッターの補助の記事にまとめています。
料金を抑える方法
料金を抑えるには、頼む家事を絞ることと、料金表を並べて比べることが基本になります。総額で比べるため、交通費やオプションまで含めた額をそろえます。
- 頼む家事を絞る:やってほしい家事と自分でする家事を決め、時間内に収める
- 定期の利用を選ぶ:続けて頼むなら、定期の料金とスポットの料金を比べる
- 複数の業者の料金表を比べる:同じ時間・同じ家事の総額で並べる
- 初回の料金を見る:初めての人向けに料金を下げたプランを出す業者がある
シルバー人材センターに頼む
シルバー人材センターにも家事の手伝いを頼める所があり、1時間1,000円からが目安とされます。研修の有無や頼める時間帯はセンターごとに違うので、住む地域のセンターに確かめます。庭の草むしりを頼むときの料金は、草むしりの料金の相場にあります。
住む区市町村の家事支援の助成
区市町村の中には、小さな子どものいる家庭などを対象に、家事支援の費用を助成する事業を行っている所があります。対象の家庭や1時間あたりの負担額、使える業者は、区市町村ごとに違います。
使えるかどうかは、住んでいる区市町村の案内で確かめます。1つの区の例を、ほかの区市町村にそのまま当てはめないようにします。
業者を選ぶ前に確かめること
料金のほかに、次の点を申し込む前に確かめておくと、あとで困りにくくなります。
- 料金に何が含まれるか:交通費・延長・オプションが別かどうか。分からないときは見積もりをもらう
- 損害賠償の保険:家具や家電を傷つけたときに補償される保険に入っているか
- 家事代行サービス認証:業界団体の全国家事代行サービス協会と日本規格協会による、外部の審査の認証があるか
- 頼める家事の範囲:禁止の作業や、道具を家のものを使うかどうか
- キャンセルの決まり:何日前の何時から料金がかかるか
料金で困ったときの相談先
約束していない料金を求められたときは、まず頼んだ業者に内訳を確かめます。話し合いで解決しないときは、消費者ホットライン「188」で、住んでいる地域の消費生活センターなどの窓口につながります。
家計簿での書き方
総務省の家計調査の分け方では、家事代行の料金は「家事代行料」に入ります。炊事や洗濯、掃除などを、一緒に暮らす世帯員以外の人にしてもらった対価で、家政婦などの給料、ハウスキーパーやベビーシッターへの料金、ハウスクリーニングもこの項目です。
家計調査では、1年の家事代行料は1,543円
家計調査(2025年)では、二人以上の世帯の1年の家事代行料は、1世帯あたり1,543円でした。100世帯あたりの1年の購入頻度は7回で、使っている家が少ないため、平均は小さな額になります。
大都市の世帯では1年2,255円でした。頼んでいない世帯も含めた平均なので、頼んでいる家の額とは比べにくく、自分の家の額は料金表と回数で出します。

「家事の外注」の行を作る
家事代行の料金は、食費や日用品の行に混ぜず、専用の行を1つ作って書きます。定期の利用なら毎月の固定の支出、大掃除の前などの1回だけの利用なら特別費として分けると、月ごとの増え方が見えます。
ハウスクリーニングも家計調査では同じ項目です。料金の目安はハウスクリーニングの料金の記事に、共働きの家の費目の分け方は共働きの家計簿の記事にまとめています。
1回の額と回数、交通費を分けて書いておくと、定期とスポットのどちらが安いかが比べやすくなります。延長した日は、延長の分を別に書いておくと見直しに使えます。
よくある質問
Q家事代行は1時間いくらですか
目安は1時間あたり2,000円〜4,500円前後です。東京都世田谷区の業者の例では2,000円〜4,800円程度でした。最低の時間や交通費が足されるので、1回の額で比べます。
Q家事代行は1回だけでも頼めますか
スポットの利用として、1回ずつ頼める業者があります。ただし最低の時間が決まっていて、2時間や3時間からの料金表もあります。定期の利用より1回の料金が高い業者もあるので、両方の料金を見比べます。
Q家政婦と家事代行はどちらが安いですか
料金の決まり方が違うので、頼む時間で比べます。家事代行は1時間の料金に時間を掛け、家政婦は時給や日給で決まります。家政婦は直接契約で、紹介所の手数料がかかることもあるので、総額でそろえて比べます。
Q家事代行で子どもの世話も頼めますか
家事代行は家事を頼むサービスで、子どもの世話は頼めないことがあります。業者によっては別のプランがあるので、頼める範囲を確かめます。子どもを預けたいときは、ベビーシッターの利用を考えます。
Q家事代行の料金は家計簿の何費ですか
家計調査の分け方では、家具・家事用品の中の「家事サービス」にある「家事代行料」です。家計簿では「家事の外注」などの行を作り、定期の利用と1回だけの利用を分けて書くと、増え方が見えます。
まとめ
- 家事代行の料金に国が決めた額はなく、目安は1時間あたり2,000円〜4,500円前後
- 1回の額は「1時間の料金×最低の時間」に、交通費・延長・指名・割増などが足される
- キャンセル料は業者で違い、前日以降に料金の100%がかかる料金表もある
- 月の費用は「1回の額×回数」。1時間3,000円・2時間・交通費800円なら、隔週で月13,600円(例)
- 家庭と直接契約する家政婦は、労働基準法の適用から外れる(第116条第2項)
- 家計調査(2025年)の二人以上の世帯の家事代行料は1年1,543円で、頼んでいない世帯も含めた平均
1時間の料金と最低の時間、交通費が分かれば、1回の額と月の費用は同じ式で出せます。料金表を同じ時間でそろえて並べれば、定期とスポット、家政婦との違いも比べられます。
この記事で参照した公的情報
- 「家事使用人の雇用ガイドライン」を策定しました(令和6年2月8日・個人宅に出向き、家庭と直接労働契約を結び、その指示のもと家事一般に従事する家事使用人は、労働契約法の適用は受けるが、労働基準法が適用除外とされている)
- 窓口
- 厚生労働省
- 確認日
- 確認先
- https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37762.html
- 労働基準法 第116条第2項(この法律は、同居の親族のみを使用する事業及び家事使用人については、適用しない。2028年12月23日施行の未施行の版まで同じ文)
- 窓口
- e-Gov 法令検索
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049
- 家計調査 家計収支編 2025年 二人以上の世帯 第4-1表 都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり支出金額,購入数量及び平均価格(品目分類・家事代行料:全国の年間支出金額1,543円・100世帯当たり購入頻度7・大都市2,255円)
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定:4.6 家事サービス・540 家事代行料=炊事、洗濯、室内、庭の掃除など通常の家事を世帯員以外の者に行わせ、そのサービスの対価として支払った賃金及び料金。例示に家政婦などの給料、ホームヘルパー・ハウスキーパー・ベビーシッターへの料金、ハウスクリーニング)
