帰省の費用の平均はいくら?|国の調査で泊まりの帰省は1人1回5万1,042円、交通手段・泊数・月ごとの額、お盆と年末年始の民間の調査、家族の人数で出す例、家計簿での取り分け方

家計の見える化 ・ ・ 最終更新

帰省にかかるお金は、実家までの距離と交通手段、何人で何泊するかで大きく変わります。国の調査で見ると、2025年に帰省や知人を訪ねる目的で泊まりがけで出かけた旅行は、1人1回5万1,042円でした。

ここでは、国の調査の額と内訳、交通手段・泊数・月ごとの額を並べます。お盆と年末年始の民間の調査、家族の人数で1回の費用を出す例、実家に渡すお金の考え方、家計簿での取り分け方もまとめます。

毎年の帰省に、ほかの家がいくらかけているのかが分かりません。家族で帰ると交通費がかさみ、1年でいくら取り分ければいいのかも見えません。

国の調査で見る帰省の費用

観光庁の旅行・観光消費動向調査は、住民基本台帳から選んだ人に、同じ人へ年4回、旅行の回数と使ったお金を聞く調査です。旅行の目的を「観光・レクリエーション」「帰省・知人訪問等」「出張・業務」の3つに分けて集計しています。

2025年の確報の集計表では、泊まりの帰省(帰省・知人訪問等の宿泊旅行)は1人1回5万1,042円でした。日帰りの帰省は1人1回1万8,670円です。観光が目的の泊まりの旅行は8万2,270円で、帰省はそれより3万1,228円低い額です。

この額は、旅行1回に1人が使った額の平均(旅行単価)です。家族4人で帰れば、1人ずつの額を足した額になります。知人を訪ねる旅行も同じ区分に入っているので、実家への帰省だけの額ではありません。

観光庁の旅行・観光消費動向調査(2025年)による、泊まりの帰省(帰省・知人訪問等の宿泊旅行)の1人1回の内訳の図。交通費18,880円、飲食費8,020円、買物代7,632円、宿泊費4,849円、旅行前後の支出8,988円、娯楽等サービス費・その他2,020円、参加費654円で、合計51,042円

内訳を見ると、いちばん大きいのは交通費の1万8,880円で、全体の3分の1を超えます。飲食費が8,020円、買物代が7,632円と続き、宿泊費は4,849円でした。旅行の前と後に払った額も、合わせて8,988円入っています。

宿泊費が小さい理由は表に書かれていませんが、泊まった先で分けた行もあります。泊まった先が「実家や親族・知人宅」の泊まりの帰省は、1人1回4万2,920円でした。

交通手段・泊数・月で変わる額

同じ集計表で、いちばん長く乗った交通手段ごとに、泊まりの帰省の1人1回の額を見ると、次のとおりです。表は距離で分けていないので、交通手段の違いと距離の違いが混ざった額として見ます。

  • 飛行機(航空):9万818円
  • 新幹線:5万9,017円
  • 自家用車:3万9,078円
  • 長距離バス:3万3,179円
  • 鉄道・モノレール:2万6,911円

自家用車の額も1人あたりの額で、1台に乗った家族の交通費をどう分けたかは表からは分かりません。車の家は、1台分のガソリン代と高速道路の料金を自分で出すと見込みが立ちます。

泊数で見ると、泊まりの帰省は1泊で3万6,388円、2泊で5万1,013円、3泊で5万6,657円でした。一緒に行った人が家族・親族の泊まりの帰省は、1人1回4万8,351円です。

旅行した月で分けると、8月の泊まりの帰省は5万709円、12月は4万5,655円、1月は3万8,526円でした。月ごとの額は、その月に出かけた旅行だけの平均です。

お盆と年末年始の帰省(民間の調査)

民間の調査には、1人あたりではなく、家族全員分の帰省の費用を聞いたものがあります。国の調査の額と比べるときは、1人分か家族の分かを合わせて見ます。

ソニー損害保険の「2026年 お盆の帰省に関する調査」(2026年6月19日〜22日・自家用車を持ち自分で運転する20〜50代で、お盆に車で帰省する予定の男女1,000人・インターネット調査)では、帰省にかかる費用の平均は2.4万円でした。対象は車で帰る人です。

この費用は、往復のガソリン代や高速道路の料金、滞在中の買い物、手土産代など、一緒に帰る家族全員分の額です。「1万円くらい」と答えた人が49.1%で、移動時間が6時間以上の人では平均6.6万円でした。

同じ調査では、お盆に親戚の子どもや孫に渡すお小遣い(お盆玉)を用意する人が38.6%で、用意する人の額は子ども1人あたり平均9,977円でした。帰省の年の出費には、こうしたお小遣いも加わります。相手ごとの額はお盆玉の相場にあります。

年末年始については、株式会社インテージが2023年11月に全国の15〜79歳の男女5,000人に聞いた調査があります。年末年始の帰省や旅行の支出予定金額は、平均4万5,235円でした。帰省と旅行を合わせた予定の額です。

家族の人数で出す1回の帰省の費用

自分の家の帰省の費用は、平均ではなく、人数と交通手段から出すと見込みが立ちます。往復の運賃や燃料代、手土産、滞在中に使うお金、実家に渡すお金を1行ずつ並べます。

家族4人で帰省する1回の費用の例の図。新幹線の場合は、往復の運賃が大人2人で60,000円、子ども2人で30,000円、手土産5,000円、滞在中の外食と買い物20,000円、実家へのお礼15,000円で、合計130,000円。自家用車の場合は、往復のガソリン代8,000円、高速道路の料金16,000円、手土産5,000円、滞在中の外食と買い物20,000円、実家へのお礼15,000円で、合計64,000円。金額は例

図は、大人2人・子ども2人で帰る1回の例です。新幹線では、大人1人の往復を3万円、子ども1人を1万5,000円と置き、手土産やお礼を足して13万円になりました。1人あたりにすると3万2,500円です。

自家用車では、往復のガソリン代8,000円と高速道路の料金1万6,000円が交通費で、合計は6万4,000円でした。運賃と料金は、出かける日と区間で交通機関の案内を見て、自分の額に置き換えます。

お盆と年末年始の年2回帰るなら、新幹線の例では1年で26万円です。12か月で割ると、毎月の取り分けは約2万1,667円になります。

費用を抑えたいときに見るところ

帰省の時期をずらしてハイシーズンを避けると、交通費や宿泊費を抑えられます。休みの取り方と合わせて、帰る日を前後に動かせるかを先に見ておきます。

親が子どもの住む町へ出向く「呼び寄せ」という形もあります。何人が移動するかで交通費が変わるので、帰る側と迎える側のどちらが動くかを親子で話し合っておきます。

車で帰るなら、燃料代と高速道路の料金が交通費の中心です。ガソリン代の1か月の平均と出し方はガソリン代の平均にまとめています。帰省先で借りるなら補償料とガソリン代を足した合計をレンタカーの料金相場で出せます。

実家に渡すお金はどう考えるか

泊まる帰省では、実家の食費や光熱費が増えるので、滞在費やお礼を渡すかに迷うことがあります。渡すかどうかや額に決まりはなく、必ず渡すものではないとされます。迷うなら、渡すことを考えておいたほうがよいという見方もあります。

お金のかわりに、手土産を持っていく、外食をごちそうする、家の片付けやスマートフォンの設定を手伝う、後日贈り物をするといった形で、気持ちを伝える方法もあります。どの形にするかも、家ごとに決めます。

反対に、親の側が交通費を出す家もあります。あおぞら銀行が2015年8月に全国の55〜74歳の男女2,072人にインターネットで聞いた「シニアのリアル調査」では、帰省してくる子や孫がいる人のうち、交通費をいつも、またはたまに負担している人は47.5%でした。

同じ調査で、負担している交通費の平均は3万円で、交通費のほかに子や孫の帰省で使う予算の平均は4万8,000円でした。誰が何を出すかは、帰省の前に親子で決めておくと迷いません。

実家に持っていく手土産の額の目安は手土産の相場にあります。渡すお金も手土産も、帰省のたびに出ていく額なので、1回の費用の行に入れておきます。

家計簿での取り分け方

総務省の家計調査は、帰省で使うお金を、使った物ごとに別の項目に分けています。電車の運賃や特急料金は「鉄道運賃」、高速バスは「バス代」、飛行機は「航空運賃」、高速道路は「有料道路料」、ガソリンは「ガソリン」です。

宿泊料は教養娯楽の「宿泊料」に入ります。手土産のように家の外の人に贈る品物は、用途分類では「交際費」です。現金で渡す謝礼金は交際費の中の「贈与金」の例に挙がっていて、仕送り金とは別の項目です。

家計簿では、帰省のお金を交通費や食費に混ぜず、「帰省」の行か、年に数回の出費(特別費)の中に1行を作ると、1回いくらかかったかが残ります。次の年は、その額を人数と回数で直して使えます。

年末年始の出費全体の見込みは年末年始の出費に、年に1回の出費を明細から拾う手順は特別費を明細から拾うにまとめています。どちらも、帰省の行を作るときに使えます。

よくある質問

Q帰省の費用は、平均でいくらですか

観光庁の調査(2025年)では、泊まりの帰省(帰省・知人訪問等の宿泊旅行)は1人1回5万1,042円、日帰りの帰省は1人1回1万8,670円でした。家族で帰るなら、人数分を足して見ます。

Q交通手段で、どれくらい違いますか

同じ調査で泊まりの帰省を交通手段ごとに見ると、1人1回で飛行機は9万818円、新幹線は5万9,017円、自家用車は3万9,078円でした。距離で分けていないので、距離の違いも混ざった額です。

Q車でお盆に帰省すると、いくらかかりますか

ソニー損害保険の2026年の調査では、お盆に車で帰省する家族全員分の費用の平均は2.4万円で、移動時間が6時間以上なら平均6.6万円でした。ガソリン代や高速道路の料金、滞在中の買い物、手土産代を含む額です。

Q実家に滞在費を渡したほうがいいですか

渡すかどうかや額に決まりはなく、必ず渡すものではないとされています。手土産や外食のごちそう、家の手伝いで気持ちを伝える方法もあります。家ごとの事情に合わせて、親子で話して決めます。

Q帰省の費用は、家計簿のどこに書けばいいですか

家計調査では、運賃は交通、宿泊料は教養娯楽に入り、手土産は用途分類で交際費です。家計簿では「帰省」の行か特別費の中に1行を作り、1回の合計を残すと、次の年の見込みに使えます。

まとめ

  • 観光庁の調査(2025年)では、泊まりの帰省は1人1回5万1,042円、日帰りの帰省は1人1回1万8,670円
  • 内訳は交通費の1万8,880円がいちばん大きく、宿泊費は4,849円と小さい
  • 泊まりの帰省の1人1回は、飛行機で9万818円、新幹線で5万9,017円、自家用車で3万9,078円
  • 民間の調査では、お盆に車で帰省する家族全員分の費用は平均2.4万円(2026年)
  • 実家に渡すお金に決まりはなく、手土産や手伝いで気持ちを伝える方法もある
  • 自分の家の額は、人数・交通手段・泊数から1回分を出し、年の回数を掛けて12で割る

1回の帰省を交通費・手土産・滞在中の出費・お礼に分けて書き出せば、家族の人数に合わせた額が見えます。年の回数を掛けて12で割れば、毎月の取り分けも決まります。

この記事で参照した公的情報

  1. 旅行・観光消費動向調査 2025年年間 集計表(確報)第13表 旅行単価(国内旅行)(2025年・旅行目的「帰省・知人訪問等」=宿泊旅行51,042円(旅行前8,304円・旅行後684円・参加費654円・交通費18,880円・宿泊費4,849円・飲食費8,020円・買物代7,632円・娯楽等サービス費・その他2,020円)・日帰り旅行18,670円(交通費6,864円)・最長交通機関別の宿泊旅行=航空90,818円・新幹線59,017円・自家用車39,078円・長距離バス33,179円・鉄道・モノレール26,911円・宿泊数別=1泊36,388円・2泊51,013円・3泊56,657円・同行者「家族・親族」48,351円・宿泊施設「実家や親族・知人宅」42,920円・旅行時期別=1月38,526円・8月50,709円・12月45,655円/観光・レクリエーションの宿泊旅行82,270円)
    窓口
    観光庁
    確認日
    確認先
    https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001998225.xlsx
  2. 旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)概要(1人1回当たり旅行支出(旅行単価)には参加費・交通費・宿泊費・飲食費・買物代・娯楽等サービス費等が含まれる・国内の宿泊旅行72,412円)
    窓口
    観光庁
    確認日
    確認先
    https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001981854.pdf
  3. 旅行・観光消費動向調査 調査の概要(日本国内に住む人を住民基本台帳から無作為に抽出し、同じ人に年4回聞く調査)
    窓口
    観光庁
    確認日
    確認先
    https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/shohidoko.html
  4. 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年)(730 鉄道運賃・733 バス代(高速・深夜バス代を含む)・737 航空運賃・738 有料道路料・750 ガソリン・860 宿泊料・交際費=世帯外の人のために使う贈答用は用途分類で交際費・970 贈与金=例示に謝礼金、仕送り金は除く)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/kou2025/zuhyou/kouh2025.xlsx
  5. 2026年 お盆の帰省に関する調査(ソニー損害保険・2026年6月19日〜22日・自家用車を持ち自分で運転する20〜50代で、2026年のお盆に車で帰省する予定の男女1,000人・インターネット調査=帰省にかかる費用(家族全員分)の平均2.4万円・移動時間6時間以上で6.6万円・「1万円くらい」49.1%・お盆玉を用意する38.6%・1人あたり平均9,977円)
    窓口
    ソニー損害保険
    確認日
    確認先
    https://resemom.jp/article/2026/07/31/87018.html

この記事を書いているのは

Mirai Kanaiは、家計を見えるようにすることを目的とした個人向けの家計簿サービスです。運営するMove for People株式会社は、家計が見えていないことが、使える制度を逃したり、対処が遅れたりする原因になっていると考えています。

App Store からダウンロードGoogle Play で手に入れよう

Mirai Kanaiを見てみる

この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。特定の金融商品の推奨や、個別の投資判断に関する助言を行うものではありません。公的制度の要件・金額は変更される場合があり、自治体によって異なります。実際のご利用にあたっては、必ず公式の窓口でご確認ください。