スマホの機種変更の費用はいくら?|本体代のほかにかかる事務手数料・頭金・データ移行・前の端末の残りと、自分の総額の出し方
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スマホの機種変更でかかるお金のうち、額が大きいのは新しい端末の本体代です。性能をおさえた機種なら数万円、高性能の機種は10万円を超え、20万円近いものもあります。
本体代のほかに、契約の事務手数料がかかります。大手の携帯電話会社のうち3社の案内では店頭で4,950円で、ウェブでは1社が無料、2社が3,850円です。店によっては「頭金」が上乗せされ、データの移行を頼むと3,960円とする料金の例もあります。
前の端末を分割で買っていて支払いが残っていれば、その残りも払い続けます。同じ端末でも、店頭で頼むかウェブで自分で済ませるかで、手数料などの分だけ払う額が変わります。
機種変更をしたいのですが、本体代のほかに何にいくらかかるのかが分かりません。店で言われた額が高いのかどうかも判断できず、迷います。
機種変更の費用の項目ごとの額
機種変更で払うお金を、項目ごとに並べると次の表のとおりです。額は目安と料金の例で、会社・店・機種で変わります。
| 項目 | 額の目安 | 抑える道 |
|---|---|---|
| 本体代 | 数万円〜20万円近く | 機種と買う所を選ぶ |
| 事務手数料 | 店頭4,950円 | ウェブで申し込む |
| 頭金 | 店ごとに違う | 店に先に聞く |
| データ移行 | 頼むと3,960円の例 | 自分で移す |
| 前の端末の残り | 残りの回数分 | 残りを確かめる |
このうち本体代と前の端末の残りは、毎月の請求に分けて払う形にもできます。事務手数料と頭金とデータ移行の料金は、申し込みのときか翌月に、まとめて払うお金です。
本体代は、数万円から20万円近くまで
本体代は機種で大きく違います。最先端の性能をそなえた高性能の機種は10万円を超え、20万円近いものもあります。性能をおさえた標準の機種や入門の機種、中古の整えた機種なら、数万円で買えるものもあります。
総務省と消費者庁は、スマホには「希望小売価格」がなく、同じ機種でも店ごとに販売価格が違うと注意を呼びかけています。総務省の案内でも、同じ携帯会社の中で、オンラインショップと店舗、店舗どうしで値段が違うとされます。
事務手数料は、店頭4,950円・ウェブは無料か3,850円
機種変更の手続きには、契約の事務手数料がかかります。大手の携帯電話会社のうち3社の案内では、店頭での機種変更は3社とも4,950円です。ある会社は2025年9月5日に、店頭の手数料を3,850円から4,950円に上げ、ウェブでの手続きは無料のままとしました。
ウェブで申し込むと、3社のうち1社は無料、2社は3,850円で、店頭との差は1,100円か4,950円です。どれも携帯電話会社が自社の手続きについて案内している額で、会社や時期で変わるので、申し込む前に今の会社の料金の頁で確かめます。
2社の案内では、事務手数料は毎月の料金の請求に合わせて払い、ある会社では機種変更をした翌月の請求に入ります。分割払いにはできない会社もあるので、端末代を分割にしても、手数料は別に1回で払うお金と考えておきます。
店の「頭金」は、住宅や車の頭金と意味が違う
携帯電話の店で言う「頭金」は、住宅や車のように代金の一部を先に払うお金とは違います。総務省と消費者庁の注意喚起では、分割で払える上限の額に、店が上乗せする額という意味で「頭金」の語が使われる場合があると説明されています。
この意味の頭金は、払っても毎月の分割の額は減らず、一括で買うときも同じ額を払います。「頭金0円」とうたっていても、ほかの店より安いとは限らないので、比べるときは頭金を含めた支払いの総額で並べます。
頭金は店ごとに決めていて、オンラインショップには無い会社もあります。店で機種変更をするなら、行く前に電話などで、頭金の有無と額、頭金を無くす代わりに有料のオプションへの加入が条件になっていないかを聞いておきます。
データ移行を頼むと、3,960円の例
店頭で、前の端末から新しい端末へのデータの移行を頼むと、事務手数料とは別に料金がかかります。2つの会社の店頭のサポートの料金表で、データ移行は1回3,960円です。
データの移行は、新しい端末の画面の指示に沿って自分ですれば、料金はかかりません。データの引っ越しのアプリを無料で出している携帯電話会社もあります。
前の端末の支払いは、替えても続く
機種変更をしても、前の端末の分割の残りは消えません。通信の契約と端末代の分割払いは別の契約なので、残りは今までどおり毎月払い続けるか、会社によっては残りをまとめて払って終わらせます。
新しい端末も分割で買うと、しばらくは前の端末と新しい端末の2台分を同時に払います。まとめて払うと、分割に戻せない場合もあるので、手元に残るお金を見てから決めます。
総額の式と、店頭とウェブの差の例
自分の機種変更の総額は、次の式で出せます。前の端末の残りは、新しい端末とは別に、終わるまで毎月の請求に乗ります。
- 機種変更の日に払う分:本体代(一括の場合)+事務手数料+頭金+データ移行などの料金
- 毎月の請求に乗る分:新しい端末の分割の額+前の端末の分割の残り(終わるまで)
次の図は、8万9,800円の端末に替えるときの例です。店頭で手続きとデータ移行まで頼む場合と、ウェブで申し込んで自分でデータを移す場合を並べました。

図の例では、同じ端末でも店頭で全部頼むと10万4,210円、ウェブで自分で移すと9万3,650円で、1万560円の差です。ウェブの事務手数料が無料の会社なら、本体代の8万9,800円だけになります(金額は例)。
2台分の端末代が重なる月
前の端末を月2,750円の分割で買っていて、残りが8回なら、残りは2万2,000円です(金額は例)。新しい端末も分割で買うと、その8か月は、新しい端末の分割に2,750円を足した額が毎月の端末代になります。
残りの回数と額は、携帯電話会社の会員の頁か、毎月の請求の明細で確かめられます。替える時期を、前の端末の支払いが終わった後にずらすと、2台分が重なる月をなくせます。
機種変更の費用を抑える方法
ウェブで申し込み、データは自分で移す
事務手数料と頭金とデータ移行の料金は、申し込み方で変わるお金です。総務省の案内でも、オンラインショップを使うと事務手数料がかからずに買える場合があるとされています。
自分でデータを移せるなら、頭金の無いオンラインショップで申し込めば、頭金もデータ移行の料金もかかりません。設定に自信がなく店で頼むときは、頭金と料金の額を先に聞いて、総額を見てから決めます。
前の端末を下取りや買い取りに出す
前の端末は、携帯電話会社の下取りや、中古の端末を扱う店の買い取りに出せます。総務省の案内では、大手4社をはじめ、格安の携帯会社も下取りや買い取りをしていて、会社ごとに条件があるとされます。
出す前には、データの初期化と、スマホで払う決済のデータの消去、パスコードなどのロックの解除をします。本人確認の書類が要る端末は、家族であっても持ち主の本人しか売れません。
返却のプログラムは、条件と返す時期を確かめる
大手4社は、端末代に長い分割払いを設定し、決められた月以降に端末を返すなどの条件を満たすと、残りの支払いを免除するプログラムを出しています。返す前提なら、毎月の端末代は抑えられます。
返す時期を過ぎたり、返す端末の状態が基準に合わなかったりすると、追加の支払いが出ることがあります。ある会社では、回収の基準を満たさないときの費用を2万2,000円としています。条件は会社ごとに違うので、申し込む前に確かめます。
端末の値引きには、上限がある
機種変更で通信の契約を続ける人への端末の値引きやキャッシュバックは、端末の定価が8万円以上なら4万円までです。総務省の情報提供の窓口の頁では、これを超えるものが改正電気通信事業法で禁止される例に挙がり、定価が8万円未満の端末では上限がさらに低くなります。
この上限は、電気通信事業法施行規則 第22条の2の16で決まっています。機種変更で大きな値引きを持ちかけられたら、値引きの条件と、契約の後に払う総額を書面で確かめます。
端末だけを別に買う
総務省の案内では、大手4社は一部のブランドを除き、通信の契約が無くても端末だけを売っています。2021年10月以降に発売されたスマホには、原則としてSIMロックがかかっていないので、別の所で買った端末に今のSIMを入れて使う形もとれます。
中古の端末を買うときは、ネットワーク利用制限がかかっていないか、SIMロックと初期化、メーカーの保証の期間を確かめます。今の会社で使えるかは、その会社の動作確認の済んだ端末の一覧で調べます。
電池の減りだけなら、交換の費用と比べる
不満が電池の減りだけなら、バッテリー交換で使い続ける道もあります。交換の費用は、あるメーカーの正規の窓口で保証の外なら1万1,200円〜1万9,400円の例があります。
Androidの機種を携帯電話会社で替えると3,000円〜6万円、街の修理店では3,000円〜1万5,000円ほどが目安とされます。機種やメーカーで額が違うので、替える前に見積もりを取ります。
スマホのバッテリーの寿命は2〜3年ほどとされ、買ってから2〜3年で電池のほかに不満が無ければ、交換で快適さが戻ることがあります。OSの更新が届かなくなる時期が近いときや、画面や動作にも不具合があるときは、機種変更を考えます。
払う額で比べるなら、交換の費用とあと何年使えるかを、機種変更の総額と使う年数に並べます。画面の修理の料金はスマホの画面修理の料金の相場に、何年で替えるかの目安はスマホの買い替えは平均何年?にまとめています。
申し込む前に見ておくこと
- 前の端末の残り:分割が何回・いくら残っているか、返却のプログラムの返す時期はいつか
- 申し込みの審査:料金の払い忘れがあると、分割での購入の審査に通らないことがある
- バックアップ:写真や連絡先に加えて、トークの履歴を残したいアプリは、前の端末で先に引き継ぎの操作をする
- スマホで払う決済:電子マネーやポイントは、前の端末で引き継ぎの手続きが要るものがある
- 補償のサービス:端末の補償には、回線の契約がある人だけが入れるものや、会社を乗り換えると終わるものがある
総務省の案内では、端末の修理の受付が一方的に終わることがあり、その知らせが各社の公式サイトに載るだけの場合もあるとされます。新しい端末で補償に入るなら、月額と条件を総額の計算に入れておきます。
店の説明と請求が違うとき
頭金やオプションの説明が、後で届いた請求と違うときは、まず契約した会社の窓口に、契約の書面を手元に置いて内訳を聞きます。総務省と消費者庁は、頭金の表示をめぐる相談が各地の消費生活センターにも寄せられていたとしています。
それでも話がつかなければ、消費者ホットラインの188に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。料金の支払いが苦しくて機種変更を考えている場合は、携帯料金が払えないときの記事に、払えないときの流れと相談先をまとめています。
家計簿での書き方
総務省の家計調査では、スマホの本体代は「携帯電話機」、毎月の通話とデータ通信の料金は「携帯電話通信料」という別々の品目に分けています。機種変更のときの契約事務手数料は、携帯電話通信料のほうに入る例として挙がっています。
スマホの付属品と修理代は「他の通信機器」に入ります。端末代を分割で払う分は、クレジットの分割払いと同じ「クレジット購入借入金返済」の例に挙がっていて、通信料とは性質の違うお金です。
家計簿では、通信料と端末代を別の行にし、機種変更をした月に事務手数料と頭金とデータ移行の料金を、その月の支出として書きます。前の端末の分割が重なる間は、端末代の行を2つに分けておくと、いつ1台分に戻るかが分かります。行の分け方は、通信費の平均と家計簿での書き方にあります。
よくある質問
Q前の端末の分割が残っていても、機種変更できますか
できます。ただし前の端末の残りは消えず、払い続けるか、会社によってはまとめて払って終わらせます。分割の支払いの方法によっては、一定の期間がたつまで次の端末を分割で買えない会社もあります。
Q事務手数料は分割にできますか
ある会社では、事務手数料は分割払いにできず、機種変更をした翌月の料金と一緒に1回で請求されます。ほかの会社も、毎月の料金の請求に合わせて払う形の案内です。端末代を分割にしても、手数料は別に払うお金です。
Q「頭金0円」の店で買えば得ですか
得とは限りません。店の「頭金」は、分割の額に店が上乗せする額という意味で使われる場合があり、端末の販売価格そのものが店ごとに違います。比べるときは、頭金と本体代と手数料を足した総額で並べます。
Qデータの移行は自分でできますか
新しい端末の画面の指示に沿って進めれば、自分で移せます。トークの履歴や電子マネーのように、前の端末で先に引き継ぎの操作が要るものがあるので、前の端末を手放す前に済ませます。
まとめ
- 機種変更の費用で額が大きいのは本体代で、数万円から、高性能の機種は10万円を超える
- 事務手数料は大手の3社の店頭で4,950円、ウェブでは1社が無料、2社が3,850円
- 携帯電話の店の「頭金」は、分割の額に店が上乗せする額の意味で使われる場合があり、その頭金は払っても分割の額は減らない
- データの移行を店で頼むと3,960円の例があり、自分で移せば料金はかからない
- 前の端末の分割の残りは機種変更しても消えず、新しい端末の分割と重なる
- 通信の契約者への端末の値引きには上限がある(端末の定価が8万円以上なら4万円)
- 電池の減りだけが不満なら、バッテリー交換の費用と並べて決める
本体代と手数料と前の端末の残りを書き出して、総額を出せました。ウェブで申し込んで自分でデータを移す形にして、店で頼む場合との差も分かりました。
この記事で参照した公的情報
- 携帯電話ポータルサイト 6 端末を買う際のアドバイスは?(スマートフォンの価格は同じ携帯会社でもオンラインショップや店舗ごとに異なる・オンラインショップを利用すると事務手数料がかからずお得に購入できる場合がある・携帯大手4社では一部のブランドを除き通信の契約をしていなくてもスマートフォンのみ購入できる・2021年10月以降発売のスマートフォンには原則SIMロックがかかっていない・端末購入サポートプログラム=長期の分割払いを設定した上で○か月目以降に端末を返却などの条件を満たすと残りの支払いを免除・端末補償サービスの条件)
- 携帯電話業界における「頭金」の表示や端末販売価格に関する注意喚起(令和2年11月10日・総務省と消費者庁=あらかじめ定められた割賦払い額の上乗せという意味で「頭金」という用語が用いられている場合がある・頭金の減額で他店より安くなるとは限らない・端末の販売価格は店舗ごとに異なる・携帯電話端末には希望小売価格がない・支払総額をよく確認した上で購入)
- 窓口
- 総務省・消費者庁
- 確認日
- 確認先
- https://www.soumu.go.jp/main_content/000716220.pdf
- 端末販売の適正化等の取組に係る情報提供窓口(通信契約者に対して4万円(端末の定価が8万円以上の場合)を超える端末の値引きやキャッシュバック等の利益の提供が行われる場合・定価4万円から8万円までは定価の50%・2万円から4万円までは2万円・2万円以下は定価未満の額)
- 電気通信事業法施行規則 第22条の2の16 第1項第2号(端末の購入等を条件とする利益の提供の上限=4万円・対照価格が2万円を超え8万円以下の場合は対照価格の5割か2万円の高い額・2万円以下は対照価格)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(総務省令)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/360M50001000025
- 携帯電話ポータルサイト Q4.中古端末を買うときの注意点は?(ネットワーク利用制限・SIMロック・初期化・メーカーの保証期間・大手4社をはじめMVNO事業者も下取りや買取をしている・下取りに出すときはデータの初期化とモバイル決済のデータの消去・各種ロックの解除・売却できるのは本人のみ)
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(763 携帯電話通信料=契約事務手数料を含む/766 携帯電話機=スマートフォン・携帯電話・部品も含む/764 他の通信機器=764・766の項目の付属品及び修理代も含む/084 クレジット購入借入金返済=携帯電話機の機器代金分割払い)
