スマホの充電の電気代は1回いくら?|電池の容量(mAh)から出す1か月・1年の額と、充電器の挿しっぱなし・家族の分

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スマホの充電にかかる電気代は、電池にためる電気の量と、電気1kWhの値段で決まります。電池の量は、仕様の表にある容量(mAh)と電圧(V)から出せるので、自分のスマホに当てはめて計算できます。

この記事では、家電のカタログに使われる目安の単価31円で、1回・1か月・1年の額を例で計算します。充電器のW数から出す方法との違い、家族の分、充電器を挿しっぱなしにした場合の額、電池を長持ちさせる充電のしかたと、充電口の事故を防ぐ点もまとめます。

家族それぞれが毎晩スマホを充電していますが、電気代にどのくらい響いているのか分かりません。充電器を挿したままにしてよいのかも迷います。

スマホの充電の電気代を出す式

スマホの電池の容量は、mAh(ミリアンペアアワー)で書かれています。これに電池の電圧を掛けると、ためられる電気の量(Wh)になります。Whを1,000で割ってkWhにし、1kWhの値段を掛けると、空から満タンまで充電する1回の額です。

  • 電池の電気の量(Wh):容量(mAh)×電圧(V)÷1,000
  • 1回の電気代:電気の量(Wh)÷1,000×1kWhの単価
  • 1か月分:1回の電気代×その月に充電した回数

1kWhの値段は、契約している電力会社と料金のプランで変わります。家電のカタログでは、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた目安の単価が使われ、いまは1kWhあたり31円(税込)です。

この目安の単価は令和4年7月22日に改定されました。電力・ガス取引監視等委員会が公表する電力取引報で、全国の小売電気事業者が売った電力量と販売額を集計した値などを基にしていると、協議会は説明しています。

容量と電圧はどこで分かるか

電池の容量は、メーカーの仕様の表に「バッテリー容量 4,500mAh」のように書かれています。電圧は約3.7Vとして計算されることがあり、この記事も3.7Vで計算します。

容量が大きいほど、1回の充電でためる電気も多くなります。3,000mAhから3,500mAhの電池が主流で、4,000mAhを超えるものもあるとされます。

1回・1か月・1年の電気代の例

電池の容量を例として置き、目安の単価31円で計算しました。どちらも、空の電池を満タンまで1日1回充電する場合の額です。

  • 4,500mAh(16.65Wh):1回約0.52円、30日で約15.5円、1年で約188円
  • 5,000mAh(18.5Wh):1回約0.57円、30日で約17.2円、1年で約209円

スマホの充電の電気代を、目安の単価31円で計算した例の図。4,500mAh・3.7Vの電池を満タンまで1日1回充電すると1回約0.52円・30日で約15.5円・1年で約188円。5,000mAhなら1回約0.57円・30日で約17.2円・1年で約209円。容量は例

図の2つの例では、容量が500mAh違っても、1年の差は約21円です。2025年の家計調査では、電気代の総世帯の平均は1か月10,962円でした。4,500mAhの例の約15.5円は、その約0.14%にあたります。

残りが半分のときに充電するなら

この額は、空から満タンまでためる前提です。残りが半分のところから満タンにするなら、ためる電気も半分なので、1回の額も約0.26円になります(4,500mAhの例)。

1日に2回満タンまで充電する使い方なら、額は2倍です。1か月の回数は、ためた量で数えると、自分の使い方に合わせやすくなります。

充電器のW数から出す方法との違い

充電器の出力(W)と充電にかかった時間から出す方法もあります。出力20Wの充電器で1時間30分充電したとすると、20W÷1,000×1.5時間で0.03kWh、目安の単価31円で0.93円です(出力と時間は例)。

この出し方は、表示の出力で最後まで充電し続けるとみた計算です。電池の残りが多くなると電流を弱める機能を持つスマホもあるとされ、実際の電気の量は、この式の値より小さくなることがあります。

電池の量で出した額と比べる

同じ4,500mAhの電池でも、電池の量から出すと約0.52円、充電器の20Wと1時間30分から出すと0.93円です。差は前提の違いから出るもので、どちらも1回1円を下回ります。

タブレットも同じ式で出せます。7,600mAh・3.7Vの電池なら28.12Whで、満タンまで1回約0.87円です(容量は例)。ノートパソコンを使う時間の電気代は、パソコンの電気代で計算しています。

家族の分を合わせると

4人家族が、それぞれ4,500mAhのスマホを毎日1回満タンまで充電すると、1日約2.06円、30日で約62円、1年で約754円です(容量と回数は例)。1台の額に、毎日充電する台数を掛けて出しています。

家族4人がそれぞれ4,500mAhのスマホを毎日1回満タンまで充電した場合の電気代を、目安の単価31円で計算した例の図。1日約2.06円、30日で約62円、1年で約754円。容量と回数は例

図のとおり、1台ずつは小さな額でも、台数と日数を掛けると1年で数百円になります。タブレットや携帯ゲーム機なども毎日充電するなら、それぞれの容量で足し合わせます。

充電器を挿しっぱなしにすると

スマホをつながずに充電器だけをコンセントに挿しておくと、使っていなくてもわずかに電力を使います。この待機の電力は、USBの充電器で年間約0.26kWhという目安があり、目安の単価31円なら1年で約8円です。

充電が終わったスマホをつないだままにした場合も、1か月の額は1円に届かないとされます。挿しっぱなしの電気代は、充電そのものの額よりさらに小さい額です。

電気代より気を付けたいこと

使わない充電器を挿したままにすると、コンセントとプラグの間にほこりがたまり、トラッキング火災のおそれを高めることがあるとされます。湿気のこもりやすい場所のコンセントや、長く使わない機器のプラグを抜いておくことも挙げられています。

小さな子どもがいる家では、充電器やケーブルを子どもが触れる場所に置いたままにしないよう勧められています。コンセントにカバーを付ける方法も挙げられています。

電池を長持ちさせる充電のしかた

充電の電気代は1回1円に届かない例でした。スマホの電池に使われるリチウムイオン電池について、傷みを抑える充電のしかたとして次の点が挙げられています。買い替えの平均の年数とサインはスマホの買い替えにあります。

  • 充電しながら重い使い方をしない:充電中に使うと本体が熱くなり、熱で電池が劣化しやすくなります。熱くなったら操作と充電をいったん止めます。
  • 満タンのまま長く置かない:満充電の状態が長く続くと劣化しやすくなるとされます。過充電を防ぐ仕組みを持つ機種もあります。
  • 使い切ってから充電しなくてよい:リチウムイオン電池は継ぎ足しの充電で傷みにくく、空に近いところまで使い切るほうが劣化につながるとされます。

充電口の事故を防ぐ

製品評価技術基盤機構(NITE)は2025年4月8日、スマホやタブレットなどの充電コネクターについて注意を呼びかけました。充電口に液体や金属片、細かいごみが入ったまま充電すると、トラッキングやショートで異常に熱くなり、煙が出たり焦げたりするおそれがあります。

NITE は、充電口に液体や異物を入れない、壊れたり曲がったりしたコネクターは使わない、電池の入った製品を落とさないよう丁寧に扱う、の3点を挙げています。充電口に異物が入ったときは使うのをやめ、販売店やメーカーに相談するよう案内しています。

自分の家の単価で出し直す

目安の単価31円は、カタログの額をそろえるための値です。自分の家の額は、電気の明細の単価で出し直します。明細の請求額を使った電気の量(kWh)で割ると、基本料金なども含めた1kWhあたりの額が出ます。

家計調査(2025年・二人以上の世帯)で、1年の電気代158,622円を使った量で割った32.65円が平均でした。この額で計算すると、4,500mAhの例は1回約0.54円、30日で約16.3円です。

1kWhの額は、燃料費調整額や国の値引きがある月には動きます。明細の読み方と、自分の家の電気代を平均と比べる方法は、電気代の平均はいくら?にまとめています。

よくある質問

Qスマホを1回充電すると、電気代はいくらですか

目安の単価31円で計算すると、4,500mAh・3.7Vの電池を空から満タンまで充電して約0.52円です。容量が5,000mAhなら約0.57円で、容量に比例して額が変わります。

Q毎日充電すると、1か月・1年でいくらですか

4,500mAhの例で、毎日1回満タンまで充電すると30日で約15.5円、1年で約188円です。家族4人分なら1年で約754円です(目安の単価31円・容量と回数は例)。

Q充電器をコンセントに挿しっぱなしにすると、電気代はいくらですか

充電器だけを挿しておく待機の電力は、年間約0.26kWhという目安があり、31円で計算すると1年約8円です。額は小さいですが、ほこりによるトラッキング火災を防ぐため、使わない充電器は抜いておく方法があります。

Q夜のあいだずっと充電していると、電気代は増えますか

満タンになった後につないだままにしても、1か月で1円に届かないとされます。電気代より、満タンのまま長く置くと電池が劣化しやすいとされる点に気を付けます。

まとめ

  • 電池の電気の量は、容量(mAh)×電圧(V)÷1,000で出る
  • 1回の額は、電気の量(Wh)÷1,000×1kWhの単価
  • 計算に使った31円は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安の単価
  • 4,500mAhの例は1回約0.52円、30日で約15.5円、1年で約188円
  • 家族4人分の例でも、1年で約754円
  • 充電器の挿しっぱなしは額より、ほこりと充電口の異物に気を付ける
  • 自分の家の額は、明細の請求額÷使った量の単価で出し直す

スマホの電池の容量と家族の台数が分かれば、充電の電気代を1か月の額で出せます。電気代の見込みに、充電の分として書き足しておけます。

この記事で参照した公的情報

  1. よくある質問 Q7 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか(電力取引報の全小売電気事業者の販売電力量・販売額の集計値などに基づき算出・現在の目安単価は令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込))
    窓口
    公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
    確認日
    確認先
    https://www.eftc.or.jp/qa/
  2. デジタル機器に「みず」「きず」「らっか」はNGです!(2025年4月8日・充電コネクターに液体や異物を侵入させない・破損や変形した充電コネクターは使用しない・リチウムイオン電池内蔵製品は丁寧に扱う)
    窓口
    独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)
    確認日
    確認先
    https://www.nite.go.jp/data/000157413.pdf
  3. 家計調査 家計収支編 2025年 総世帯 詳細結果表 第4表(用途分類・電気代1か月10,962円)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409805
  4. 家計調査 家計収支編 2025年 二人以上の世帯 第4-1表(品目分類・電気代の平均価格1kWhあたり32.65円)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409546

この記事を書いているのは

Mirai Kanaiは、家計を見えるようにすることを目的とした個人向けの家計簿サービスです。運営するMove for People株式会社は、家計が見えていないことが、使える制度を逃したり、対処が遅れたりする原因になっていると考えています。

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この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。特定の金融商品の推奨や、個別の投資判断に関する助言を行うものではありません。公的制度の要件・金額は変更される場合があり、自治体によって異なります。実際のご利用にあたっては、必ず公式の窓口でご確認ください。