パソコンの電気代は1時間いくら?|ノート・デスクトップ・ゲーミングPCの消費電力で出す1か月の額と、スリープ・電源の切り方

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パソコンの電気代は、パソコンが使う電力(W)と、使っている時間、電気1kWhの値段で決まります。ノートパソコンかデスクトップか、ゲームのように重い処理をするかで、使う電力が何倍も変わります。

この記事では、家電のカタログに使われる目安の単価31円で、パソコンの種類ごとの1時間と1か月の額を計算します。ディスプレイや周辺機器の分、スリープとシャットダウンの使い分け、節約の額、明細の単価で出し直す手順もまとめます。

在宅勤務でパソコンを使う時間が長くなり、電気代がどのくらい増えているのか分かりません。デスクトップとノートでどれだけ違うのかも知りたいです。

パソコンの電気代を出す式

パソコンの電気代は、W の数を1,000で割ってkWh にし、使った時間と1kWhの値段を掛けて出します。1時間の額が分かれば、1日の時間と日数を掛けて1か月の額になります。

  • 1時間あたり:消費電力(W)÷1,000×1kWhの値段
  • ひと月あたり:1時間あたりの額×1日の使用時間×使った日数

電気の単価は、電力会社や契約のしかたで家ごとに変わります。そこで家電の表示では、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価(1kWhあたり31円・税込)が使われます。この31円は令和4年7月22日の改定からの値です。

消費電力は、使い方で上下する

パソコンの消費電力は、いつも同じではありません。文章を書く・ウェブを見るといった軽い作業のときは小さく、動画の編集や3Dのゲームで CPU やグラフィックボードが全力で動くときは大きくなります。

同じパソコンでも作業で電力が変わるので、1つの値で額を決めにくい家電です。自分のパソコンのふだんの電力を知るには、メーカーの仕様の表の消費電力を見るか、コンセントとの間につなぐ電力の測定器で測る方法があります。

種類ごとの1時間と1か月の電気代

ノートパソコン・デスクトップ・ゲーミングPCの消費電力を例として置き、目安の単価31円で計算します。

  • ノートパソコン(25Wの例):1時間0.775円
  • デスクトップ(本体90W+ディスプレイ25W=115Wの例):1時間3.565円
  • ゲーミングPC(ゲーム中に450Wの例):1時間13.95円

在宅勤務で1日6時間・月22日使う場合は、ノートパソコンが3.3kWhで約102円、デスクトップが約15.2kWhで約471円です。ゲーミングPCを1日3時間・30日、ゲームに使うと40.5kWhで約1,256円になります。

パソコンの電気代を、目安の単価31円で計算した例の図。1時間はノートパソコン(25W)0.775円、デスクトップ(本体90W+ディスプレイ25W)3.565円、ゲーミングPC(ゲーム中450W)13.95円。1日6時間・月22日では、ノート約102円、デスクトップ約471円。ゲーミングPCを1日3時間・30日なら約1,256円。消費電力と時間は例

図の例では、同じ1日6時間・22日でも、デスクトップはノートパソコンの約4.6倍の額です。差の約368円は1年にすると約4,419円になります。

2025年の家計調査では、電気代の総世帯の平均は1か月10,962円でした。デスクトップの例の約471円は、その約4.3%です。ゲーミングPCの例の約1,256円は約11%にあたり、使う時間が長い家では見過ごせない額になります。

ノートパソコンの電力が小さい理由

ノートパソコンは、電池で長く動くように、使う電力を小さく抑えて作られています。画面も本体に入っているので、デスクトップのように別のディスプレイの電力を足す必要がありません。

ただし、グラフィックボードを積んだゲーミングノートは、ゲーム中にデスクトップに近い電力を使う機種もあります。ノートかデスクトップかの形より、仕様の表の消費電力で比べます。スマホを充電する額は、スマホの充電の電気代で出しています。

ディスプレイと周辺機器の分も足す

デスクトップは本体のほかに、ディスプレイの電力がかかります。ノートパソコンに外付けのディスプレイをつなぐ場合も、その分が足されます。

25Wのディスプレイを1日6時間・月22日使うと、3.3kWhで約102円です(消費電力は例)。2枚並べれば、その倍になります。プリンターや外付けのハードディスク、スピーカーなども、電源が入っていれば電力を使います。

使い終わったら、本体だけでなくディスプレイと周辺機器の電源も切ります。電源タップのスイッチでまとめて切れるようにしておくと、切り忘れを減らせます。

つけっぱなしにすると、いくらか

115Wのデスクトップの例を、115Wのまま24時間・30日動かすと、82.8kWhで約2,567円です。何もしていない間は消費電力が下がる機種があるので、これは上限に近い見込みです。

夜の間も電源を入れたままにする使い方なら、何も操作しない時間に自動でスリープに入る設定にしておくと、切り忘れた時間の電力を減らせます。スリープからなら、開いていたファイルのまま朝の作業に戻れます。

在宅勤務の日は、パソコンのほかに照明やエアコンの分も増えます。1か月の増える額と、会社に精算してもらう分の計算は、在宅勤務の電気代にあります。

スリープと電源を切るのは、どちらが得か

スリープは、作業の中身をメモリに残したまま、使う電力を小さくして待つ状態です。電源を切ったときより電力を使いますが、すぐに作業に戻れます。

スリープ中の消費電力は機種で違い、数Wの製品があります。3Wの例で、毎晩16時間・30日スリープにしておくと、1.44kWhで約45円です(目安の単価31円)。

パソコンは起動と終了のときに電力を多く使うとされ、短い離席ならスリープ、長く使わないなら電源を切る、という使い分けが紹介されています。目安として90分以内の中断はスリープのほうが使う電力量が少ないとされます。

資源エネルギー庁の試算での節約の額

資源エネルギー庁の省エネの案内では、使わないときは電源を切り、1日1時間使う時間を短くすると、デスクトップ型で1年約980円、ノート型で1年約170円の節約になるとしています(31円/kWhで換算)。どちらも、1日1時間の短縮を365日続けたときの額です。

電源オプションを「モニタの電源をOFF」から「システムスタンバイ」に変えた場合(週3.25時間・52週)は、デスクトップ型で1年約390円、ノート型で1年約50円です。画面だけ消すより、パソコン全体を待機の状態にするほうが電力が下がります。

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトが示すパソコンの節約額の図(31円/kWhで換算)。使わないときは電源を切り、1日1時間使う時間を短くすると、デスクトップ型で1年約980円、ノート型で1年約170円。電源オプションを「モニタの電源をOFF」から「システムスタンバイ」にすると、デスクトップ型で1年約390円、ノート型で1年約50円

図の額は、資源エネルギー庁が省エネルギーセンターの実測値などをもとに出した試算です。使う機器や使い方で額は変わるので、自分のパソコンでは消費電力と時間から計算し直します。

スクリーンセーバーでは、電力は下がらない

資源エネルギー庁は、スクリーンセーバーを使っても、パソコンの消費電力は下がらないとしています。とくに3Dのスクリーンセーバーは、描く処理に CPU の力を使うので、操作していないのにかえって消費電力が上がる製品もあると説明しています。

離席の間に電力を下げたいなら、スクリーンセーバーではなく、ディスプレイの電源を切る設定か、スリープに入る設定を使います。どちらも、次の節の電源の設定で何分後に切り替えるかを決められます。

パソコンの電気代を抑える使い方

パソコンの電気代は、消費電力と時間の掛け算です。使う時間を短くするか、同じ時間でも使う電力を小さくするかで下がります。

省電力の設定と、画面の明るさ

Windows の電源の設定(電源オプション)や Mac の省エネルギーの設定では、何分操作しなければ画面を消すか、スリープに入るかを決められます。省電力のモードを選んでおくと、パソコンが自動で消費電力を抑えます。

ディスプレイは電力を使う部分なので、見づらくない範囲で明るさを下げると消費電力が下がります。周辺機器を使わないときに外したり電源を切ったりすることも、少しずつ効きます。

重い処理をしている時間を見直す

ゲームや動画の書き出しが終わった後も、ゲームの画面や重いソフトを開いたままにしておくと、高い消費電力が続くことがあります。使い終わったソフトは閉じ、ゲーミングPCは遊ばない時間はスリープか電源を切ります。

買い替えのときは、消費電力と省エネのロゴを見る

資源エネルギー庁は、「国際エネルギースターロゴ」の付いたパソコンなどの機器は、待機の状態が一定の時間続くと省エネのモードに自動で切り替わる機能を持つとしています。買うときの目印の1つになります。

古いパソコンを手放すときは、家電リサイクル法ではなく、メーカーが回収するパソコンのリサイクルの仕組みで出します。出し方の違いは、家電リサイクル料金はいくら?にまとめています。何年で買い替えるかの目安はパソコンの寿命にあります。

自分の家の単価で、計算し直す

31円は、どの店のカタログでも同じ値で比べられるように決めた単価です。自分の家の額に近づけるには、明細から1kWhの値段を出して置き換えます。

ステップ1パソコンとディスプレイの消費電力を確かめる3分

メーカーの仕様の表か取扱説明書で、本体の消費電力と、ディスプレイの消費電力を書き写します。デスクトップは2つを足します。

ステップ2明細から1kWhの値段を出す3分

1か月の電気の請求額を、明細に書かれた使用量のkWh の数で割ると、その月の1kWhあたりの値段が出ます。明細の読み方は、電気代の平均はいくら?にあります。

ステップ3使う時間と日数を掛ける2分

平日と休日に分けて、1日にパソコンを開いている時間と、月の日数をメモに書き出して式に入れます。たとえば、明細の値段が35円の家で、115Wのデスクトップを1日6時間・月22日使うと、約15.2kWhで約531円です(数字は例)。

在宅勤務の日数が増えた月は、パソコンだけでなく照明や冷暖房の時間も増えます。家計簿では電気代の月の額を見比べ、増えた月にパソコンを使った日数も書き添えておくと、次の月の見込みを立てやすくなります。

よくある質問

Qパソコンの電気代は1時間いくらですか

消費電力で決まります。目安の単価31円で、25Wのノートパソコンの例なら1時間0.775円、本体とディスプレイで115Wのデスクトップの例なら3.565円、ゲーム中に450Wのゲーミングパソコンの例なら13.95円です。

Q在宅勤務で1か月使うと、いくらかかりますか

1日6時間・月22日の例で、ノートパソコン(25W)なら約102円、デスクトップ(115W)なら約471円です(目安の単価31円)。外付けのディスプレイを足すと、その分が増えます。

QゲーミングPCの電気代は高いですか

ゲーム中は CPU とグラフィックボードが全力で動くので、消費電力が大きくなります。ゲーム中に450Wの例で、1日3時間・30日遊ぶと約1,256円です(目安の単価31円)。家庭用のゲーム機の例は、ゲーム機の電気代にあります。

Qスリープとシャットダウンは、どちらが電気代を抑えられますか

長く使わないなら電源を切るほうが電力を使いません。短い離席ならスリープを使う使い分けがあります。スリープ中3Wの例で、毎晩16時間・30日なら約45円です。

Qパソコンをつけっぱなしにすると、いくらかかりますか

115Wのデスクトップの例で、115Wのまま24時間・30日動かすと約2,567円です。何もしていない間は電力が下がる機種もあるので、上限に近い見込みです。

Qデスクトップをノートパソコンに替えると、いくら下がりますか

1日6時間・月22日の例で、115Wのデスクトップと25Wのノートでは、1か月約368円、1年約4,419円の差です(目安の単価31円)。使う時間が長いほど、差は大きくなります。

まとめ

  • 1時間の額=本体とディスプレイのWの合計÷1,000×1kWhの値段
  • 計算に使った31円は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価(令和4年7月22日から)
  • 例:ノートパソコン(25W)1時間0.775円、デスクトップ(115W)3.565円、ゲーム中のゲーミングPC(450W)13.95円
  • 1日6時間・月22日の例で、ノート約102円、デスクトップ約471円
  • 消費電力は作業で上下し、ゲームや動画の編集の間は大きくなる
  • 資源エネルギー庁の試算では、使う時間を1日1時間短くするとデスクトップ型で1年約980円、ノート型で約170円の節約
  • スクリーンセーバーでは電力は下がらない。ディスプレイを消す設定かスリープを使う
  • 自分の家の額に近づけるには、明細から出した1kWhの値段で計算し直す

パソコンとディスプレイの消費電力と明細の単価が分かれば、1か月の電気代を出せます。在宅勤務の日数が変わった月も、同じ式で見込みを直せます。

この記事で参照した公的情報

  1. よくある質問 Q7 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか(電力取引報の全小売電気事業者の販売電力量・販売額の集計値などに基づき算出・現在の目安単価は令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込))
    窓口
    公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
    確認日
    確認先
    https://www.eftc.or.jp/qa/
  2. 無理のない省エネ節約 エンターテイメント(パソコン:使わないときは電源を切る=1日1時間利用時間を短縮するとデスクトップ型で年間約980円・ノート型で約170円/電源オプションを「モニタの電源をOFF」から「システムスタンバイ」にするとデスクトップ型で年間約390円・ノート型で約50円の節約・国際エネルギースターロゴ・スクリーンセーバーでは消費電力は下がらない)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネポータルサイト)
    確認日
    確認先
    https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/entertainment/index.html
  3. 無理のない省エネ節約 省エネ効果の算出根拠(電気の金額換算係数31円/kWh=令和4年7月 全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネポータルサイト)
    確認日
    確認先
    https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/index.html
  4. 家計調査 家計収支編 2025年 総世帯 詳細結果表 第4表(用途分類・電気代1か月10,962円)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409805

この記事を書いているのは

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