石油ストーブの処分費用|灯油を抜けば粗大ごみで数百円、灯油の抜き方と余った灯油の持ち込み先、ファンヒーター・FF式の額、店や業者の引き取り
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石油ストーブの処分費用は、灯油と乾電池を抜いて粗大ごみに出せば、数百円で済みます。東京都中央区は、石油ストーブが400円、石油ファンヒーターが600円です。
仙台市は、石油ストーブもファンヒーターも400円です。船橋市は、ファンヒーターを含むストーブが370円です。灯油が残ったままでは粗大ごみに出せないので、先に使い切るか抜いておきます。
抜いた灯油は、中央区も仙台市もごみとして集めません。中央区はメーカーや購入店に、仙台市は販売店かガソリンスタンドに相談するよう案内しています。店の引き取りや回収業者に頼む道もあり、製造から年数の浅いものは売れることがあります。
古い石油ファンヒーターを捨てたいのですが、タンクに灯油が残っています。どうやって抜くのか、抜いた灯油をどこへ持っていけばよいのかも分かりません。
灯油を抜いてから選ぶ、4つの手放し方と額
石油ストーブを手放す道は、粗大ごみ・店の引き取り・回収業者・売る、の4つです。どの道を選んでも、中の灯油と乾電池をどうするかを先に決めておきます。
| 手放す道 | 額の目安 | 灯油 |
|---|---|---|
| 粗大ごみ | 370〜600円 | 抜いて出す |
| 店の引き取り | 1,100〜2,200円 | 抜いて渡す |
| 回収業者 | 業者で違う | 業者に聞く |
| 売る・譲る | 0円か売れた額 | 抜いて渡す |
粗大ごみの額は中央区・仙台市・船橋市の案内から、店の引き取りの額は家電量販店が示す料金を集めた2025年1月時点の調べから取りました。回収業者は、1台ごとの料金に出張料が足される業者と、積む量で決まる業者があり、額の幅が大きくなります。

図は、灯油を先に片付けてから出し方を選ぶ例です。灯油が残っていると、粗大ごみにも店の引き取りにも出せないので、抜く作業がいちばん先にきます。
自分の額は、品目の名前で決まる
粗大ごみの額は、市区町村の品目の表で「ストーブ」「ファンヒーター」「FF式」のどれに当たるかで決まります。同じ灯油の暖房器具でも、品目が分かれていると額が違います。
| 市区町村 | ストーブ | ファンヒーター |
|---|---|---|
| 東京都中央区 | 400円 | 600円 |
| 宮城県仙台市 | 400円 | 400円 |
| 千葉県船橋市 | 370円 | 370円 |
自分の家の額は、次の順で出します。台数が多いときは、品目ごとの額を足します。
- 手順1:本体の銘板や取扱説明書で、芯で燃やすストーブか、ファンヒーターか、FF式かを確かめる
- 手順2:住んでいる市区町村の分別の一覧で、その品目の手数料を引く
- 手順3:台数分を足し、灯油の引き取りに料金がかかるなら、それも足す
中央区で石油ファンヒーター1台と石油ストーブ1台を出すと、600円と400円で1,000円です(例)。灯油を店に無料で引き取ってもらえるなら、払うのはこの1,000円だけになります。
灯油の抜き方は、ストーブとファンヒーターで違う
灯油の量が少なければ、ふだんどおりに使って燃やし切る方法があります。ただし、故障している本体で燃やし切ろうとすると火が出るおそれがあるので、壊れたものはポンプで抜きます。
抜くときは、取扱説明書の「しまい方」「保管」の項目に沿って進めます。型番によってタンクの作りが違うので、手順を先に読んでから始めます。
用意するものと、始める前のこと
灯油を受ける容器と、吸い出す道具をそろえます。床を汚さないように、敷く物も用意します。
- 灯油用のポリタンクなど、抜いた灯油を入れる容器
- 灯油用の給油ポンプと、細かい所に使うスポイト
- 厚手のゴム手袋と、下に敷く新聞紙や古い布
作業は、消火して本体が十分に冷めてから、火の気のない所で行います。電源プラグのある機器はプラグを抜き、点火用の乾電池も外しておきます。
芯で燃やす石油ストーブ
芯で燃やすストーブは、給油タンクのほかに、本体の固定タンクにも灯油が残ります。次の順で抜きます。
- 手順1:取り外せる給油タンクがあれば外し、ポンプで容器に移す
- 手順2:本体の固定タンクに残った灯油を、説明書の手順でポンプやスポイトで吸い取る
- 手順3:こぼれた灯油を新聞紙や布で拭き取る
給油タンクを空にしただけでは、本体の側に灯油が残ります。芯の空焼きは芯の手入れの作業で、灯油を燃やして片付ける方法ではないので、対応する型かと手順を説明書で確かめます。
石油ファンヒーター
ファンヒーターは、給油タンクを外したあとの油受皿に灯油がたまっています。次の順で抜きます。
- 手順1:給油タンクを外し、中の灯油をポンプで容器に移す
- 手順2:油受皿の油フィルターを外し、受皿に残った灯油をスポイトで吸い取る
- 手順3:フィルターを戻し、周りを拭き取る
芯で燃やすストーブの空焼きの手順は、ファンヒーターには使いません。受皿の形やフィルターの外し方は型番ごとに違うので、説明書の図と見比べながら進めます。
してはいけない抜き方
口をつけて灯油を吸う、本体を傾けて灯油を流し出す、説明書に書かれていない所まで分解する、の3つはしません。漏れが止まらない、強いにおいが続くなど、いつもと違うときは作業を止めて、メーカーや買った店に相談します。
抜いた灯油は、買った店やガソリンスタンドへ
中央区の分別の一覧では、灯油は「収集できません」とされ、メーカーや購入店に相談するよう書かれています。仙台市も、灯油は販売店またはガソリンスタンドに相談するものとしています。
灯油は消防法の危険物で、排水口や側溝に流したり、土に埋めたりしてはいけません。食用油を固める薬は灯油には使えず、固めようとして灯油を温めると火が出るおそれがあります。
持ち込む前に電話で聞くこと
引き取るかどうかや、無料か有料かは、店ごとに違います。その店で灯油を買った人だけを無料で引き取る店もあるので、持ち込む前に電話で次のことを聞きます。
- 家庭で余った灯油を引き取るか、料金はいくらか
- 量の決まりはあるか、古い灯油や水の混じった灯油でもよいか
- 容器ごと預けるのか、移し替えて容器を持ち帰るのか
運ぶときは、ポリタンクのふたをしっかり閉め、車の中で倒れないように置きます。容器に傷があったり、ふたが閉まらなかったりするときは、運ばずに店に引き取り方を相談します。
次の冬に持ち越さない
昨シーズンの灯油は使わず、新しい灯油を使うことを、消費者庁は石油ストーブ等の使い始めの確認の1つに挙げています。ストーブを手放さない家でも、春に使い切れなかった灯油は、早めに店に相談します。
灯油の値段や、1か月の灯油代の平均は灯油代の平均にあります。シーズンの終わりに買う量を減らしておくと、余る灯油も減らせます。
粗大ごみに出すときの手順
粗大ごみは、申し込んでから収集の日に出す流れです。灯油と乾電池を抜いたことを、出す前にもう一度確かめます。
- 手順1:粗大ごみの受付に、電話かインターネットで申し込む(品目は「ストーブ」「ファンヒーター」など)
- 手順2:言われた額の処理券をコンビニなどで買い、本体に貼る
- 手順3:収集日の朝、決められた場所に出す
鹿児島市は、石油ストーブやファンヒーターは必ず灯油や電池を抜いておくよう示し、受付から収集までおおむね2週間ほどかかるとしています。引っ越しの日が決まっているときは、早めに申し込みます。
外した乾電池は、本体とは別に、市区町村の乾電池の出し方で出します。灯油ポンプも、中央区は灯油が付いていれば洗って乾かしてから、仙台市は拭き取ってから出すよう示しています。
申し込みの方法と処理券の買い方は、粗大ごみの料金にあります。石油ストーブとファンヒーターを同じ品目にする市と分ける区があるので、申し込むときに品目の名前を確かめます。
FF式は、取り付けた店に先に聞く
FF式は、強制給排気式の暖房機です。仙台市は、ファンヒーターのうちFF式を800円とし、ほかのファンヒーターの400円より高い額にしています。
船橋市も、FF型を740円として通常型と分けています。給排気の筒を外す作業が要ることがあるので、外し方は自分で決めず、取り付けた店やメーカーに先に聞きます。
店や回収業者に頼むときの額
買い替えなら、店の引き取り
新しい暖房器具を買う店で、古いストーブを引き取ってもらえることがあります。家電量販店が示す料金を集めた2025年1月時点の調べでは、石油ストーブや石油ファンヒーターの引き取りは1台1,100〜2,200円ほどでした。
引き取りだけで家に来てもらうと、出張料が別にかかる店があります。灯油を使うストーブは引き取らない量販店もあるので、品目と条件を先に店の案内で確かめます。
ホームセンターには、同じ店で新しいストーブを買い、自分で持ち込むと、古いものを無料で引き取る店があります。持ち込む前に、灯油を抜いておく決まりがあるかも聞いておきます。
回収業者は、出張料と許可を確かめる
業者と頼む人をつなぐ仲介サイトの相場(2023年11月時点)では、軽トラック1台分の回収は8,000〜15,000円です。仲介で手数料を得る会社の数字なので、見積もりを比べるときの目安にします。
ストーブ1台だけなら、粗大ごみより高くつくことがあります。ほかの家具や家電もまとめて出すときや、出す日を急ぐときに向いています。
家庭から出たごみを業者が集めるには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可か委託が要る、と環境省は案内しています。産業廃棄物の許可や古物商の許可しかない業者は、家のごみとしての回収を頼む相手になりません。
国民生活センターは、不用品回収の相談が2021年度に2,000件を超えたと公表しています。安い定額をうたいながら、作業のあとに人件費などの名目で額を上乗せされた例があり、見積もりで次のことを確かめます。
- 灯油が残っていても回収するか、抜く作業に料金がかかるか
- 出張料や運び出しの料金を含めた総額と、キャンセル料
- 市区町村の許可か委託があるか
見積もりに無かった額を作業のあとで求められたら、その場で払う前に、消費者ホットライン「188」にかけます。住んでいる地域の消費生活センターで、払う必要があるかを相談できます。
売るなら、製造年と季節を見る
石油ファンヒーターは、製造から年数の浅いものなら、買取の店で値がつくことがあります。買取の一括査定のサイトの調べ(2025年1月時点)では、未開封や状態のよいもので8,000〜27,000円ほどでした。
これは一括査定で手数料を得る会社の数字なので、実際の額は査定で確かめます。同じ調べでは、熱を出す暖房機は、製造から6年以上たつと買い取らない店があるとしています。
付属品が欠けると買値が下がるので、説明書や部品をそろえ、灯油を抜いてから査定に出します。給油口の周りや底の汚れも、拭いておきます。
暖房器具は、寒くなる前の秋に売ると値がつきやすいとされます。春に手放すと決めたなら、灯油を抜いて乾電池を外した状態でしまい、秋に査定に出す道もあります。
フリマアプリで個人に売るときは、送料と手間がかかります。灯油が残っていないことを確かめてから渡し、年式・型番・使った年数を書いておくと、あとの行き違いを防げます。
寿命が近いものは、売るより手放す
石油の暖房機は、8年たったら点検か取り替えをする目安とされています。メーカーが修理の部品を持つ期間にも限りがあり、ストーブでは6年ほどとされるため、古いものは壊れたときに修理を断られることがあります。
着火しにくい、運転中に異音がする、灯油の減りが早くなった、といった様子は寿命が近いサインです。古いものは売ろうとせず、粗大ごみか店の引き取りで手放します。
家計簿での書き方
粗大ごみの処理券や店の引き取り料は、払った月の支出に「ストーブの処分」と1行で書きます。灯油の引き取りに払った額も同じ行に入れておくと、手放すのにかかった総額が分かります。
総務省の家計調査では、粗大ゴミの回収料金やシール代を「廃棄物処理手数料」の品目に分けています。新しく買うストーブや温風ヒーターの代は「ストーブ・温風ヒーター」で、FF式の温風ヒーターもここに入ります。
冬の暖房費の見込み方は暖房費の平均にあります。買い替えでほかの暖房器具に変えるなら、灯油代が減る分と電気代が増える分を並べて見ます。
迷いやすい場面
灯油を抜いたあとも、においが残る
抜いたあとも、本体の中にわずかな灯油が残ることがあります。拭き取れる所は拭き取り、気になるときは粗大ごみの受付に、そのまま出してよいかを聞きます。
引っ越しの日までに収集が来ない
粗大ごみは、申し込みから収集まで日がかかります。間に合わないときは、店の引き取りか、許可のある業者に日を決めて頼みます。
実家から古いストーブがいくつも出てきた
台数が多いと、粗大ごみの額は台数分になり、灯油を抜く手間も増えます。抜いた灯油はポリタンクにまとめ、店に引き取りを相談します。家の中をまとめて片付けるときの額の目安は、実家じまいの費用にあります。
よくある質問
Q石油ストーブの処分費用はいくらですか
灯油と乾電池を抜いて粗大ごみに出せば数百円です。東京都中央区は、石油ストーブが400円、石油ファンヒーターが600円です。店の引き取りは、1台1,100〜2,200円ほどです。
Q灯油が入ったまま捨てられますか
粗大ごみには、灯油を抜いてから出します。灯油が残ったままでも回収する業者はありますが、引き取るかと料金は業者ごとに違うので、見積もりのときに伝えます。
Q抜いた灯油はどこに持っていけばよいですか
買った店やガソリンスタンドに、引き取るかと料金を電話で聞いてから持ち込みます。中央区も仙台市も、灯油はごみとして集めていません。
Q少しだけ残った灯油は、どうすればよいですか
給油タンクや油受皿に残った分は、スポイトで吸い取り、残りを新聞紙や布で拭き取ります。拭き取った布の出し方は、市区町村の分別の一覧で確かめます。
Q石油ストーブは売れますか
製造から年数の浅いものは値がつくことがあり、暖房機は製造から6年以上たつと買い取らない店があります。灯油を抜き、付属品をそろえて、寒くなる前の秋に査定に出すと値がつきやすいとされます。
まとめ
- 灯油と乾電池を抜けば、粗大ごみで数百円(中央区は石油ストーブ400円・ファンヒーター600円)
- 仙台市は400円で、FF式は800円と、品目で額が分かれる市がある
- 灯油は使い切るか、取扱説明書の手順で給油タンクと本体の側からポンプやスポイトで抜く
- 抜いた灯油はごみに出さず、買った店やガソリンスタンドに電話で聞いてから持ち込む
- 店の引き取りは1台1,100〜2,200円ほど、回収業者は出張料を含めた総額と許可を確かめる
- 製造から年数の浅いものは売れることがあり、8年を過ぎたものや寿命のサインが出たものは売るより手放す
ストーブかファンヒーターかFF式かが分かれば、分別の一覧で払う額を引けます。灯油と乾電池を先に片付けておけば、粗大ごみでも店の引き取りでも、そのまま手放せます。
この記事で参照した公的情報
- ごみと資源の分け方・出し方一覧表(す)(中央区の案内・2026年7月22日更新・ストーブ(石油ストーブ)は粗大ごみで手数料400円・灯油・電池を除く)
- ごみと資源の分け方・出し方一覧表(ふ)(中央区の案内・2026年7月22日更新・ファンヒーターは粗大ごみで手数料600円・灯油・電池を除く。(せ)の石油ファンヒーターは「ファンヒーター」で申し込み)
- ごみと資源の分け方・出し方一覧表(と)(中央区の案内・2026年7月22日更新・灯油は収集できない・メーカーや購入店に相談・灯油ポンプは灯油が付いている場合は洗って乾かしてから出す)
- 五十音で引くワケ方事典(サ行)(仙台市の案内・2026年3月1日更新・ストーブ(ファンヒーターを除く)は粗大ごみで処理手数料400円・乾電池を外して灯油を抜く)
- 五十音で引くワケ方事典(ハ行)(仙台市の案内・2026年3月1日更新・ファンヒーターは粗大ごみで処理手数料400円・FF式は800円)
- 五十音で引くワケ方事典(タ行)(仙台市の案内・2026年3月1日更新・灯油は販売店またはガソリンスタンドに相談・灯油用ポンプは灯油を拭き取ってから出す)
- 粗大ごみ処理手数料一覧(船橋市の案内・令和7年10月6日更新・ストーブ(ファンヒーターを含む)は通常型370円・FF型740円)
- 粗大ごみはどうやって出せばよいですか(鹿児島市の案内・2024年12月27日更新・石油ストーブやファンヒーターは必ず灯油や電池を抜いておく・受付から収集までおおむね2週間程度)
- シーズン初めの石油ストーブ安全大作戦~5つのポイントで火災事故を防ごう!~(令和5年10月26日・燃料は新しい灯油を使い、昨シーズンの灯油は使わない)
- 廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください! Q&A(家庭の廃棄物を回収するには市区町村の一般廃棄物処理業許可や委託が必要・産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では回収できない)
- 不用品回収サービスのトラブル-市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず、違法に回収を行う事業者に注意!-(相談は2021年度に2,000件を超えた・基本料金の他に人件費や廃棄費用等の名目で追加料金・許可業者を探し複数社から見積もり)
- 窓口
- 国民生活センター
- 確認日
- 確認先
- https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20221102_1.html
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(472 ストーブ・温風ヒーター=石油、ガスの強制給排気式(FF式)温風ヒーターも含む・541 廃棄物処理手数料=粗大ゴミの回収料金・シール代)
