雛人形の相場はいくら?|孫に贈るなら7万〜30万円とする案内も。種類ごとの価格の幅と家計簿での書き方

家計の見える化 ・

雛人形(ひな人形)の値段は、飾りの種類と人形の数、衣装着か木目込みかで幅があります。人形の店などの案内では、孫に贈る雛人形の相場を7万円〜30万円とするものや、一般的な相場を7万円〜20万円ほどとするものがあります。

この記事では、種類ごとの価格の幅と値段の差が出るところ、予算を決める前に確かめることをまとめます。家計簿での書き方は総務省統計局の家計調査の分類から並べ、祖父母が代金を出すときの贈与税の扱いにも触れます。

雛人形の予算をいくらにすればよいかが分かりません。祖父母に代金を出してもらうときの税金や、家計簿の書き方でも迷います。

雛人形の相場は、飾りの種類と人形の数で変わる

雛人形には、男雛と女雛の2人を飾る親王飾りから、15人をそろえる七段飾りまで種類があります。台が収納箱を兼ねる収納飾りや、ケースに入ったケース飾りもあり、人形の数が増えるほど値段が上がると案内されています。

人形の店などの5つの案内に出ている目安を、種類ごとに並べると次のとおりです。

  • 親王飾り(平飾り・2人):5万円〜45万円
  • 五人飾り(三段飾り・5人):8万円〜50万円
  • 十人飾り(10人):18万円〜30万円
  • 十五人飾り(七段飾り・15人):20万円〜100万円
  • 収納飾り(主に2人〜5人):3万円〜30万円
  • ケース飾り(主に2人〜5人):2万円〜25万円
  • 立雛(2人):10万円〜30万円

雛人形の種類ごとの価格の目安の幅の図。親王飾り5万から45万円、五人飾り8万から50万円、十人飾り18万から30万円、十五人飾り20万から100万円、収納飾り3万から30万円、ケース飾り2万から25万円、立雛10万から30万円。人形の店などの5つの案内の目安の、いちばん低い下限といちばん高い上限を並べたもの

図と一覧は、案内ごとの目安のうち、いちばん低い下限といちばん高い上限を並べたものです。十人飾りと立雛は、目安を出している案内が1つだけです。

衣装着人形と木目込み人形

雛人形の人形には、胴に衣装を着せ付ける衣装着人形と、胴に布を埋め込む木目込み人形があります。衣装着人形は布を多く使い手間もかかるため、木目込み人形より値段が高くなりやすいと、複数の案内が説明しています。

同じ親王飾りで、衣装着人形を10万円〜15万円、木目込み人形を8万円〜12万円とする案内があります。親王飾りのケース入りでは、衣装着人形を3万円〜25万円、木目込み人形を3万円〜15万円とする案内もあります。

値段の差が出るところ

案内では、雛人形の値段は、人形と台・屏風・道具を合わせた一式で決まると説明されています。差が出るところとして挙げられているのは、次のとおりです。

  • 人形の数と大きさ:同じ作りなら、人数が多いほど、人形が大きいほど高くなる
  • 衣装の生地と仕立て:正絹(絹)や金襴、刺繍を使ったものや、襟元・袖口の重ねを細かく仕立てたもの
  • お顔(頭)の作り:桐の粉を固めて胡粉を塗り重ねる伝統的な桐塑頭と、型に石膏を流して作る石膏頭がある
  • 台・屏風・道具:無垢の木や漆塗り、蒔絵のものは高く、毛氈の台やプラスチックの道具は抑えられる
  • 作り手:名の知られた作家や頭師が手がけたもの

一方で、値段が高いほど品質が高いとは言い切れない、とする案内もあります。道具の数が多いものでも、1つ1つの作りは値段だけでは見分けられないためです。

ネットの売り場には値引きの割合を大きく書いた表示もあり、もとの価格が納得できるものかを見るよう勧める案内もあります。気になる品は、人数・大きさ・お顔と衣装の作りをそろえて、ほかの品と並べて比べます。

収納飾りとケース飾り

収納飾りは飾り台が収納箱になっていて、しまうときに人形や道具を台の中に入れられます。ケース飾りは、ほこりや汚れのほか、子どもやペットが触れるのを防げるとされ、ケースにはガラスとアクリルがあります。

ケースの中で人形や道具が固定されているものと、毎年自分で飾り付けるものがあるので、買う前に確かめるよう案内されています。人数は、どちらも親王飾りから五人飾りまでが中心です。

予算を決める前に確かめること

案内では、値段のほかに、次のことを先に決めておくよう勧めています。

  • 飾る場所:置く台や棚の幅と奥行き。親王飾りでも、小さなものから横幅が100センチを超えるものまである
  • しまう場所:湿気を避けて保管できるか。収納飾りなら、台の中にまとめてしまえる
  • 何を重視するか:お顔・衣装・全体の華やかさのうち、どれを優先するか
  • 買い足し:三段飾りなどは、あとから人形や道具を足せるものもある

祖父母が用意する場合の形として、雛人形の代金にお祝い金を上乗せして渡す形と、雛人形そのものを贈る形が挙げられています。渡す時期は家庭ごとに違うので、赤ちゃんの両親に先に相談しておくよう案内されています。

節句飾りをどちらの祖父母が用意するかや、初節句のお祝いの額と贈る時期は、初節句のお祝いの相場の記事にまとめています。雛人形を贈らずにお祝い金だけを包む場合の目安も、同じ記事にあります。

祖父母が雛人形の代金を出すとき、贈与税はかかるか

国税庁のタックスアンサー No.4405 では、個人からもらう祝物などのための金品のうち、社会通念上相当と認められるものは、贈与税がかからない財産に入っています。祖父母が贈る雛人形や、その代金として受け取るお金も、この「祝物」に当たるかで考えます。

何円までが社会通念上相当かの金額の線は、No.4405 には示されていないので、迷う額のときは税務署に確かめます。社会通念上相当と認められないときの数え方は贈与税はいくらからかかるかの記事に、初節句のお祝い全体の税の扱いは初節句のお祝いの相場の記事にあります。

家計簿での書き方:雛人形は「室内装飾品」

総務省統計局の家計調査の「収支項目分類及びその内容例示」(2025年1月改定)では、鑑賞用人形は「家具・家事用品」の中の「室内装飾品」に入ります。「他の玩具」の欄には、鑑賞用人形は玩具に入れず、室内装飾品に回すと示されています。

同じ表で、室内装飾品は耐久財(予想耐用年数が1年以上で、比較的高額なもの)に区分され、支出弾力性の区分では選択的支出とされています。家計簿でも、毎月の日用品とは行を分けておくと、雛人形を買った月に支出がふくらんだ理由が後から分かります。

買う年が分かっていれば、その年の特別費の一覧に前もって入れておけます。年に1回だけの出費を見込む書き方は、特別費を明細から拾う記事の「今年はじめて来るもの」にあります。

赤ちゃんの家で買い、祖父母から代金の一部をもらったとき

人形の代金は、全額を支出の行に書きます。祖父母からもらった現金は、家計調査では収入の「受贈金」に当たるので、給料とは別の収入の行に書きます。

赤ちゃんの家が雛人形を買い、祖父母から代金の一部を現金でもらったときの家計簿の例の図。支出の室内装飾品に雛人形の代金96,000円、収入の受贈金に祖父母からのお祝い60,000円を書き、自分の家が出した額は36,000円。金額は例

図は、雛人形の代金9万6,000円のうち、祖父母から6万円をもらった場合の例です。金額は例で、支出と収入を別々に書いておくと、人形にかかった額と自分の家が出した額の両方が見えます。

出産祝いを書いたのと同じ収入の行にまとめておくと、子どものためにもらったお祝いの合計が1か所で見られます。出産祝いの書き方は出産祝いの相場の記事にあります。

祖父母が店に直接払い、人形だけが届いたとき

赤ちゃんの家からはお金が出ていかないので、家計簿の金額の行には出てきません。受け取った日と、誰から何を受け取ったかをメモ欄に残しておくと、お礼や内祝いを考えるときに後から確かめられます。

代金を出した祖父母の家計簿

家計調査の用途分類では、世帯外の人に贈るために買った品を「交際費」に分けます。品目分類では使う目的にかかわらず同じ品目に分けるので、孫に贈る雛人形も「室内装飾品」のままです。

現金で渡した場合は、交際費の「贈与金」(例示に祝儀)に当たります。孫へのお祝いの行を、ふだんの付き合いの交際費と分けておくと、1年に何回・いくら出したかが見えます。交際費に入れる線は家計簿の交際費の記事にあります。

両家で代金を分け、一方の家がまとめて払う場合は、相手の家の分を戻るまで「立て替え中」に置きます。書き方の例は初節句のお祝いの相場の記事にあります。

雛人形は、家計調査の分類では玩具ではなく室内装飾品です。買った家は代金を支出に、もらったお金を別の収入の行に書くと、自分の家が出した額が分かります。

よくある質問

Q雛人形の相場はいくらですか

人形の店などの案内には、孫に贈る雛人形の相場を7万円〜30万円とするものや、一般的な相場を7万円〜20万円ほどとするものがあります。種類ごとの目安の幅は、親王飾りで5万円〜45万円、七段飾りで20万円〜100万円と開きがあります。

Q衣装着人形と木目込み人形では、どちらが高いですか

衣装着人形は布を多く使い手間もかかるため、木目込み人形より高くなりやすいと説明されています。親王飾りで、衣装着人形を10万円〜15万円、木目込み人形を8万円〜12万円とする案内があります。

Q収納飾りとケース飾りはどう違いますか

収納飾りは飾り台が収納箱になっていて、人形や道具を台の中にしまえます。ケース飾りは人形がケースに入っていて、ほこりや、子どもやペットが触れるのを防げるとされています。

Q祖父母から贈られた雛人形に贈与税はかかりますか

国税庁の No.4405 では、個人から受ける祝物のうち社会通念上相当と認められる金品は、贈与税の対象から外れます。何円までが相当かの線は示されていないので、迷う額のときは税務署に確かめます。

Q雛人形は家計簿のどの項目に書けばよいですか

家計調査の分類では、鑑賞用人形は玩具ではなく「家具・家事用品」の「室内装飾品」です。家計簿では、毎月の日用品とは行を分けて、年に1回の出費として書いておきます。

Q祖父母から人形の代金としてもらったお金はどう書きますか

人形の代金は全額を支出に書き、もらったお金は給料とは別の収入の行に書きます。家計調査では、受け取ったお祝いの現金は収入の「受贈金」に当たります。

まとめ

  • 雛人形の相場は、孫に贈るものを7万円〜30万円、一般的なものを7万円〜20万円ほどとする案内がある
  • 種類ごとの目安の幅は、親王飾り5万円〜45万円、五人飾り8万円〜50万円、七段飾り20万円〜100万円、収納飾り3万円〜30万円、ケース飾り2万円〜25万円
  • 値段は人形の数と大きさ、衣装着か木目込みか、お顔と衣装の作り、台や道具で変わり、飾る場所としまう場所を先に決めておく
  • 祖父母が雛人形を贈る・代金を出すとき、社会通念上相当なお祝いなら贈与税はかからない(国税庁 No.4405)。金額の線は示されていないので、迷えば税務署で確かめる
  • 家計調査の分類では、鑑賞用人形は玩具ではなく「室内装飾品」で、耐久財に区分される
  • 買った家は代金を支出に、祖父母からの現金を別の収入の行に書き、贈った祖父母は交際費に書く

雛人形の値段は、飾りの種類と人形の数で大きく変わると分かりました。飾る場所としまう場所を測ってから予算を決め、代金ともらったお金は家計簿の別の行に書いてみます。

この記事で参照した公的情報

  1. タックスアンサー No.4405 贈与税がかからない場合(個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物または見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの/令和8年4月1日現在法令等)
    窓口
    国税庁
    確認日
    確認先
    https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4405.htm
  2. 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(家具・家事用品の室内装備・装飾品の「室内装飾品」の例示に鑑賞用人形・耐久財・選択的支出/「他の玩具」は鑑賞用人形を室内装飾品に回す/収入の受贈金/交際費の贈与金の例示に祝儀/用途分類では世帯外の人のための贈答用の購入を交際費に分ける)
    窓口
    総務省統計局
    確認日
    確認先
    https://www.stat.go.jp/data/kakei/kou2025/zuhyou/kouh2025.xlsx

この記事を書いているのは

Mirai Kanaiは、家計を見えるようにすることを目的とした個人向けの家計簿サービスです。運営するMove for People株式会社は、家計が見えていないことが、使える制度を逃したり、対処が遅れたりする原因になっていると考えています。

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