窓用エアコンの電気代はいくら?|期間消費電力量から出すひと夏・1か月・1時間の額と、壁掛けのエアコンとの差、冷暖房兼用で冬にかかる分

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窓用エアコンは、窓の枠に本体をはめ込んで使う冷房の機械で、ウインドエアコンとも呼ばれます。壁に穴を開けて室外機を置く工事が要らない分、本体の中に冷やす部分と熱を出す部分がまとめて入っています。

この記事では、窓用エアコンの電気代を、仕様の欄の期間消費電力量と目安の単価31円で例として出します。壁掛けのエアコンとの差、冬に暖房で使う分、冷えないときの確かめ方、明細の単価で出し直す手順もまとめます。

室外機を置けない部屋なので、窓用エアコンを考えています。壁掛けのエアコンより電気代が高いのか、ひと夏でいくらになるのかが分かりません。

窓用エアコンの電気代は、期間消費電力量で出す

窓用エアコンの仕様の欄には、壁掛けのエアコンと同じく「期間消費電力量(kWh)」が載っている製品があります。冷房のひと季節や、冷暖房兼用なら1年に使う電力量の目安で、これに単価を掛けると、その期間の電気代になります。

  • 冷房の分:仕様の欄の冷房の期間消費電力量に、1kWhの値段を掛ける
  • 暖房の分:冷暖房兼用の製品だけ、暖房の期間消費電力量に1kWhの値段を掛ける
  • 消費電力のまま1時間動いた場合:消費電力(W)÷1,000×単価

単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が家電の電気代の表示に使う目安の1kWhあたり31円(税込・令和4年7月22日改定)で計算します。契約ごとの単価とは違うので、家計簿には後の手順で明細の単価に直した額を書きます。

期間消費電力量の条件

日本冷凍空調工業会の説明では、期間消費電力量は JIS C 9612:2013 で決められた条件での試算です。東京の気温をもとに、冷房は5月23日から10月4日までの135日、1日のうち6時から24時までの18時間動かす前提です。

窓用エアコンの製品の値も、この JIS の条件で出したものとされています。家で使う日数や時間がこれより少なければ、実際の電力量は下がります。

ひと夏・1か月・1時間の額(例)

窓用エアコンの製品の例では、冷房の期間消費電力量は350kWhから434kWhの幅です。ここでは冷房専用で400kWhの製品を例に置き、31円で計算しました。

  • ひと夏(135日):400kWh×31円=12,400円
  • 1か月(30日)に直すと:400kWh÷135日×30日=約88.9kWhで約2,756円
  • 1時間に直すと:400kWh÷135日÷18時間=約0.165kWhで約5.1円

窓用エアコンの電気代を、冷房の期間消費電力量400kWhの製品を例に目安の単価31円で計算した図。ひと夏12,400円、1か月に直して約2,756円、1時間に直して約5.1円。壁掛けのエアコン6畳用の平均204kWhは6,324円で、差は6,076円。期間消費電力量は例

1時間の約5.1円は、18時間動かす条件で平均した値です。仕様の欄の消費電力(W)は決まった条件で冷やすときの電力で、520Wの製品がその電力のまま1時間動くと約16.1円です(消費電力は例)。

冷暖房兼用なら、冬の分も見込む

冷暖房兼用の窓用エアコンを冬も使うなら、暖房の期間消費電力量の分が加わります。冷房420kWh・暖房850kWhの製品なら、冷房は13,020円、暖房は26,350円で、1年で39,370円です(期間消費電力量は例)。

暖房の期間は11月8日から4月16日までの160日で、冷房より長くとられています。窓用エアコンは暖房の付いた製品の数が限られ、冷房専用を選ぶなら冬の暖房も一緒に考えます。冬の光熱費は暖房費の平均で見られます。

壁掛けのエアコンと比べると

壁掛けのエアコンと並べるには、省エネ性能カタログ2025年版(資源エネルギー庁)で冷房能力2.2kWの区分、つまり6畳用の平均を使います。冷房の期間消費電力量は204kWhで、31円なら6,324円です。

例の窓用エアコン(400kWhで12,400円)と比べると、差は6,076円で、例の値では約2倍です。暖房では、6畳用の平均は475kWhで14,725円です。例の冷暖房兼用の製品の暖房850kWh(26,350円)なら、差は11,625円です(窓用エアコンの値は例)。

窓用エアコンは、壁掛けのエアコンに比べて運転の効率が劣るので電気代がかかるとされます。本体の値段は4万円〜6万円の価格帯のものが多いとされ、工事費もかからない一方、毎年の電気代の差は使い続けるあいだ積み重なります。

何年使うかで比べる

たとえば冷房だけで1年に6,076円の差があれば、5年で30,380円です(例)。壁掛けのエアコンを付けられる部屋なら、本体と工事費の差と、使う年数の電気代の差を並べると、どちらが家計に合うかが見えます。

壁掛けのエアコンの畳数ごとの額は、エアコンの電気代にまとめています。賃貸で壁に穴を開けられない部屋や、室外機を置く場所が無い部屋では、窓用エアコンがその差を払っても選ぶ候補になります。

取り外して引っ越し先へ持って行けることや、涼しい地域で暑い日だけ冷房を使う家に向くことも挙げられます。一方、室内機と室外機が一体なので、排気の音が大きく感じられることがあり、寝室で使うなら運転音も確かめます。壁掛けの工事費はエアコンの取り付け工事費にあります。

畳数の表示の読み方

窓用エアコンの対応する広さは、4畳〜7畳ほどと説明されています。広い部屋で使うと冷やしきれず、強い運転が続いて電気代がかさみます。

資源エネルギー庁の買い替えの頁によると、「○畳〜○畳用」と幅で書かれた表示は、木造の和室で南向きなら小さいほうの畳数、鉄筋のマンションで南向きなら大きいほうの畳数が目安です。「4.5畳〜7畳」の製品を木造の家で使うなら、4.5畳と比べます。

直射日光が強く当たる窓に付けると、冷やす力が下がるとされます。付ける窓が選べるなら、日の当たり方も見て決めます。

冷えないとき・取り付けるときに確かめること

窓用エアコンは、本体の背中を外に出して熱を逃がします。熱をうまく出せないと冷えにくくなり、同じ涼しさのために動く時間が延びます。

冷えないときに見るところ

窓用エアコンで部屋が冷えないときの原因は、いくつか挙げられています。主なものは次のとおりです。

  • 背中の側の窓が閉まっている:熱を外に出せず、本体が熱くなって安全装置が働く
  • 延長コードやタコ足配線で使っている:コンプレッサーが動き始めるときの電流が足りない
  • フィルターや中が汚れている:冷やす力が落ちる
  • 本体の中の部品の不具合:冷やす心臓部(コンプレッサー)の故障などで、点検や修理が要る

部屋の温度・湿度や置き場所によっては力を出しきれないこともあり、対応する畳数より広い部屋でも冷えにくくなります。どれにも当たらないのに冷えないときは、取扱説明書の確かめ方を見て、メーカーや販売店に問い合わせます。

取り付けと窓の大きさ

取り付けは、製品に合う取付枠を窓に固定し、その枠に本体をはめ込む流れです。窓の高さが足りないと付けられないので、買う前に窓の高さと幅を測り、枠が使える範囲と比べます。

本体と窓の隙間はパッキンなどでふさぎます。隙間が残ると外の熱い空気が入り、冷房の効きが落ちることがあります。運ぶときは、横に倒すと故障のもとになるとされているので、立てたまま運びます。

窓の鍵と防犯

窓用エアコンを使っているあいだは、本体の分だけ窓が開いたままになり、窓の鍵(クレセント錠)を掛けられません。窓の途中で止めて鍵を掛けられる補助錠を付けると、防犯の備えになります。

電気代を抑える使い方

冷房を使う季節の工夫として、資源エネルギー庁の省エネポータルは、窓やドアをむやみに開け閉めしないこと、日差しをレースのカーテンやすだれでさえぎること、扇風機との併用を挙げています。窓用エアコンでも、部屋に熱を入れない工夫がそのまま効きます。

  • フィルターを掃除する:同じ頁の試算では、目詰まりした2.2kWのエアコンと、月に1回か2回掃除した場合の差は1年約990円
  • 設定温度を1℃緩める:環境省は、冷房の消費電力量が約13%減ると見込んでいる。例の12,400円なら約1,612円
  • 風を回す:サーキュレーターや扇風機で冷たい空気を部屋に回す

フィルターの掃除は、2週間に1回ほどを目安に挙げるメーカーの案内もあります。手元の取扱説明書に書かれた間隔に合わせ、内部を乾かす運転がある製品は、使い終わりに使います。

シーズンが終わって長く使わないときは、フィルターを掃除して中を乾かしてから、電源プラグを抜き、リモコンの電池も外しておきます。プラグを抜けば、使わないあいだの待機時の電力もかかりません。

家計の中での大きさと、明細で出し直す手順

2025年の家計調査(総務省)によると、総世帯が1か月に払う電気代は平均10,962円です。例の窓用エアコン(冷房400kWh)の1か月約2,756円は、その約25%にあたります(計算は例)。

31円で出した額は、製品を比べるための目安です。自分の家でかかった額は、使わない月と使った月の明細を並べて見当をつけます。手順は、検針票と電卓があれば進められます。

ステップ1冷房を使わない月の使用量を書き出す3分

検針票か電力会社の会員ページで、冷房も暖房も使わなかった月の使用量(kWh)を書き出します。窓用エアコン以外の家電が使う量の目安になります。

ステップ2使った月との差を出す2分

次に、窓用エアコンを動かした月の使用量からステップ1の量を差し引きます。季節で使う量が変わる家電もあるので、差はおおよその値として見ます。

ステップ3明細の単価を掛ける2分

その月の請求額を使用量で割ると、家の単価が出ます。たとえば6月が230kWh、8月が380kWhで、単価35円なら、差の150kWhで5,250円です(使用量と単価は例)。

家計簿の電気代の行に、夏の月の窓用エアコンの見込みを書いておくと、翌年の同じ月の予算を先に組めます。電気代の平均との比べ方は電気代の平均にあります。

よくある質問

Q窓用エアコンの電気代は1か月いくらですか

冷房の期間消費電力量が400kWhの製品なら、目安の単価31円でひと夏12,400円、30日に直して約2,756円です(期間消費電力量は例)。手元の製品の値で同じように計算できます。

Q窓用エアコンと壁掛けのエアコンでは、どちらの電気代が高いですか

窓用エアコンのほうが電気代がかかるとされます。省エネ性能カタログ2025年版の6畳用の壁掛けのエアコンの冷房の平均は204kWhで、31円なら6,324円です。冷房400kWhの製品を例に置くと12,400円で、例の値では約2倍です。差は製品で変わります。

Q窓用エアコンは1時間いくらですか

期間消費電力量を135日と18時間で割った平均なら、400kWhの製品で約5.1円です。仕様の欄の消費電力のまま1時間動いた場合は、520Wの製品で約16.1円です(値は例)。

Q冬に暖房で使うといくらですか

冷暖房兼用の製品だけ暖房で使えます。暖房の期間消費電力量が850kWhなら、31円で26,350円です(例)。冷房専用の製品なら、冬は別の暖房器具が要ります。

Q窓用エアコンが冷えないのはなぜですか

背中の側の窓が閉まって熱を出せない、延長コードで使っている、フィルターが汚れている、本体の部品に不具合がある、といった原因が挙げられています。当てはまらなければ、取扱説明書を見てメーカーに問い合わせます。

まとめ

  • 窓用エアコンのひと夏の電気代=冷房の期間消費電力量(kWh)×単価
  • 冷房400kWhの製品なら、31円でひと夏12,400円・1か月に直して約2,756円(例)
  • 例の製品のひと夏12,400円は、壁掛けの6畳用の平均(204kWh・6,324円)の約2倍。差は使う年数で積み重なる
  • 冷暖房兼用で冬も使うなら、暖房の分(例:850kWhで26,350円)を足して見込む
  • 背中の窓を開けて熱を出し、隙間をふさぎ、フィルターを掃除する
  • 家計簿には、冷房を使わない月との差に明細の単価を掛けた額を書く

期間消費電力量と単価が分かれば、窓用エアコンの夏の電気代を先に見込めます。壁掛けのエアコンとの差も、年数を掛けて並べれば比べられます。

この記事で参照した公的情報

  1. よくある質問 Q7 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか(現在の目安単価は令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込))
    窓口
    公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
    確認日
    確認先
    https://www.eftc.or.jp/qa/
  2. 期間消費電力量を省エネ性の目安にお選びください(JIS C 9612:2013 の算出基準=東京・冷房27℃/暖房20℃・冷房5月23日〜10月4日・暖房11月8日〜4月16日・6時〜24時の18時間)
    窓口
    一般社団法人 日本冷凍空調工業会
    確認日
    確認先
    https://www.jraia.or.jp/product/home_aircon/e_saving_energy.html
  3. 省エネ性能カタログ 2025年版 エアコン 省エネ性能一覧(冷房能力2.2kWの区分の期間消費電力量の平均:冷房204kWh・暖房475kWh)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネ型製品情報サイト)
    確認日
    確認先
    https://seihinjyoho.go.jp/frontguide/pdf/catalog/2025/catalog2025.pdf
  4. 機器の買換で省エネ節約(エアコンの「6畳〜9畳用」の表記は、6畳が木造和室南向き・9畳が鉄筋マンション南向きを示す)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネポータルサイト)
    確認日
    確認先
    https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/choice/
  5. 無理のない省エネ節約 空調(冷房時の工夫・フィルターを月に1回か2回清掃=エアコン2.2kWで年間31.95kWh・約990円)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネポータルサイト)
    確認日
    確認先
    https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/index.html
  6. 家庭部門のCO2排出実態統計調査 エアコンの使い方について(設定温度を1℃緩和した場合の消費電力量は冷房時約13%削減の見込み)
    窓口
    環境省
    確認日
    確認先
    https://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/energy/detail/06/
  7. 家計調査 家計収支編 2025年(総世帯の電気代・1か月平均10,962円)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409805

この記事を書いているのは

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この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。特定の金融商品の推奨や、個別の投資判断に関する助言を行うものではありません。公的制度の要件・金額は変更される場合があり、自治体によって異なります。実際のご利用にあたっては、必ず公式の窓口でご確認ください。