入学祝いの相場はいくら?|小学校から大学まで、祖父母・おじおば・友人ごとの額と、税金・家計簿での書き方

入学祝いの額には、法律や公的な決まりはありません。ギフトの会社などの案内で示されている目安は、祖父母から孫へは1万〜5万円、おじ・おばから甥・姪へは5,000円〜3万円、友人・知人の子へは3,000円〜1万円の幅で、学校が上がるほど額も上がります。
この記事では、ギフトの会社やカード会社、保険会社など6つの案内に書かれた幅を、小学校から大学まで並べます。避ける金額とのし袋、贈る時期、お返し、税金の扱い、入学の年の出し方と家計簿での書き方もまとめます。
甥や姪の入学が続くので、いくらずつ包めばよいのか分かりません。これから何年に何人分のお祝いがあるのかも、見当がつきません。
入学祝いの相場は、学校と相手との関係で決まる
入学祝いの額は、入学する学校と、贈る相手との関係で目安が分かれています。案内では、血のつながりが近いほど、また進む学校が上がるほど、額が高くなるとされています。

図は、6つの案内に書かれた幅から、重なりの大きい範囲をまとめたものです。相手ごとに、案内によって違う幅もあわせて並べると、次のとおりです。
- 祖父母から孫へ:小学校は1万〜3万円、中学校・高校・大学は1万〜5万円の範囲が重なる。小学校2万円・中学校3万円・高校と大学1万円ほどとする案内や、大学では10万円以上を贈る場合もあるとする案内もある
- おじ・おばから甥・姪へ:小学校と中学校は5,000円〜1万円、高校は1万〜2万円、大学は1万〜3万円。どの学校も1万円ほどとする案内や、高校を1万〜3万円とする案内もある
- 友人・知人の子へ:小学校は3,000〜5,000円とする案内と5,000円〜1万円とする案内があり、中学校から大学は5,000円〜1万円。幼稚園の入園は3,000〜5,000円とする案内もある
学校だけで見た目安
相手との関係を分けずに、学校ごとの目安を示す案内もあります。2つの案内に書かれた幅は、次のとおりです。
- 小学校:5,000円〜3万円
- 中学校:1万〜3万円
- 高校:1万〜3万円、または1万〜5万円
- 大学・専門学校:2万〜5万円、または3万〜5万円
学校だけの幅は、祖父母から友人の子までをひとまとめにした範囲です。額を決めるときは、図の相手ごとの幅で見ると、関係に合う額を選べます。
幅の中で額を決める見方
同じ関係の相手でも、額は幅の中で決めます。案内で挙げられている決め方は、次のとおりです。
- 以前にもらった額に合わせる:自分の子が相手から入学祝いをもらっていれば、その額が目安になる
- きょうだいや親族でそろえる:同じ時期に何人かの甥・姪に贈るときは、額にばらつきが出ないよう先に相談する
- 先の入学の分も考える:小学校の後も中学校・高校・大学と続くので、あとの額に無理が出ないようにする
- 相手に気を使わせない:目安を大きく超える額は、相手の子の入学のときに同じ額を返さなければと感じさせることがある
学校ごとに額が上がる理由
案内では、学校ごとの額の違いを、入学のときにかかるお金の違いで説明しています。進学先や通い方によって額を変えてよいとする案内もあります。
小学校
小学校の入学では、祖父母がランドセルや学習机を贈ることもあります。品物と一緒に贈る場合は、お祝いの現金を少なめにすることもあるとされています。
ランドセルは約3万円から、10万円になることもあるとする案内があります。大きな品物は、先に子どもの親と相談して決める形が案内されています。
中学校・高校
中学校に入ると、制服や通学の用品、部活動の道具などにお金がかかります。子どものお小遣いとしてだけでなく、親への教育費の援助の意味で、小学校より高めに贈ることがあるとされています。
高校は、私立に進むと学費や教材費が公立より高くなります。進学先に合わせて額を変えてもよいとする案内や、受験を経て入る学校では額を増やすこともあるとする案内があります。
大学・専門学校
大学や専門学校は、教材費や一人暮らしの準備で出費が増えるため、高めに包むこともあるとされています。国公立か私立か、自宅から通うか一人暮らしかで、額を変える形が案内されています。
一人暮らしを始める場合は、家具や家電を贈る形も紹介されています。専門学校の目安は、大学とおおよそ同じとする案内があります。
入学祝いを贈る相手
入学祝いは、身内の間で贈るお祝いが基本とされています。孫や甥・姪には贈り、日ごろ親しくしている友人の子に贈ってもよい、という形が案内されています。
贈るかどうか迷うときに見るのは、次の3つです。
- 自分の子が、相手から入学祝いをもらったことがあるか
- 親族の間で、お祝いの決まりを作っているか
- その子を祝いたい、応援したいという気持ちがあるか
関係の薄い相手に贈ると、お返しなどで相手の負担になることがあります。きょうだいが多く甥・姪も多いときは、「贈り合わない」「額を決めてそろえる」などを先に話し合っておく形が案内されています。
現金か、品物か
入学祝いの形には、現金、本などを買える金券や商品券、学校で使う品物があります。親への援助の意味で贈るなら使い道を選ばない現金、子どもに直接渡すなら品物、という分け方も示されています。
品物は、相手がすでに持っていたり、好みが合わなかったりすることがあります。大きなものは子どもや親と一緒に選び、遠くて選べないときは、その品を買える額の現金にする形が案内されています。
品物で贈るときも、額は相手と学校ごとの目安の幅で考えます。何が要るかは学校によって違うので、子どもの親に聞いてから決めます。
避ける金額と、のし袋・お札
入学祝いでも、4(死)と9(苦)を連想させる額は避けます。子どもへのお祝いでも、結婚祝いや出産祝いと同じお祝いごとの決まりに合わせる形が案内されています。
2万円のような偶数の額は、割り切れるので避けるという考え方と、今は気にしなくてよいという声の両方が紹介されています。迷うときは、1万円・3万円などの額にします。
のし袋と表書き
現金を包むときの袋と書き方は、次のとおりです。
- 袋:紅白の蝶結びの水引の袋。入学のように何度あってもよいお祝いに使う結び方で、結婚祝いなどに使う結び切りは使わない
- 袋の格:1万円以下なら水引が印刷された袋、2万円以上なら水引が取り外せる袋
- 表書き:水引の上に「入学御祝」「祝御入学」「御入学御祝」など、下に贈る人の名前。小さい子には、ひらがなで読みやすく書く形もある
- 中袋:表に金額、裏に住所と名前
- 祖父母の連名:右に祖父、左に祖母の名前
「祝御入学」は4文字になるので、気になるときは「御入学御祝」と書く形も紹介されています。名前は、同じ名字の親族でも誰からか分かるよう、フルネームで書く形が案内されています。
お札の入れ方
新しいお札を用意し、肖像のある面を袋の表に向けて入れます。新札が間に合わないときは、折り目のないきれいなお札でもよいとする案内があります。
上包みは、下から折った部分が上に重なるように折ります。上を先に折り、下を後から重ねる順番です。
郵送するときは現金書留
遠くに住む相手には、郵送で贈っても差し支えないとされています。現金を郵便で送るときは、郵便法で書留にしなければならないと決まっているので、郵便局の窓口で現金書留にします。
品物を郵送するときは、のし紙を包装の内側にかける「内のし」にすると、運ぶ間に汚れません。手渡しなら、包装の外にかける「外のし」が基本とされています。
贈る時期
入学祝いは、入学式の2〜3週間前から入学式の前までに届くよう贈る形が案内されています。1〜3週間前、3月の初めから中ごろまで、卒業してから入学式の1週間前までとする案内もあります。
受験で進む学校は、合否が分かってから贈ります。第一志望でなくても、進学先が決まっていれば贈ってよいとする案内があります。
大学で浪人する場合や、3月中に進学先が決まらない場合は、卒業祝いとして贈る形も紹介されています。卒業と入学が続くときは、両方を贈らず、入学祝いを1回贈ればよいとする案内もあります。卒業祝いの相手ごとの額と、入学祝いとまとめるときの考え方は卒業祝いの相場はいくら?にあります。
入学式に間に合わなかったときは、遅れたおわびとお祝いの言葉を添えて、できるだけ早く贈ります。品物が入学に間に合わないときは、先に品名を書いた目録を渡す形もあります。
お返し(入学内祝い)の考え方
入学祝いは子どもへのお祝いなので、お返しは要らないとする案内があります。お返しをするなら、現金ではなく品物で、入学式から1か月以内に、いただいた額の3〜5割ほどを目安にするという案内もあります。
近い親族どうしではお返しを要らないとすることもあり、親しい間柄なら先に確かめる形が示されています。付き合いの少ない人や子どものいない知人から額の大きいお祝いをもらったときは、内祝いを考えるよう勧める案内もあります。
お返しをしない場合も、子どもからお礼を伝えます。電話のほか、子どもが書いたお礼状や、入学式の写真を送る形が紹介されています。
子どもがいる家どうしなら、相手の子が入学するときにお祝いを贈ることが、お返しの代わりになるという考え方もあります。もらった額を書き残しておくと、そのときに同じ額で用意できます。
入学祝いに税金はかかるか
個人から受け取る入学祝いは、国税庁の No.4405 の「祝物」に当たります。社会通念上相当と認められる額なら、贈与税はかかりません。
どこまでが社会通念上相当かの金額の線は、No.4405 には示されていません。お祝いの名目でも大きな額は、ふつうの贈与として扱われることがあります。
ふつうの贈与は、1月1日から12月31日までの1年間にもらった額を合計し、110万円の基礎控除を引いて計算します(No.4402)。合計が110万円以下なら、贈与税はかからず申告も要りません。
祖父母や親からの学費の援助
親や祖父母など扶養義務者から、教育費に充てるために受け取るお金のうち、通常必要と認められるものには、贈与税がかかりません(No.4405)。No.4405 は、教育費を学費や教材費、文具費などとしています。
ただし、かからないのは、必要なつど直接これらに充てる分に限られます。教育費の名目でもらっても、預金したり、株式などの買い入れに充てたりした分は、贈与税がかかります。
教育資金をまとめて贈るときの非課税の特例(No.4510)は、令和8年3月31日までに受けた贈与が対象でした。すでに作った口座の扱いは教育資金の一括贈与の非課税は令和8年3月31日で終了に、贈与税のしくみは贈与税はいくらからかかる?にまとめています。
家計簿での書き方
入学祝いは、贈る側と受け取る側で、家計簿の書き方が分かれます。贈る側は、これから何年に誰の入学があるかを先に書き出しておくと、額と時期の見込みが立ちます。
贈った入学祝いは、交際費に入れる
贈った入学祝いは、現金でも品物でも交際費に書きます。総務省の家計調査は、交際費を「贈答用金品及び接待用支出」などとしていて、贈与金の例示に「祝儀」があります。
孫への入学祝いも、別に暮らしている家族への贈り物なので、交際費に入ります。交際費の中で、お祝い・香典だけを「慶弔費」の行に分ける方法は家計簿の交際費はどこまで入れる?にまとめています。
入学の年は、生まれた年月から出せる
小学校に入る年は、学校教育法で決まっています。満6歳になった日の翌日以後の、最初の学年の初めから小学校に通い、小学校の学年は4月1日に始まります(学校教育法 第17条・学校教育法施行規則 第59条)。
例えば2020年5月に生まれた子は、2026年5月に6歳になり、2027年4月に小学校に入ります。続けて進む場合、中学校はその6年後、高校は9年後、大学は12年後の4月です。

図は、おじ・おばから甥・姪へ贈る場合の例です。額は図1の幅から選び、入学の前の年のうちに、その年の3月の交際費として見込んでおきます。
年に1回だけの出費を1年の表に並べる手順は年間収支表の作り方にまとめています。孫が何人かいる祖父母も、同じ形で入学の年を並べると、先の年の額が見えます。
受け取った入学祝いは、給与と別の収入の行に書く
受け取った入学祝いの現金は、家計調査では「受贈金」に当たり、例示に「祝金」があります。家計調査は、受贈金を毎月の給与とは別の「特別収入」に分けています。
入学の準備に使う分は、親の家計簿で、給与と別の「もらったお金」などの行に書きます。子どもの名義の口座に入れる分は、入れた日に、親の家計簿では数えない口座へ移したものとして書きます。
もらったお金でランドセルや制服を買ったときは、買った物をふだんの支出の行に書き、もらったお金と差し引きしません。子どもが自分の財布で持つ分は、子どもの小遣い帳のつけ方の形で、子どもの帳面に書きます。
迷いやすい場面
孫にランドセルを贈るので、現金も要るか迷う
ランドセルなどの品物と現金の両方を贈る形も、品物だけを贈る形も紹介されています。品物と一緒に贈るときは、お祝いの現金を少なめにすることもあるとされています。
祖父母の家計簿では、ランドセルの代金も現金も、贈った日に交際費に書きます。両方を合わせた額を、先の入学の分と並べて見ておきます。
以前に相手からもらった額が分からない
自分の子の入学のときにもらった額は、家計簿の「もらったお金」の行か、お礼状を送った控えで確かめます。どちらにも無いときは、今の関係と学校に合う目安の幅から選びます。
これからもらうお祝いは、誰からいくらかを書き残しておきます。相手の子が入学するときに、同じ額で用意できます。
自分の子と相手の子が、同じ年に入学する
同じ年に入学する子どもどうしなら、お互いに贈り合わないと決める形や、同じ額で贈り合う形があります。先に親どうしで話しておくと、額の差で気を使わずに済みます。
贈り合う場合も、家計簿では贈った分ともらった分を差し引きせず、交際費ともらったお金の行に分けて書きます。差し引くと、1年の交際費が少なく見えます。
よくある質問
Q孫の小学校の入学祝いはいくらですか
案内で示されている幅は、1万〜3万円の範囲が重なっています。ランドセルなどの品物を贈るときは、お祝いの現金を少なめにすることもあるとされています。
Q甥・姪への入学祝いはいくらですか
小学校と中学校は5,000円〜1万円、高校は1万〜2万円、大学は1万〜3万円の幅が重なっています。どの学校も1万円ほどとする案内もあり、きょうだいどうしで額をそろえると差が出ません。
Q友人の子どもにも入学祝いを贈りますか
入学祝いは身内の間で贈るのが基本とされていて、友人の子には、日ごろ親しくしている場合に贈る形が案内されています。贈るときの目安は、小学校で3,000円〜1万円、中学校から大学で5,000円〜1万円です。
Q入学祝いに2万円などの偶数の額はだめですか
割り切れる偶数は避けるという考え方と、今は気にしなくてよいという声の両方があります。4と9の額は避け、迷うときは1万円・3万円などにします。
Q入学祝いのお返しは必要ですか
子どもへのお祝いなので要らないとする案内と、いただいた額の3〜5割ほどの品物を入学式から1か月以内に贈るとする案内があります。お返しをしない場合も、子どもからお礼を伝えます。
Q祖父母からの入学祝いに贈与税はかかりますか
社会通念上相当な額のお祝いや、学費などに必要なつど直接充てるお金なら、国税庁の No.4405 により贈与税はかかりません。預金に回した分などを含め、1年間にもらった贈与の合計が110万円を超えるときは、申告が必要になることがあります。
まとめ
- 入学祝いの額に公的な決まりはなく、目安はギフトの会社などの案内で示されている学校と相手ごとの幅
- 祖父母から孫は小学校1万〜3万円・中学校から大学1万〜5万円、おじ・おばから甥・姪は5,000円〜3万円、友人の子は3,000円〜1万円の幅が重なる
- 4と9の額を避け、紅白の蝶結びの袋に新しいお札を入れる。郵送は現金書留
- 入学式の2〜3週間前から入学式の前までに贈り、受験で進む学校は合否が分かってから
- お返しは要らないとする案内と、3〜5割ほどの品物を贈るとする案内がある
- 社会通念上相当なお祝いと、学費に必要なつど直接充てるお金に贈与税はかからない
- 家計簿では、贈った分は交際費、もらった分は給与と別の収入の行に書き、入学の年を先に書き出して見込む
この記事で参照した公的情報
- タックスアンサー No.4405 贈与税がかからない場合(夫婦や親子、兄弟姉妹などの扶養義務者から生活費や教育費に充てるために取得した財産で、通常必要と認められるもの・教育費とは学費や教材費、文具費など・必要な都度直接これらに充てるためのものに限る/個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物または見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの)
- タックスアンサー No.4402 贈与税がかかる場合(暦年課税の基礎控除110万円・1年間の合計が110万円以下なら申告は不要)
- タックスアンサー No.4510 直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の非課税(平成25年4月1日から令和8年3月31日までの間に取得した場合・令和8年4月1日現在法令等)
- 学校教育法 第17条(保護者は、子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから小学校に就学させる義務を負う・小学校の課程を修了した日の翌日以後における最初の学年の初めから中学校に就学させる義務を負う。令和9年4月1日施行の版まで同じ文)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000026
- 学校教育法施行規則 第59条(小学校の学年は、四月一日に始まり、翌年三月三十一日に終わる)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/322M40000080011
- 郵便法 第17条(現金を郵便物として差し出すときは、書留の郵便物としなければならない)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000165
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(交際費=贈答用金品及び接待用支出・贈与金の例示に祝儀/特別収入の受贈金の例示に祝金)