七五三の費用はいくら?|総額は「1万〜4万円未満」が37.6%(七五三最新実態調査2024)と、項目ごとの目安・家計簿での準備

七五三にかかる費用は、お参り・衣装・写真・食事会のうち何をするかで大きく変わります。OurPhoto株式会社の「七五三最新実態調査2024」では、かかった総額を「1万円〜4万円未満」と答えた人が37.6%で、もっとも多い結果でした。
この記事では、この調査がどんな人に聞いたものかを確かめてから、項目ごとの目安、総額が変わるところ、祖父母からのお祝いと税金をまとめます。家計簿で七五三の費用を前もって用意する手順と、国の家計調査でどの項目に入るかも並べます。
七五三の準備を始めたいのですが、全部でいくら見ておけばよいのかが分かりません。写真や着物にどこまでお金をかけるかも、決めきれずに迷います。
七五三の総額は「1万〜4万円未満」が37.6%
出張撮影のサービスを運営するOurPhoto株式会社(株式会社うるるの子会社)は、2024年8月に「七五三最新実態調査2024」を行いました。2023年に七五三をした親250人に、インターネットで聞いた調査です。
七五三のイベントにかかった総額を聞いた問いでは、「10,000円〜39,999円」が37.6%で、もっとも多い答えでした。この調査の公表資料には、総額の平均額は示されていません。
この数字を読むときに気をつけること
回答したのは250人で、調査はクラウドソーシングのサービスを通じて行われています。七五三に何を含めたか(お参りだけか、写真や食事会までか)は、答えた人ごとに違います。
調査した会社は、前の年の調査と比べて、安い価格帯の割合が増えたとしています。自分の家の額は、平均や割合に合わせるより、するものを決めて項目ごとに足し上げると見込みやすくなります。
写真スタジオや着物の店の案内で見る総額
写真スタジオや着物の店が出している案内では、総額の目安を5万〜15万円程度とするものや、2万〜30万円と幅を広くとるものがあります。着物を買うか借りるか、写真をどこで撮るかで、同じ七五三でも10倍を超える差が出るという説明もあります。
目安の幅が広いのは、項目ごとの選び方で額が大きく動くからです。次の節で、項目ごとの目安を並べます。
項目ごとの目安
七五三の費用は、お参り、衣装、着付けとヘアセット、写真、食事会、内祝いに分けて考えると見込みを立てやすくなります。額は、写真スタジオや着物の店などの案内に出ている目安です。

初穂料(祈祷料)
神社でご祈祷を受けるときに納めるのが初穂料で、お寺では祈祷料と呼びます。目安は5,000円〜1万円とする案内が並び、2万円までを目安に入れる案内もあります。
神社やお寺によっては、七五三の初穂料の額を決めています。きょうだいで一緒にご祈祷を受けるときは人数分が要るとする案内もあるので、お参りの先のホームページか電話で額を確かめます。
のし袋は、紅白の蝶結びの水引のものを使うと案内されています。のし袋に入れずに納める神社もあるので、納め方も一緒に確かめておきます。
子どもの衣装
衣装は、借りる、買う、家族から譲り受ける、の3つで額が変わります。着物を借りる場合の目安は1万円〜3万円程度とする案内があり、買う場合は1万円台から20万円を超えるものまで幅があります。
家族から譲り受けた着物は、衣装代はかからなくても、寸法のお直しや染み抜きに費用がかかることがあります。着物を借りる場合も、返すときのクリーニング代が料金に入っているか、汚したときの扱いを先に確かめます。
写真スタジオで撮影すると撮影用の衣装を借りられることがあり、お参りの日の着物を別に借りるかどうかで総額が変わります。洋服で参る場合は、借りれば数千円から、買う場合は5,000円程度からという目安が出ています。
着付けとヘアセット
和装にするときは、着付けとヘアセットの費用がかかります。3歳や5歳は3,000円〜7,000円程度、7歳は6,500円〜1万円程度という目安が出ています。
7歳の女の子は帯を結ぶ着物になり、ヘアセットも加わるため、3歳より高い目安になっています。写真スタジオや着物のレンタルの料金に着付けが入っていることもあるので、見積もりで重ねて払っていないかを見ます。
記念写真
写真の費用は、どこに頼むかで大きく違います。ある写真スタジオの案内では、次のように依頼先ごとの目安を並べています。
- 大手チェーンの写真スタジオ:3万円〜6万円
- 一軒家を貸し切る型のスタジオ:4万円〜15万円
- 地元の写真館:2万円〜10万円
- 出張撮影:1万円〜8万円
撮影料が安くても、写真のデータやアルバム、台紙付きの写真を買う額で総額が上がることがあります。何が料金に含まれていて、何が追加になるかを、撮影の前に書き出しておきます。
食事会
お参りの後に食事会をする場合は、人数と場所で額が決まります。外食では1人3,000円〜1万円程度、仕出しや出前を家で囲む場合は大人1人2,000円〜3,000円、子ども1人1,000円〜2,000円程度という目安が出ています。
コース料理を頼むと、サービス料が10〜15%ほど別にかかることがあると案内されています。祖父母を呼ぶかどうかで人数が変わるので、食事会の額は人数を決めてから見積もります。
内祝い
祖父母や親戚からお祝いをいただいたときのお返しは、いただいた額の3分の1から半分程度が目安とされています。七五三は身内のお祝いなので、お返しは要らないとする案内もあります。
食事会に招くことをお返しの代わりにする形も紹介されています。お返しをするかどうかは、いただいた相手と家どうしの付き合い方で決めます。
そのほかにかかるもの
見落としやすいものとして、次の費用が挙げられています。
- 千歳飴やお守り、絵馬
- 神社までの交通費や駐車場代
- 遠くから来る祖父母などの交通費や宿泊費
- 親やきょうだいの衣装、着付け
- 着物のクリーニング代、お直し代、染み抜き代
- 草履やバッグ、髪飾りなどの小物
遠くから人を招くときは、交通費や宿泊費をどちらが持つかを招く前に話しておくと、後で迷わずに済みます。親やきょうだいも和装にすると、その人数分の衣装と着付けの費用が加わります。
総額を左右するところ
七五三の総額は、項目の中でも衣装と写真の選び方で大きく動きます。案内に出ている抑え方は、次のようなものです。
- 写真の時期をずらす:11月15日の前後を避けて、前撮りや後撮りにすると割引がある写真スタジオがある
- 平日に撮る:土日祝日より平日の料金を安くしている写真スタジオがある
- 衣装を譲り受ける・借りる:着物を買わずに、家族のものを使うか借りる
- 写真の残し方を先に決める:データだけにするか、アルバムを作るかで額が変わる
- 食事会の形を決める:外食にするか、家で仕出しを囲むか、食事会をしないか
どれを選ぶかは、家族が何を残したいかで決まります。写真にお金をかけるなら食事会を小さくするなど、項目どうしで振り分けると、総額を先に決めてもその中で選べます。
きょうだいが同じ年に七五三を迎えるとき
きょうだいが同じ年に七五三を迎えると、衣装、着付け、初穂料がそれぞれ人数分になります。一方で、写真の撮影や食事会は、1回にまとめることもできます。
同じ年にまとめるか分けるかは、子どもの年齢と体力、着物の都合で決めます。分ける場合は、次の七五三の年と額を先に家計簿に書いておきます。
費用は誰が出すか、祖父母からのお祝いと税金
七五三の費用は、子どもの両親が出すことが多いとする案内がありますが、地域や家の考え方で違います。祖父母が衣装や写真の費用を出すこともあるので、誰が何を出すかを準備の前に話しておきます。
祖父母からのお祝いに贈与税はかかるか
国税庁のNo.4405では、個人から受ける祝物などのための金品で、社会通念上相当と認められるものには、贈与税がかからないとしています。七五三のお祝いとして受け取るお金は、この「祝物」のための金品に当たるかで考えます。
どこまでが社会通念上相当かの金額の線は、No.4405には示されていません。お祝いの名目を超える大きな額を受け取ったときは、ふつうの贈与として、1年間にもらった額の合計から110万円の基礎控除を引いて計算します(No.4402)。
合計が110万円以下なら、贈与税はかからず申告も要りません。判断に迷う額を受け取ったときは、税務署に確かめます。贈与税のしくみは贈与税はいくらからかかるかの記事にまとめています。
家計簿で七五三の費用を準備する手順
七五三の支払いは、写真の前撮りが春から夏、お参りと食事会が秋、内祝いがその後と、何か月かに分かれます。紙でも表計算でも、次の手順で総額と払う月が見えます。
ステップ1するものを決め、項目ごとに見込みの額を書く15分
初穂料、衣装、着付け、写真、食事会、内祝い、そのほかの7つの行を作ります。しないものは0円にし、するものは見積もりが無いうちは目安の額を仮に入れます。
ステップ2払う月を書き込む10分
写真スタジオの予約金や撮影の支払い、衣装のレンタル代、お参りの日の初穂料と食事会を、払う月の順に並べます。写真と衣装は、予約した時点で払うか、撮影の日に払うかを確かめて書きます。
ステップ3いただくお祝いを、出ていくお金とは別の行に書く5分
祖父母などからのお祝いは、受け取る月と見込みの額を別の行に書きます。お祝いを受け取るのはお参りの前後になることがあり、それより前に払う写真や衣装の分は、家のお金から先に出すことになります。
ステップ4足りない額を、払う月までの月数で割る5分
出ていくお金の合計からお祝いの見込みを引いた額が、家で用意する額です。最初に払う月までの月数で割ると、毎月取り分ける額が出ます。

図は、写真を6月に前撮りし、11月にお参りと食事会をする場合の例です。金額は例で、実際には見積もりと家族で話した額を入れます。
3歳・5歳・7歳の年を、先に表に入れておく
七五三は、子どもが3歳・5歳・7歳の年にあり、男の子と女の子で祝う年が違います。数え年で祝うか満年齢で祝うかでも年がずれるので、子どもの生まれた年から、何年に七五三があるかを先に書き出します。
きょうだいがいると、数年おきに七五三の年が来ます。年に1回あるかないかの支出の拾い方は特別費を明細から拾う記事にまとめていて、七五三もその表に年ごとに入れておけます。
七五三の支払いは、前撮りとお参りで何か月も離れることがあります。払う月ごとに書いておくと、どの月にお金が出ていくかが先に分かります。
家計簿のどの項目に入れるか
総務省統計局の家計調査の「収支項目分類及びその内容例示」(2025年1月改定)では、七五三のお金は1つの項目にまとまらず、次のように分かれています。
- 他の冠婚葬祭費:「七五三(ひも落とし)、成人式費用」
- 被服賃借料:貸衣装代
- 写真撮影・プリント代:写真撮影料
- 他の理美容代:衣装着付け及び化粧代
- 信仰・祭祀費:さい銭、お札、お守り
家計簿では、国の分類に合わせて分けても、「七五三」という1つの行にまとめても構いません。国の平均と比べたいときは分類に合わせ、行事ごとの総額を見たいときは1つの行にまとめると、あとで見返しやすくなります。
いただいたお祝いは、給料とは別の収入の行に書き、内祝いは贈るための支出として交際費に入れます。お祝いと内祝いの書き方は家計簿の交際費の記事にまとめています。
よくある質問
Q七五三の費用は平均いくらですか
OurPhoto株式会社の「七五三最新実態調査2024」では、総額を「1万円〜4万円未満」と答えた人が37.6%でもっとも多く、平均額は公表資料に示されていません。写真スタジオや着物の店の案内では、総額の目安を5万〜15万円程度とするものや、2万〜30万円とするものがあります。
額の幅が広いのは、衣装と写真の選び方で大きく変わるためです。するものを決めて、項目ごとに足し上げると自分の家の額が出ます。
Q初穂料はいくら包めばよいですか
目安は5,000円〜1万円とする案内が並んでいます。七五三の初穂料の額を決めている神社やお寺もあるので、お参りの先のホームページか電話で確かめます。
Q七五三の着物は借りるのと買うのとどちらが安いですか
一度だけ着るなら、借りるほうが額を抑えやすいと案内されています。借りる目安は1万円〜3万円程度で、買う場合は1万円台から20万円を超えるものまで幅があります。
きょうだいで着回す場合や、家族から譲り受ける場合は、お直しやクリーニングの費用を見込みます。借りる場合も、返すときのクリーニング代が料金に入っているかで総額が変わります。
Q七五三のお祝いをいただいたら、お返しは要りますか
七五三は身内のお祝いなので、お返しは要らないとする案内もあります。お返しをする場合の目安は、いただいた額の3分の1から半分程度で、食事会に招くことをお返しの代わりにする形もあります。
Q祖父母からの七五三のお祝いに贈与税はかかりますか
個人から受ける祝物で、社会通念上相当と認められるものには、贈与税がかかりません(国税庁のNo.4405)。大きな額を受け取ったときは、1年間にもらった額の合計が110万円を超えるかどうかで、申告が要るかが決まります(No.4402)。
まとめ
- 七五三にかかった総額は「1万円〜4万円未満」が37.6%でもっとも多い(OurPhoto株式会社「七五三最新実態調査2024」・2023年に七五三をした親250人・平均額は示されていない)
- 写真スタジオや着物の店の案内では、総額の目安を5万〜15万円程度とするものや、2万〜30万円とするものがある
- 項目ごとの目安は、初穂料5,000円〜1万円、衣装のレンタル1万円〜3万円程度、着付けとヘアセット3,000円〜1万円程度、写真は依頼先で1万円〜15万円、食事会は1人3,000円〜1万円程度
- 総額は衣装と写真の選び方で大きく動く。写真の時期、平日の撮影、衣装の用意の仕方、写真の残し方で変わる
- 祖父母からの社会通念上相当なお祝いに贈与税はかからない
- 家計簿では、項目ごとの見込みと払う月、お祝いを受け取る月を並べ、足りない額を毎月取り分ける
- 家計調査では、七五三の費用は「他の冠婚葬祭費」、貸衣装は「被服賃借料」、写真は「写真撮影・プリント代」に分かれる
総額の目安の幅が広いのは、衣装と写真の選び方で額が変わるからだと分かりました。するものを決めて項目ごとに書き出し、払う月とお祝いを受け取る月を並べてみます。
この記事で参照した公的情報
- 先輩ママ・パパに聞く「七五三最新実態調査2024」(OurPhoto株式会社・株式会社うるるの子会社/インターネット調査・2024年8月5日〜13日・2023年に七五三をしたパパママ250人/七五三のイベントにかかった総額は「10,000円〜39,999円」が37.6%でもっとも多い)
- 窓口
- OurPhoto株式会社(株式会社うるるのプレスリリース)
- 確認日
- 確認先
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000274.000049287.html
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(他の冠婚葬祭費=七五三(ひも落とし)、成人式費用・被服賃借料=貸衣装代・写真撮影・プリント代=写真撮影料・他の理美容代=衣装着付け及び化粧代・信仰・祭祀費=さい銭、お札、お守り)
- タックスアンサー No.4405 贈与税がかからない場合(個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物または見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの/令和8年4月1日現在法令等)
- タックスアンサー No.4402 贈与税がかかる場合(暦年課税の基礎控除110万円・110万円以下なら申告は不要/令和8年4月1日現在法令等)