お食い初めの費用はいくら?|自宅・宅配・お店で変わる祝い膳の目安と、食器・写真・お祝い金・家計簿での準備

お食い初めにかかるお金の中心は、祝い膳と、招いた人と囲む食事の代金です。自宅で作るか、宅配や仕出しを頼むか、料亭やホテルで祝うかで1人あたりの額が変わり、招く人数を掛けると総額の見当がつきます。
この記事では、料理の店や写真スタジオなどの案内に出ている目安を、祝う場所ごとに並べます。食器・衣装・写真の額、誰が払うか、お祝い金とお返し、家計簿で場所ごとに見積もって比べる手順もまとめます。
お食い初めを自宅でするか、お店でするかで迷っています。どちらにするといくらになるのか、見当がつきません。
お食い初めの費用は、祝う場所と人数で決まる
お食い初めは、生後100日を目安に、赤ちゃんに食べ物を食べさせるまねをして、一生食べ物に困らないように願う行事です。百日祝いとも呼ばれ、丈夫な歯が生えるように願う歯固めの儀式も合わせて行います。
時期は生後100日にこだわらず、家族が集まりやすい日にずらしてよいとされています。地域によっては110日や120日を目安にするところもあり、東北より北の地方ではお宮参りと一緒に行う地域があると紹介されています。
費用のうち大きいのは料理(食事代)で、祝う場所の選び方は次の3つに分かれます。
- 自宅で料理を作る:材料と食器をそろえる
- 自宅に宅配や仕出しを頼む:料理が届き、食器が付くものもある
- 料亭・レストラン・ホテルで祝う:料理と食器はお店が用意する
祝う場所ごとの目安
額は、仕出しの店や写真スタジオ、生命保険会社の読み物などに出ている目安です。案内ごとに幅が違うので、同じ場所でも額が重ならないところがあります。

自宅で料理を作る場合
手作りにすると、料理は1人3,000円〜5,000円程度が目安とされています。いちばん安く済むとする案内がある一方、赤ちゃんの世話をしながらの準備は手間がかかるとも書かれています。
献立は一汁三菜が基本で、赤飯、はまぐりなどのお吸い物、尾頭付きの鯛、煮物、香の物や紅白なますが並びます。尾頭付きの鯛は、前もって店に在庫があるかを聞いておくと当日に慌てずに済みます。
尾頭付きの鯛だけを通販で買い、ほかの料理は自分で作る形も紹介されています。手作りの場合は、料理のほかに次の「料理のほかにかかるもの」の食器をそろえる費用が加わります。
宅配・仕出しを頼む場合
自宅に料理を届けてもらう場合は、赤ちゃんの祝い膳が5,000円〜1万円、招く人の食事が1人3,000円〜6,000円とする案内があります。招く人の食事を3,000円〜1万円と幅広く示す案内もあり、品数や食材で額が動きます。
食器や祝い箸、歯固めの石が付いたセットもあり、6,000円〜1万円、食器付きで1万円〜2万円程度とする案内があります。仕出しなどを使う場合を1人5,000円〜1万5,000円程度とする案内もあります。
食器が付かないセットでは、食器を別に用意します。自宅のほか、両親の実家やホテルに届けられるセットもあると紹介されています。
料亭・レストラン・ホテルで祝う場合
お店で祝う場合は、祝い膳が5,000円前後、招く人の食事が1人8,000円〜1万円という目安が並んでいます。料亭やホテルは1人5,000円〜2万円程度とする案内もあります。
ホテルでは、個室を使う代金が別にかかることがあります。赤ちゃん連れなので個室を予約する前提で、祝い膳のほかに1人5,000円程度の食事代がかかるとする案内もあります。
お店は準備と片付けが要らず、食器もお店が用意します。一方で、希望の日に予約が取れないことがあるので、日が決まったら早めに問い合わせます。
料理のほかにかかるもの
祝い膳の食器、赤ちゃんの衣装、記念写真は、料理とは別に見積もります。お店で祝う場合は食器が要らないので、残るのは衣装と写真です。
祝い膳の食器
正式には漆塗りのお膳とお椀を使い、男の子は内も外も朱塗り、女の子は外側が黒で内側が朱塗りとされています。漆器は高く、5万円〜10万円以上かかることもあるとする案内や、本格的な漆の食器は2万円以上のものが多いとする案内があります。
代わりの食器の目安は、次のとおりです。
- 樹脂やプラスチックの食器:2,000円前後、3,000円前後という目安
- 陶器の食器セット:3,000円〜1万円前後
- 木製の食器セット:5,000円〜1万5,000円
陶器や木製の食器は、離乳食の器として後も使えると紹介されています。親戚から使わなくなった食器を借りる形や、お宮参りの神社で簡易的な食器をもらえる場合もあるとされています。
祝い箸と歯固めの石
祝い箸は、両端が細くなった柳の箸です。家に無い場合は用意し、宅配のセットに付いていることもあります。
歯固めの石は、お宮参りをした神社などで授かるか、河原などで拾ってよく洗い、消毒して使います。神社や河原から借りた石は、使った後に元の場所へ返すとされています。
赤ちゃんの衣装
衣装は普段着でも構わないとされ、着物や袴風のロンパース、ベビードレスを着せる家庭もあります。着替え用のベビー服は3,000円〜1万5,000円程度という目安があります。
買うと数万円、借りると数千円とする案内もあります。写真スタジオで撮る場合は、衣装を無料で借りられることがあります。
記念写真
スマートフォンや家のカメラで撮るだけなら、手軽に残せます。写真スタジオなどで撮る場合は5,000円〜3万円程度、数千円〜数万円という目安があります。
撮影を頼む場合は、希望の日に撮れるよう早めに予約します。お祝いに来られなかった人に写真を送るなら、プリント代もこの行に入れておきます。
遠くから来る家族の交通費
祖父母が遠くから来る場合は、交通費や宿泊費、泊まったときのお祝い以外の食事代がかかることがあります。誰が負担するかを、日を決めるときに話しておきます。
例:大人5人で、場所ごとに見積もると
場所ごとの差は、招く人数を掛けると広がります。次の図は、両親と祖父母3人の大人5人で祝う場合を、仮の単価で見積もった例です。

図の単価は、この記事の目安の幅の中から置いた例です。自宅の料理の額には赤ちゃんの祝い膳の分を含め、宅配は食器付き、料亭は個室の代金がかからない前提にしています。
同じ5人でも、この例では自宅で作る場合と料亭で、2万9,000円の差になります。写真や衣装は、どの場所でも同じようにかかるので、図には入れていません。
費用は誰が払うか
お食い初めの費用は、赤ちゃんの両親が払うのが一般的とする案内がそろっています。お食い初めを開いて祖父母などを招くのは両親なので、料理の代金も両親が持つという考え方です。
いただいたお祝い金を費用に充てるのは構わないとされています。ただし、はじめから祖父母に費用を出してもらうことは避け、お祝い金をあてにしない予算で計画するとする案内が並んでいます。
食器や衣装を祖父母が用意する習わし
祝い膳の食器は、母方の実家が用意する習わしがあると紹介されています。着替え用のベビー服も母方の実家が用意する習わしがあるとされますが、今は家ごとに違います。
代々使っている食器がある家もあるので、誰が何を用意するかを両家に聞いてから決めます。母方の実家が食器を贈る場合は、それだけでお祝いとして十分なこともあるとされています。
お祝い金の目安とお返し
お食い初めのお祝い金は、両家の祖父母が1人約1万円、両親のきょうだいや近い親戚が5,000円〜1万円くらいとする案内があります。それ以外の親戚や知人・友人は3,000円〜5,000円程度とされています。
ご祝儀の相場を5,000円〜1万円とし、その日の食事代も目安にするとする案内もあります。自宅で祝うかお店で祝うかで、包む額が変わることがあります。
お返しは要るか
お食い初めに招いた人には、食事がお礼の代わりになるので、お返しは基本的に要らないとされています。お礼状と一緒に、当日の写真を送る形も紹介されています。
招いていない人や来られなかった人からお祝いを受け取ったときは、内祝いを贈ります。額はいただいたお祝いの3分の1〜半分が目安で、お食い初めの日から1か月以内に贈るとする案内があります。
品物でお祝いを受け取ったときも、お祝い金と同じく3分の1〜半分の額の品を返すとする案内があります。出産祝いへのお返しの額は出産祝いの相場の記事で扱っています。
お祝い金に贈与税はかかるか
親族や知人からのお食い初めのお祝い金のうち、社会通念上相当と認められるものには贈与税がかかりません(国税庁のNo.4405)。この額を超えるときは、その年の1月1日から12月31日までにもらった財産の合計が110万円以下なら、贈与税はかからず申告も要りません(No.4402)。
扱いに迷う額のときは、税務署に確かめてから受け取り方を決めます。お宮参りのお祝いの扱いと、祖父母が費用を直接払う場合の考え方はお宮参りの費用の記事にまとめています。
家計簿でお食い初めの費用を準備する手順
お食い初めは、お宮参りから日が浅いうちに来る行事で、出産の後の出費が続く時期と重なります。場所を決める前に候補ごとの額を出しておくと、無理のない形を選べます。紙でも表計算でも、次の手順で進められます。
ステップ1招く人数と、場所の候補を書く5分
両親、祖父母、きょうだいなど、招く大人の人数を先に決めます。場所の候補は「自宅で作る」「宅配」「お店」から2つか3つ選び、列にして並べます。
ステップ2候補ごとに、料理の額を出す10分
候補ごとに「赤ちゃんの祝い膳+大人の人数×1人分+食器」を計算します。見積もりが無いうちは目安の幅の中の額を仮に入れ、店の見積もりが出たら書き換えます。
ステップ3写真・衣装・交通費を別の行に足す5分
場所に関わらずかかる行は、候補の列とは別にまとめます。撮影を予約した日や衣装を買う日も書いておくと、払う月が分かります。
ステップ4お祝いと内祝いを、出ていくお金とは別に書く5分
いただく見込みのお祝いは収入の行に、内祝いを贈る予定は支出の行に分けて書きます。お祝いを費用から差し引くのは、受け取った後にします。
候補を横に並べると、人数を1人増やしたときにどれだけ変わるかも見えます。お祝いは受け取ってから差し引くので、あてにしすぎずに済みます。
出産前後の支出をまとめて特別費の表にする手順は出産育児一時金の記事にあります。この後に続く初節句のお祝いの目安は初節句のお祝いの相場の記事にまとめています。
家計簿のどの項目に入れるか
総務省統計局の家計調査の「収支項目分類及びその内容例示」(2025年1月改定)では、お食い初めのお金は、何に払ったかで次の項目に分かれます。
- 外食(和食):仕出し料理。飲食店が作った料理は、出前・宅配・持ち帰りでも外食
- 他の調理食品:折詰料理、調理食品の詰合せ
- 茶わん・皿・鉢:わん、飯わんなど。素材を問わない
- 他の家事用消耗品:紙製などの簡易食器、割ばし
- 写真撮影・プリント代:写真撮影料(写真スタジオなどに払う代金)
料亭やホテルの食事代も、飲食店での飲食費なので外食です。自宅で作るときの鯛や米などの材料は、それぞれの食料の項目に入ります。
「他の冠婚葬祭費」の例示は、七五三(ひも落とし)と成人式費用、結納式費用で、お食い初めの名前はありません。行事の総額を見たいときは、「お食い初め」の行を作ってまとめると比べやすくなります。
受け取ったお祝い金は収入の側に「受贈金」として書き、祖父母などが贈る側では交際費の「贈与金」になります(家計調査の分類)。交際費の線の引き方は家計簿の交際費の記事にあります。
よくある質問
Qお食い初めの費用は全部でいくらかかりますか
料理の額に招く人数を掛けた額が中心です。自宅で作ると1人3,000円〜5,000円程度、お店では祝い膳5,000円前後と1人8,000円〜1万円という目安があり、写真や衣装を加えるとその分が増えます。
Qいちばん安く済むのはどの方法ですか
自宅で料理を作る方法がいちばん安く済むとする案内があります。ただし食器をそろえる費用がかかり、準備の手間も増えます。
Qお食い初めの費用は誰が払いますか
赤ちゃんの両親が払うのが一般的とする案内がそろっています。祝い膳の食器は、母方の実家が用意する習わしがあるとされています。
Q祝い膳の食器は買わないといけませんか
漆器でなくてもよく、離乳食の器や、樹脂・陶器・木製の食器で代わりにする形が紹介されています。宅配のセットで食器が付くものや、お店で祝う場合は、食器を用意しなくて済みます。
Q祖父母や親戚が包むお祝い金は、いくらが目安ですか
両家の祖父母は1人約1万円とする案内があり、ご祝儀の相場を5,000円〜1万円とする案内もあります。母方の実家が食器を贈る場合は、それで十分なこともあるとされています。
Qお食い初めのお祝いにお返しは要りますか
招いた人には食事がお礼の代わりになり、基本的に要らないとされています。招いていない人から受け取ったときは、3分の1〜半分を目安に内祝いを贈ります。
Qお食い初めの費用は家計簿のどの項目に書けばよいですか
家計調査の分類では、仕出しやお店の料理は「外食」、食器は「茶わん・皿・鉢」、写真は「写真撮影・プリント代」に分かれます。お食い初めという名前の項目は無いので、行事の行を作ってまとめても構いません。
まとめ
- 費用の中心は料理の額で、祝う場所と招く人数で決まる
- 自宅で作ると1人3,000円〜5,000円程度、宅配は祝い膳5,000円〜1万円と1人3,000円〜1万円、お店は祝い膳5,000円前後と1人8,000円〜1万円という目安がある
- 自宅で祝う場合は食器、どの場所でも写真や衣装が別にかかる
- 費用は両親が払うのが一般的とされ、食器は母方の実家が用意する習わしがある
- お祝い金は祖父母が1人約1万円、親戚は5,000円〜1万円などの目安があり、招いた人へのお返しは基本的に要らない
- 家計簿では、場所の候補を並べて「祝い膳+人数×1人分+食器」で比べ、お祝いは受け取ってから差し引く
- 家計調査では、仕出しやお店の料理は「外食」、食器は「茶わん・皿・鉢」に入る
招く人数を決めて、場所ごとに料理の額を出せば比べられると分かりました。候補を2つ並べて、見積もりを取ってみます。
この記事で参照した公的情報
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(外食=飲食店が提供した飲食物は出前・宅配・持ち帰りの別にかかわらず外食、和食=仕出し料理、他の調理食品=折詰料理・調理食品の詰合せ、茶わん・皿・鉢=素材及び規格を問わない・わん・飯わん、他の家事用消耗品=紙製などの簡易食器・割ばし、写真撮影・プリント代=写真撮影料、他の冠婚葬祭費=七五三(ひも落とし)・成人式費用・結納式費用、受贈金=祝金、贈与金)
- タックスアンサー No.4405 贈与税がかからない場合(個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物または見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの/令和8年4月1日現在法令等)
- タックスアンサー No.4402 贈与税がかかる場合(暦年課税の基礎控除110万円・110万円以下なら申告は不要/令和8年4月1日現在法令等)