セラミックヒーターの電気代、脱衣所と足元ではいくら違う?|強・弱の1時間の額と1か月の目安、エアコンとの使い分け

支出の見直し ・

この記事には広告(アフィリエイトのリンク)を含みます。

強1,200W・弱650Wのセラミックヒーターなら、電気代は1時間で強37.2円、弱約20.2円です。全国家庭電気製品公正取引協議会が決めている目安の単価、1kWhあたり31円(税込)で計算した額で、消費電力は例です。

1か月の額は、使う場所と時間で大きく変わります。脱衣所で強を1日20分なら30日で372円ですが、足元で弱を1日4時間なら2,418円、強のまま4時間なら4,464円です。

脱衣所に置くセラミックヒーターを買うか迷っています。毎日使うと電気代がいくら増えるのか、エアコンとどちらが安いのかが分かりません。

セラミックヒーターの電気代の出し方と早見表

本体の W を1,000で割ると、1時間に使う電力量(kWh)が出ます。これに使った時間と1kWhの値段を掛けたものが、セラミックヒーターの電気代です。

1kWhの値段は、契約している電力会社と料金のメニューで違います。全国家庭電気製品公正取引協議会は、家電の電気代を示すときの目安単価を1kWhあたり31円(税込)としています。協議会のQ&Aでは、この31円は令和4年7月22日に改定された値とされています。

次の表は、消費電力ごとの1時間の額と、1日4時間を30日続けた額です。どれも目安の単価31円で計算しています。

消費電力 1時間 1日4時間・30日
300W 9.3円 1,116円
650W 約20.2円 2,418円
900W 27.9円 3,348円
1,200W 37.2円 4,464円

300Wは机の下などに置く小さな製品の例で、1,200Wは強運転の例です。自分の製品の W が表に無いときは、近い行から見当をつけるか、式に入れて出します。

本体の「強」「弱」の W を見る

セラミックヒーターには、強と弱など段で消費電力を切り替える製品があります。本体の銘板や取扱説明書の仕様の欄に、段ごとの W が書かれています。

室温に合わせて出力を上げ下げする製品は、表示の W のまま動き続けるとは限りません。そうした製品でも、表示の W で出した額は「いちばん多くかかった場合」の見当として使えます。

セラミックファンヒーターとの違い

セラミックの発熱体を温め、ファンの風で温風にして送る器具は、セラミックファンヒーターとも呼ばれます。ファンの無い型を分けてセラミックヒーターと呼ぶ場合もあります。

どちらの呼び方でも、電気代を決めるのは本体の消費電力と使う時間です。ハロゲンやカーボンなど、温風を出さない電気ストーブの種類と消費電力の幅は電気ストーブの電気代にまとめています。

脱衣所と足元では、1か月の額がこれだけ違う

強1,200W・弱650Wの製品を、目安の単価31円で使った例です。時間と日数は例で、30日続けた場合の額を並べます。

  • 脱衣所で強を1日20分:12kWhで372円
  • 朝の身支度に強を1日30分:18kWhで558円
  • 机の足元で弱を1日4時間:78kWhで2,418円
  • 足元で強のまま1日4時間:144kWhで4,464円

セラミックヒーターの電気代を、強1,200W・弱650W・目安の単価31円で計算した例の図。1時間は強37.2円・弱約20.2円。30日では、脱衣所で強を1日20分なら372円、足元で弱を1日4時間なら2,418円、強のまま1日4時間なら4,464円。消費電力と時間は例

図のとおり、短い時間だけ使う脱衣所なら、強でも1か月で数百円です。足元で何時間もつける使い方では、弱と強の差だけで1か月2,046円になります。

2025年の家計調査では、総世帯の電気代の平均は1か月10,962円でした。弱で1日4時間の例の2,418円は、その約22%にあたります。

ひと冬に直すと

12月から2月の90日に同じ使い方をすると、足元で弱を1日4時間なら234kWhで7,254円です。脱衣所で強を1日20分なら、36kWhで1,116円です(目安の単価31円)。

冬の電気代の見込みには、使う日数の分を足しておきます。暖房の季節に光熱費全体がどれだけ上がるかは、国の統計をもとにした暖房費の平均で確かめられます。

エアコンやほかの暖房器具と比べると

セラミックヒーターは、電気をそのまま熱に変えて温風を出す器具です。エアコンは外の空気の熱を集めて部屋に送るしくみなので、同じ暖かさでも使う電力が小さくなります。

6畳用エアコンとの比べ

資源エネルギー庁の省エネ性能カタログ2025年版で、6畳用(冷房能力2.2kW)のエアコンの平均は、暖房の消費電力が480Wです。この電力で1時間動くと約14.9円です。

6畳用の平均は、暖房のひと季節に475kWhを使う計算です。これを、カタログが算出の条件とする暖房の期間(11月8日から4月16日まで・160日)の1日18時間で割ると、1時間あたり約5.1円になります(目安の単価31円)。

480Wはカタログで暖房時の定格の消費電力とされる値で、約5.1円はひと季節の電力量をならした値です。エアコンは運転を始めた直後に多くの電力を使い、部屋が暖まると下がるので、1時間の額は使い方と外の気温で変わります。

1日4時間・30日で比べると、6畳用エアコンは約614円から約1,786円です。セラミックヒーターの弱650Wは2,418円、強1,200Wは4,464円です(目安の単価31円)。

セラミックヒーターと6畳用エアコンを、1日4時間・30日使った例の図。セラミックヒーターは弱650Wで2,418円、強1,200Wで4,464円。6畳用エアコンは省エネ性能カタログ2025年版の平均で約614円から約1,786円。単価は目安の31円、時間は例

ただし、エアコンは部屋全体を暖め、セラミックヒーターは前にいる人のまわりを暖めます。部屋全体を長い時間暖めるならエアコン、脱衣所や台所の足元を短い時間だけ暖めるならセラミックヒーター、という分け方になります。エアコンの畳数ごとの額はエアコンの電気代にあります。

体の近くを暖める器具との比べ

ほかの暖房器具も、W が分かれば同じ式で1時間の額を出せます。次の W は例で、目安の単価31円で計算した額です。

  • 電気毛布(50Wの例):1時間約1.6円
  • こたつ(弱100Wの例):1時間3.1円
  • カーボンヒーター(弱450Wの例):1時間約14.0円
  • オイルヒーター(900Wの例):1時間27.9円

足元だけを暖めたいなら、W の小さい器具のほうが1時間の額は小さくなります。器具ごとの段の値と額は、こたつの電気代・電気毛布の電気代・オイルヒーターの電気代にあります。

電気代を減らす使い方

セラミックヒーターの電気代は、W と時間の掛け算です。額を小さくする手は、低い段で動かすことと、動いている時間を縮めることの2つに分かれます。

体が暖まったら弱に切り替える

足元で1日4時間・30日使う例では、強のままなら4,464円、弱なら2,418円です(目安の単価31円)。スイッチを入れた直後だけ強にして、暖まったら弱に下げると、強で動く時間が減ります。

温度を設定できる製品は、設定を1段下げるだけでも高い出力で動く時間が短くなります。どのくらい下がるかは製品と部屋で違うので、明細の使用量の動きで確かめます。

人感センサーと切タイマーを使う

人感センサーの付いた製品は、人がいなくなると運転を止めます。台所や脱衣所のように人が出入りする場所では、つけたままの時間が減ります。

切タイマーは、使い終わる時刻に合わせて設定しておきます。切り忘れは電気代が増えるだけでなく、後の節のとおり火事の心配にもつながります。

扉を閉め、狭い所で使う

セラミックヒーターの温風が届く範囲は、本体の前のかぎられた所です。脱衣所やトイレの扉を閉めて使うと、温風が外へ逃げにくくなります。

広い部屋では、エアコンで部屋を暖め、暖まるまでの間だけセラミックヒーターを足す組み合わせがあります。部屋が暖まったらヒーターを切れば、2台分の電気代がかかる時間を短くできます。

置き場所と点検で、火事を防ぐ

NITE(製品評価技術基盤機構)の2025年10月30日の発表では、2020年から2024年の5年間に通知を受けた主な暖房器具の製品事故が596件ありました。NITE が数えた主な暖房器具には、電気ファンヒーターも入っています。

そのうち約8割を、電気と石油のストーブ・ファンヒーターの事故が占めています。シーズンの始めと毎日の点検として、NITE は電気の暖房器具について次の4つを挙げています。

  • コードとプラグ:変形や破損が無いか、たこ足配線にしていないか
  • 本体:色が変わったり形がゆがんだりしていないか
  • 転倒時オフ機能:倒したときに切れる仕組みが正しく働くか
  • リコール:持っている製品が対象に入っていないか

NITE は、使っている最中に壁や燃えやすい物から十分に離れているかを見ることと、暖房器具で洗濯物を乾かさないことも求めています。このほか、吹き出し口や吸い込み口のまわりに物を置かないなど、取扱説明書の注意にも従います。

明細の1kWhの値段に置き換えて出し直す

31円は、製品どうしを同じ物差しで比べるための値で、自分の家の契約の値段とは違います。実際に近い額を知るには、電気の明細から1kWhの値段を出して入れ替えます。

  • 手順1:冬の月の検針票か会員ページで、請求額をその月のkWh の数で割る(基本料金や再エネ賦課金まで入った1kWhの値段になる)
  • 手順2:本体の表示か取扱説明書で、ふだん使う段の W を書き写す
  • 手順3:W÷1,000に、1日の時間と日数と、手順1の値段を掛ける

明細から出した値段が1kWhあたり34円の家なら、弱650Wを1日4時間・30日で78kWh×34円の2,652円です(値段と時間は例)。目安の単価で出した2,418円より234円多くなります。

電気の量と単価の見方は、電気代の平均はいくら?にまとめています。冬に電気を多く使う家では、基本料金と1kWhの値段の両方を、自分の使用量に当てはめて料金のメニューを見比べる方法もあります。

よくある質問

Qセラミックヒーターの電気代は1時間いくらですか

消費電力で決まります。目安の単価31円で計算すると、強1,200Wなら1時間37.2円、弱650Wなら約20.2円、300Wの小さな製品なら9.3円です。

Q1か月使うと、いくらかかりますか

使う場所と時間で大きく違います。30日では、脱衣所で強を1日20分なら372円、足元で弱を1日4時間なら2,418円、強のまま4時間なら4,464円です(目安の単価31円)。

Q1日中つけっぱなしにすると、いくらですか

弱650Wを24時間・30日つけたままにすると、468kWhで14,508円です(目安の単価31円)。人のいない時間も動き続けるので、額のほかに、そばに燃えやすい物が無いかにも気を配ります。

Qエアコンとセラミックヒーターは、どちらが安いですか

部屋全体を同じ時間暖めるなら、1時間の額はエアコンのほうが小さくなります。6畳用の平均で約5.1円から約14.9円、セラミックヒーターの強1,200Wは37.2円です(目安の単価31円)。脱衣所を1日20分だけ暖める使い方なら、ヒーターでも1か月の額は小さく収まります。

Qセラミックヒーターの電気代が高いと言われるのはなぜですか

電気をそのまま熱に変える器具で、W が大きいからです。エアコンは外の空気の熱を集めるしくみなので、同じ電力でより多くの熱を部屋に送れます。

Q人感センサー付きにすると、電気代は下がりますか

人がいない間の運転が止まる分だけ、つけている時間が短くなります。どれだけ下がるかは、席を立つ時間と製品で違います。

まとめ

  • 電気代=W÷1,000×使った時間×1kWhの値段
  • 家電の電気代を示すときの目安単価は1kWhあたり31円(全国家庭電気製品公正取引協議会・令和4年7月22日の改定)
  • 強1,200W・弱650Wの例で1時間37.2円・約20.2円
  • 30日で、脱衣所で強を1日20分なら372円、足元で弱を1日4時間なら2,418円
  • 6畳用エアコンは1時間約5.1円〜約14.9円。部屋全体を長く暖めるならエアコン、狭い所を短く暖めるならセラミックヒーター
  • NITE の4つの点検(コードとプラグ・本体・転倒時オフ機能・リコール)をして、壁や燃えやすい物から離して置く
  • 自分の家の額は、明細から出した1kWhの値段を31円の代わりに入れて計算する

脱衣所で短く使うなら1か月で数百円、足元で何時間も使うなら数千円という見当がつきました。明細の1kWhの値段で出し直せば、自分の家の額になります。

この記事で参照した公的情報

  1. よくある質問 Q7 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか(電力取引報の全小売電気事業者の販売電力量・販売額の集計値などに基づき算出・現在の目安単価は令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込))
    窓口
    公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
    確認日
    確認先
    https://www.eftc.or.jp/qa/
  2. 省エネ性能カタログ 2025年版 エアコン 冷房能力2.2kW(6畳)の平均値(暖房の消費電力480W=暖房時の定格消費電力・暖房期間消費電力量475kWh)と、18ページの期間消費電力量の算出条件(JIS C 9612:2013・暖房期間11月8日~4月16日・使用時間6:00~24:00の18時間・外気温度は東京をモデル)
    窓口
    資源エネルギー庁(省エネ型製品情報サイト)
    確認日
    確認先
    https://seihinjyoho.go.jp/frontguide/pdf/catalog/2025/catalog2025.pdf
  3. ストーブとの程よい距離感が大切です ~「電気」「石油」暖房器具の事故を防ぐ4+1のポイント~(2025年10月30日・2020年から2024年までの5年間に通知された主な暖房器具の製品事故596件・主な暖房器具に電気ファンヒーターを含む・電気と石油の暖房器具で約8割・電気暖房器具の4つの点検ポイントと使用中の注意)
    窓口
    独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)
    確認日
    確認先
    https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2025fy/prs251030.html
  4. 家計調査 家計収支編 2025年 総世帯 詳細結果表 第4表(用途分類・電気代1か月10,962円)
    窓口
    総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
    確認日
    確認先
    https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409805

この記事を書いているのは

Mirai Kanaiは、家計を見えるようにすることを目的とした個人向けの家計簿サービスです。運営するMove for People株式会社は、家計が見えていないことが、使える制度を逃したり、対処が遅れたりする原因になっていると考えています。

App Store からダウンロードGoogle Play で手に入れよう

Mirai Kanaiを見てみる

この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。特定の金融商品の推奨や、個別の投資判断に関する助言を行うものではありません。公的制度の要件・金額は変更される場合があり、自治体によって異なります。実際のご利用にあたっては、必ず公式の窓口でご確認ください。