交通費の1か月の平均はいくら?|二人以上の世帯で約5,703円、一人暮らしで約4,494円。車の費用・定期代との分け方

交通費の1か月の平均は、総務省の家計調査(2025年)で、二人以上の世帯が約5,703円、一人暮らしが約4,494円です。電車・バス・タクシー・飛行機の運賃と、定期代、有料道路の料金を合わせた額です。
ガソリン・駐車場・車の購入などの車の費用は、交通とは別に「自動車等関係費」として数えられ、二人以上の世帯で1か月約2万8,355円でした。自分の家と比べるときは、電車・バスの交通費と車の費用を分けて並べます。
定期代やICカードの交通費を足すと、毎月1万円を超えます。ほかの家と比べて多いのか、車の費用まで入れて比べるのかが分からず迷います。
交通費の1か月の平均は、二人以上の世帯で約5,703円
総務省統計局の家計調査(2025年)では、二人以上の世帯の交通の支出は1年68,431円でした。12で割った1か月あたりは約5,703円で、消費支出(1か月約31万4,001円)の約1.8%にあたります。
一人暮らしと二人以上の世帯を合わせた総世帯の交通の支出は1年62,870円で、1か月あたり約5,239円です。一人暮らし(単身世帯)の交通の支出は1年53,927円で、1か月あたり約4,494円でした。
世帯の種類と年齢で見る早見
自分の世帯の行を見つけて、交通費と車の費用を別々に比べます。額は、家計調査の1年の支出を12で割った1か月あたりです。
| 世帯 | 交通 | 車の費用 |
|---|---|---|
| 二人以上の世帯 | 約5,703 | 約28,355 |
| 総世帯 | 約5,239 | 約20,703 |
| 一人暮らし | 約4,494 | 約8,425 |
| 一人・34歳以下 | 約8,063 | 約6,465 |
| 一人・35〜59歳 | 約5,506 | 約11,196 |
| 一人・60歳以上 | 約2,547 | 約7,832 |
一人暮らしでは、34歳以下は交通が車の費用を上回り、35歳以上は車の費用のほうが大きくなっています。34歳以下は集計した世帯が67世帯と少ない区分なので、幅を持たせて見ます。
家計調査の用語の解説では、学生の一人暮らしは調査の対象から除かれています。大学生の通学費は、下の「大学生の通学費の平均」で別の調査から見ます。
家計調査の「交通」に入るもの・入らないもの
家計調査の「交通」は、乗り物に乗るための運賃と料金です。二人以上の世帯の結果表では、次の10品目に分かれています。
- 鉄道:鉄道運賃、鉄道通学定期代、鉄道通勤定期代
- バス:バス代、バス通学定期代、バス通勤定期代
- そのほか:タクシー代、航空運賃、有料道路料、他の交通
家計調査の分類の決まりでは、旅行のときの電車賃やバス代も交通に入ります。宿泊と交通をまとめて払うパック旅行の費用は、交通ではなくパック旅行費に分けられます。
車の費用と通信は、交通の外に数える
ガソリン、駐車場の料金、車の購入や整備、自動車保険の保険料は、「自動車等関係費」に入ります。携帯電話の料金や郵便は「通信」です。交通・自動車等関係費・通信の3つを合わせたものが、10大費目の「交通・通信」です。
二人以上の世帯の交通・通信は1か月約4万5,730円で、交通の約5,703円の8倍ほどです。平均と比べるときは、「交通」と「交通・通信」のどちらの額かを確かめてから並べます。
内訳は、鉄道運賃が1か月約2,152円で最も大きい
二人以上の世帯の交通を品目ごとに見ると、鉄道運賃が1年25,821円(1か月約2,152円)で最も大きく、交通の3分の1を超えます。額は家計調査(2025年)の1年の支出と、それを12で割った1か月あたりです。
| 品目 | 1年(円) | 1か月(円) |
|---|---|---|
| 鉄道運賃 | 25,821 | 約2,152 |
| 鉄道通勤定期代 | 11,662 | 約972 |
| 有料道路料 | 8,789 | 約732 |
| 航空運賃 | 8,705 | 約725 |
| タクシー代 | 4,447 | 約371 |
| 鉄道通学定期代 | 3,193 | 約266 |
| バス代 | 3,007 | 約251 |
| 他の交通 | 1,182 | 約99 |
| バス通勤定期代 | 1,038 | 約87 |
| バス通学定期代 | 587 | 約49 |
鉄道とバスの定期代を4つ合わせると、1年16,480円、1か月約1,373円です。通勤定期代は2つで1か月約1,058円、通学定期代は2つで約315円でした(足した計算の例)。

図の額は、家計調査の品目ごとの1年の額を12で割ったものです。一人暮らしの結果表では、鉄道の定期代は通学と通勤を合わせた「鉄道定期代」の1行になっています。
平均には、その月に乗らなかった世帯も入っている
家計調査の平均は、その品目にお金を使わなかった世帯も入れて割った額です。用語の解説では、購入世帯数は支出があった世帯の割合で、年の値は各月の単純平均とされています。
二人以上の世帯で、鉄道運賃に支出があった世帯は月平均で21.55%、鉄道通勤定期代は2.64%でした。3か月や6か月の定期券は買った月にまとめて払うので、平均の約972円は、定期券で通勤する家の月割りの額とは離れています。
一人暮らしの内訳
一人暮らしの交通(1か月約4,494円)の内訳は、鉄道運賃が約2,378円、タクシー代が約521円、鉄道定期代が約498円、有料道路料が約360円、航空運賃が約329円でした。バス代は約272円、バス定期代は約74円です。
34歳以下の一人暮らしは、鉄道運賃だけで1年64,936円(1か月約5,411円)で、交通の約3分の2を占めます。35〜59歳の鉄道運賃は1か月約2,620円、60歳以上は約1,033円でした。
車の費用は約2万8,355円で、交通の約5倍
二人以上の世帯の自動車等関係費は、1年340,255円(1か月約2万8,355円)でした。交通の約5,703円の約5倍です。この中には、ガソリン(1か月約6,040円)、車の購入、整備、駐車場、自動車保険の保険料などが入っています。
自動車税のような税は、家計調査では消費支出ではなく「非消費支出」に分けられ、自動車等関係費には入っていません。車にかかるお金を全部見るときは、税も足して月割りにします。
この平均は、車を持たない世帯も入れて割った額です。自動車等関係費に支出があった世帯は月平均で75.00%で、車を持つ家の車の費用は、この平均より大きくなりやすい形です。
ガソリンだけの1か月の額を世帯や地域ごとに見るなら、ガソリン代の平均が詳しくなっています。税や車検まで入れた車の維持費の出し方は、車の維持費の記事にあります。
住む地域で、電車・バスと車の額が入れ替わる
二人以上の世帯の交通と車の費用を、住む都市の大きさで並べました。額は家計調査(2025年)の1年の支出を12で割った1か月あたりです。
| 都市 | 交通 | 車の費用 |
|---|---|---|
| 大都市 | 約7,670 | 約22,559 |
| 中都市 | 約5,834 | 約27,799 |
| 小都市A | 約4,710 | 約29,355 |
| 小都市B・町村 | 約3,325 | 約38,521 |
大都市は交通が多く車の費用が少なく、小都市B・町村は交通が少なく車の費用が多い形です。交通と車の費用を足すと、大都市は1か月約3万229円、小都市B・町村は約4万1,846円でした(足した計算の例)。
地方別の交通は、関東地方が1か月約7,814円、近畿地方が約5,750円で、四国地方は約3,025円、沖縄地方は約2,144円でした。電車やバスで動く地域かどうかで、平均の額が大きく変わります。
自分の家と比べるときは、全国の額より、住んでいる地域の区分の額と並べます。交通が平均より多くても、車を持っていなければ、移動のお金全体では少ないこともあります。
自分の家の交通費を出す手順
平均と比べる前に、自分の家の1か月の交通費を、家計調査と同じ分け方で出します。紙でも表計算でも、同じ手順で出せます。
ステップ1ICカードやアプリの利用履歴から、1か月分を足す10分
交通系ICカードやスマートフォンの乗車の履歴を開き、1か月分の運賃を足します。家族がそれぞれカードを持っているなら、人ごとに足してから合わせます。
電子マネーのチャージは、使ったときの交通費として数えます。チャージした額をそのまま交通費にすると、買い物に使った分まで入ります(電子マネーのチャージの書き方)。
ステップ2定期代は、買った額を月数で割る3分
3か月や6か月の定期券は、買った額を月数で割って、1か月あたりにします。6か月で48,600円なら1か月8,100円、3か月で25,800円なら1か月8,600円です(数字は例)。
家計簿には買った月に1回で書いても構いませんが、平均と比べるときは月割りの額を使います。買った月だけ交通費が大きく見えて、多いのかどうかを取り違えずに済みます。
ステップ3旅行と帰省の運賃は、ふだんの移動と分けて見る5分
家計調査の交通には、旅行のときの新幹線や飛行機の運賃も入っています。旅行や帰省の運賃を、ふだんの通勤・通学・買い物の移動と分けておくと、どちらが額を押し上げているかが分かります。
ステップ4同じ区分の平均と並べる3分
ステップ1〜2の額を足し、早見の表の自分の世帯の行と、住む地域の行に並べます。車を持っている家は、ガソリン・駐車場・保険などを別に足して、車の費用の欄と比べます。
平均より多いか少ないかは、住む地域と、車を持つかどうかで変わります。交通と車の費用を分けて出しておくと、どちらを見直せばよいかが分かります。
定期代と通勤手当の、家計簿での書き方
通勤の定期代を自分で払い、勤め先から通勤手当が出るなら、手当は収入の側に書き、定期代は交通費に書きます。手当と定期代を差し引きして0にしてしまうと、交通費がいくらかかっているかが家計簿から見えなくなります。
勤め先から定期券そのものを受け取っていて、自分のお金を払っていないなら、家計簿には書きません。自分で立て替えて、あとで精算されるなら、立替金の書き方と同じく戻るまで分けておきます。
電車やバスで通勤する人の通勤手当は、合理的な運賃などの額で、1か月15万円までが非課税です。マイカーで通勤する人の限度額と、限度額を超えたときの扱いは通勤手当の非課税限度額にあります。
定期券を途中でやめると、残りの月の分が戻ることがあります。戻る額の計算と、家計簿で交通費から差し引く書き方は定期券の払い戻しにまとめています。
家計簿の項目は、「交通」「車」「通信」の3つに分けておくと、家計調査の平均とそのまま比べられます。ほかの項目との分け方は家計簿の項目の決め方にあります。
大学生の通学費の平均
家計調査には学生の一人暮らしが入っていないので、大学生の通学費は日本学生支援機構の「令和6年度学生生活調査」で見ます。大学学部(昼間部)の通学費は、自宅から通う学生(国公私立の平均)で1年112,900円、1か月あたり約9,408円でした。
下宿・アパートなどに住む学生の通学費は1年28,900円(1か月約2,408円)、学寮の学生は24,300円でした。この調査の通学費には、定期券代のほか、自転車・バイク・自動車で通う人のガソリン代や維持費も入ります。
この調査では、通学費は授業料などと同じ「学費」の側に数えられ、食費や住居費などの生活費とは分けられています。仕送りやアルバイトの収入と合わせた大学生の家計のつけ方は大学生の生活費にまとめています。
交通費を見直すときに見るところ
交通費を見直すときは、家計調査の内訳と同じく、定期代・ふだんの運賃・タクシー・旅行の運賃に分けて、額の大きいものから見ます。
- 定期代:1か月・3か月・6か月で月あたりの額が変わります。通う日数が少ない月が続くなら、定期券と回数ごとの運賃のどちらが安いかを並べます
- ふだんの運賃:利用履歴で、毎週同じ区間を乗っている移動を探します。歩ける距離や自転車で行ける距離の移動は、乗り物を使わない手もあります
- タクシー代:利用履歴やレシートで、使った日と理由を書き出します。雨の日や夜遅くなど、使う場面が決まっていれば、その場面だけ予算を決めておけます
- 旅行・帰省の運賃:年に数回なら、毎月ではない支払いとして取り分けておくと、旅行の月に家計が苦しくなるのを避けやすくなります
医師などの診療を受けるための通院で、通常必要な電車やバスの運賃は、医療費控除の対象になる医療費に入ります。タクシー代は公共交通機関が使えない場合だけで、自家用車で通院するときのガソリン代や駐車場の料金は対象外です(国税庁 No.1122)。
通院の交通費を書き出す手順は、医療費控除のやり方にあります。申告の窓口は税務署です。
よくある質問
Q交通費が月1万円だと、多いほうですか
二人以上の世帯の平均は約5,703円、一人暮らしは約4,494円なので、平均より多い額です。ただし、大都市の二人以上の世帯は約7,670円です。平均の定期代(約972円)には定期代を払わない月や世帯も入っているので、定期代を月割りにして、ふだんの運賃と分けて比べてください。
Qガソリン代や駐車場代は、交通費に入れますか
家計調査では、ガソリン・駐車場は交通ではなく自動車等関係費に入ります。家計簿でも「交通」と「車」を分けると、平均とそのまま比べられます。
Q一人暮らしの交通費は、いくらを目安にすればよいですか
家計調査の一人暮らしの平均は約4,494円で、34歳以下は約8,063円、60歳以上は約2,547円でした。目安の額より、自分の通勤や通学の定期代を月割りにした額に、ふだんの運賃を足して予算にします。
Q通勤手当が出ているのに、交通費として書く必要はありますか
手当が給料と一緒に出て、自分で定期券を買っているなら、定期代は交通費に、手当は収入に書きます。差し引きで消すと、交通費がいくらかかっているかと、手当がいくら出ているかの両方が見えなくなります。
まとめ
- 家計調査(2025年)の交通の1か月の平均は、二人以上の世帯で約5,703円、一人暮らしで約4,494円
- 交通は運賃・定期代・有料道路の料金で、ガソリン・駐車場などの車の費用(二人以上の世帯で約2万8,355円)は別に数える
- 内訳は鉄道運賃が約2,152円で最も大きく、定期代は4つ合わせて約1,373円
- 大都市は交通が多く車の費用が少なく、小都市B・町村は逆になる
- 自分の額は、利用履歴を足し、定期代を月数で割り、旅行の運賃を分けて出す
- 通勤手当は収入、定期代は交通費に書く。大学生の自宅通学の通学費は1か月約9,408円
自分の家の交通費を、定期代を月割りにして、交通と車の費用に分けて出せました。住む地域と世帯の行に並べれば、見直すのが定期代か、ふだんの運賃か、車の費用かが決められます。
この記事で参照した公的情報
- 家計調査 家計収支編 2025年 二人以上の世帯 詳細結果表 第4-1表 都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり支出金額,購入数量及び平均価格(品目分類・消費支出3,768,007円・交通68,431円と内訳10品目(鉄道運賃25,821円・鉄道通学定期代3,193円・鉄道通勤定期代11,662円・バス代3,007円・バス通学定期代587円・バス通勤定期代1,038円・タクシー代4,447円・航空運賃8,705円・有料道路料8,789円・他の交通1,182円)・自動車等関係費340,255円・通信140,068円・購入世帯数(鉄道運賃2,155・鉄道通勤定期代264・自動車等関係費7,500(10,000分比))・都市階級別と地方別の交通と自動車等関係費)
- 窓口
- 総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
- 確認日
- 確認先
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409546
- 家計調査 家計収支編 2025年 総世帯 詳細結果表 第11表 都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり年間の品目別支出金額(品目分類・交通62,870円・自動車等関係費248,439円)
- 窓口
- 総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
- 確認日
- 確認先
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409812
- 家計調査 家計収支編 2025年 単身世帯 第10表 男女,年齢階級別1世帯当たり品目別支出金額(品目分類・交通53,927円・34歳以下96,756円(集計世帯数67)・35〜59歳66,077円(111)・60歳以上30,568円(469)・鉄道運賃28,538円・鉄道定期代5,970円・バス代3,262円・バス定期代888円・タクシー代6,248円・航空運賃3,942円・有料道路料4,322円・他の交通757円・自動車等関係費101,095円・年齢別の自動車等関係費)
- 窓口
- 総務省統計局(政府統計の総合窓口 e-Stat)
- 確認日
- 確認先
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040409844
- 家計調査 用語の解説(購入世帯数=当該品目への支出があった世帯の割合・年の結果は各月の単純平均/家計調査は施設等の世帯と学生の単身世帯を除く一般世帯が対象/品目分類と用途分類)
- 窓口
- 総務省統計局
- 確認日
- 確認先
- https://www.stat.go.jp/data/kakei/kaisetsu.html
- 家計調査 収支項目分類の基本原則(2025年報・旅行の際の電車賃・バス代等は交通・通信、旅行費用として一括の場合はパック旅行費/通学定期代は交通・通信/非消費支出=直接税や社会保険料など/単身世帯の結果表の鉄道定期代・バス定期代は通学と通勤をまとめた中間分類)
- 窓口
- 総務省統計局
- 確認日
- 確認先
- https://www.stat.go.jp/data/kakei/2025np/pdf/gy03.pdf
- 令和6年度学生生活調査結果 集計表(1-1表 居住形態別・収入平均額及び学生生活費の内訳(大学学部・昼間部)=通学費 自宅112,900円・学寮24,300円・下宿、アパート、その他28,900円・平均78,200円)
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- 令和6年度学生生活調査 収入・支出項目の説明(通学費=定期券代などの通学に要する経費・自転車、バイクや自動車などのガソリン代、維持費なども含む)
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