ペットホテルの料金はいくら?|犬の大きさ・猫の1泊の相場と、動物病院・シッターとの違い、泊数で出す総額

ペットホテルの料金は、小型犬で1泊3,000〜4,000円ほどが目安とされます。中型犬・大型犬は体が大きいほど高くなり、猫は預け先によって1泊2,000〜8,000円ほどと幅があります。年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期は、割高になります。
旅行や帰省で預けるときの総額は、1泊の料金に泊数を掛け、繁忙期の上乗せや送迎などの追加を足して出します。予約の前に、料金を1泊ごとに数えるか1日ごとに数えるかと、フードや散歩が料金に入っているかを確かめます。
猫を家に置いたまま世話を頼みたい人は、ペットシッターの料金を見てください。持病のある子や高齢の子は、動物病院に預けるときから読んでください。
旅行の間、犬をペットホテルに預けたいのですが、1泊いくらかかるのか見当が付きません。施設ごとに料金の書き方も違い、何を比べればよいのか迷います。
ペットホテルの1泊の料金の目安
ペットホテルの料金は、動物の種類と体の大きさで分かれ、大きい犬ほど高くなります。大型犬は広い場所と多くのフードが要り、世話の手間もかかるためです。次の表は、2025年8月時点の、2つの市区の施設の料金の幅を、大きさごとに並べたものです。
| 大きさ | 新宿区・1日 | 札幌市・1泊 |
|---|---|---|
| 小型犬 | 2,750〜7,000円 | 2,750〜3,100円 |
| 中型犬 | 4,400〜9,300円 | 3,600〜4,180円 |
| 大型犬 | 5,500〜10,400円 | 4,950〜7,700円 |
| 猫 | 2,750〜5,500円 | 2,750〜3,300円 |
東京都新宿区の額は1日あたり、札幌市の額は1泊あたりで、数え方が違います。どちらもその市区の中の施設の幅で、全国の額ではありません。同じ地域でも、施設のサービスで差が開きます。うさぎを飼うときの毎月の額はうさぎの飼育費にあります。
2025年9月時点の仙台市の例では、小型犬で1泊2,500〜6,600円、大型犬で4,400〜7,700円ほどです。新宿区の例では、ウサギやフェレットなどの小動物は1日2,200円から、ハムスターは1,100円からとなっています。
高くなるのは、世話とサービスが多い施設
料金の差は、主に世話の体制と設備の違いから生まれます。スタッフが24時間いる施設や、個室の施設、送迎がある施設は、料金が高くなる傾向があります。
料金を比べるときは、同じ大きさの欄の額だけでなく、その額に何が入っているかを並べて見ます。安い施設でも、散歩や送迎を足すと、高い施設との差が縮まることがあります。
繁忙期は割高になり、連泊や頭数でも変わる
年末年始・ゴールデンウィーク・お盆などは、通常より高い料金を決めている施設があります。同じ時期は予約も取りにくくなるので、旅行の日が決まったら早めに空きを確かめます。
3泊以上で1割引くなどの連泊の割引や、2頭目からの割引を設ける施設もあります。反対に、2頭目から追加の料金がかかる施設もあるので、頭数ごとの額を確かめます。
預け先ごとの料金の違い
預け先は、ペットホテルの専門店のほか、ペットショップやトリミングサロンに付いたもの、動物病院、家に来てもらうペットシッターがあります。次の表は、猫を預ける場合の料金の目安と、どんな子に向くかを預け先ごとに並べたものです。
| 預け先 | 料金の目安 | 向く場合 |
|---|---|---|
| ホテルの専門店 | 1泊3,000〜8,000円 | 若い子・夜に鳴く子 |
| ショップ・サロン | 1泊7,500円ほど | 1〜2泊の短い預け |
| 動物病院 | 1泊3,000〜5,000円 | 持病のある子・高齢の子 |
| ペットシッター | 1時間3,000円ほど+交通費 | 家を離れるのが苦手な子 |
ショップ・サロンの額は、全国に店を持つペットサロンに付いたホテルの例です。専門店の中には個室の広さを選べるところがあり、広い部屋ほど高くなります。
ペットホテルの専門店
専門店には、スタッフが24時間いて、犬は日中にケージから出して室内で過ごさせる施設があります。運動量の多い若い犬や、夜に鳴いてしまう子を預けやすい預け先です。預かり中の写真を、1日に1〜2回届ける施設もあります。
ペットショップに付いたホテルは、ケージの中で過ごすのが基本です。おとなしい子を1〜2泊預けるときの選び先になり、迎えのときにフードを買えるところもあります。
動物病院に預けるとき
動物病院は、獣医師や動物看護師が近くにいるので、持病や高齢で体調の変化が心配な子を預けやすい預け先です。いつも飲んでいる薬がある子も、病院なら任せやすくなります。
ただし、毎日の預かりをしていない病院や、短い期間だけの病院もあります。年末年始やお盆の休診の間は、夜にスタッフがいないこともあるので、夜の体制と人数を確かめてから決めます。
動物病院ではフードの持ち込みを求められる場合があり、連泊で割り引く病院もあります。いつも行く病院がホテルをしていなくても、事情を話せば預かってもらえることがあります。
ペットシッターは1回ごとの料金に交通費が加わる
ペットシッターは家に来て、食事やトイレの世話をします。料金は1回30分〜1時間で3,000〜4,000円ほどに交通費が加わり、初回の登録料や、頭数が増えたときの追加、延長の料金がかかることもあります。
家に人を入れて鍵を預けることになるので、事前の打ち合わせで世話の内容と鍵の扱いを決めておきます。泊まり込みで世話を頼むと、2万〜3万円ほどが目安とされます。
猫は住み慣れた場所を離れるだけで負担になることがあり、家で世話を受けられるシッターが選び先になります。犬は信頼できる人と一緒なら環境が変わっても慣れやすく、ホテルや知人の家も選び先に入ります。
動物ごとの1回と1泊の額や、留守の日数と1日の回数から総額を出す式は、ペットシッターの料金はいくら?にあります。頼む前に登録を確かめる方法も載せています。
料金のほかにかかる費用
1泊の料金のほかに、次の費用が加わることがあります。札幌市の例では、次のような額です。
- 送迎:片道300円から(近くなら無料の施設もある)
- 散歩:1回500〜550円
- フード:持ち込まないときに1食100円から
- 冬の暖房:12月〜2月に1泊110円
このほか、薬を飲ませる・特別な食事を用意するといった世話に、追加の料金を決めている施設もあります。数時間だけの一時預かりは、新宿区の例で1時間400〜1,100円ほどです。
料金表の額にどこまで入っているかは、施設で違います。フード込みの施設と持ち込みの施設では、同じ1泊の額でも中身が変わるので、追加の欄も含めて比べます。
泊数から総額を出す
ペットホテルに払う総額は、次の式で出せます。自分が使う施設の料金と、預ける泊数を当てはめてください。
- 宿泊の料金:1泊(1日)の料金 × 泊数(日数)
- 繁忙期の上乗せ:1泊あたりの上乗せ × 泊数
- 追加:送迎・散歩・フード・薬などの料金
- 総額:宿泊の料金 + 繁忙期の上乗せ + 追加
料金を1泊ごとに数えるか1日ごとに数えるかで、同じ旅行でも数える回数が変わることがあります。預ける時刻と迎えに行く時刻を決めてから、何回分になるかを施設に確かめます。
小型犬を年末に3泊預ける例
1泊4,200円の施設に、小型犬を年末に3泊預ける例です。繁忙期の上乗せを1泊500円、送迎を片道500円と置き、往復で頼みます。
- 宿泊の料金:4,200円 × 3泊 = 12,600円
- 繁忙期の上乗せ:500円 × 3泊 = 1,500円
- 送迎:500円 × 2回 = 1,000円
- 総額:15,100円
金額は置いた前提で計算した例です。同じ施設に繁忙期の上乗せが無い時期に預けると、上乗せの1,500円が無くなり、総額は13,600円になります。
猫をホテルに預けるか、シッターに来てもらうか
次の図は、猫を3泊預ける場合と、シッターに1日1回、3回来てもらう場合の例です。ホテルは1泊3,800円で送迎なし、シッターは1回1時間3,300円と交通費600円と置いています。

この例では総額がほぼ同じでも、ホテルは24時間の世話、シッターは1日1回の訪問で、世話の中身が違います。猫にとって家を離れることが負担か、1日1回の世話で足りるかを考えて選びます。
預ける前に用意するもの
ペットホテルや動物病院に預けるときは、混合ワクチンを受けた証明書を出すよう求められ、1年以内に受けたものに限る施設もあります。犬は狂犬病の予防注射を受けた証明もあわせて用意し、ノミ・ダニの予防も済ませておきます。
ワクチンの接種の費用と受ける時期は、犬のワクチンの費用で確かめられます。予定が決まったら早めに受けて、証明書を手元にそろえておくと、直前に慌てずに済みます。
当日は、次のものを持っていくか、施設に伝えます。癖や苦手なことは、メモにまとめて渡しておきます。
- 食べ慣れたフード(泊数より少し多め)と、アレルギーの有無
- 飲んでいる薬と、飲ませ方
- 性格や苦手なもの(ほかの犬・大きな音など)
- かかりつけの動物病院の連絡先
- 普段使っているタオルやおもちゃ(持ち込める施設の場合)
預かりを断られる場合
メスの発情(ヒート)の間は、預かりを断るペットホテルがあります。高齢の子や持病のある子も、施設によっては断られることがあります。
断られたときや体調が心配なときは、かかりつけの動物病院に相談します。ウサギなどの小動物や爬虫類は預かれるホテルが限られるので、その動物を診られる動物病院に預け先を相談します。
預け先が登録を受けているかを確かめる
ペットホテルやペットシッターのように、顧客の動物を預かって世話をする仕事は、動物愛護管理法の第一種動物取扱業の「保管」に当たります。営むには、都道府県知事か政令指定都市の長の登録を受けなければなりません。
登録を受けずに営むと、100万円以下の罰金の対象です。登録を受けた業者は、事業所の出入口から見やすい位置に標識を掲げていて、標識には次の事項が書かれています。
- 業者の氏名(法人は名称)
- 事業所の名称と所在地
- 登録の種別(保管など)
- 登録番号
- 登録の年月日と有効期間の末日
- 動物取扱責任者の氏名
家に来るシッターのように事業所の外で世話をする場合は、顧客と接する職員が、胸などの見やすい位置に識別章を付けます。識別章にも、氏名や登録番号などが書かれています。
預かる施設には、環境省令の基準で、守ることが決まっていることがあります。預かった動物は、親子などで一緒にするのがよい場合を除いて1頭ずつ分けて入れ、動物を帰すたびにケージを清掃・消毒します。
予約とキャンセルで確かめること
予約のときは、料金のほかに次の点を確かめます。料金表やホームページに書いていないことは、電話か見学のときに聞きます。
- キャンセルの料金と、ペットの体調が悪くなったときの扱い
- 料金に入っているもの(フード・散歩・様子の報告)
- 預けられる時刻と迎えの時刻、過ぎたときの料金
- スタッフが夜もいるか、近くの動物病院と連携しているか
- 初めて預ける前に、見学や短い時間の預かりができるか
初めての施設に長く預ける前に、日帰りや1泊の短い預かりで慣らしておくと、本番の泊まりで落ち着いて過ごしやすくなります。施設の場所やスタッフに慣れておくことも、預ける子の負担を減らします。
料金やキャンセルの扱いで施設ともめたときは、消費者ホットライン188に電話すると、近くの消費生活センターなどの相談の窓口が案内されます。相談は無料で、通話料がかかります。
施設の世話の仕方や設備に問題があると感じたときは、登録を受けた都道府県や政令指定都市の動物愛護の担当に伝えられます。都道府県などは立入検査をして、基準を守っていない業者に改善の勧告や命令をします。
お住まいの都道府県か政令指定都市のホームページで「第一種動物取扱業」を開き、動物愛護の担当の窓口を確かめてください。登録している業者の一覧を公表しているところもあります。
家計簿での書き方
ペットホテルの代金は、国の家計調査では「他のペット関連サービス」に入ります。動物病院に預けたときの代金は、診察代や入院料と同じ「動物病院代」です。
旅行や帰省の予算を立てるときは、交通費や宿代と並べてペットの預かり代の行を作っておくと、旅行1回にかかった額が見えます。費目はペットの項目に入れたまま、メモに旅行の名前を書く形でも、同じように拾えます。
ペットの項目の作り方は、家計簿のペットの項目にあります。1年の飼育費の中で預かり代をどう見込むかは、犬を飼う費用と猫を飼う費用で確かめられます。
よくある質問
Q数時間だけ預けたいときも、1泊の料金がかかりますか
数時間の一時預かりをしている施設では、1時間ごとの料金で預けられます。新宿区の例で1時間400〜1,100円ほどで、急な用事や病院での長い待ち時間などに使えます。
Q猫は1〜2泊なら、家で留守番させられますか
健康な成猫なら、1〜2泊ほどは、自動給餌器や自動給水器を使って家で過ごさせる方法もあります。それより長く空けるときは、シッターや知人に、食事とトイレの世話を頼みます。
Q予約はいつまでにすればよいですか
年末年始・お盆・ゴールデンウィークは予約が取りにくくなるので、旅行の日が決まった時点で空きを確かめます。初めての施設は、証明書の確認や見学が要ることもあるので、余裕をもって連絡します。
まとめ
- ペットホテルの料金は、小型犬で1泊3,000〜4,000円ほどが目安。中型犬・大型犬ほど高く、猫は預け先で1泊2,000〜8,000円ほどと幅がある
- 地域と施設で差があり、2025年8月時点で、新宿区の小型犬は1日2,750〜7,000円、札幌市は1泊2,750〜3,100円の例
- 繁忙期の上乗せ、送迎・散歩・フードなどの追加、頭数で額が変わる
- 総額=1泊の料金×泊数+繁忙期の上乗せ+追加。1泊ごとか1日ごとかを確かめる
- 預ける前にワクチンの証明書を用意し、出入口の標識で第一種動物取扱業(保管)の登録番号と有効期間を確かめる
預ける子の大きさと泊数から、ペットホテルに払う総額の見当が付きました。追加の費用と繁忙期の上乗せも足して、施設を比べたり、シッターや動物病院と並べたりして預け先を決められます。
この記事で参照した公的情報
- 第一種動物取扱業者の規制(業として動物の販売・保管・貸出し・訓練・展示・競りあっせん・譲受飼養を営利目的で行う場合は登録が必要・ペットシッターのように動物の所有や飼養施設がない場合も規制の対象・保管=保管を目的に顧客の動物を預かる業でペットホテル業者・美容業者(動物を預かる場合)・ペットのシッター・都道府県等の立入検査と改善の勧告や命令・登録せずに営業した場合は100万円以下の罰金・申請手続等は管轄の都道府県又は政令市の動物愛護管理行政担当部局)
- 窓口
- 環境省 自然環境局 総務課 動物愛護管理室
- 確認日
- 確認先
- https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/trader.html
- 動物の愛護及び管理に関する法律 第10条第1項(第一種動物取扱業=動物の販売・保管・貸出し・訓練・展示などを業として行うこと・事業所の所在地を管轄する都道府県知事(指定都市はその長)の登録)・第18条(事業所ごとに公衆の見やすい場所に氏名又は名称・登録番号などを記載した標識を掲げる)・第46条第1号(登録を受けないで第一種動物取扱業を営んだ者は100万円以下の罰金)(2026年6月5日施行の版・未施行の版(2027年1月4日施行)も同じ条文)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/348AC1000000105
- 動物の愛護及び管理に関する法律施行規則 第7条(標識は事業所における顧客の出入口から見やすい位置に掲示・記載事項=第一種動物取扱業者の氏名(法人は名称)・事業所の名称及び所在地・登録に係る種別・登録番号・登録の年月日及び有効期間の末日・動物取扱責任者の氏名・事業所以外の場所で営業する場合は顧客と接するすべての職員が胸部等に識別章を掲示)(2025年9月1日施行の版・未施行の版なし)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/418M60001000001
- 第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令 第2条(保管業者及び訓練業者は動物を搬出するたびにケージ等の清掃及び消毒を行う・感染性の疾病のまん延又は闘争の発生を防止するため、親・子・同腹子等とともに飼養又は保管することが妥当な場合を除き顧客の動物を個々に収容する)(2023年3月24日施行の版・未施行の版なし)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/503M60001000007
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(動物病院代=診察代・手術代・処置料・入院料・病院での預かり代/他のペット関連サービス=ペットの美容院代・預かり代・登録料・埋葬料・ペット保険料)
- 消費者ホットライン(188に電話すると、地方公共団体が設置している身近な消費生活センターや消費生活相談窓口を案内・相談は無料で通話料金がかかる)
