お年玉の相場はいくら?|学年ごとの金額(2026年の民間の調査)と、家計簿での書き方

お年玉の額には、法律や公的な決まりはありません。目安になるのは民間の調査で、小学校高学年と中学生は5,000円まで、高校生からは1万円までの区切りが1位です。
この記事では、2026年のお正月に向けた民間の調査から、学年ごとの額と渡す人の予算の総額を並べます。もらう側の15歳が受け取った合計、何歳まで渡すか、渡すときの決まりごと、贈与税の扱い、家計簿での書き方もまとめます。
甥や姪が小学生と中学生で、いくらずつ包めばよいのか分かりません。毎年のことなので、家計の中でどう見ておけばよいのかも迷います。
お年玉の相場は、渡す相手の学年で変わる
学年ごとの額は、民間の調査会社インテージの「2026年お年玉調査」で確かめられます。2025年11月19日から25日に、全国の15〜79歳の男女5,000人にインターネットで聞いた調査です。額を答えたのは、18歳以上で、2026年のお正月にその学年の子へお年玉を渡す予定の人です。

図は、学年ごとに1位だった額の区切りです。2位と3位まで並べると、次のとおりです。
- 小学生未満:1〜1,000円 43.7%、2,001〜3,000円 19.2%、4,001〜5,000円 16.7%
- 小学校低学年:2,001〜3,000円 31.6%、4,001〜5,000円 22.2%、1,001〜2,000円 18.5%
- 小学校高学年:4,001〜5,000円 39.5%、2,001〜3,000円 29.3%、9,001〜10,000円 9.8%
- 中学生:4,001〜5,000円 51.6%、9,001〜10,000円 27.3%、2,001〜3,000円 10.3%
- 高校生:9,001〜10,000円 51.3%、4,001〜5,000円 33.0%、10,001〜20,000円 4.8%
- 大学生・専門学校生・短大生:9,001〜10,000円 66.8%、4,001〜5,000円 14.6%、10,001〜20,000円 8.0%
どの学年も、1位は上の端が1,000円・3,000円・5,000円・1万円のちょうどの額の区切りです。インテージは、高校生の半数と大学生などの3人に2人が「9,001〜1万円」で、前の年の結果と大きな変化は見られなかったとしています。
平均の額ではなく、1位の区切りを幅で見る
この調査が出しているのは、額の区切りごとの割合の順位です。学年ごとの平均の額は公表されていないので、「平均いくら」とは言えません。
小学校低学年の1位は31.6%で、3人に1人ほどです。2位22.2%と3位18.5%を合わせると7割を超えるので、1位の区切りだけを「決まった額」と受け取らず、上の3つを幅として見ます。
渡す人の予算の総額は平均24,039円
同じ調査では、渡す予定の人の予算の総額(全員に渡す分の合計)は、平均24,039円でした。2024年1月の25,099円、2025年1月の24,775円から、2年続けて少し減っています。
お年玉を渡す予定の人の割合は、46.8%、46.6%、45.7%と、3年ともほぼ同じです。物価高や円安がお年玉に影響すると答えた人は40.2%で、前の年より2.4ポイント増えました。
額を決めるときに使われている目安
学年ごとの額を決める目安として、「学年×1,000円」「年齢×500円」「1か月の小遣いと同じ額」が挙げられることがあります。小学生の「学年×1,000円」は、4年生で4,000円になるので、4を避けて3,000円か5,000円にする形も紹介されています。
きょうだいや親戚の子に渡すときは、どの家の子にも同じ決め方を使うと、額の差で気まずくなりにくくなります。親戚どうしで「小学生はいくら、中学生はいくら」と先に決めておく方法もあります。
関係ごとの額の考え方
自分の子と、甥・姪などの親戚の子で、同じ額にする考え方があります。親戚の子どうしで渡し合うときは、互いの子の人数や学年が違うと、渡す総額に差が出ます。家どうしで1人あたりの額を決めておくと、差を気にせずに済みます。
孫に渡す祖父母は、調査の額より多く渡すこともあります。知人や友人の子に渡すと、相手の親がお返しを考えることになるので、渡す前に親に話しておく形が勧められています。
もらう側から見ると、合計は3万円前後
子どもがお正月に受け取る合計は、金融広報中央委員会の「15歳のお金とくらしに関する知識・行動調査」(2023年)で分かります。全国の高校1年生3,000人に、2023年6月から7月にインターネットで聞いた調査です。
お年玉をもらった人は96.9%で、合計の額は平均32,853円、真ん中の値は30,000円でした。答えた時点で最後にもらったのは、中学3年生のお正月です。1万円以上が9割強で、1万円から5万円が7割強でした。
もらったお年玉を貯金している人は、合わせて81.0%です。内訳は、「特に計画はもたずに必要な時に使い、余れば貯金する」32.2%、「毎年貯金額を決め、それ以外を使っている」19.3%、「ほぼ全額を金融機関に貯金」16.0%、「ほぼ全額を保護者に預けている」13.4%です。
2015年度の子どもの調査(中学1〜3年生)と比べても、1万円以上をもらっている割合は約9割で、大きな変化はないとまとめられています。渡す1人あたりの額は数千円でも、親戚や祖父母から集まると、子どもの手元には1か月の小遣いの何倍ものお金が入ります。
何歳から、何歳まで渡すか
何歳から何歳まで渡すかにも、決まりはありません。インテージの調査でも、小学生未満に渡す予定の人と、大学生・専門学校生・短大生に渡す予定の人の両方がいて、額の1位はそれぞれ「1〜1,000円」と「9,001〜1万円」でした。
終わりの区切りとして挙げられているのは、高校卒業・18歳(成年年齢)・就職です。自分の子もお年玉をもらう側なら、相手の家とそろえて、同じ学年まで渡す形にすると差が出ません。
渡すときの決まりごと
お年玉は、年長の人から年下の人へ渡すものとされています。渡し方にも、お祝いの現金と同じような決まりごとがあります。
- ポチ袋に入れる:現金をそのまま渡さない。表に相手の名前、裏に自分の名前を書くと、子どもの親が誰からもらったかが分かる
- 新しいお札を用意する:お札は肖像のある面を上にして置き、左、右の順に内側へ折って三つ折りにする。四つ折りは避ける
- 4と9の数を避ける:4,000円・9,000円は避け、3,000円や5,000円にする
- 目上の人の子には「お年賀」:上司などの子に渡すときは、お年玉ではなく「お年賀」や「お小遣い」の名目にする
- 喪中の家には「お小遣い」:お祝いの名目を避け、派手でない袋で渡す
- 渡す時期:元日から三が日、遅くとも松の内まで。松の内は1月7日までの地域と15日までの地域がある
新しいお札は、年末に銀行の窓口や両替機で用意します。年末は窓口が混み合うことがあるので、余裕をもって用意しておきます。
現金ではなくキャッシュレスで渡す
インテージの調査では、20歳以下で「スマホのキャッシュレス決済でもらいたい」と答えた人が38.5%で、前の年の30.5%から8ポイント増えました。一方で、渡す人の9割以上は、現金で手渡しする予定と答えています。
スマートフォンで送るには、送り先の子どものアカウントを知る必要があります。子どもの親に先に確かめ、送った日と額は、現金と同じように家計簿に残します。
お年玉に贈与税はかかるか
国税庁は、個人から受ける「年末年始の贈答」などのための金品で「社会通念上相当と認められるもの」には、贈与税がかからないとしています(タックスアンサー No.4405)。ふつうのお年玉は、ここに入ります。
どこまでが社会通念上相当かの金額の線は、No.4405 には示されていません。お年玉の名目でも、それを超えるほど大きな額は、ふつうの贈与として扱われることがあります。
ふつうの贈与は、1月1日から12月31日までの1年間にもらった額を合計し、110万円の基礎控除を引いて計算します(暦年課税・No.4402)。合計が110万円以下なら、贈与税はかからず申告も要りません。
- 申告と納税:もらった人が、翌年2月1日から3月15日までに税務署へ
- 親や祖父母など扶養義務者からの生活費・教育費:通常必要と認められるもので、必要なつどそのために直接使う分はかからない。預金したり、株式などの買い入れに充てたりした分はかかる
子どもの名義の口座にまとまった額を入れていく場合など、判断に迷うときは税務署に確かめます。贈与税のしくみと計算の例は贈与税はいくらからかかる?にまとめています。
家計簿での書き方
お年玉は、渡す側と受け取る側で、家計簿での扱いが分かれます。渡した分は親の家計簿の支出、子どもが受け取った分は子どものお金です。

図は、金額の例です。親戚の子どもどうしでお年玉を渡し合っても、渡した分と子どもが受け取った分を差し引きしません。
渡したお年玉は、交際費に入れる
渡したお年玉は、交際費に書きます。総務省の家計調査は、交際費を「贈答用金品及び接待用支出」などとしていて、家族の外の人への贈り物がここに入ります。
家計調査の交際費の中の「贈与金」は、例としてせん別・香典・見舞金・謝礼金・祝儀が挙がっていて、お年玉の名前はありません。家計調査の数字からお年玉だけの平均を出すことはできないので、額の目安は民間の調査で見ます。
自分の子に渡すお年玉は、家族の中のお金です。家計簿では、ふだんの小遣いと同じ「こづかい」の行に書くと、交際費に親戚への分だけが残ります。交際費に何を入れるかの線は家計簿の交際費はどこまで入れる?にまとめています。
渡す相手と額を、先に書き出す
お年玉は、1月の数日にまとめて出ていきます。12月のうちに、渡す相手と学年、1人あたりの額を書き出し、合計を出しておきます。
合計は、1月の交際費として見込んでおきます。帰省やおせちなど、年末年始のほかの出費と一緒に先に取り分ける手順は年末年始の出費は平均いくら?にまとめています。
新しいお札に両替するために口座から引き出した日は、まだ支出ではありません。家計簿には、相手に渡した日に、渡した額を書きます。甥・姪の入学の年を生まれた年月から出し、入学祝いの見込みを並べる例は入学祝いの相場はいくら?にまとめています。
子どもが受け取ったお年玉は、親の家計簿に入れない
祖父母や親戚から子どもがもらったお年玉は、子どもの財布に入るお金です。親の家計簿の収入には入れず、子どもの小遣い帳に「入ったお金」として書きます。
親が預かって子どもの名義の口座に入れる分は、親の家計簿では数えない口座として扱います。小遣い帳での書き方と、預かったお年玉の置き方は子どもの小遣い帳のつけ方にまとめています。
お年玉とは別に、親が子どものために貯めているお金もあります。その平均と、子ども名義の口座で気をつける贈与税は、子どもの貯金の平均はいくら?にまとめています。
迷いやすい場面
親戚の子と、うちの子で渡し合った
渡した分は交際費、子どもが受け取った分は子どものお金で、家計簿では差し引きしません。差し引きすると、渡した額が交際費に残らず、翌年の見込みを立てるときに額が分からなくなります。
両親に、お正月にお金を渡した
お年玉は年下の人へ渡すものとされているので、親に渡すお金は「お年賀」などの名目にします。別に暮らす親へのお金は、家族の外の人への贈り物として、家計簿では交際費に入れます。
毎月決まって送っているお金は、交際費ではなく仕送りとして別に書きます。お正月の1回だけのお金とは分けておくと、交際費の1年の合計が行事の分だけになります。
喪中で、お年玉を渡さなかった年
渡さなかった年も、渡す相手と額の書き出しは残しておきます。翌年にまた渡すときに、学年が1つ上がった額で見込みを立てられます。
よくある質問
Qお年玉の平均はいくらですか
学年ごとの平均の額を出している調査は、この記事で取り上げた調査の中にはありません。インテージの2026年の調査は額の区切りの順位で、小学校高学年と中学生は4,001〜5,000円、高校生は9,001〜1万円が1位でした。
Q小学4年生に4,000円はよくないですか
4は「死」に通じるとして、お祝いの額では避けられることがあります。「学年×1,000円」で決めている場合も、4年生は3,000円か5,000円にする形が紹介されています。
Q大学生にも渡しますか
決まりはありません。インテージの2026年の調査でも、大学生・専門学校生・短大生に渡す予定の人がいて、1位は9,001〜1万円の66.8%でした。
Qお年玉をもらったら、贈与税の申告が要りますか
ふつうのお年玉は、国税庁の No.4405 の「年末年始の贈答」などの金品で社会通念上相当と認められるものに入り、贈与税はかかりません。それを超える大きな額を含め、1年間にもらった贈与の合計が110万円を超えるときは、申告が必要になることがあります。
Qお年玉は、家計簿のどの項目に書きますか
親戚の子に渡した分は交際費、自分の子に渡した分はこづかいに書きます。子どもが受け取った分は、親の家計簿には入れず、子どもの小遣い帳に書きます。
まとめ
- お年玉の額に公的な決まりはなく、目安は民間の調査。インテージの2026年の調査では、小学校高学年と中学生は4,001〜5,000円、高校生は9,001〜1万円が1位
- 渡す人の予算の総額は平均24,039円で、2年続けて少し減った
- もらう側の高校1年生(中学3年生のお正月の分)は、合計が平均32,853円・真ん中の値30,000円
- 渡すときは、ポチ袋・新しいお札・4と9を避ける・目上の人の子には「お年賀」
- ふつうのお年玉に贈与税はかからない。大きな額は暦年課税の110万円の線で見る
- 家計簿では、親戚の子に渡した分は交際費、子どもが受け取った分は親の家計簿に入れない
この記事で参照した公的情報
- 2026年お年玉調査(「お年玉」に関する調査・2025年11月19日〜25日・全国の15〜79歳の男女5,000人・インターネット調査。1人あたりの金額ランキングTOP3(渡す相手の学齢別)・予算総額の平均・渡す方法・キャッシュレスでもらいたい割合)
- 窓口
- 株式会社インテージ(民間の調査会社の自主調査)
- 確認日
- 確認先
- https://www.intage.co.jp/news/7129/
- 15歳のお金とくらしに関する知識・行動調査2023年 結果(お年玉の有無・金額・使い方(Q2_1・Q2_3・Q2_4)・2023年6月15日〜7月14日・全国の高校1年生3,000人)
- 窓口
- 金融広報中央委員会(J-FLEC の調査・統計データ集に掲載)
- 確認日
- 確認先
- https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/15sai_chosa/2023/pdf/2315sai.pdf
- タックスアンサー No.4405 贈与税がかからない場合(個人から受ける年末年始の贈答などのための金品で社会通念上相当と認められるもの・扶養義務者から生活費や教育費に充てるために取得した財産)
- タックスアンサー No.4402 贈与税がかかる場合(暦年課税の基礎控除110万円・申告と納税は翌年2月1日から3月15日まで)
- 租税特別措置法 第70条の2の4(贈与税の基礎控除の特例=課税価格から110万円を控除)
- 窓口
- e-Gov 法令検索(デジタル庁)
- 確認日
- 確認先
- https://laws.e-gov.go.jp/law/332AC0000000026
- 家計調査 収支項目分類及びその内容例示(2025年1月改定)(交際費・贈与金の例示=せん別・香典・見舞金・謝礼金・祝儀)