小学校の入学準備の費用はいくら?|公立で8万〜15万円が目安、ランドセルの平均は6万2,034円(2026年)と1年生の学校教育費

家計の見える化 ・

小学校の入学準備にかかるお金は、ランドセルや学用品、体操服などを合わせて、公立で8万〜15万円ほどとする案内がみられます。学習机を買うかどうか、入学式の服をそろえるかどうかで、総額は大きく変わります。

この記事では、品目ごとの目安を並べ、ランドセル工業会の2026年の調査の平均額と、文部科学省の子供の学習費調査で見る1年生の学校教育費を確かめます。買う時期、就学援助の入学準備金、家計簿で月ごとに見込む手順もまとめます。

入学準備で何にいくらかかるのか、全体の額が見えません。いつまでに、どれくらいのお金を用意しておけばよいのかも分かりません。

入学準備の費用は、公立で8万〜15万円が目安

子育てや教育の情報サイトなど6つの案内に書かれた、公立小学校の入学準備の総額は、約5万円から15万円までの幅があります。8万〜15万円とする案内が3つ、約10万円、約7万円、5万〜10万円とする案内が1つずつです。

私立小学校は、10万〜25万円や10万〜30万円とする案内があります。品物の中身は公立と大きく変わらず、制服や指定のかばんの分が加わるとされていて、入学金や授業料は別にかかります。

公立小学校の入学準備の品目ごとの目安の図。入学前にそろえるものは、ランドセル約6万円、学習机(買う場合)3万〜7万円、文房具5,000円〜2万円、体操服・赤白帽子・上履き5,000〜8,000円、袋類・給食セット3,000〜8,000円、傘・防犯ブザーなどの通学用品5,000円〜1万円、入学式の子どもの服5,000円〜3万円、名前シールなど3,000〜5,000円。入学後に学校の案内で買うものは、算数セット2,000〜3,000円、鍵盤ハーモニカ4,000〜6,000円、絵の具セット2,000〜5,000円。案内で示されている幅

図は、6つの案内に書かれた品目ごとの額から、幅をまとめたものです。総額の差は、次の3つで大きく開きます。

  • ランドセル:案内の目安は3万〜6万円前後で、工業会の調査の平均は6万円を超える
  • 学習机:買うなら3万〜7万円。買わずに、リビングのテーブルで勉強する形も紹介されている
  • 入学式の服:子どもの服は5,000円〜3万円。親の服を新しくするなら、その分も加わる

ランドセルの平均は62,034円(2026年)

一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会の「ランドセル購入に関する調査 2026年」では、ランドセルの購入金額の平均は62,034円でした。2026年4月に小学校に入る子のいる20〜69歳の男女で、ランドセルを新しく買った1,500人に聞いた調査です。

価格の帯ごとの割合は、次のとおりです。

  • 6万5,000円以上:46.0%
  • 5万5,000〜6万4,999円:18.1%
  • 4万〜5万4,999円:14.2%
  • 2万5,000〜3万9,999円:8.6%
  • 2万4,999円以下:6.3%
  • よくわからない:6.8%

平均は、高い価格の帯を選んだ人に引き上げられています。予算を決めるときは、平均の額だけでなく、どの帯で探すかを先に決めると、見比べる数がしぼれます。

学校で使う物は、案内の額と学校の指定で決まる

文房具や体操服、上履き、袋類は、学校ごとに色や大きさ、名前の書き方の決まりがあります。キャラクターの物を使えない学校や、鉛筆の濃さを決めている学校もあるとされています。

算数セットや鍵盤ハーモニカ、絵の具セットなどは、入学後に学校でまとめて買うか、家庭で用意するかが学校によって違います。入学前にそろえる物の額と、入学後に払う物の額を分けて見込みます。

文部科学省の調査で見る、1年生の1年間

文部科学省の子供の学習費調査は、保護者が1年間に子どもの学習のために払ったお金を集めています。令和5年度の調査(2026年1月16日の訂正後)には、学年ごとの額があります。

文部科学省の子供の学習費調査(令和5年度・訂正後)の公立小学校の第1学年と第2学年の学校教育費の図。第1学年は通学用品費69,086円、学用品・実験実習材料費38,035円、制服4,494円、そのほか30,734円で計142,349円。第2学年は通学用品費9,892円、学用品・実験実習材料費17,443円、制服1,073円、そのほか21,565円で計49,973円

公立小学校の第1学年の学校教育費は142,349円で、第2学年の49,973円より9万2,376円多くなっています。いちばん差があるのは通学用品費で、第1学年は69,086円、第2学年は9,892円です。

調査の用語では、通学用品費はランドセルやかばん、雨傘などの購入費です。第1学年の学用品・実験実習材料費も38,035円で、第2学年の17,443円の2倍を超えています。

4月より前に買った物は、1年生の額に入らない

この調査の対象期間は、4月1日から翌年3月31日までの1年間です。入学前の3月までに買ったランドセルや学用品は、第1学年の額には入りません。

第1学年の額は、入学した4月から1年間に払った分の平均です。入学準備の全体は、入学前に払う分と、この第1学年の額を足して考えます。

私立小学校の第1学年

私立小学校の第1学年の学校教育費は1,454,628円です。入学金・入園料が228,362円、入学時に納付した施設整備費等が113,028円、入学検定料が34,085円で、制服は100,204円、通学用品費は73,230円です。

1年間の学習費の平均は、令和5年度の学習費総額で公立小学校366,599円・私立小学校1,741,516円です。6年間の見通しと学校外の習い事の費用は子どもの教育費の平均にまとめています。

買う時期は、学校の案内の前と後で分ける

入学準備は、入学の前の年の春から始まり、入学後の4月まで続きます。案内で示されている流れは、次のとおりです。

  • 前の年の春〜秋:ランドセルを選んで買う
  • 前の年の秋:市区町村の教育委員会が行う就学時の健康診断
  • 前の年の秋〜冬:学童保育の申し込み(市区町村ごとに期間が違う)
  • 入学の年の1〜2月:学校の入学説明会で、指定の品と持ち物の一覧をもらう
  • 2〜3月:体操服・上履き・文房具・袋類を買い、名前を付ける
  • 入学後:算数セットや鍵盤ハーモニカなどを、学校の案内に合わせて用意する

就学時の健康診断は、学校保健安全法で市町村の教育委員会が行うと決まっています。施行令では、入学する年度の初めの4か月前(手続きに支障がなければ3か月前)までに行うとされています。

ランドセルは、入学の前の年に買う

ランドセル選びは、入学の前々年の12月頃から始まるとする案内や、前の年の5〜10月に買うとする案内があります。人気の品は夏から秋に売り切れることがあるとする案内もあります。

ランドセルの代金は、入学の前の年の支出になります。入学の年の2〜3月の支出とは離れた月に出ていくので、家計簿では別の月に見込んでおきます。

学用品は、入学説明会の後に買う

指定のある物を先に買うと、学校の決まりに合わずに買い直すことがあります。上履きや体操服、防災頭巾、袋類の大きさは、入学説明会の資料を見てから買う形が案内されています。

学童保育を使う場合は、利用料が毎月かかります。料金の決まり方と申し込みの流れは学童保育の料金はいくら?にまとめています。

就学援助の入学準備金

入学準備の費用には、市区町村の就学援助があります。経済的な理由で就学が難しい家庭に、市区町村が学用品費などを援助する制度で、入学のときには「新入学児童生徒学用品費」(市区町村によっては入学準備金などの名前)が出ます。

生活保護法で保護を必要とする状態にあるとされる要保護者への援助には、国が補助しています。文部科学省の資料では、令和8年度に国の単価が小学校で57,060円から64,300円に引き上げられました。

準要保護の世帯への援助は、市区町村が単独で行い、認定の基準も市区町村が決めます。額と申請の時期は、住んでいる市区町村の教育委員会の案内で確かめます。

葛飾区の案内での例

葛飾区の案内では、令和8年4月に小学校に入る子の保護者を対象に、新入学準備金として1人につき定額91,600円を出しています。この分の葛飾区の申請の期限は令和7年11月21日で、結果は令和8年2月上旬に郵送し、2月末に支給するとしていました。

葛飾区では、入学前にこの準備金を受け取った人は、入学後の就学援助の新入学児童学用品費等の対象になりません(支給額は同じとされています)。入学後の就学援助は、別に申請して審査を受けます。

申請の期限は、入学の前の年の秋にあることがあります。住んでいる市区町村の教育委員会の頁を「就学援助」「入学準備金」の語で探し、期限と申請先を家計簿の予定に書いておきます。制度の全体と所得の目安は就学援助とはにまとめています。

費用を抑える工夫

案内で挙げられている工夫は、次のとおりです。

  • おさがりを使う:きょうだいや親戚から、学習机や体操服などを譲ってもらう
  • 中古の品を使う:入学式の服や学習机を、フリマアプリや中古で探す
  • 安い店で買える物は、そこで買う:ノートや消しゴム、名前シールなど。学校の指定があれば従う
  • 袋類を手作りする:手提げや体操服袋、給食袋は、材料費だけで作れる
  • 洗い替えは1つで様子を見る:コップ袋などは、足りなければ後から買い足す

入学式の子どもの服は、卒園式と同じ服にする形や、借りる形も紹介されています。学習机は買わなくてもよいとする案内もあり、机を買うかどうかで総額が3万〜7万円変わります。

家計簿での準備

入学準備の出費は、前の年のランドセルから入学後の教材まで、1年近くにわたって分かれて出ていきます。月ごとに見込むと、どの月にいくら要るかが見えます。

入学準備の支出を月ごとに見込んだ例の図。入学の前の年の6月にランドセル62,000円。入学の年の2月から3月に体操服・上履き・帽子8,000円、文房具・袋類15,000円、入学式の子どもの服10,000円、名前シールなど4,000円で計37,000円。入学後の4月に算数セット・鍵盤ハーモニカなど10,000円。学習机は買わない場合で、合計109,000円。金額は例

図は、学習机を買わない場合の例です。額は図1の幅から選んでいて、合計は109,000円になります。

入学の前の年のうちに、月ごとに書き出す

入学の前の年の春に、ランドセル・学用品・入学式の服・入学後の教材を、払う月ごとに書き出します。就学援助を申請する場合は、申請の期限と支給の予定の月も同じ表に書きます。

年に1回だけの出費を1年の表に並べる手順は年間収支表の作り方にまとめています。入学準備のように、何か月かにわたる出費も、同じ表で見ると月ごとの残りが分かります。

買った物は「入学準備」の行にまとめる

入学準備で買った物は、家計簿の中で「入学準備」などの行にまとめると、あとで合計が出せます。ランドセルと学用品と服を、ふだんの被服や日用品の行に分けて入れると、入学準備にいくらかかったかが見えなくなります。

祖父母などから入学祝いやランドセルをもらったときは、もらったお金を給与と別の行に書き、買った物と差し引きしません。差し引くと、入学準備の実際の額が小さく見えます。

児童手当の入る月と並べる

児童手当は、偶数月に前の月の分までの2か月分が支払われます。入学準備で支出が重なる2月と、手当が入る月を並べると、手元のお金の動きが見通せます。

手当の額と支払いの月は児童手当はいくら?にまとめています。手当を入学準備に回すかどうかは、ほかの出費と並べてから決めます。

迷いやすい場面

学習机を買うか迷う

学習机は、案内では3万〜7万円、6万円ほどとされていて、入学準備の中でランドセルと並んで額が大きい品です。買わずに、リビングのテーブルなど親の目の届く所で勉強する形も紹介されています。

入学の時点で決めずに、様子を見てから買う形もとれます。家計簿では、買うと決めた月に入学準備とは別の行で見込みます。

祖父母がランドセルを買ってくれる

祖父母がランドセルを贈る形は、案内でも紹介されています。先に、誰が何を買うかを決めておくと、同じ物が重なりません。

家計簿では、自分で払っていない物は支出に書きません。見込みの表からランドセルの行を外すと、残りの準備に要る額が分かります。

私立小学校に入る

私立小学校は、入学準備の品に加えて、制服や指定のかばん、入学金などがかかります。調査では、私立の第1学年の制服は100,204円、入学金・入園料は228,362円でした。

入学金や施設整備費を払う期限は、学校の入学手続きの案内で確かめます。払う月が分かったら、入学準備の表に書き足して見込んでおきます。

よくある質問

Q小学校の入学準備には、全部でいくらかかりますか

公立小学校で8万〜15万円ほどとする案内がみられ、学習机を買うかどうかで3万〜7万円変わります。私立小学校は、10万〜30万円とする案内があり、入学金や授業料は別にかかります。

Qランドセルの平均はいくらですか

ランドセル工業会の2026年の調査では、購入金額の平均は62,034円でした。6万5,000円以上の品を買った人が46.0%でした。

Q入学準備はいつから始めますか

ランドセルは入学の前の年に選んで買い、学校で使う物は入学の年の1〜2月の入学説明会の後に買う流れが案内されています。就学時の健康診断は、前の年の秋に市区町村の教育委員会が行います。

Q1年生の1年間には、学校にいくらかかりますか

文部科学省の調査(令和5年度・訂正後)では、公立小学校の第1学年の学校教育費は142,349円、学校給食費は36,195円でした。4月より前に買った物は、この額に入りません。

Q入学準備の費用の援助はありますか

市区町村の就学援助で、新入学児童生徒学用品費(入学準備金)が出ます。額と申請の時期は市区町村で違い、葛飾区の案内では令和8年4月の入学の分が定額91,600円でした。

まとめ

  • 公立小学校の入学準備は8万〜15万円ほどとする案内がみられ、学習机と入学式の服で総額が変わる
  • ランドセルの平均は62,034円(ランドセル工業会・2026年の調査)
  • 文部科学省の調査(令和5年度・訂正後)では、公立小学校の第1学年の学校教育費は142,349円で、第2学年より9万2,376円多い
  • ランドセルは前の年に、学校で使う物は入学説明会の後に買う
  • 就学援助の入学準備金は、市区町村の教育委員会の案内で額と期限を確かめる
  • 家計簿では、入学の前の年のうちに払う月ごとに書き出し、「入学準備」の行にまとめる

この記事で参照した公的情報

  1. ランドセル購入に関する調査 2026年(2026年4月に小学校に進学する児童のいる20歳〜69歳の男女で、ランドセルを新しく購入した1,500人・調査業務は株式会社クロス・マーケティング・購入金額平均62,034円・65,000円以上46.0%・55,000円〜64,999円18.1%・40,000円〜54,999円14.2%・25,000円〜39,999円8.6%・24,999円以下6.3%・よくわからない6.8%)
    窓口
    一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会
    確認日
    確認先
    https://www.randoseru.gr.jp/graph/
  2. 「子供の学習費調査」結果の訂正について(令和8年1月16日)の令和5年度調査 訂正後③ 学年別の学習費(小学校・公立の第1学年=学習費総額395,394円・学校教育費142,349円・学用品・実験実習材料費38,035円・制服4,494円・通学用品費69,086円・学校給食費36,195円・学校外活動費216,850円/第2学年=学校教育費49,973円・学用品・実験実習材料費17,443円・制服1,073円・通学用品費9,892円/私立の第1学年=学習費総額2,165,693円・学校教育費1,454,628円・入学金・入園料228,362円・入学時に納付した施設整備費等113,028円・入学検定料34,085円・制服100,204円・通学用品費73,230円)
    窓口
    文部科学省
    確認日
    確認先
    https://www.mext.go.jp/content/20260116-mxt_chousa01-000046779_01.pdf
  3. 令和5年度子供の学習費調査 調査の概要(対象期間は令和5年4月1日から令和6年3月31日の1年間の費用・通学用品費=ランドセル、かばん、雨傘などの購入費・上ばきはその他)・調査結果の概要(通学関係費=通学費・制服・通学用品費の計)(令和8年1月16日差替)
    窓口
    文部科学省
    確認日
    確認先
    https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00002.html
  4. 令和5年度子供の学習費調査結果のポイント(令和8年1月16日の訂正版・学習費総額は公立小学校366,599円・私立小学校1,741,516円)
    窓口
    文部科学省
    確認日
    確認先
    https://www.mext.go.jp/content/20260116-mxt_chousa01-000039333_1.pdf
  5. 義務教育段階の就学援助(概要)(令和8年度)(要保護者への国の補助の新入学児童生徒学用品費等の単価=小学校57,060円→64,300円・準要保護者への援助は市町村が単独で実施・認定基準は各市町村が規定)
    窓口
    文部科学省
    確認日
    確認先
    https://www.mext.go.jp/content/20260708-mxt_shuugaku-100001985_003.pdf
  6. 就学援助 新入学準備金(小学校の入学にかかる費用の援助)(令和8年4月に小学校に入学する子の保護者・申請期限は令和7年11月21日・審査結果は令和8年2月上旬に郵送・定額91,600円・支給は令和8年2月末予定・受け取った人は入学後の新入学児童学用品費等は対象外・生活保護を受けている人は今回の新入学準備金の対象外)
    窓口
    葛飾区教育委員会(学務課)
    確認日
    確認先
    https://www.city.katsushika.lg.jp/kosodate/1000057/1002479/1019060.html
  7. 学校保健安全法 第11条(市町村の教育委員会は、翌学年の初めから小学校などに就学させるべき者の就学に当たって、その健康診断を行わなければならない)・学校保健安全法施行令 第1条(就学時の健康診断は、学齢簿が作成された後、翌学年の初めから4月前(手続きに支障がない場合は3月前)までの間に行う)
    窓口
    e-Gov 法令検索(デジタル庁)
    確認日
    確認先
    https://laws.e-gov.go.jp/law/333CO0000000174

この記事を書いているのは

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