引き落としが止まらないサブスクの探し方|設定画面に出てこない支払いを見つける

家計を見直そうと思って、iPhoneの設定からサブスクリプションの一覧を開く。出てきたものを1つ解約して、それで確認を終えてしまうことがあります。
ただ、この方法で見つかるのは、App Store か Google Play を通して契約したものだけです。それ以外の経路で払っているものは、この一覧には出てきません。
国民生活センターには、こんな相談が寄せられています。動画配信サービスの1か月無料体験に登録したものの、結局見ないままアプリを削除した。ところが携帯料金と一緒に毎月約2千円が半年以上引き落とされていたことに、後になって気づいたという内容です。
アプリを削除しても、引き落としが続くことがあるのか心配です。iPhoneの設定画面に出てこない支払いを、どこで確かめればよいのか分かりません。
支払いの経路は6つあります
同じ「月額サービス」でも、どこを通して払っているかで、確認する場所が変わります。まず、自分の支払いがどの経路に当たるのかを見てください。

1. App Store(iPhone・iPad・Mac)
設定アプリから自分の名前をタップし、サブスクリプションの項目を開きます。契約中のものと、次回の請求日が出ます。画面ごとの手順はAppleの公式ページにあります。

2. Google Play(Android)
Playストアのアプリを開き、プロフィールのアイコンから定期購入の項目に進みます。ここでも契約中のものと次回の請求日が確認できます。手順はGoogle Playの公式ページにあります。

ここまでが、設定画面に出てくる分です。ここから先の4つは、同じ「月額サービス」でも設定画面には出てきません。
3. 携帯電話の料金と一緒に払っているもの
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル。各社のマイページで確認できます。案内ページはドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルにあります。
開く場所は、ドコモが「継続課金・履歴一覧」、auが「ご登録中のサービス」、ソフトバンクが「ご登録中サービス」です。楽天モバイルはキャリア決済の利用履歴から確認でき、さかのぼれるのは1年分です。
携帯料金の請求書には合計額しか出ないことがあるので、明細まで開く必要があります。なお、この画面にはApp StoreやGoogle Playを通した分は出てきません。経路ごとに、別々に見ることになります。
4. クレジットカードに直接請求されているもの
サービスのサイトで直接カード番号を入力して契約したものは、ここに入ります。カード会社のWeb明細を開いて、毎月同じ金額が同じ名前で出ていないかを見ます。
5. 銀行口座から引き落とされているもの
新聞、通信教育、会費など、口座振替になっているものです。通帳かネットバンキングの入出金明細で確認します。
6. 通販サイトの定期購入
化粧品、サプリメント、食品など、定期便として申し込んだものです。注文履歴ではなく、各サイトの「定期購入」「定期おトク便」といった専用の画面を開く必要があります。
年に1回しか請求されないものは、3ヶ月では見つかりません
ここが一番の落とし穴です。サブスクには月払いと年払いがあり、年払いが割安に設定されているサービスもあるので、契約したときに選んでいることがあります。
そして年払いの請求は、12ヶ月に1回しか出ません。 直近3ヶ月の明細を見ても、そこに請求が無ければ、契約していないのと同じに見えてしまいます。

直近3ヶ月分の記録を並べる手順では、年払いは見つかりません。ここだけは、**12ヶ月分を1回、通しで見る**必要があります。
年に一度でいいので、カードの明細と口座の入出金を1年分さかのぼって、見覚えのない引き落としが無いかを確認してください。金額が大きいぶん、見つかったときの効果も大きくなります。
30分で全部の経路を通す手順
上から順に進めてください。見つけたものはメモに書き出すだけでよく、その場で解約しなくて構いません。
- App Store の一覧を開く3分
- Google Play の一覧を開く3分
- 携帯会社のマイページで継続課金を開く5分
- クレジットカードの明細を3ヶ月分見る7分
- 銀行口座の入出金を3ヶ月分見る5分
- 通販サイトの定期購入の画面を開く5分
- カードと口座を12ヶ月分さかのぼる年に1回だけ・7分
家族で別々のカードや携帯を持っている場合は、それぞれで同じことをする必要があります。同じサービスに2人で払っていることもあります。
解約するかどうかは、3つの物差しで決める
リストができた時点では、まだ1円も減っていません。かといって、全部を解約する必要もありません。「いつ動かせるか」の分け方は、どれから手をつけるかの順番を決めるものでした。ここで決めるのは、1つずつを続けるかどうかです。
- この3ヶ月で何回使ったか:回数を思い出せないものは、使っていないと考えて差し支えありません
- 1回あたりいくらか:月額を使った回数で割ると、月額そのものを見るより判断しやすくなります
- 同じことが別の手段でできるか:無料の手段や、すでに持っている別の契約で足りることがあります
3つ見ても決まらないものは、次回の請求日をメモして、次の月に持ち越してください。次の1か月で一度も使わなければ、答えは出ています。迷ったこと自体は失敗ではなく、判定の期間が1か月延びただけです。
家族で共有しているものは、自分だけでは決められません。年払いのものは残りの期間があるので、次の更新日を起点に考えます。今日解約しても、支払い済みの期間はたいてい使えます。
解約するときに気をつけること
アプリを消しても解約になりません。 App Store も Google Play も、アプリを削除しただけでは契約は止まらず、請求が続きます。これはAppleとGoogle Playの公式ページに明記されていて、国民生活センターも同じ注意を出しています。
解約は、契約したのと同じ経路で行います。 App Store で契約したものは App Store から、サイトで直接契約したものはそのサイトから解約します。カード会社に連絡しても、契約そのものは止まりません。
携帯料金と一緒に払っているものも、解約は提供元との契約を止める手続きです。 ドコモは「継続課金一覧」で解約したいサービスを選び、そこから加盟店のサイトへ進んで解約します。ドコモの案内にも、アプリを削除しても継続課金は止まらないとあります。
auは「ご登録中のサービス」から提供元のサイトへ進むのが基本で、サービスによってはMy auや専用の解約ページで手続きします。ソフトバンクはMy SoftBankの「ご登録中サービス」から解除でき、そこで解除できないものは提供元で退会します。
楽天モバイルのキャリア決済は、Google Playの支払いに使うしくみです。定期購入はGoogle Playの画面から解約し、取り消しや返金もGoogle Playに問い合わせる案内になっています。
キャリア決済そのものを止める設定もあります。 新しく登録してしまうのを防ぐための設定で、各社の画面の名前は次のとおりです。
- ドコモ:My docomoの「d払い支払い方法停止」
- au:「利用制限設定」
- ソフトバンク:My SoftBankの「利用制限」
- 楽天モバイル:my 楽天モバイルの「キャリア決済」で無効にする
ただし、止めたときに登録済みの月額サービスがどうなるかは会社ごとに違います。ドコモは利用停止で継続課金がすべて解約になるとしていますが、ソフトバンクは設定より前に登録した月額サービスは自動で解除されない場合があるとしています。
止める前に、登録中のものを1つずつ解約しておくと確実です。解約が済んだかどうかは、翌月の携帯料金の明細で、そのサービスの請求が消えているかで確かめられます。
携帯会社を解約したり乗り換えたりするときも同じです。auの案内では、月額課金サービスは通信サービス契約の解約に伴い自動で退会・廃止とならないとされています。乗り換えの前に「ご登録中のサービス」などの一覧を開き、続けるものは支払い方法を変え、要らないものは解約しておきます。
次回の請求日を確認してから解約してください。 多くのサービスは、解約しても支払い済みの期間は使えます。請求日の直前まで待つ理由はありませんが、いつまで使えるかを知っておくと判断しやすくなります。
解約できないときは
ログイン情報が分からない、解約の画面が見つからない、解約したのに請求が続く。こうした相談は少なくありません。
このような場合は、消費者ホットライン「188」に電話すると、お住まいの地域の消費生活センターを案内してもらえます(消費者庁の案内)。相談そのものは無料ですが、通話料は自分で負担します。
カードの明細に出ている名前が分からない場合は、その名前をそのまま検索すると、どのサービスかが分かることがあります。それでも分からなければ、カード会社に問い合わせて請求元を確かめます。
まとめ
- 確認する経路は6つ(App Store / Google Play / 携帯料金 / カード直接 / 口座引き落とし / 通販の定期購入)
- 設定画面に出てくるのは、最初の2つだけ
- 年払いは12ヶ月に1回しか請求されないので、3ヶ月の確認では見つからない
- 年に一度、カードと口座を12ヶ月分さかのぼる
- 全部を解約しなくてよい。使った回数・1回あたりの額・代わりがあるかで決める
- アプリを消しても解約にならない。契約したのと同じ経路で解約する
- 解約できないときは消費者ホットライン188(相談は無料・通話料は自己負担)
一度止めれば、翌月からその分が浮きます。毎月がまんを続けなくてよいので、取りかかりやすい見直しです。
この記事で参照した公的情報
- サブスクリプションの確認・解約(Apple)
- 窓口
- Apple サポート
- 確認日
- 確認先
- https://support.apple.com/ja-jp/118428
- アプリを削除してもサブスクリプションは解約されない(Apple)
- 窓口
- Apple サポート
- 確認日
- 確認先
- https://support.apple.com/ja-jp/101550
- 定期購入の確認・解約(Google Play)
- 窓口
- Google Play ヘルプ
- 確認日
- 確認先
- https://support.google.com/googleplay/answer/7018481?hl=ja
- お支払いと定期購入の画面の開き方(Google Play)
- 窓口
- Google Play ヘルプ
- 確認日
- 確認先
- https://support.google.com/googleplay/answer/4646404?hl=ja
- 月額課金サービスの利用状況の確認(ドコモ)
- 毎月課金しているサービスの確認(au PAY・auかんたん決済)
- ご登録中サービスの確認(ソフトバンクまとめて支払い)
- 窓口
- ソフトバンク
- 確認日
- 確認先
- https://www.softbank.jp/support/faq/view/10729
- キャリア決済の利用履歴の確認(楽天モバイル)
- d払い(電話料金合算払い)の継続課金を解約(解除)したい(加盟店サイトで手続き・利用停止すると継続課金はすべて解約)
- 窓口
- NTTドコモ
- 確認日
- 確認先
- https://www.docomo.ne.jp/faq/detail?faqId=49202
- d払いを利用停止/再開したい(My docomo の「d払い支払い方法停止」)
- 窓口
- NTTドコモ
- 確認日
- 確認先
- https://www.docomo.ne.jp/faq/detail?faqId=50533
- 毎月課金しているサービスの解約方法(au PAY・auかんたん決済)
- 利用を制限(停止)する方法(au PAY・auかんたん決済の「利用制限設定」)
- 困ったときに(au PAY・auかんたん決済)(通信サービス契約の解約に伴い自動で退会・廃止とならない)
- 窓口
- KDDI
- 確認日
- 確認先
- https://kantan.auone.jp/help/help08/
- 有料コンテンツの解除をしたいので、操作方法を教えてください(ソフトバンクまとめて支払い)
- 窓口
- ソフトバンク
- 確認日
- 確認先
- https://www.softbank.jp/support/faq/view/12221
- コンテンツを購入できないように制限(ロック)する方法(ソフトバンクまとめて支払い)
- 窓口
- ソフトバンク
- 確認日
- 確認先
- https://www.softbank.jp/support/faq/view/10622
- ソフトバンクまとめて支払い(利用可能額やご利用制限を設定する以前に登録された月額サービスは自動で解除されない場合がある)
- 窓口
- ソフトバンク
- 確認日
- 確認先
- https://www.softbank.jp/mobile/service/payment/
- 楽天モバイル キャリア決済で誤って購入した場合のキャンセル(Google Playストアへ問い合わせ)
- 見守り新鮮情報 第545号「サブスクリプション アプリの削除だけでは解約になりません!」
- 窓口
- 国民生活センター
- 確認日
- 確認先
- https://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen545.html
- 消費者ホットライン(188)