修学旅行の費用はいくら?|中学校は平均7万3,805円、高校は11万4,623円(2024年度)と学年別の額

日本修学旅行協会の調査では、2024年度に実施した国内の修学旅行の費用は、中学校で平均7万3,805円、高校で平均11万4,623円でした。どちらも国立・公立・私立の学校を合わせた平均で、2022年度から毎年上がっています。
文部科学省の子供の学習費調査(令和5年度)では、公立中学校の3年生の家庭が1年に払った修学旅行費は平均4万6,382円です。この記事では、2つの調査の数え方の違い、公立と私立の学年別の額、公立校の費用の基準、払うのが難しいときの就学援助、家計簿での積み立ての書き方を書きます。
修学旅行の積み立てが毎月いくらになるのか、見当がつきません。ほかの学校と比べて高いのかどうかも分からず迷います。
修学旅行の費用は、中学校で平均7万3,805円、高校で11万4,623円
公益財団法人日本修学旅行協会は、全国の中学校と高校から学校を選んで、その年度に行った修学旅行を毎年調べています。2024年度の調査には、中学校970校、高校1,076校が答えました。
旅行費用は、国立・公立・私立の学校を合わせた平均額です。2024年度は、中学校が7万3,805円、高校が11万4,623円でした。

内訳は、交通費が4割を超える
2024年度の中学校の内訳の平均は、交通費3万2,131円、宿泊費2万3,323円、体験活動費6,956円、その他1万1,394円です。高校は、交通費5万3,244円、宿泊費3万4,398円、体験活動費1万586円、その他1万3,629円でした。
交通費の割合は、中学校で43.5%、高校で47.6%です。協会の資料では、総額と内訳を別々に集計して平均を出したため、内訳を足しても総額にはならないとしています。
協会の事務局長は取材に対し、パック旅行の代金は交通と朝食付きの宿だけの形が中心で、修学旅行には3食や貸切バス、拝観料、保険なども入ると説明しています。予約も1年半から2年前に入れるので、売れ残りの日に付けた最安値とは比べにくいという説明です。
2020年度に下がり、2022年度から上がっている
中学校の平均は、2019年度の6万4,683円から2020年度に4万1,617円まで下がりました。その後は2022年度に6万9,881円、2023年度に7万456円、2024年度に7万3,805円と上がっています。
高校も、2020年度の7万5,962円から、2024年度は11万4,623円になりました。協会の理事長は2025年6月に寄せたコラムで、宿泊費と交通費、とくに貸切バスの料金の値上がりを挙げています。
国内ではなく海外に行く学校もある
2024年度の調査で、海外で修学旅行をしたと答えた学校は、高校で1,076校のうち98校、中学校で970校のうち42校でした。国内の平均額には、海外の修学旅行は入っていません。
海外の修学旅行は、渡航の費用に加えて、旅券(パスポート)の申請の手数料がかかることがあります。18歳未満の旅券は5年用で、2026年7月1日の申請分からは窓口で4,800円です。
国と都道府県の手数料の内訳と払い方はパスポートの費用はいくら?にあります。額は旅券の種類と年齢で変わるので、申請の前に外務省の案内でも確かめます。
文部科学省の調査で見る、公立と私立の修学旅行費
文部科学省の子供の学習費調査は、子どもの教育のために保護者が1年に払ったお金を、学校の種類と公立・私立に分けて調べる統計です。令和5年度の調査の対象は、令和5年4月1日から令和6年3月31日までの1年間に払った費用です。
令和5年度の結果は2026年1月16日に訂正されていて、この記事の数字は訂正後の統計表から取っています。修学旅行費は、公立中学校の平均などが訂正で変わりました。
修学旅行費に入るもの・入らないもの
この調査の「修学旅行費」は、修学旅行のために払った経費です。修学旅行用のかばんなど、個人で使ったお金は入りません。
遠足や見学、移動教室の費用は、別の「校外活動費」(統計表では校外学習費)に入ります。調査結果の概要の「修学旅行費等」は、この2つを合わせた額です。
1年の平均は、行かない学年の子も含めた額
学校の種類ごとに、子ども1人が1年に払った修学旅行費の平均は、次のとおりです。
- 小学校:公立 3,969円/私立 1万1,986円
- 中学校:公立 1万8,184円/私立 3万1,978円
- 高校(全日制):公立 2万9,729円/私立 4万9,531円
この平均は、その年に修学旅行のない学年の子も入れた、子ども1人あたりの額です。旅行に行く年の額は、次の学年ごとの数字で見ます。
学年ごとに見ると、行く学年に集まる

公立の中学校は、3年生の修学旅行費が平均4万6,382円、2年生が7,555円でした。公立の高校は2年生が平均8万8,494円で、1年生は379円、3年生は125円です。
私立は、小学6年生が7万875円、中学3年生が7万8,679円、高校2年生が12万9,447円でした。私立中学校は2年生も1万8,821円、私立高校は3年生も1万2,765円あります。
協会の額と合わないのは、数え方が違うから
協会の調査は、学校に聞いた旅行の費用の平均です。文部科学省の調査は、保護者がその1年に払った額を、行かなかった子も含めたその学年の全員で平均しています。
そのため、同じ公立中学校の3年生でも、文部科学省の4万6,382円は協会の中学校の7万3,805円より低くなります。自分の子の旅行の額は、学校から配られる案内の総額で見て、平均は高いか低いかの目安に使います。
公立校の修学旅行費には、自治体の基準がある
公立の学校の修学旅行は、都道府県や市区町村の教育委員会が決めた実施基準に沿って計画されます。基準には、旅行の日数や行き先のほか、費用の上限や目安を書いている自治体があります。
日本修学旅行協会は、都道府県と政令指定都市の基準を毎年集めて、一覧を公開しています。2026年度の一覧から、2つの例を挙げます。
- 京都市の市立学校(2026年度):小学校は1泊2日で2万2,690円、中学校は2泊3日で5万7,910円(航空機を使う学校は6万910円)
- 東京都の都立高校(2026年度):国内は3泊4日で9万6,000円以内(税抜)、海外は標準額11万5,000円(税抜)
東京都の区立・市立の小学校と中学校は、区市町村の基準によります。住んでいる地域の額は、学校の案内か、区市町村の教育委員会で確かめます。
葛飾区は、中学3年生の修学旅行費を無償にしている
東京都葛飾区は、区立の小学校と中学校の宿泊の行事の費用を、令和7年度から無償にしています。対象は、小学5年生の臨海学校、小学6年生の林間学校、中学2年生の移動教室、中学3年生の修学旅行と、一部の副教材の費用です。
葛飾区の令和8年度当初予算の主要事業の概要では、令和8年度もこの無償化を続けるとしています。無償化は区の事業なので、住んでいる区市町村の扱いは、その教育委員会の案内で確かめます。
払うのが難しいときは、就学援助で修学旅行費が出ることがある
小学校と中学校の修学旅行費は、市区町村の就学援助の対象です。文部科学省の就学援助の案内では、生活保護を受けている要保護者への援助に国が補助していて、その品目に修学旅行費が入っています。
生活保護を受けている世帯は、学用品費と通学費が生活保護から出ます。そのため、就学援助から出るのは修学旅行費などの一部の費目です。
援助の対象になる費用と回数
国の補助金の要綱では、要保護者への修学旅行費は、参加するのに直接かかる交通費・宿泊費・見学料と、全員が同じく負担する経費です。回数は、小学校と中学校でそれぞれ1回です。
生活保護を受けていない世帯でも、市区町村が生活保護に準じて困っていると認めれば、準要保護者として援助を受けられます。認める基準と援助の額は、市区町村ごとに違います。
申請先の探し方
申請先は、住んでいる市区町村の教育委員会です。市区町村のサイトで「就学援助」の頁を開き、所得の目安、申請の締め切り、修学旅行費が出る時期を確かめます。
所得の目安の見方や、年度の途中の申請は就学援助とはにまとめています。高校生の修学旅行は就学援助の対象ではないので、授業料以外の教育費を支える高校生等奨学給付金の案内を見ます。
旅行の代金のほかにかかるお金
学校が集める修学旅行費には、旅行そのものの交通費や宿泊費が入ります。旅行の前後には、そのほかに家庭で用意するお金があります。
- お小遣い:昼食やお土産、自由行動の交通費に使います。学校が上限を決めていることがあるので、しおりで確かめます
- かばんや着替え:修学旅行用のかばんや服を買うと、その分がかかります。文部科学省の調査でも、この費用は修学旅行費に入りません
- 常備薬:酔い止めなど、ふだん使う薬を持たせるときに買い足します
- 旅券(パスポート):海外の修学旅行で、まだ持っていないときにかかります
これらの額は、学校の案内に書かれていないことがあります。家計簿では、学校に払う修学旅行費とは別の行にしておくと、あとで総額が分かります。
家計簿で、修学旅行の費用を積み立てる手順
修学旅行費は、学校が毎月の積み立てなどで分けて集めることがあります。紙でも表計算でも、次の順で書けます。
ステップ1学校の案内から、総額と集める月を書き写す10分
学校から配られた修学旅行の案内を出し、総額、1回に集める額、集める月、引き落としの日を書き写します。まだ総額が決まっていなければ、この記事の平均を仮の額にしておきます。
旅行の年度と学年もメモします。きょうだいがいるときは、子どもごとに行を分けます。
ステップ2年間の表に、集める月の額を入れる10分
年間の表の月の欄に、集める額を入れます。引き落としの月は、学校の集金の口座から出ていく月にそろえます。
旅行の直前の月には、お小遣いや持ち物の額も入れておきます。こちらは学校に払う額とは別の行にします。
ステップ3足りない分と余った分の案内を、届いた月に書く5分
積み立てた額で足りないときは、追加で集めることがあります。旅行のあとに精算の案内が来たら、追加の額か戻ってくる額を、その月の行に書き足します。
精算が終わったら、学校に払った額の合計を出します。次のきょうだいの修学旅行の見込みを立てるときに使えます。
ステップ4払うのが難しいと分かったら、就学援助の申請先を探す15分
ステップ2の表で払えない月が出たら、住んでいる市区町村の教育委員会の就学援助の頁を開きます。所得の目安と締め切りを確かめ、申請の書類を学校か教育委員会から受け取ります。
援助が決まったら、振り込まれる月と額を家計簿の収入の欄に書きます。学校の集金を払う月と、援助が入る月がずれることがあるので、両方を並べておきます。
迷いやすい場面
平均より高い案内が来た
平均は、行き先も日数も違う学校をまとめた額です。飛行機を使う行き先や、泊まる日数の多い旅行では、平均より高くなります。
公立の学校なら、旅行は教育委員会の基準に沿って計画されています。内訳を知りたいときは、学校の説明会や案内で、交通費や宿泊費の内訳を確かめます。
きょうだいの修学旅行が同じ年に重なる
中学3年生と高校2年生のきょうだいがいると、同じ年度に2人分がかかります。文部科学省の調査の学年別の額では、公立でも2人分で10万円を超えます。
年間の表に子どもごとの行を並べると、重なる月が分かります。重なる年の前の年から、毎月取り分けておくと、その年の負担が平らになります。
修学旅行に行かないことにした
体調や家の事情で参加しないときは、積み立てたお金の扱いを学校に確かめます。戻ってくる額と時期は、学校の案内で分かります。
積み立てたお金が戻ってくるときは、戻ってくる月の行に書きます。就学援助を受けている場合は、援助の扱いも市区町村の教育委員会に確かめます。
引っ越して、学校が変わった
前の学校で積み立てていたお金の扱いは、前の学校に確かめます。新しい学校では、修学旅行の時期や額が違うことがあります。
住む区市町村が変わると、就学援助の基準や無償化の扱いも変わります。新しい区市町村の教育委員会の案内で、あらためて確かめます。
よくある質問
Q修学旅行の費用の平均はいくらですか
日本修学旅行協会の調査では、2024年度に実施した国内の修学旅行の費用は、中学校で平均7万3,805円、高校で平均11万4,623円です。国立・公立・私立の学校を合わせた平均です。
Q小学校の修学旅行はいくらかかりますか
文部科学省の子供の学習費調査(令和5年度・訂正後)では、公立小学校の6年生の修学旅行費は平均2万2,831円、私立小学校の6年生は7万875円でした。保護者がその1年に払った額を、6年生全員で平均した額です。
Q公立と私立でどのくらい違いますか
同じ調査の学年別の額では、公立中学校の3年生は4万6,382円、私立中学校の3年生は7万8,679円でした。高校の2年生は、公立が8万8,494円、私立が12万9,447円です。
Q修学旅行費は無料にならないのですか
無償にするかどうかは、区市町村によって違います。東京都葛飾区のように、区が中学3年生の修学旅行費を無償にしている例があります。
家計が苦しいときは、小学校と中学校なら就学援助で修学旅行費が出ることがあります。申請先は、住んでいる市区町村の教育委員会です。
Q修学旅行の費用はなぜ高いのですか
協会の調査では、2024年度の費用の内訳は、中学校も高校も交通費が4割を超えています。宿泊費と合わせると、費用の7割以上になります。
まとめ
- 日本修学旅行協会の調査では、2024年度の国内の修学旅行の費用は、中学校で平均7万3,805円、高校で平均11万4,623円(国公私立の平均)
- 内訳は交通費が4割を超え、2022年度から毎年上がっている
- 文部科学省の子供の学習費調査(令和5年度・訂正後)では、公立中学校3年生で4万6,382円、公立高校2年生で8万8,494円(保護者がその1年に払った額の平均)
- 公立の学校の旅行は教育委員会の基準に沿って計画され、葛飾区は中学3年生の修学旅行費を無償にしている
- 払うのが難しいときは、小・中学校なら市区町村の就学援助で修学旅行費が出ることがある
- 家計簿では、学校が集める額と、お小遣いや持ち物の額を別の行にして、年間の表に月ごとに入れておく
学校の案内の総額と集める月を、年間の表に書き写せました。お小遣いと持ち物の分も、別の行で取り分けておきます。
この記事で参照した公的情報
- 2024(令和6)年度実施の国内修学旅行の実態とまとめ(中学校)<速報版>(全国の国公私立9,882校から3,200校を抽出し970校が回答・旅行費用(国公私立中学校の平均額)の年度別推移=2019年度64,683円・2020年度41,617円・2021年度54,331円・2022年度69,881円・2023年度70,456円・2024年度73,805円・2024年度の内訳=交通費32,131円(43.5%)・宿泊費23,323円・体験活動費6,956円・その他11,394円・総額と内訳を別に集計したため内訳の合計は総額にならない・国内で実施910校・海外で実施42校・実施せず18校)
- 窓口
- 公益財団法人日本修学旅行協会
- 確認日
- 確認先
- https://jstb.or.jp/files/libs/5749/202511041016399658.pdf
- 2024(令和6)年度実施の国内修学旅行の実態とまとめ(高等学校)<速報版>(全国の国公私立4,774校から3,200校を抽出し1,076校が回答・旅行費用(国公私立高等学校の平均額)の年度別推移=2019年度102,737円・2020年度75,962円・2021年度90,125円・2022年度105,333円・2023年度110,707円・2024年度114,623円・2024年度の内訳=交通費53,244円(47.6%)・宿泊費34,398円・体験活動費10,586円・その他13,629円・国内で実施961校・海外で実施98校・実施せず17校)
- 窓口
- 公益財団法人日本修学旅行協会
- 確認日
- 確認先
- https://jstb.or.jp/files/libs/5750/202511041016529511.pdf
- 教育旅行調査(国内・海外・訪日)(全国修学旅行調査のまとめ(抜粋)の一覧・調査全体の詳細は教育旅行年報「データブック」)
- 窓口
- 公益財団法人日本修学旅行協会
- 確認日
- 確認先
- https://jstb.or.jp/pages/154/
- 令和8年度(2026年度)都道府県・政令指定都市 修学旅行実施基準概要一覧(2026年7月現在・京都市の中学校は2泊3日57,910円(航空機利用校60,910円)・小学校は1泊2日22,690円・東京都の都立高校は国内3泊4日96,000円以内(税抜)・海外は標準額115,000円(税抜)・区市町村立の小・中学校は区市町村の基準による)
- 窓口
- 公益財団法人日本修学旅行協会
- 確認日
- 確認先
- https://jstb.or.jp/files/libs/6165/202607151505238445.pdf
- 令和5年度子供の学習費調査 調査の概要(保護者に回答を求める・対象期間は令和5年4月1日から令和6年3月31日の1年間の費用)・調査結果の概要(修学旅行費等は「修学旅行費」「校外活動費」の計・個人的に要した経費は含まない)(令和8年1月16日差替)
- 「子供の学習費調査」結果の訂正について(令和8年1月16日)の令和5年度調査 訂正後の統計表(学校種別の修学旅行費=公立小学校3,969円・私立小学校11,986円・公立中学校18,184円・私立中学校31,978円・公立高校29,729円・私立高校49,531円/学年別=公立小学校第6学年22,831円・私立小学校第6学年70,875円・公立中学校第2学年7,555円・第3学年46,382円・私立中学校第1学年307円・第2学年18,821円・第3学年78,679円・公立高校第1学年379円・第2学年88,494円・第3学年125円・私立高校第1学年5,713円・第2学年129,447円・第3学年12,765円)
- 令和8年度当初予算主要事業概要(教育費)(修学旅行費・一部副教材費等の無償化=小学5年生の臨海学校・小学6年生の林間学校・中学2年生の移動教室・中学3年生の修学旅行・一部の副教材の費用を7年度から無償化し、8年度も継続)
- 就学援助制度について(就学援助ポータルサイト)(実施主体は市町村・要保護者と準要保護者・要保護者への国の補助の補助対象品目に修学旅行費・準要保護者の認定基準は各市町村が規定・問い合わせはお住まいの市町村)
- 要保護児童生徒援助費補助金及び特別支援教育就学奨励費補助金交付要綱(別記)(修学旅行費=修学旅行(小学校又は中学校を通じてそれぞれ1回に限る)に参加するため直接必要な交通費・宿泊費・見学料及び均一に負担すべきこととなるその他の経費)
- 就学援助実施状況等調査結果(令和7年度に実施)(要保護児童生徒は、補助対象費目の学用品費・通学費・修学旅行費のうち生活保護で給付される学用品費・通学費が補助対象から除かれる)